2007 0101-


0114 Sun.

両面テープ

よくお世話になる文房具のアイテム、両面テープ。

封筒のシールなど何かと便利なものなのだが、少し重いものを貼り付けようとすると、なかなかいいものがないのが現実だ。

というのは、磁気シャワーでを浴びるときに、電気コードのタップに繋いでいるのだが、ベッドのそばに転がしておくと、結構邪魔になるうえ、放置しておくと壁面のコンセントと違ってプラグの抜き差しには、いちいち手を添えて本体を持って抜き差ししなければならない。

なわけで、両面テープでベッドボードや、壁紙の上に両面テープで貼って固定したくなるのだが、すぐに落ちてしまうのだ。

おかげで家族からは「ミソ大工」と揶揄され、ハンディーマンとしての評判は右下がりの下降線をたどることになってしまっていたのだ。

なわけで汚名を返上しようと、東急ハンズでいろいろな両面テープを買ってきて試してみるのだが、どれも全然ダメ。なんだか逆バリの気分。(笑)

だが、天は我を見捨てず!

というわけでご紹介するのが、住友スリーエムが作っている両面テープ「アクリルフォームテープ」


たまたま今月号のCG誌にクルマのサイドモール固定に使われているという記事があったのだが、今や両面テープはクルマ作りにも欠かせないものらしく、世界中のクルマのエンブレムやサイドモール、あちこちのガーニッシュなどはすべて両面テープで接着されているのだという。

ウェザーストリップを固定するのも、今や両面テープ。

で、そんなに強力なら、どれどれ試してみようではないかと、早速ホームセンターで「アクリルフォームテープ」を購入。

使ってみると「接着するところが比較的平ら」なら、電気コードのタップごときは「剥がれない」と言い切ってかまわないレベルの強さで貼りつけることができる。

本当だ。

たとえコードを引っ張って抜いても、表面の状態が平滑なところなら、タップの方はびくともしないといえば、その強力さがお分かりいただけると思う。

つまり今までなら、知らないうちに剥がれ落ちていた表面へでも、ガッチリと固定できるのだ。

というわけで、このテープを買ってきてからは、携帯や電動歯ブラシや電話の子機やカメラのバッテリー用充電器などを、机の背面や、壁面やデスクの天板の裏側などに固定しまくった。

これだけガッチリくっつくと、なんでも固定したくなるのでちょっと困ってしまう。(笑)

ポイントはタップなど貼り付けたいものの裏側と、貼り付ける場所を、アルコールまたはOAクリーナのようなものでよく拭いてから貼ることだ。

これに関しては、今までと同じように、下準備をするということなんだけどね。

次に貼り付ける場所だが、机や柱やテーブルの裏、垂直でも逆さでもいっこうにかまわない。

ただし接着の強度は相手の表面の平滑さによるため、少しザラザラした壁紙などには、屋外のでこぼこ用のものなどを使うといいだろう。


接着力は貼り付けるものと、貼り付ける場所の双方の表面の材質の性質によって決まるわけで、CGの記事によると接着力を決定するのは、物質の「表面エネルギー」の大きさによるのだという。

「表面エネルギー」が大きいと接着力も高くなるというわけだ。

金属は最も表面エネルギーが大きく、ガラスがそれに続く。

アルミよりはステンレス、ステンレスより銅はさらに接着力が高くなる。

同じ樹脂ならナイロン、ポリエステルなどは接着力が高く、ポリプロピレンやポリエチレンやアクリルやPVCなどは表面エネルギーが小さいため、接着力は弱くなるのだという。

どちらにしても、貼り付ける前に両方の表面の汚れをとるためにアルコールなどでよく拭くことが大事だ。

 

ライナーというテープ同士が張り付かないようにしてある紙状のものをテープからはぎ取ってから、決めた場所へ貼るのだが、感圧型の粘着剤なので、グイグイと少しねじり込むようにして圧着させた方がよい結果が得られる。

粘着剤は流動性が高いため、強く圧着するほど流動しやすくなって有効接着面積が拡大し、それだけ接着力が強くなるらしい。

寒い日は、接着する前にドライヤーで少しテープ面を温めた方がいいという。

流動性が増して接着力が上がるからだ。

貼り付けたら、動かさずにできるだけそのままにしておくこと。

圧着後の時間が長ければ、粘着剤はさらに流れて接着面積を拡大し接着力が増すからだ。

 

本来の各種自動車用アクリルフォームテープは、フォームの肉厚、幅、粘着剤の種類、ライナーの色、巻き線長などバリエーションでは約400種類もあるのだという、

その大半は自動車メーカーや部品メーカーに納入されているらしいが、このテープは5年経っても6年経っても、何年経っても、たとえ水がかかっても剥がそうとしない限り、絶対剥がれないのだという。

剥がすときは隙間に太いナイロン糸を、のこぎりのように左右に引いてフォーム切ってしまえばすぐに剥がれる。

残った糊は指先でこすばくるくる丸まってゴムのように取れ、跡には何も残らない。
 


アクリルフォームテープは、アクリルモノマー(粘度の低い無色透液体)にさまざまな添加剤を加えてから重合せて粘着剤を作り、基材の両面にそれを塗布、片面に紙、片面にポリエチレン製のライナーを貼るという工程で製造されるのだという。

基材ははじめに発泡させておくのか粘着剤塗布後に発泡させるのか、発泡は薬剤によるプロセスか熱プセスか、発泡材と粘着剤の材質はどこがどうだとかの、そういった点はすべてノウハウがミソなのだそうだ。

もともとアメリカ3Mが開発したアクリルフォームテープ(品番#4205)へ最初に興味を示したのは、トヨタ自動車だったという。

当時はフォームが硬く「日本のライン作業では貼りつけがやりにくい」という要望でトヨタ向けの改良型を日本で開発し、これが1983(昭和58)年のカムリ・ビスタのサイドモール固定用に採用されたのだという。

ラインでの作業性を上げるため粘着剤の初期粘着性(ベタつき)を向上させたのも工夫のひとつで、そうなると今度はライナーが剥がしにくくなってラインストップが続発。

これを一技術者の執念の努力で改良し、新型のライナーを作ったというが、冬場になると接着不良や剥がれが発生したため、粘着剤を改良して夏冬兼用で使えるものに改め、使用部位の拡大にしたがって要求特性も拡大していったのだという。

内装に使われるようになると、もともと接着しにくい材質であることに加え樹脂部品の表面に残っている離型剤のせいで接着不良が起きる。

これはプライマーといって材料によってイソプロピルアルコールやトルオール等を使い分けたものを塗布することで解決し、サイドモールの圧着機、エンブレムの真空圧着機、定加圧ができるローラー治具、また板金・塗装工場でテープを剥がしたあと残った糊を簡単に除去できるような発泡塩ビ製の剥離用ディスクや溶剤系の剥離用ジェルなども開発・供給したのだという。

 

それらの大半は市販化されていないが、コンシューマー向けの汎用アクリルフォームテープであれば小口で販売されている。

ホームセンターなどで売っているが、表のパッケージには「両面テープ」としか書いていないので「3Mのマーク」と裏側の素材のところに「アクリル系ハイソフトフォーム」という文字があるかどうかが、このテープを見分けるコツだ。

男女関係でも使える「一発で貼れて絶対剥がれない」でも「剥がそうとすれば簡単に剥がれて跡には何も残らない」という、このような両面テープがあればぜひとも欲しい。^^

 

 

