◎米労働省が発表した4月の米卸売物価指数(PPI)は、前月比0.2%減少し4ヶ月振りのマイナスとなった。
エコノミストらは0.4%上昇を予想していた。
振れの大きい食品やエネルギーを除いたコア指数は、事前予想通りの0.1%上昇となった。 CNN
◎通信大手のワールドコム(WCOM:Research,
Estimates)は、米格付け会社のムーディズ・インベスターサービスによって長期債を投資不適格となる「ジャンク格」へと格下げされ、株価を15%以上急落させている。
同株を筆頭にマイクロソフト(MSFT:Research,
Estimates)やインテル(INTC:Research,
Estimates)、IBM(IBM:Research,
Estimates)などのハイテク株に売りが膨らんでいる。 CNN
◎グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長は今週開催された財界首脳会合にて、米景気は利益拡大に先立って総合的な経済そのものが回復の兆しを見せるという、伝統的なパターンを刻みつつあるとの見方を示した。 CNN
◎半導体大手のIBMは、コスト削減を図り総労働力の最大10%に相当する従業員の解雇を検討している。
人員削減は早ければ今月中に実施される模様。
IBM(IBM:Research,
Estimates)からの正式なコメントはまだ発表されていない。 CNN
金曜日の米国株式市場は、米企業収益に対する懸念が根強く、前日に引き続き売り優勢の1日となった。
通信大手のワールドコムは、前日に格付け会社が同社の長期債をジャンク格へと引き下げたことを受け急落し、ハイテク株全般の売りを誘った。
また、半導体大手のIBMが大規模な人員削減を検討しているとの報道も売り材料に加算され、ナスダック、ダウ指数ともに大幅続落となった。
ナスダックは、ワールドコムを筆頭にマイクロソフトやインテルなどのハイテクリーダーを中心に売りが膨らんだ。
49.64ポイント安の1,600.85ドル。
取引高は約17億株。
ダウは、プロクター&ギャンブルやジョンソン&ジョンソンなど買われる銘柄も見られたが、IBMやボーイングなどが上値を抑え1万ドルの節目を割って終了。
97.50ポイント安の9,939.92ドル。
取引高は約11億株。
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