2007 1201-


1211 Tues.

キーボードとアドリブ

昨日の日記で「ワークステーション」って何ですか?普通のキーボードとは何が違うのでしょうか?というご質問が・・

一般的には「ミュージック・ワークステーション」と呼ばれるもので、普通のキーボードとの違いは、複数の機器を統合した機能を持っているという点でしょうか。

入力装置としてのキーボード(鍵盤)以外に、シンセサイザーの場合は、音源、エフェクター、シーケンサーを含んでいる、いわゆるオールインワン・タイプの楽器のことです。

MM6の場合は、多彩なエフェクト、自動伴奏、録音や編集など、この値段にしては豊富な機能が付加されているというのが特徴です。

こういうワークステーションの、ハイグレードないわゆる値段の高いモデルは大体において操作が難しいうえ、案外重く、結局はほとんどの機能を使わないまま、使わなくなってしまいがちです。

ですが、こうしたキーボードは、音楽を練習するときには、一台あると何かと便利です。


 

ジャズ系の音楽でのハイライトは、カッコいいアドリブにあるわけですが、これが自由自在に演奏できるというのは、ひとつの究極の目的になることが多いのではないでしょうか。

そうしたとき、手始めとして、お気に入りのプレイヤーの気に入ったアドリブ演奏部分を、まずコピーする必要があります。

というか、アドリブというのはうまいプレーヤーのフレーズをコピーしなければ、上達しないものなのです。

ジャズは他人の物まねをし、反復練習することで、だんだんと力をつけてゆくのですがそのためには、真似をしたいフレーズを正確に採譜することから始めることなります。

ですが、そういうフレーズは大体が早いフレーズが多いので、ゆっくりとテンポを落として再生できるソフトが必要になります。

私の場合は、「スケール練習」で書いたような方法でお気に入りのフレーズが弾けるように練習をするわけです。

その場合キーを自由に移調できる機能が欲しいわけで、そうなるとやはり「ミュージック・ワークステーション」がいいということになります。

そして、フレーズが判明したら、それを繰り返し練習する事で、自分の手癖なども加わり、自分なりのフレーズとして使えるようになるというわけですが、そこまでの道のりはかなりの忍耐と努力が必要になります。

 

というのは、アドリブといってもフレーズを完全な即興で演奏するわけではなく、たとえばDm7というコードなら、それに合うフレーズをいくつか練習しておき、自分の「フレーズの引き出し」に用意しておくわけです。

そして前後のフレーズに合わせ、体が覚えている引き出しから、あらかじめ練習して「モノ」にしてあるフレーズを引っ張り出すわけですが、そうしたフレーズとフレーズの繋ぎの部分はアドリブで、繋ぐことが多いのです。

このいわゆる引き出しにしまってある、フレーズの数がたくさんあればあるほど、バラエティー豊かなアドリブが可能になるのですが、その数が少ないと、いつも同じフレーズが出てくる変わり映えのしない演奏になってしまいます。

カッコいいアドリブのフレーズを、まさに即興で演奏しているかのように、瞬時に繋ぎの部分を工夫してスムースにフレーズを作りあげるというのは、実は底知れない練習が不可欠となるわけです。

 

ある程度アドリブができる方なら、この間の日記で紹介した、MM6のデモ演奏をしているプレイヤーは、かなりの腕だということが、よくおわかりになると思います。

プロで演奏している世界でも一流と呼ばれているトップクラスの人のアドリブは、オリジナリティーがあって、しかもカッコいいフレーズという条件を満たしています。

そのため、アマチュアバンドでは、知っているバンドの好きな曲をそのまんまソックリに再現して楽しむという目的で練習するということも多いのですが、だんだんと腕を上げてゆくにつれて、ジャズのアドリブを目指すようになってゆきます。

自由にアドリブを演奏できるようになるというのは、コードやフレーズのことをよく知らないとできないため、アマチュアにとってはかなり難しいことなのですが、それだけにチャレンジのしがいがあるというわけです。

 

カッコいいアドリブフレーズというのは、音の配列に特徴があるため、まんま演奏すると、その人のフレーズを演奏していることが「バレてしまう」わけです。

そのためちょっと変えることになるわけですが、そのちょっと変えたことによって、フレーズの魅力がなくなることもあるので、そこがまた難しいところでもあるわけです。

ですからアドリブをよく知って研究している人が、あるプレイヤーのアドリブを聞いて、アドリブがチャーリーパーカーのフレーズっぽいと、この人はこういうプレイヤーが好きなんだなあなどいうことが分かったりするわけです。

このように、アドリブで自由自在にフレーズを繰り出せるようになるというのは、プロだけではなく、アマチュアであってもジャズ好きな方にとっての最終目標になることが多いのです。

ですが、常日頃からしっかり練習をしていないと正直なもので、肝心なときに指がもつれてしまい、疾走感のあるカッコいいはずのアドリブが、ボロボロになってしまいます。

 

>ちなみに なんという曲を弾かれているのですか?