0113 Sat.

昨夜の米国マーケット

ナスダック総合指数はワイドレンジの陽線2本のあとのギャップダウン。当然スイングでホールドしている人は手仕舞いというわかりやすいパターン。だが終わってみると陽線なので、喜んでいいのかどうかは微妙。
どちらにしてもルールどおりが長い目で見れば正解のはず。^^


 

 

 

 

 

 

 

 

イントラデイは、オープニングでロングサイドへ早く動いたものが正解。いつものことですけどね。VRTX AMGN。あと事前チェック銘柄での INFY は見ていて動きががエキサイティングで気持ちのいい上げ方。スプレッドも小さいしね。

基本的に日足がロングサイドでよいカタチなら、イントラデイの短いタイムフレームの銘柄はいきなりリバーサル以外は、必ずその方向へ動きます。ですから、デイトレの場合、日足がワイドレンジバーだからなどと、気にしないほうがいいですね。

そういう銘柄がつけたギャップを、埋めて逆へ動いてしまう確率がどの程度かを片っ端から調べれば、その高い確率に驚くはずです。トレードのルールは、徹底した検証を伴ったものだけを自分のルールとして採用することで、勝率は劇的によくなります。

デイトレードのスキルを身につければ、スイングでいいものがないときにもコンスタントに利益を上げることができますからね。

しかし昨夜のナスダックの日足はセオリーに反してワイドレンジで終わってしまいました。こういうことが起こるので、トレードは難しく感じるのですけどね。^^

昨夜のマーケットの詳細はこちらからどうぞ。

さて今年初めてのセミナーが今日から3日間。かなりマが開いたのだけれど、トレードばかりでも飽きます。(笑)やはり誰かのために役に立つことは、やりがいがあ るなと、改めて実感した次第。

1月のジャンプアップセミナーの募集を開始しました。お申し込みはこちらからどうぞ。よい週末をお過ごしください!

 

時間の流れ方を変える方法

昨日の日記に関連することですので昨日の日記「時間のコントロール」を先にご一読ください。

時間に対する意識については、毎日さまざまなところで、私たちは影響を受けているのですが、もっともわかりやすいのは、身体自体のコンディションが、時間の経過の感じ方に大きく影響するという点です。

たとえば病気の時や疲れている時はカラダの代謝が落ちていますから、ポーッとしている間にいつの間にか時間が経ってしまう、つまり実際よりも早く時間が経過したように感じます。

反対に体が元気で代謝が活発だと、物理的な時計より心理時計が速くなるため、物理的な時間の流れを遅く感じることで、余裕があると感じることになります。

ただ体調が悪い状態でも、熱が出たりする時は身体の活動が活発になって代謝が上がり、時間がなかなか進まないことになります。

熱でうなされていたりすると、横になってずいぶん経つのに寝つかれず、もうそろそろ夜明けではないかと時計を見ると、まだ1時間しか経っていない、というようなことが起こったりします。



時間の感じ方に注意を向けていると、面白さや刺激の程度によっても、時間の進み方が全く違ってくることがわかります。

退屈な会議や授業などは、時間の進み方が遅いと感じます。

実際には針がひとまわりする時間は変わらないのに、時計をチラチラ見ることで、その間に多くの刻みが生じることになり、なかなか時間が進まないように感じてしまうからです。

そういうときは、なるべく時計を見ないほうがいいということになります。(笑)

また退屈な時間と同じように、待っている時間というのも、長く感じます。

さらに空間的に広い場所と狭い場所とでは、広いところのほうが時間は過大に流れるので長く感じ、狭いところだと逆のことが起こります。

ディズニーランドなどでは、こうした点を考え、アトラクションを待っている客を待たせるときは、真っ直ぐに並んで待たせるのではなく、待つ順路を曲がりくねったものにしています。

真っ直ぐ並んで待たされるよりは、曲がりくねったりして先がどうなっているのかよくわからない状態で待たされるほうが時間は速く流れるんですね。

それに常に少しずつ移動していることが意識できます。

順路の周囲にもアトラクションに関係する小物を飾ったり動く人形があったり、スピーカーからアナウンスが流れていたりと、飽きさせない工夫をしているわけです。



このことからわかるように、充実した時間を過ごせたと感じるためには、特別なイベントを増やすことです。

子どもの頃に、時間がゆっくり流れているように感じたのは代謝の活動が活発だったためと、一年のあいだに特別なイベントが多かったからです。

大人は磁気シャワーなどの特殊な方法を使わなければ、子供の頃のように代謝量を増やすことはできませんが、意図的にイベントを多く増やすことで時間を充実させることはできます。

このことからも、ゆったりと余裕のある人生を送るためには刺激というスパイスが有効であり、なるべく体験したことのないことを日常生活に取り入れることが大事だということになります。

つまり行動をすることで、刺激がある生活が生まれ、だからこそ安楽の心地よさも引き立つのです。

豊かな時間を過ごせたと感じるためには、ゆったりと余裕のある充実した時間を過ごすことです。

貧乏暇なしでセカセカと時間に追いかけられる生活から抜け出すヒントは、意外なところにあるのです。

 

このように物理的に存在している1分という時間でも、それを受け取る人によって1分間の長さは、感じ方が違うため、結果として異なったものになります。

こうした視点で考えると、会社という組織が個人に対して、みんなと同じような時間を過ごすことを強要するやり方というのは、効率としてはよくないということになります。

人間工学では人が何かをしている時に自分の精神的なテンポを乱されると、イライラしたり精神的にストレスを感じ、身体に不調が生じるといわれています。

また、他人から精神テンポを乱された場合、心拍数が上がってしまうこともあり、自分のペースで仕事を進めている時に他の人からペースを乱されると、それがストレスになってミスが増えて、かえって仕事の能率が落ちるのです。

他者から時間を強要されるというのは、こうした個人の時間の流れ方が違うということを頭に入れて考えると、本来ものすごいストレスを受けることなのです。

ですから、本当の効率をあげるためには、人の数だけ時間の歯車の数はあり、大きさやスピードも違っているということを理解した労働環境を提供するということが重要になります。

自分の時間を他の人に強いるようなやり方は結局、自分も他者から時間を強要されることになり、ギスギスして過ごしにくい関係になり、長い目で見れば効率にもマイナスになるのです。

グーグルは、こうした点を考えた職場環境を提供している数少ない会社だといえるでしょう。

多くの働き手に一定の時間を居心地良く過ごしてもらうため、社員に無料で食事を提供し、社内で自由に利用できる医療設備、スポーツジム、ゲームセンター、マッサージチェアなどを充実させ、勤務時間の20%を用いて好みのプロジェクトを推進できるといったように、自分のペースで仕事ができるような工夫をした環境を提供しているのです。

 

また、同じ人でも体調によっても年齢によっても、感じ方は変化します。

昨日の日記でも少し触れましたが、磁気シャワーは、血流の流れをよくして、代謝を高める効果が高く、その結果として時間の流れをゆったりと感じることになり、とても落ち着いた気分になります。

これは以前こちらのどこかで書きましたが、磁気シャワーを浴び続けて3ヶ月くらいが経過すると、なんとなく頭の中が静かで落ちついた気分で過ごせるようになります。

これはカミサンも同じことを言うのですが、磁気シャワーを浴び続けるようになってから、温泉へあまり行きたいと思わなくなりました。

外部からの余計な刺激が気にならなくなり、ゆったりした空間の中にいる様な気分になるからでしょうか、毎日をのんびりとした時間と共に過ごせるような気持ちになります。

ですが、いざ何かをしなくてはならないときは、体調がいいために、すぐにアクションを起こすことができるため、メリハリのある行動が可能になる、といえばわかりやすいでしょうか。

仕事であるトレードにおいても、パフォーマンスが、磁気シャワーを浴びる前より確実によくなっているのには少し驚きました。

判断をするときの頭の中が落ちついた状態のため、より落ち着いて正しい判断ができるようになったからだと、推測しています。

このように自分の体調によっても、時間が伸び縮みしたように感じることになり、それが結果にまで影響を及ぼすことになります。

つまり元気な時は、物理的な時間の流れを遅く感じることで余裕がある状態になり、仕事がはかどることになるため、有意義に時間を使うことができます。

ゆったりしたとした気分で、効率よく仕事などをこなしながら毎日を過ごしたいなら、代謝がよくて体が健康な状態に保てばいいということになります。


 

このように心理的時間の感じ方は、さまざまな要素で変わります。

自分にとっての時間のつき合い方をどのようにすれば、よりよい結果へと繋がるのか?

普通はこうした考え方をすることはありませんが、今自分がどういう状態にあるのかということを理解し、それに応じたチューニングがうまくできれば、社会的な時間に対しての関わり方を変えることができるため、苦労なく快適に過ごすことが可能になります。

自分の時間をカスタマイズする能力を磨くためには、まず自分の周りの環境や、体調について注意を払い、工夫することです。

このようにしてあなたの考え方を変革することによって、あなたの人生や運命を変えることができるのです。

何と素晴らしいことではありませんか!

 

 

0112 Fri.

昨夜の米国マーケット

13日のニューハイ!でギャップアップオープン。当然ゾーンはロングサイドですが、イントラデイはリバーサルだけに注意。というわけで、楽勝でしたね。

BIDU GOOG とイントラデイはわかりやすいパターン。詳細はこちらからどうぞ。

左下は東京マーケット、つまり日経平均の週足。右下はナスダック。


 


時間のコントロール

大人になると子どもの頃に比べて、時間の流れが速く感じるという体験をされる方は多いはずです。

社会人になると、締め切りなどの時間に追われることが多い、などということにも関連するのですが、カミサンはよく「一週間の経つのが本当に早い」って言ってますが、子どもの頃と時間の感じ方がこんなにも違うのは、なぜなんでしょうか?

世界基準で決められている時計の時間は一定に流れているはずなのに、状況によって時間の長さの感じ方が違うというのは不思議なことです。


 

でいろいろ調べてみると、時計で示されている時間のほかに、どうやら私たちには心理的な時計が存在するからだというのですね。

子どもと大人では時間の感じ方に違いが出てくる、言い換えれば、一般的に大人になると、この心理的な時計(ここからは「心理時計」と呼びますが)の動きが子どもの頃よりも遅くなるらしいのです。

具体的に言えば、心理時計が一分経っているのに、実際の時間は40秒しか経っていないという場合、時問の流れはゆっくり感じられることになります。

逆に心理時計の動きが40秒しか経っていないのに実際の時計が一分過ぎていたりすると、もう一分経ってしまったのかということで、時間が早く感じられるのです。


こういうことを調べる「認知科学」という分野があるのですが、物理的な変化と心理的な変化との関係を調べるという方法論で、人間の外的な環境に対する感じ方や理解の仕方の規則性を調べるというものです。

これは私の仕事にもかなり影響があるのではないかと、興味を持っていろいろ試しているのですが、実はこれは磁気シャワーとも関係しているのではないかと、密かに考えているのです。



認知科学では、人間が生きている外的な環境をどのように認識しているのか、ということを研究しています。

たとえば見たり聴いたりするというのは「無意識のうちに知覚」しているわけで、普段は自分がどのように感じているのかなんて、意識してないわけです。

人間の知覚や認知の時間的特性や限界は、これまでは、せいぜい自分たちの足で走り回る程度の移動速度に対応して、獲得されていたものだと考えられていました。

たとえば私が今、目の前で見ているものというのは、実際には少し遅れて伝わっているというのです。

網膜に光が伝わってから、脳で処理されるまでにおよそ0,1秒かかるらしいのです。

たとえば、プロ野球選手は150キロのスピードで飛んで来るボールを打つことができるわけですが、正確には人間の視覚には0,1秒遅れて見えているわけです。

150キロで飛んでくるボールの場合、0,1秒の問にだいたい4メートルくらい移動するので、見て打つということは、できないことになります。

なのに、なぜ打てるかというと、トレーニングを積んでいるからなんですね。

プロは経験則として飛んでくるボールを目で追ってバットを振っていたら、決して間に合わないことを知っていますから、ピッチャーがボールを投げた時点で、「どういうタイミングで自分のところに飛んでくるのか?」ということを予測して身体を動かしているのです。

彼らに言わせると、ボールが見えるのではなく、自然に身体が動くのだということになるのは、そういうことなんですね。

ボールが見えたことを脳が確認してから指示を出しても、打てないわけです。

 

すこし話は変わりますが、交通事故の瞬間はスローモーションに見えることがある、という話を聞かれたことがあると思います。

こういういわゆる「極度に緊張した状態」になると周囲がスローモーションで見えるかどうかという現象についても、認知科学で実験をしながら研究されています。

実験でも「極度の緊張状態」を作り出すのですが、まさか実際の事故でというわけにはいかないので、何とバンジージャンプを使うというのです。

でどうするのかというと、バンジージャンプをしている人の視界に入るように文字盤を出しておいて、そこへ通常では見えないくらいのスピードで文字を表示します。

そうすると、緊張していない普通の状態では文字は見えないのに、バンジージャンプをしている時には、文字が見えるというのです。

つまり、極度の緊張状態の時は、通常よりも認知の処理が高速で行われるようになり、それがひいては「時間が間延びするような感覚」となって、事故の瞬間をスローモーションに感じさせると考えられているのです。

 

興味のある方は、本屋でこういう「認知科学の専門書」を読まれれば、こうしたことがもっと詳しく書かれています。

ここまでを総合すると、クルマのドライバーでも、訓練をすれば、高速の緊張状態になっても、周囲の状況は意外とよく把握することができるというわけです。

ただしそういうスピードに慣れる訓練をしないと、怖くて心理的に余裕がないために、周りがよく見えず、事故を起こしたりする可能性は高くなりますけどね。(笑)

極限の状態になると、自分自身の身を守るために、いつもなら見えないものでも見えるようになるという、メカニズムが働くのです。

こうして考えると、人間というのは、実によくできているなと、ちょっと感心しますね。


 

これは実はトレードをしているときにも感じていたことで、この認知科学での現象を考えると、とても納得できるものです。

スカルピングといって、十秒単位でいくつものグラフを見ながら、操作をするトレードの方法があるのですが、米国のマーケットは参加者の数が多いので、日本株の3倍以上のスピードで動くのです。

ですから日本株しかトレードをやったことがない人が、セミナーで、米国株のマーケットを解説しながら見てもらうと、ほとんどの人が、早くて何が何だかわからないうちに、動いてしまっているということになり、売買ができず呆然と眺めているだけ、ということがよく起こるのです。

ですがこれは、訓練をすることで、だんだんとそれほど早く動くようには感じなくなります。

今では、時々ですが多いときは3銘柄を同時に売買していますが、4つのチャートを見ながら、売買のウィンドウで売買の操作をしますが、それでも「早くて間に合わない」という感覚ではなく、ゆっくりと動いているように感じられます。

初めてトレードをされている方にはにわかに信じがたい話かもしませんが、プロ野球選手が150キロのスピードで飛んで来るボールを打つことに比べたら、遥かに遅いスピードレンジの話ですから、少し時間をかけてトレーニングをすることで、これくらいのことは、できるようになるのですね。