というご質問をいただきましたが、私が携帯で録画した演奏は、1-6-2-5という基本的なコードシークエンスを使ってアドリブの練習をしただけで、曲ではありません。

今ああいうフレーズのバリエーションを、少しずつ増やしているところなのですが、この例ではキーボードの低域部分から高域へ移り、中域からまた高域へ移動しています。

生ピ?のサウンドでは、低域部分から高域へ移り、高域へ移動し、そしてまた低域へ戻っています。

このように、アドリブの練習では鍵盤の全音域を使ったり、使いたい音域へ自由に移動できるような練習など、様々なパターンの訓練が必要になります。

どんなに難しいフレーズであっても、コツコツと練習を積み重ねれば、少しずつでもできるようになってゆくものです。

難しければ難しいほど、うまく弾けたときの達成感というか満足感は高くなるものです。

その「至福の泥沼」に足を突っ込むことができるかどうかは、ひとえにこうした達成感を体験することができるだけの練習量をこなせるかどうかに、かかっているのですけどね。
 

 

 

1210 Mon.

MM6



モチベーション向上のため、一台も持っていなかった、キーボードのワークステーションMM6を購入。

重さ5キロという軽さで、しかも送料とかコミコミで5万円を切るというお値段。

でも音は決して悪くない。

というのは Motif XS7 のエンジンが内蔵された、いわゆる最下位モデルという位置づけのため、上手な人が弾けばこの値段からは想像できないごキゲンなサウンドを楽しむことができる。

ではどれくらいのことができるのか?

まずは、下記のリンクをご覧あれ。

http://www.youtube.com/watch?v=AhbEXinJfJY
http://www.youtube.com/watch?v=8E_bDg5ak9w
http://www.youtube.com/watch?v=3R4T5WJ5WjE

 
MM6の上位機種 Motif XS7 が、どれくらいの音と機能があるのかは、こちらからどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=WKn-ElQE0NQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=6hUsUFeenQg
http://www.youtube.com/watch?v=xUakSKDjf6Y

さすが値段だけのことはある。安いところで買うと Motif XS6 はコミコミで約10万円、Motif XS7 が20万円、Mofi XS8 が 25万円あたり。

けど私には猫に小判なので、MM6で十分。(笑)

こういう感じで弾くだけだからね。

エレピ。

右手で弾きながら、左手で携帯を持ち撮影したものなので悪しからず。

生ピアノ?

しかし携帯の動画は、ヤマハのデモと比べると悲惨だなあ。

何とかしないと・・

っていうかそれよりも腕を磨け > オレ(笑)

これで年末から正月にかけて遊ベるな。^^
 

 

 

1207 Fri.

カレンダーフェア

オアゾの丸善4階で開催中の「カレンダーフェア」にてカレンダーを購入。

 

ご覧のようにかなり充実した品揃えで、特に外国のカレンダーは美しい写真のものが多く、見て回るだけでも楽しい。
 

今回購入した壁掛けタイプではこれ。

毎月世界各地の海辺の美しい写真を楽しむことができる。

写真右の白い紙は、添付の日本の祝日シール。
 


もう一種類は、デスクの上に置いて使える「日めくり」タイプ。



 

以前に「人生の指南書」という日記で紹介した、Life's Little Instruction Book と似たようなコンセプトだ。

ここでは見かけなかったが、Life's Little Instruction Book のカレンダーは、アマゾンで購入可。

 


 

こちらの方が短くてわかりやすい内容です。

Life's Little Instruction Book は本よりも、こうした日めくりカレンダーの方が、使いやすいかも知れません。



カレンダーフェアは12月31日の夕方まで開催。

 

 