 

それと「注意が向かないものは見えなくなってしまう」という現象も、こうしたケースではプラスに働きます。

それはどういうことかというと、2000年にイスラエル人の科学者が見つけた現象なんですが、訓練をした、たとえばダライ・ラマのようなチベット仏教の高僧の人になると、「意識を向けている対象」以外のものが消えてしまうように感じる現象が起こりやすくなるのです。

高僧というのは、修行をすることで、意識的に注意をコントロールするトレーニングを積むことで「余計なものは存在しなくなってしまう」ほどの集中力を発揮できるのです。

トレードを長い間続けて、集中する要領がわかってくると、余計な部分に目が行かなくなる、という感覚になることがあります。

つまりよく訓練をして集中力を高めることで、見なくていい不要な部分は、自動的に見えなくなってしまい、注意を払わなくてはならないところだけが、ゆっくりと見えるようになり、トレードがうまく行くことになるというわけです。

ですから、セミナーではペーパートレードという「シミュレーション」での訓練を十分にするよう、耳にタコができるほど繰り返しているんですけどね。

実際にも多くの人が、最初はできなかったのに、今ではいわゆる高速のスカルピングというデイトレードで、素晴らしい結果を出されている方はたくさんいらっしゃいますが、そういう方は、先ほど触れたように「ゆっくりと感じられるようになってきた」という趣旨のことを、みなさん言われています。

「認知科学」という分野で、こうした点を体系的に知ってからは、こうした身をもって体験したことが整理されて納得できるようになったのですが、いくつになっても、知らない角度から光を当てるための勉強は役に立つということを実感した次第です。

ほかにも面白くて毎日の生活に役に立つノウハウことはあるのですが、長くなるので今日はここまでにしておきます。

 

 

0111 Thurs.

昨夜の米国マーケット

前日のナスダック総合指数はギャップダウンオープン。ゾーンは ニュートラルなので慎重に!ということでハイローバンドのスイングプレイの地合いとしてはまだ我慢。

デイトレだがギャップダウンで始まったので、当然ロングサイドへは動かず、しばらく様子見だが、注目はなんといっても、アップルコンピュータ。日本で動くああいう携帯電話があったら欲しいなあ。

というなかなか物欲を刺激する iPhone のせいで、AAPL は前日長い陽線。でギャップアップしたが、見事に30分ギャッププレイでブレイクアウト。この銘柄は投下資金に対しての、値動きの幅的にはあまりおいしくないのだけどね。まあゆっくり動くのでこういうファンダメンタルの追い風があると、取り組みやすいのは確かだね。

というわけで30ドル、40ドル台の銘柄も何銘柄は次々と、見事に30分ギャッププレイでブレイクアウト。詳細はこちらからどうぞ。いやあデイトレは楽しいな!

 

音楽と普遍性

久しぶりにアルバムのご紹介。

Carol Welsman (キャロル・ウェルスマン)の Whatcha’ Got Cookin’?





ピアノが弾けるヴォーカリストでソングライターという、カナダ出身の女性アーティスト。

ディスコグラフィーを見るとトロント・シンフォニー・オーケストラの創設者であるフランク・S・ウェルスマンを祖父に持つというから、幼い頃から音楽的に恵まれた環境で育っているといういわゆるサラブレッド。

高校時代にクラシック・ピアノを始め、バークレーに入学、ピアノを専攻し卒業後にトロントへ戻り、その後フランスでミッシェル・ルグランのファミリーにヴォーカルを学び、同時に作曲も始めたという。

1990年からカナダでプロとしての活動を開始。1994年に初アルバム「LUCKY TO BE ME」(SEAJAM)をリリース。

2000年、ハービー・ハンコックによってビルボード・ジャズ・アワードで全米に紹介され、2001年、ジョージ・ベンソンのアルバムでも有名なロニー・フォスターのプロデュースで「HOLD ME」(BMG)をリリース、モントルー・ジャズ・フェスティバルにも出演。

 

Whatcha’ Got Cookin’? のアルバムだが、1曲目、2曲目をぱっと聴いて印象に残った点は、スイング感つまりノリがいいという点だろうか。

声質はそれほど特徴があるわけではないが、とにかく押し付けがましくなく、さわやかで透明感があるタイプ。

歌い方にしても、こねくり回すのではなくストレートにケレン味なく勝負してくる、という実力派に多いスタイル。

歌い方も素直で、たとえば超有名な5曲目の BY THE TIME I GET TO PHOENIX を聴くと、只者ではないことがわかる。

こういう曲というのはアルバムに入れると、大体においてダメになってしまうのだけど、彼女の場合、ピアノを自分で弾くので、人任せにしないでバッキングに味付けをしているのが、なかなか効いている。

歌の間のピアノのカウンターを聴くと、なかなかいいセンスだというか、私好み。^^

 

次の YOUR CHEATIN’ HEART はカントリーの名曲だけど、ブルースっぽく、それでいて、いやらしくなくまとめている。

間奏のピアノソロから、「ちゃんとわかっている人だな」っていうのが伝わってきます。

だからアルバムを聴いているうちに、だんだんとよくなるタイプで、キャロル君はなかなかやるじゃないの・・っていう気分になってくる。

 

通して聴いているうちに気がついたのだけれど、たとえば10曲目の  I FEEL LUCKY のように、ピアノソロを含めたスイング間というかリズム感は大したもの。

一曲目での第一印象が彼女の魅力のひとつなのだろうし、だからこそ1曲目、2曲目にそういう曲をもってきたのだろうなって、このあたりまで聴いて納得であります。

11曲目の BABY COMES EASY というミディアムテンポの曲を聴くと、Amy Grant をもっとドライなタッチにして、もう少しストレートな歌い方にすると、こういう風になるのかなって・・

13曲目は、なんとレイチャールズの、あの名曲 I CAN’T STOP LOVING YOU。

少し重い8ビートのリズムで、小細工をせずグイグイと正攻法で攻める歌い方は、なかなか堂々としたもの。



というわけでこの「只者ではないアルバム」の背景を調べてみたのですが、やはりプロデューサーが絡んでいたのでありました。^^

何とグラミー賞の音楽監督を35年続けてきた、ピエール・コセットという超大物が、カントリーの名曲をという提案で、出来上がったのがこのアルバムなんですね。

というと思い出すのが、同じカナダ出身のダイアナ・クラールですが、そういえば彼女も名プロデューサーに見出されて、ビッグスターになりましたね。

とにかくこれだけカントリーの名曲を集めているのに、全くカントリー臭さがないという意味においては、驚くべきアルバムだといっていいでしょう。

こういう「たぐい」の意外性というかオリジナリティーを持たせるというのは、なかなか難しいことで、こうした点は「よいアルバム」には欠かせない条件だと思うのですが、そういう一見当たり前のことを、きちんと抑えるというのは、実はやってみると大変なことなのだと思います。

アルバムでは、音楽性と、そのアーティストの持つ魅力をどうバランスさせるかとか、どのような意外性を持たせるかなどという、「全体の味付け」というか統一感というのは非常に大事なわけです。

 

時々日本のアーティストのアルバムも聴きますが、残念なことに、ここが致命的に弱いのですね。

ちょっと乱暴なくくりでいえば、映画の世界と同じ構造ですね。

日本語という歌詞だけに「おんぶにだっこ」のアルバムでは、日本以外では売れません。

では英語盤を作ったら売れるでしょうか?