1206 Thurs.

ツェッペリンNT号

時々、午後2時過ぎに、ウチのそばをかすめて飛ぶ飛行船を目撃する事がある。

というわけで今日は、ベランダから望遠レンズでパチリ。
 


調べてみると、この飛行船は「ツェッペリンNT」号と呼ぶそうで、JTBが11月23日から、東京上空で遊覧クルーズのために飛ばしているのだという。

飛行船による遊覧飛行の本格的な商品化は国内で初めてだというが、ツェッペリンNT号(独・ツェッペリン社製)は全長75.1メートル、全幅19.7メートル、全高17.5メートル。

世界に3機あるうちの1機で、現存の飛行船では世界最大だという。


 

乗客定員は8人で、埼玉県桶川市の基地を出発し、対地相対速度65km/h〜85km/hで巡航し、約1時間半かけて高度約300メートルから600メートルの高度で東京都心の上空を周遊する。

飛行船といえば、タイタニック号の沈没事故と並び、20世紀の2大惨事といわれている1937年のヒンデンブルク号爆発炎上墜落事故の衝撃的な映像が目に焼き付いている人も多いかもしれない。

ヒンデンブルク号は1936年に建造され、全長245メートルで100人乗り。

空の豪華客船と呼ばれ、個室の客室や食堂、シャワー室やトイレが完備、ラウンジにはグランドピアノが置かれ、展望室、読書室、喫煙室まで備わっていたという。

ちなみに当時建造されたニューヨークのエンパイア・ステートビルは、何と飛行船の係留マストの役割として建築されたのだという。


 

ツェッペリンNT号は、200馬力の航空用エンジン「ライカミング IO-360」を、船体中央部に2基、船尾部に1基と合計3基を装備し、最大風速毎秒17mの気象条件でも十分な飛行能力を発揮できるとのこと。

空中でホバリングしたまま360度回転するなどの動きも可能で、ヘリウムガスを使用しているため、飛行船が不調の際もガスの浮力により墜落することはないという。

飛行船の内圧は、外圧よりも0.3%ほど高く、東京ドーム内外の気圧差程度に過ぎないため、もし直径30cmの穴が開いてもヘリウムガスが抜けきってしまうまで約8時間は持つという。

飛行中に異常を感知した場合でもすぐに着陸態勢に入れば、安全に地上へ帰還できるのだという。

11月23日から1月5日までの間、昼夜合わせて計104回のフライトを予定しているという。

料金は曜日や時間によって違い、12万6千円から16万8千円。

定員は僅か8名だというが、それにしても高いなあ・・

ということでさらに調べてみると、どうやら日本政府と自治体、民間企業が官民一体となって推進する母体「グローバル観光戦略を推進する会」が平成15年4月から実施しているキャンペーンの一環なのだという。

日本人の海外への旅行者は年平均約1,600万人だが、訪れる外国人旅行者は約500万人に過ぎないため、2010年までに1,000万人を目標に外国人旅行者を誘致するための活動なのだという。

でも外国人の観光客が、12万円以上も払って、日本で飛行船に乗るだろうか?



 

ドイツでは2001年から商業運航を開始し、6万8000人が搭乗した実績があるという。

遊覧飛行には常時1万人以上の先行予約が入っている状態だというので、こちらのWEBサイトで料金を調べてみると・・

30分の飛行が一人200ユーロ。

1ユーロが162円ほどなので32,400円。

ウィークエンド1時間だと355ユーロで57510円。

日本と同じ1.5時間だと 545ユーロの88,290円。



ドイツのように、日本でもせめて30分で3万円くらいのコースがあればなあ、と思うのは私だけだろうか?

 

 

 

1205 Wed.

モテる会話術・実践篇

12月のクリスマスに相手がいないので、何とかしたいという方からのリクエストにお応えして、今日はこっち方面の話題です。

誉めるというのは、相手をよく観察し、そこから糸口を掴まなければなりません。

そのため誰にでも、明日からすぐにできるというワザではないので、今日は別の切り口から攻めてみましょう。

要は女性をいい気分にさせればいいわけですが、そのためには、まずは「言葉」でそれを実行する必要があるわけです。

触っていい気持ちにさせるというのは、そのアトですね。^^

 

まず大事な点は、相手を笑わせるという点です。

吉本などのお笑い系タレントが次々と美人と結婚していることからも分かるように「笑い」は女性の心のガードを解きほぐすためにはとても効果があります。

面白く楽しい人には、男女を問わず人が集まってくるものです。

「笑わせる」といってもTVでお笑いタレントがやっている、自分や他人の容姿をネタにした自虐や他虐による笑いは、逆効果。

そもそもがこうした笑わせ方は、かなりレベルの低い方法なのです。

TVではお笑いタレントの同業者同士で、しかも観客の笑い声を被せるなどの仕掛けがあるため、笑えるかも知れません。

ですが現実に知り合い同士でこれをやると「心ある人」にとっては不愉快きわまりないものに映ることがあるということは、覚えておいても損はないでしょう。

 

こうした間違いを避けるためには、常にユーモアを忘れないことです。

ユーモアを持ち合わせるというのは「真面目」一本槍の人には、かなり難しいことかもしれません。

ですが基本は相手の立場になって考え「その言葉で、相手がどういう心理状態になるのか?」についての想像力働かせることなのです。

では具体例を挙げてみましょう。

 

ある店に、お気に入りの売り子がいるとします。

まずは話すきっかけが必要になるので、そこに「置いていないモノ」の売り場を訪ねます。

定番の方法なのですが、できればちょっと変わったモノがいいですね。

何故それを探しているのか、などという点に工夫を凝らすと成功率は高くなります。

最初の会話で警戒心を持たれたり、怪しいと思われないことが大事なのですから、この場面での奇抜なアイデアは不要です。

 

そしてついでに、その娘のヘアスタイルをさりげなく誉めるのです。

場合によっては「そのピアスあるいはネックレスをどこで買ったのか?」というのもありです。

妹があなたのようなようなヘアスタイルをうまくやってくれる美容院がどこかないかと、探していたことを思いだしたので聞くのだが、差し支えなければ教えて欲しい。

あなたのその髪型がとても良くお似合いで素敵なので、いきなりで失礼だが、ついこういう事を聞いいてしまったのですが、気を悪くしないでくださいね。

と釘を刺しておきます。

もしそこでの相手の反応が良ければ、さらに話を進めます。

 

「俺も行ってみようと思うのだけれど、男でもやってもらえるかどうか?」と聞くのです。

ほとんどの美容院は男でも大丈夫なのですが、そんなことは知っていたとしても、あえて聞いてください。

彼女は「この人は美容院へは行ったことがないのかな?」と思ってくれるかもしれません。

そしてここが大事なポイントなのですが「ボクでもそこの美容院へ行けば、少しは二枚目になれるでしょうかね?」と少し三枚目っぽいニュアンスで聞いてみるのです。

ここで少しでも彼女が笑うとか微笑むとかすればOKです。

ですが、そうした様子が全く見られなければ「話し方が悪い」あるいは「空気が読めていない」と思って間違いありません。

しかしほとんどのケースでは、彼女が笑うとか微笑むとかの反応があるはずですから、そこで「ボクがその美容院へ行くのは変ですかね?」などと話を展開させてゆきます。

ただし、相手の反応がいいからといって、調子に乗って行き過ぎないように、気をつけてください。

 

反応が良くなければ「俺も行ってみようと思うのだけれど・・」というところから先ははやめて、立ち去ってください。

そして実際にその美容院へ行き、髪を切ってもらうなりしてから、数日後に彼女の店を訪れます。

そしてお礼が言いたくて来たことを告げ、自分も気に入って、その美容院へ行ってきたことを話すわけです。

「二枚目になったか?」などと場を和ませながら、誠実な態度でお礼を言います。

慎重にことを進めたいのなら、一旦そこまででやめておきます。

そして2週間ほど空けてからまた美容院へ行き、再び髪を切ってもらうなりしてから、また彼女の店を訪れてください。

そして再びお礼が言いたくて来たことを告げます。

そして反応を見ながら本命である「実はこの間、こういう店へ行っったんですけどね、それがとてもおいしかったのす。で、もし迷惑でなければお礼がしたいので・・・」というハナシを切り出すというわけです。

 

この時点で「いい顔」をされなければ、相手に脈はないわけですから、あきらめてください。

気をつけなければならないのは、最初からあまり「馴れ馴れしい口調」で話さないと言う点です。

態度は誠実に、でも笑顔で楽しく話すのがポイントです。

さらには、話の展開をどこまで進めるのかという点も、慣れないと難しいかもしれません。

ですが慣れてくれば、自然に話せるようになりますし、相手の反応を冷静に判断することができるようになります。

このパターンは比較的簡単ですし、バリエーションとして、相手をデパートの案内嬢に変更するなどで、シミュレーションもできますから、幅広いケースで応用させることができます。