この Whatcha’ Got Cookin’? のアルバムだって、普通の日本人が聴くと、英語の歌詞の内容をリアルタイムで意識しながら、いい曲だなあ・・とはならないわけです。

ただ全体のサウンドや、メロディーや、声の質感やニュアンスという、音楽の持つリズム・メロディー・ハーモニーという3つ要素だけで、そのアーティストを全く知らない人の心を、どれだけ「ワシ掴み」できるかなのですね。

 

たとえばインディーズものとかは、アーティスト自身がプロデュースすることも多いわけですが、やはりモチは餅屋で、アーティストとして優れ、なおかつプロデューサーとしても一流、などというケースは万が一にもないといっていいほど低い確率なわけです。

音楽は幅広く多くの人に受け入れられるだけの幅を持ったものがヒットするわけで、音楽のムシとなって精進しているアーティストが、そうした点まで配慮できるかというと、普通それは無理というもの。

マイナーな音楽の持つ意外性というか、持ち味をマニアックなテイストを楽しむために、探し回る世界というのは、若いときに結構やりましたが、私の場合そこを過ぎると、年齢とともに「普遍的にバランスの取れたもの」へと移ってきています。

音楽の世界はどの楽しみ方や、どのコースが一番ということはないわけで、自分が楽しめればいいわけですが、以上のような理由で「音楽を人に薦める」となると、また話は違ってくるということになります。

 

とにかくアルバムを途中でトバさずに聴き続けることができるアーティストというか、アルバムというのは、メジャーマイナーを問わず、とても少ないわけで、そうした点からも、彼女はアタリだったといっていいでしょう。

派手さはないけれど、じわりじわりと、そのよさが伝わってくる、そういう味のあるアルバムであり、今後が楽しみなアーティストです。

 

 

0110 Wed.

昨夜の米国マーケット

前日のナスダック総合指数はギャップアップオープン。ゾーンはロングサイドで、20MAより上だが5日の高値をブレイクしていない 。うーん。ハイローバンドのスイングプレイの地合いとしてはイマイチだし、スイングスキャンもロングサイドは一銘柄だけなので、ここは我慢だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

イントラデイもこれぞというものがない、ゲインの少ないマーケットだった。30ドル台のものは倍のポジションだと、なかなかのゲインになる。30分ギャッププレイは BIDU が素晴らしかった。

 

人生の指南書

Life's Little Instruction Book という本があります。

直訳すると、「人生の指南書」ということになるでしょうか。

10年ほど前に初めて渡米し、シアトルに住んでいるとき、向こうの本屋で見つけたのですが、もちろん英語で書かれています。

渡米したときは、英語はほとんどダメだったので、難しい長い英文は読みたくない気分だったのですが、この小冊子なら何とかなるかなと、買ってみたのです。

1ページがだいたい11センチ×15センチの大きさで、左右2ページ見開きですが、1ページ分が成人男性の手のひら大といえばイメージできると思います。
 

 

1ページ目の最初の言葉は 1・Compliment three people every day

辞書で、Compliment を調べると、敬意・ほめことば・お世辞・愛想・儀礼的な挨拶・辞令・祝辞・お悔やみという言葉が並んでいます。

難しい言葉はこのように辞書を引くことで、少しずつ覚えることができます。

この例では「毎日3人の人を誉めましょう」あるいは「挨拶をしましょう」ということにな るでしょうか。

 

できることを「心がける」というきっかけになるようなことで、実行するのがそれほど難しくないことが、並べられています。

もちろんこれは、アメリカ人が書いたものですから、アメリカの習慣を知らないと、よく意味がわからなかったりすることがあるのですが、そういうのは飛ばして、わかるものだけを、頭の片隅に入れておけばいい、と気楽な気分でパラパラと読んでいました。

この本のいいところは、サイズが小さくて、ワンフレーズが短いので、わからない単語がひとつくらいなら、辞書を引いてみようという気になるという点です。


 

2番目は、2・Have a Dog 「犬を飼おう」というものです。

これは庭がないとダメとか、散歩が面倒さいとかの理由で、簡単には実行できないかもしれませんが、ウチは庭が広かったので、ジェナという名前のゴールデンレトリバーを飼っていました。

庭が広いので、勝手に走り回っていたため、散歩に連れてゆく必要もなかったのですけどね。

子供たちはとても喜び、家族の一員として、日本へ帰るまで10年近く飼っていました。

でもそんなに広い庭の家は日本にはありませんから、アメリカ人で庭の広いところに住んでいる人を探して引き取ってもらったほうが幸せだろうということで、引き取ってくれる人を探しました。

血統書のあるいい犬でしたから、すぐに引き取り手はあらわれたのですが、しばらくすると、その引き取った人たちを威嚇するんですね。

そして飼い主があきらめたら、私たちのもとへ戻れるだろうと、考えたのでしょう。

そうやって、ジェナの作戦は成功し、二度ほど戻ってきたのです。

でもどう考えてもそんなに広い庭の家は日本にはありませんから、やはり引き取ってもらうことにしたのです。

3人目の時でしたが、しばらくして様子を尋ねに電話をすると、絶対に来ないでくれって言うんですね。

我々の顔を見ると、また帰りたくなって、引き取られたところに落ち着かないことになってしまうというわけです。

なかなかしっかりとした考えの人だから、この人なら大事にしてくれるだろうと、我々もこの言葉を聞いてちょっと安心したと、いう想い出があります。

でも長年飼っていると、寂しいもので、その代わりといってはなんですが、猫を2匹飼うことにしたのですけどね。

今でも時々、娘は「ジェナ公は今頃どうしてるかな・・」と遠い目で思い出すことがあるようです。


 

この本は英語の勉強もできますし、アメリカという社会を知ることもできるので、手元の見えるところにおいておいて、気が向いたらパラパラとめくって読んでいました。

私はトイレにも、もう一冊置いていましたけどね。^^

この本が出版されたいきさつですが、テネシーのナッシュビルに住む、Brown,H.Jackson という人が Adam という息子さんが家を出て大学へ入るとき、自分でタイプしたものをバインダーで閉じて持たせたのです。

息子はある日父親へ電話をかけ「ずっと読んでいるけど、これは今までで最高のプレゼントだと思う。自分でいくつかを書き加えたものを自分の息子にも持たせたい」と伝えたそうです。

こうしたいきさつが発端で本になったそうなのですが、出版されるやいなやニューヨークタイムズ・ベスト・セラー・リスト上で2年以上に渡って、それもペーパーバックとハードカバー・フォーマットの両方で一位を続けたのです。

このように多くのアメリカ人の支持を受けた「小さな本」は、LIVE AND LEARN AND PASS IT ONはLIFE'S LITTLE INSTRUCTION BOOKと続き、さらにニューヨークタイムズ・ベスト・セラー・リストへ28週間に渡って掲載されるという、ベストセラーになりました。

その後、彼の33冊の本は35の言語に翻訳され、現時も世界中の何百万という人に愛読されています。

彼の多くの著作の発端となったこの本は、アメリカで確か7ドルほどでした。

日本でも紀伊国屋へ行けば1000円ほどで売っていると思います。

 

 

 

 

0109 Tues.

昨夜の米国マーケット

前日のナスダック総合指数の日足は 微妙な位置だけど一応20MAの上なのでロングサイド狙い。終わってみるとナローレンジの陽線。「はらみ」パターンだがさてロングサイドへ抜けるかどうかだが。今晩のマーケットに注目かな。