 

 

1204 Tues.

プライドとデザイン

「ミニマリズムのあり方」というタイトルで、AUTO CAR JAPAN の一月号に興味深い記事が掲載されていた。

東京モーターショーでのアウディA.G.のシニアデザイナー和田さん の雑談として掲載されているのだが、記事の中では日本車のデザインを取り上げ、歯に衣を着せぬ表現で書かれている。

ここまで歯切れがいいと気持ちいいね。っていいたくなるハッキリとした主張は、スポンサーに媚びないこの雑誌の真骨頂といえるだろう。

この記事とは別の冒頭部分で、クルマ業界のデザイン・トレンドに関する雑談として、「ミニマリズム」というキーワードが取り上げられている。

以下は、その記事からの引用だ。



「デザインの世界では機能に関係しない不必要なものをそぎ落とすことによって形を作っていく志向性を 「ミニマリズム」と呼びますが、最近どうもそのそぎ落とずこと自体が目的になってしまっている例が多いような気がするんです。

僕はそれは大きな問違いだと思います。

そぎ落とした挙句になにも残っていないデザインがなんと多いことか。

大切なのはミニマルなカタチをデザインすることではなく、どこが人にとって幸せに感じられて、なにが心を安らげるのかっていう、そのポイントを探す試みであって、与えられた条件の中でそこに限りなく近いところに到達しようと練られた形が本当のミニマルデザインだと、僕は個人的に考えます。

実際にそういうポイントがあるんです。

そしてそこに到達するには、なによりもデザイナーに精神的な安定が求められる。

極端な話、モノがなくても生きていけるような人じゃないと、気持ちいい幸せなポイントを見つけることはできませんし、それは放っておくと身の周りのモノが増えていきがちだった僕がいつも自分に言い聞かせていることでもあります。

ドイツに行って、アウディでデザインをするようになって一番良かったと思うのは、それに気がついて実践できるようになったことです。

日本(日産自動車)にいるときは残念ながらできなかった。

どんなに立派なデザイン理論を掲げたところで、デザインする側の人間に精神的な
安定がなければいいカタチなんて絶対に造れません。

デザイナーが朝8時から夜の12時まで会社で働かなければ成立しないような組織の中からは、いま以上に質の高いデザインはます生まれてこないでしょう。

これはもう断言できます。

組織とは切り離された自分のための時間がきちんとあって、本が読めて、音楽が聴けてというような個人としての隙間がたくさんあって、はじめていいデザインを生み出す土壌が生まれてくる。

そういうことです。

よく日本人は「欧州のひとは働かない」なんて一義的に言いますよね。

でも、みんな自分のため、会社のために敢えてそうしているんですよ。

これ以上やったら自分が駄目になる、生活が意味を成さなくなる、結局会社のためにもならないと認識した上で、きちんと線引きをしている。

僕も10年ドイツにいてようやくそれを自然に感じられるようになったわけですけど、そういう人間の 「個」に目を向けすにデザインを勘違いしてしまうと、今回の東京モーターショーに並ぶショーカーのようなことになる。

どれも本来の意味でのデザインではなく、単にカタチを作ってるんだろうなあっていう印象を受けませんか。

造形を通じて視覚的に吹き込んでくる風のようなもの、あるいはじわじわと染み渡る「気」みたいなものを演出できているクルマは残念ながら非常に少ない。

ファーストインプレッションだけでなにかを伝えようとする意識が強すぎるんでしょう。

コトバやカタチはあっても、「ココロ」を伝えようとしているとは思えない。

そういう気配を感じてしまうと、僕なんかのような人間は、逆にカタチが見えなくなる。

どんなに表面的に新しくてかっこいいカタチをしていても、デザインの「ココロ」が感じられなければ、意識の中に入ってこないんです 。

 

確か昔「いつかはクラウン」でエクステリアデザインのことを書いたが、自分が気に入ったデザインの車となると欧州車になってしまうというのは、今回のこの記事を読んで、大いに納得したというわけだ。

外観というのは、好みがあるのは分かるが、私の場合は欧州車の格好の「いいとこどり」をしようという意図が透けて見える車というのは買いたいと思わない。

このあたりはその人の価値観によるのだろうけど、決して安くはない金額を払ってまで、愛着の持てないどこかで見たようなカタチを寄せ集めた格好の車を持ちたいと思わないというのは、至って自然なことではないだろうか。