事前チェック銘柄と、スイングスキャン、ブレイクスキャンを使った安全なオープニングのでのコンビネーションプレイについては、最近ずっと書いているが、日足のトレンドがアップトレンドのものを選択すれば、まず負けないことがお分かりいただけるはず。これができるようになれば、休みになると早くマーケットが始まらないかという心境になるはず。(笑)昨夜のマーケットの詳細はこちらからどうぞ。

 

クルマの話あれこれ

週末3連休の中日にあたる日曜日は気持ちのいい秋晴れ。そういう日は走りたくなる。

整理のためネームランドを購入しようと、わざわざアキバのヨドバシへ。
 


ここは9時半から営業しているため、早めに用事を済ますことができるのでよく利用しているのだが、5000円以上の買い物をしないと駐車料金がかかるという点がちょっとねえ。



3000円以上買い物をしないと無料にならないところが多いが、こういうのって一人で飯を食ったり、1000円台の買い物しかしないときもあるわけ だ。

そうときも、融通は全く利かないからなあ。

ってこれはいつも不満に思う点だが、文句を言ってもラチはあかない。

東雲のイオンなんかは、1時間は問答無用で無料なのだから、やる気さえあればそういうサービスはできるわけだよね。



ここは駐車場の収容台数が多いので、車での買い物は便利。

それに品揃えと言うか売り場面積は日本最大だというだけあって、アメリカのモールのような雰囲気があって、結構好きなんだね。
 

早朝にはときどきこういう、アストンなんかがいたりする。

親会社のフォードが、アストンブランドを売りに出すという噂があるが、どうなるのだろう。

これはヴァンキッシュV12じゃないね。ベビーアストンのV8ヴァンテージのようだけど、ということはつまりマニュアルシフトね。

顔つきがちょっと怖い車だけどアストンはいい車だ。

じゃあお前買うか?と聞かれたら買わないだろう。

FR言う駆動方式を含めてだけど、ちょっと旧い高級車って感じがするし、ちょっとサイズが大きいからなあ。1500万円台というこのクラスには、結構選択肢が多いからねえ。

それに細かいところ、たとえばサスからのノイズだとか、ブレーキがちょっと弱いとかというちょっとしたところの詰めがまだ足りない。



日本でカーオブザイヤーに輝いたレクサスLSを、最近時々見かける。

でも乗ってる人を見るとセルシオの買い替えのようだが、そういう意味ではトヨタの狙いは成功したのだろう。

でもクルマ好きから見ると、このレクサスって、セルシオの客も欲しいし、アメリカでも売りたいということで、全部詰め込んでしまったため、逆にビンボー臭くなってしまっている。

どこかを捨てて、その代わり「ここ」を見てくれっていう、堂々とした今出すだけの新しい主張というのがないからね。

世界に誇る自動車会社のフラッグシップなのに、インテリアを含めて、新しい提案がないというのが寂しい。



結局セルシオの目指した「静かさ」という今までの世界での延長線上に未だにいるわけで、そこから踏み出していない というのがこの時期での新型車としては弱いところで、1000万円クラスのセダンなら、そういうところの主張がほしい。

ハンドルについているバドルスイッチも、シフトレバーをマニュアル側へ切り替えないと、パドルスイッチが働かないけど、こういうスタイルはもう旧い。

そんな面倒な操作だと、結局パドルスイッチは使わなくなるよ。 開発したものが、日ごろからパドルシフトを使っていたら気がつきそうなものだけどねえ。



ステアリングについているパドルシフトは、ポルシェのようにシフトレバーをDレンジに入れたままでボタンを押すと、マニュアルモードに切り替わって、10秒もすれば自動的にDレンジモードへ切り替わるという方式 でなきゃあね。今の主流はこういうスタイルなのに。

エクステリアもセルシオがダイエットして少し今風になったようで個性がない。目立たない方がいいという国内のニーズを満たすと、個性的で目立たなくなってしまい海外では弱くなるわけで、言ってみれば「レクサスのジレンマ」。(笑)

欲張ったために全部詰め込んでしまったという見切りの悪さは、みんなに好かれようとする「欲」によるものだね。

それが仇になりビンボー臭くなってしまったというわけだ。^^

まあ日本の法人であるメインユーザーには、この程度でも十分にリッチだと写るのかもしれないけどね。

トヨタがそこまで読んでいたのなら、さすがトヨタと褒めるべきなのだろうか。



上の写真は築地市場の交差点。いつもならここを抜けるのにエライ時間がかかるのだけれど、まだ正月のような空き具合。





これはその上の写真の中央部分を拡大したもの。

リアフェンダー下のスリットでカレラSだということがわかるが、後付のスポイラーでちょっとワルな雰囲気がナイスですな。

ポルシェの魅力を一言でいえば、適度な刺激性があるのに、コンフォートの性能も高いという点だろう か。

疲れているときに乗っても、いやだと思わせないたぐいの楽しさが、ステアリング、アクセル、ブレーキからガンガン伝わってくるから、そのうち運転に嵌ってしまうという、恐るべき中毒性がたまりません。

911は日本で使うにはちょっと重いし、普通の人には限界の片鱗にも触れられない領域まで進化してしまったため、高性能になり過ぎてしまっている。



つまり東京の街中では Too Much で、この「過剰さ」がウケているのかもしれないけど、どのみち2人しか乗らないのなら、ミッドシップの素直なボクスターの操縦性の方が街中で必要なキビキビとした「軽さ」に合っていると思う。

娘に言わせると、ポルシェはサメのようだという。

国産車はみんな「虫みたい」(笑)だというが、日本の自動車メーカーってイメージ的に言えば、トヨタは味気ないし日産は垢抜けないからだろうか。

だけど、アウディのようにカオがイヌの鼻みたいなのとか、プジョーのような笑ったネコのような顔のは、うちの家族の間では評判がイマイチ。



「品川翁」は最近少し落ち着いてきたようで、11時半ならこういう状態のこともあり、多少時間が遅くなってもセーフモードになりつつある。
 



蕎麦を食べて銀座へ戻る時間帯の海岸通りは、意外と空いていて、意外と飛ばせるので、食後の運動にはちょうどいい。隣のリミッターがうるさいけどね。 ^^
 


 

これは、ソフトクリームのクレムリの前。

止まって待っているところでパチリだけど、この界隈は銀座のど真ん中だから結構いろんなクルマが通る。



これはその上の写真の中央部分を拡大したもの。

ブリティッシュグリーンの色や、サイドスカート、後付のホイールとタイアがクルマ好きな雰囲気を醸し出している。
 


依然暇がないというか面倒なので3ヶ月以上洗車をしていない。そのためホイールがだんだんと濃い灰色に変化してきている。^^

ボクスターは、走る、曲がる、止まるという3つの要素を極上のバランスでまとめ、そこへ洗練や、緻密さというスパイスを按配よく絶妙な濃さで振りかけ、おまけに青空も見えるわけです。

何といってもオープンになるというのがいい。

50キロ以下なら走りながら開け閉めできるから、いつでも気が向いたらオープンにできるからね。

日本のちょうど今頃というのは天気がよくて青空のことが多いため、屋根を空けて走るとホント気持ちがいい。

屋根付きボクスターであるケイマンを見ると、そんなにクーペじゃなくちゃいや?と思っちゃうね。

自動車雑誌ではクーペの方がボディー剛性は高いから、サーキットでタイムを計ると早いとか 、いろいろ持ち上げているが、ポルシェも商売として、ラインナップを揃えて売らなきゃということなのだろう。

だけど、テスターの彼らほどの腕を持っている人がどれだけいるのかって考えると、どうなんだろうね。
 


たまたま在庫がなかったため、待つのがいやで、S にしたけど、 ボクスターS じゃなくて、普通のボクスターで十分。

だけど「S」 だと ティプトロでも踏むとかなり速い。

でもそうやってガスペダルを踏んでいると、リッター5キロということになるけど、胸のすく加速を一度でも味わうと病み付きになるからなあ。

でも意外と白バイにはお世話になったことはないので、隣のクチリミッターも、最近は「出すと危ない」という意見に説得力がなくなってきたことを認識してか「出すと捕まる」というフレーズへ微妙に変化してきている。(笑)

最近も雨の日以外は必ずトップは下ろしているけど、気温が5度を切らない限り、強力なシートヒーターと、よくできたヒーターで全く寒くはない。

といっても温度を設定しておくと、自動的にその温度になるという、いわゆるフルオートのエアコンじゃあないんだね。

いい意味でマニュアルのよさを残した設計なので、足もとだけをガンガン暖かくできるし、雨の日に窓が曇ったら一発で取り去るモードもあるわで、こうしたイロイロな細かいところでも、開発陣がクルマ好きなんだということが伝わってくるのが堪らんわけですな。

いわゆるスポーツカー好きの琴線に触れるところへ落とし込んだ味付けになっているわけで、とにかくそういうところの、スペックに現れないところの造りはまさに絶妙。

ポルシェはアウディやBMWの10%ほどの生産台数といういわゆるスペシャリスト・メーカーなので、自分たちの得意不得意をわきまえているためだろうか、無用の欲を出さず、それが老舗としての格を上げることになっているのでしょう。

自分たちの価値を下げないように、台数のコントロールをしているため、常にバックオーダーを抱えるという手堅い商売をしているから、リセールバリューが高いのもまた魅力です。

 

 

0108 Mon.

とんだ大江戸温泉物語

正月の混雑もピークを過ぎただろうということで、雨模様だった土曜日の午後から「大江戸温泉物語」へ。



外は雨で、おまけに正月に出かけていた人は、今週末は休養モードに入っているだろうという読みだったが、あらかじめ電話で混み具合をチェック。



 


かなりすいているようだったので、カミサンと娘と3人でお台場方面へ。といっても車で15分ほどの距離なので、あっという間に到着。


来場者の平均年齢層はかなり低めで、家族連れというか小さい子供連れとカップルが多かったが、普段の週末より空いている。



ここはしばらくぶりだったけど、場所によっては往復の高速道路料金とかかる時間を考えると、ここは、結構リーズナブルな料金で楽しめるからね。



正月の雰囲気はしっかりと残っていたが、やはり温泉でマッタリと温まりながら、というのは身も心もリラックスできる。
 


カミサンと娘は、ビールや焼酎でヘロヘロとなったが、そうなると私が運転手になるわけで、まあいいやとアルコールは飲まず、露天風呂で頭の中をカラッポにして、チンタラと過ごす。



蕎麦などを食べているうちに、一日3回行われているらしいアトラクションの最終回が始まった。

見る見るうちに人が溢れたものの、出し物はそれなり。
 


最後の殺陣が一番見ごたえあり。



見ているうちに、子供の頃にやった「チャンバラごっこ」を思い出した。
 


出し物のハイライトシーン。



このあと、実はちょっと普通ではない経験をしたのだが、それは何かというと、一番奥の室内風呂にウ×コが浮いていたのだ。

いきさつはわからないが、そのときに、網のようなもので従業員二人が何かをすくっていたうえ、浴槽に入っているひとがそういえば少なかったので、何だかわらわからなかったが、気配でとりあえずその風呂から出たのだ。

露天風呂でしばらく過ごした後、またその浴槽へ入ると、何と横にプカプカとブツが浮いているではないか!

オーマイガッ!

さっき掬っていたのはウ×コだったのだということが、そのときやっとわかったのだ。

あわててお湯と一緒にバシャバシャと排水溝の網の上へブツを上げてから、大慌てで風呂を出る。



 

だが、何となく人は少ないものの、客は風呂に入っているではないか!

同じように気がついて風呂から上がった人を目撃したが「マジかよ」と笑いながら、別の浴槽へ行くだけで、怒る様子もなし、あいかわらず係員の姿は見えず。

風呂を出てタオルを貸してくれるところにいた従業員へ、そのことを伝えたら、そういうことがあったことは知っていたようなのだが「今責任者を探しているところ」なのだという。

30分近く何も対策がなされず、それを知らない客は私のようにその浴槽へ入っているのにだ。



「君が客の立場ならどういう気分になるか考えたらどうだ?客を入れないようにして湯を入れ替えるべきだろう」と、語気を強めると、慌てて従業員はどこかへすっ飛んでいったが、戻ってくる気配がないので、浴衣を着て入り口の総合受付へ。

総合受付の係員に聞くと、そういうことがあったことは知らないという。

ここの責任者とハナシをさせてくれというと、奥からそれと思しき人が登場したが、やはり知らない。

どうも要領を得ないので、一緒に来てくれといって、強引に同行してもらい風呂へ戻る。

戻ってみると浴槽のそばにはタオルを貸してくれるところにいた従業員が、ひとりぽつんと立って一応客を入れないように見張っていたが、ふとあっちを見るとイケイケになって同じ浴槽とつながっている乳白色の風呂オケには、人が入っている。



 

「あそこはつながってるから、入れちゃあまずいんじゃないの?」とタオルを貸してくれるところにいた従業員に告げ、結局は指示を出すことに。

しばらくすると、ツイタテをもった従業員が数人現われて、ようやく「入浴を禁止」体制がとられたが、話を聞くと、こういう時のマニュアルというか、どう対応すればいいのかの決まりは、どうやらないようなのだ。

こういうことはよく起こりえるのだから、対策を決めておくべきだと、申し訳ないと「平謝り」するその責任者と思しき人に言い含め、結局私の分の入浴料はタダにしてもらったが、まさかそこで従業員もどきのことをやる羽目になろうとは夢にも思わなかった。

アトでカミサンと娘に話したら、カミサンいわく「年寄りが気持ちよくって漏らしてしまうことがあるって、TVでやってたわよ」と言うことだったが、確かにこういうことって時々は起こるかもしれない。

ああいう網があるということは、その可能性はかなり高いと考えてもいいだろう。

ということは、今までも同じことが起こっていたことは十分ありえるわけで、そうであるとするならば、今日の対応は一体なんだったのか?とハラが立ってきたので、こうして書いているのだけどね。

改善をしないウチに同じことが繰り返され、より重大な事態に陥るというのは、当事者の「ひとごとだ」とか「無関心」という、客も従業員も「相手の立場になって考えない」というアクションが生み出す人災なのだと思う。

とまあ、とんだ大江戸温泉物語でありました。^^;

 

 

 

0107 Sun.

日記と広角レンズ

今日は昨日の雨模様から打って代わり、朝からとてもよい天気で、早朝ドライブへ出かけて戻ってきたばかり。

もちろん何枚か写真は撮りましたが、以前の日記「16ミリの世界」でも触れたように、 最近はもっぱら引けば16ミリ、寄れば標準の画角を持つ、EF16-35mm F2.8L USM という広角ズームレンズを EOS-5D で使用しています。

フルサイズセンサーならではの広い画角で、幅広いシーンをカバーできるため、最近ではすっかり常用レンズとして使うことが多くなっています。

日記「元旦」「Fun to Drive 賞味期限」などでの撮影は、すべてこのレンズを使っていますが、広い画角による視覚的情報量の多さが、何といっても大きな魅力です。