日本の自動車メーカーは若者の車離れを気にしているようだが、売れて儲かれば、真似をするのを気にしないというプライドのなさが、自分の首を締めていることに、意外と気がついていないのかもしれない。

 

 

1203 Mon.

中国版グーグル?のバイドゥー

あなたも次のグーグルをお探しだろうか。3倍近い儲けになったと自慢する人たちも珍しくないだけに、こんな銘柄を掘り当ててみたいものだ。できれば初期段階で買い入れて、順調に上がる株価を毎日楽しみたい。そんな株が簡単に見つかるわけがない、と諦める前にマイケル ブラッシュ氏の話を聞いてみよう。
 
と続くのは、先日書いたコラムでのバイドゥーに関するコラム。

2005年の夏に書かれたコラムだが、このときのバイドゥー(百度)Baidu の上場価格は66ドルくらい。で今は366ドルだから、6倍近くになったわけだ。


ネットエイドでも、ほぼ毎日このバイドゥーを選択して、お世話になっているわけだけど、そのときのティッカーシンボルはBIDU。

カタカナで書いたことがないうえ、トレードでは毎日シンボルを「BIDU」と入力しているから、「バイドゥー」と書くと凄い違和感。(笑)

というわけで、「BIDU」が一番ぴったり来るんだけどね。

グーグルファイナンスでの記事によると、Baidu はグーグルGoogleの6倍のトラフィックがあるという。ニュースを見ると優れたキーワード検索で巨大な中国市場での電子取引による将来性を買われているようだが、ナスダック銘柄ではグーグルの700ドルに近い株価に次ぐ値段を維持している。
 


ご存じない方のために簡単に説明しておくと、バイドゥーは中国最大のインターネット検索サイト。

創立は米国留学経験者の李彦宏氏が、1999年11月30日にBaidu Holding Ltdを設立し、2000年1月にはケイマン諸島で Baidu.com(バイドゥー・ドットコム)を設立。

実質的な本社機能を持つ百度在線網絡技術(北京)有限公司は Baidu.comと同時に設立され、所在地は中国のシリコンバレーと呼ばれている北京市海淀区の中関村。

中国の市場調査会社による「2006年度検索エンジン市場調査」によると、最初に利用する検索サイトの62.1%がBIDUで2位がグーグルの25.3%、3位がヤフーの4.8%。

面白いのは、最初に利用する検索サイトの年齢や学歴別の割合で、中高校生が48.2、23歳以下が52.7%。

「大卒以上の学歴を持ち収入3000元以上の非学生」になるとグーグルが46.5%、そしてBIDUは39.4%と逆転する。

つまり中国の検索サイトは二強の争いとなっているわけで「ホワイトカラーに強いグーグル」と「若者・学生層に強いバイドゥー」ということになる。

なお、百度の社名は宋代の辛棄疾(1140−1207年)の詩「青玉案」にある「人々の中で、彼を千たび百たび探す」という語句にちなんだものだという。

「青玉案」というのは、高名な中国の学者が「学問を志す者にとって、この作品のような境地が必要だ」と高い評価をしたことから、中国の学生の間では比較的よく知られている。
 

 

インターネットスラングといって、英語だと「できるだけ早く」という言い回し、つまり 「As soon as possible」は 「ASAP」と書いたりするわけだが、中国では次のような表現をしているようだ。

BT (Bian Taiの省略) >変態

Qingwa 「蛙」という意味>不細工な男

GF (girl friendの省略) >彼女

BF (boy friendの省略) >彼氏

Konglong 恐竜という意味>ブスな女

PF (pei fuの省略)>感心・敬服する

PP >美しい

PLMM (piao liang mei meiの省略)>かわいい女の子

SF (xi huanの省略) >好き

88 (bye byeの発音似) >バイバイ

3Q (thank youの発音に似ている) >ありがとう

94 (jiu shiの省略) ?つまり

42 (shi aの発音似)> yes


おまけ。

「おっぱい」でグーグルの画像検索をかけると、フィルターがかかっているため、いわゆる「生写真」っぽいものは出てこないようになっているのだが、BIDU だと・・・・・・・・・・・!

ということなので、検索しないようにしてください。

どうなっても責任は持てませんので!

って書くと検索したくなるかな?(笑)
 

 

 

1202 Sun.

ナイルレストラン



銀座というロケーションでありながら、インドの大衆食堂という雰囲気がムンムンしている、今時希有なナイルレストランをご紹介。



たまたま、通りかかったら並んでいたので、これくらいなら座れるだろうと、11時半前になるまで待つことに。



歴史のありそうな店だが、60年の歴史があるのだという。


右のカップルは一応メニューを見ているが、結局は「ムルギーランチ」をオーダーさせられていた。(笑) 



メニューを見ても、どれが旨いのか分からないので、眺めていると、すかさずオーナーと思しきインド人がいつの間にかテーブルに来て、「ムルギーランチを食べなさい」とかなり強引。

そこまで言うならと、薦められるままに、ランチをオーダー。



ほかの客も、ほとんどがムルギーランチを注文させられていた。(笑)

ビールを飲みながら、しばし待つと・・ 




ムルギーランチというのは、骨付きチキンの脚1本丸ごとと、マッシュ・ポテトのようなものと、キャベツ炒め、そして黄色いライスがセットになったもので1400円。



チキンの骨は慣れた手つきで、あっという間に外してくれる。




盛りつけ少々アバウトというかラフ。

まあ、悪気はないのだろうけど、かき混ぜて喰えと、注文がウルサイ。(笑)

その都度食べる量だけかき混ぜながらいただいたが、味そのものは、特に感激するほど旨いわけではない。

かといって不味くもないが、これで1400円というと、「どうなんでしょうか・・」といったところで、まあ話のネタとして一度は行ってみてもいい店かな?

と、我ながら歯切れが悪いなあ。(笑)
 

 

1201 Sat.

ダイソン

2004年7月に購入して以来、快調に働き続けてくれたダイソンの掃除機。

日本法人のダイソン株式会社が1998年に設立され、2004年に日本向け製品「DC12」が発売されるとすぐに購入。

購入時にレポートを書いたが、いわゆる掃除機のプレミアム市場が形成されるきっかけとなったモデルだ。

だが、毎日繰り返される動きのため、先日はホースの一部の継ぎ目が破れてきたため、応急修理のためテープを貼っていたが、ホースを購入しようとダイソン社のサービスへ連絡したところ、新品のホースへ無料で交換してくれた。

ところが今度は電源コードのコンセントがダメになってきたので、サービスへ本体を送ったところ、3日ほどで修理されて戻ってきた。



本体の内部も交換してくれたようで、ピカピカの状態。^^



吸い込み口に該当するヘッドも交換されていた。




ローラーが付いたりと細かい改良がされているようで、新しいヘッドはゴミの吸い込み効率がより強力になったようだ。




スイッチ部分も新品に交換されていたが、2年の保証期間はとうの昔に終わっているにもかかわらず、すべて無料だったが、凄いサービスだよね。

ということでこうして書いているわけだけど、これがきっかけで掃除機が売れることになれば、無料で交換するサービスの効果は十分にあったことになるわけで、さすが、ダイソンって書きたくなるよね。

交換された部品は、コードリール・クリアピン・サテライト・ハンドルカバー・エンドキャップ・ブラシハウジング・回転ブラシ・アキシアルタービン・固定リベット用配線・除電用配線・固定リベット。

カミさんの話によると、まるで新品のように強力に吸い取るという。

ダイソンは、2007年12月1日(土)から発売開始する「DC22」シリーズとして発売される4機種のうち、独自の「ダイソンデジタルモーター(DDM)」を搭載した2機種に対しては、5年間のメーカー保証を提供すると発表されている。

7万円から8万円という値段は、普通の掃除機の3倍から4倍のため、日本での台数シェアは5%前後だというが、金額ベースでのシェアとなると、14%に跳ね上がり、松下、日立に続く3位グループに食い込んでいるという。

ダイソン社の研究開発費は売り上げの12〜16%という医薬品メーカー並みで、しかも頻繁な商品改定は行わず、時間をかけて機能、性能面で既存商品と明確な差異化を打ち出した商品のみを市場に出すという戦略のようだ。

株式を公開していないため株主からのプレッシャーがないため、四半期ごとに新しい商品を出して売り上げを伸ばす必要がなく、株主への対応などにも時間と労力を取られることなく、開発に集中できるのも大きなメリットになっているようだ。


2007年末には日本国内累計販売台数が100万台に到達する予定だというが、高い性能に加え、こうした水準のサービスが加われば、まさに鬼に金棒。

掃除機買うならダイソンですぞ。(笑)
 

 


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2007 1201-

 

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