日記の場合、文章による表現がコアになるのですが、自分が直接体験した場所がどういうところなのか、などといった点を伝えるには、まさに「百聞は一見にしかず」で、写真に勝るものはありません。

文字による細かい記述によるイマジネーションは、読み手の解釈によって、どうしてもブレが生じます。

ですが適切に選択されたイメージ画像を加えることで、より確実に意図を伝えることができます。

フォトショップのような画像処理ソフトを使うことで、全体の位置関係や、色彩、自分の目線を含めてどこにフォーカスを絞るのかなどという点についても、さらにその効果を際立たせることができるため、表現できる幅を広げることができる のです。

文字と画像イメージのコンビネーションは、あるときは補い合い、あるときは相乗効果によって、日記の読み手に対して強いインパクトを、与えることが 可能になります。

 

35mmフルサイズCMOSセンサーの場合、16mm レンズなら 16mm そのまま の画角で撮ることができます。


 

上は撮像面積による24mmレンズでの画角の変化をわかりやすくしたものですが、外枠が35mm判フルサイズセンサーでの撮影できる範囲です。

30万円以下のデジタル一眼レフカメラ の APS-C(緑)や APS-H(赤)では、写る範囲がこのように狭くなってしまいます。

フルサイズセンサーは広角レンズの効果を最大限に発揮するためには、ベストの選択だといっていいでしょう。

最初のうちは、この画角のレンズによって見える世界が、今までのカメラとはあまりにも違うため、うまく使いこなすことができませんでした。

ですが数を撮るうちに、こうしたワイドレンズの魅力を生かすためには、少しばかりの工夫が必要になるということが、わかってきました。

35ミリフィルム換算で20ミリを切る広角レンズの場合、画面の両端ではどうしても歪みが生じます。

ですから、センター付近の垂直を軸にした画面構成を考えないと、両端はどうしても斜めに傾くため、見る人にとっては全体の傾きばかりが気になるということにもなりかねません。

ですからケースによっては、思い切って斜めのアングルにしてしまったほうがいい場合があります。

つまりファインダーの中で、どれだけ柔軟に構図を決めることができるかが、こうした広角レンズを使う上でのポイントになります。

なぜフルサイズセンサーの5Dが広いファインダー視野を持っているのか?

これがワイドレンズを使うことで、よくわかったことの一つでした。


最近ではコンパクトカメラも、手振れ補正機能が標準装備された、28ミリからの広角ズームレンズのカメラが増えてきました。

なのにどうしてこんな重いカメラを、毎日持ち歩いているのか?

それは一瞬を確実に切り取ることができるからです。

カメラ雑誌などで性能比較などのスペックには現われることはない項目のため、見過ごされがちな性能ですが、コンパクトカメラでは「手に入れることができないもの 」なのです。

この点でのコンパクトカメラは、暗いレンズが問題になります。

暗いレンズは、シャッター速度が遅くなるためブレが生じやすく、フォーカスが決まるまでの時間もどうしても長くなりがちで、絶好のシャッターチャンスを逃がすことにもなりかねないのです。

EF16-35mm F2.8L USM の F2.8 という明るいレンズは、レストランなどの暗い室内での撮影に絶大な威力を発揮します。

ISO1600と組み合わせれば、ノイズは増えるものの、感度が大幅に高くなるために、早いシャッター速度でブレの少ないシーンを、確実に切り取ることができるのです。

私の場合多少のノイズより、使えるシーンがどれだけ確実に手に入るかという点の方が、優先順位が高いのです。

ブレによって、ボツになる割合がこれほど低いとは、使う前には予想だにできなかった点でした。

手ブレ補正の必要性をほとんど感じないのですからね。

 

このように、あらゆるシーンで違和感なくカバーできる汎用性の高さと、少し絞りさえすればビシッと締まるあの解像度を考えると、EF16-35mm F2.8L USM は、とてもリーズナブルな価格のレンズだといえるでしょう。

これは安いという意味ではなく、使い込むことで価格以上のメリットを感じることができるという意味なんですけどね。

多少重いという数少ないマイナスポイントを、十分に補って余りあるだけの長所を持つレンズだ、といっていいでしょう。 


 

過ぎ去ってしまえば二度と出会うことのない「かけがいのないその一瞬」を取り逃がしたくないという想いは、数多くのシャッターを切るうちに、どんどん強くなり、それが一眼レフカメラとの出会いのきっかけでした。

その瞬間に出会い、今だ!というタイミングに、シャッターボタンを押すことで、瞬時に立ち上がり、なおかつ、10分の1秒以下というタイミングでシャッターを切ることができるという性能は、 いまだにコンパクトカメラでは手に入れることができません。

刻一刻と変化する光の加減や、人通りの絶えることのない街での生活での、生き生きとしたシーンを捕まえることのできるカメラは、5年前ならレンズを含めると100万円以上のコストがかかるため、生計を立てるためのプロしか手が出ないレベルのものでした。

ですが今ではアマチュアでも、その気になれば、比較的手軽に手に入れることができるようになったのです。

日記に効果的なスパイスを振りかけたい。

そういうときには、写真を加えることです。

コンパクトデジカメがこれだけ普及しているにもかかわらず、写真を組み合わせた日記があまりにも少ないのは、いったい何が原因なのでしょう。

日記に写真という効果的なアイテムを使わない手はないぜ!と思うのは私だけなのでしょうか。

 

 

0106 Sat.

昨夜の米国マーケット

前日のナスダック総合指数の日足は長い陽線で終了 しているため、事前の先物チェックでギャップダウンだったので当然プルバックが予想できるはず。なわけで仕込んでおいたハイローバンドはすべて一旦手仕舞いだ。「塵も積もれば方式」で薄利多売というわけですな。

当然のことながら、デイトレードはいい銘柄がないわけでマーケット開始10分前の事前チェックでも、ロングサイドは2銘柄だけという、閑散状態。

スイングスキャンは移動平均線の「縛り」をはずすと MEDI だけだが下げ始めたので30分ギャッププレイ狙い銘柄に格下げ。(笑)

となると、ギャップは薄かったものの、事前チェック銘柄でもありブレイクスキャンにも登場してきた NDAQ しかないわけだ。だが、ハイローバンドの手仕舞いもあるので、デイトレ銘柄が少ないのはありがたい。

というわけで、意外と簡単に狙いが絞ることができたが、さて多くのトレーダーはどうしていたのかな?

ギャッパーズアイではスイングスキャンとブレイクスキャンの使い方を連日書いているが、ナントカとハサミは使いよう?^^ よい週末をお過ごしください!

 

スーパーコンピュータ

文部科学省は2011年の完成を目指し、10ペタフロップス級のスーパーコンピュータを作るプロジェクトを開始した。

ペタというのは10の15乗だから、10ペタフロップスは毎秒10の16乗回の浮動小数点演算を実行できる性能だ。完成後は研究者との共同利用施設となり、企業の利用も想定されている。

2011年にトップクラスとなるためには、10PFlops級の性能が必要だというが、そのためには、プロセッサ、メモリ、システム内のネットワークなどのハードウェア、さらに、それに必要なソフトウェアなどを組み合わせて、目標とする性能を達成できる構造の設計が必要になるわけだ。

この計画は理研の主導のもとで、1案を富士通が担当、もう、1案はNECと日立の連合チームが担当して検討を行うという、総額1000億円にものぼる税金を投入するプロジェクトなのだが、何のためにこうしたスーパーコンピュータを作るのだろうか?

具体的には、天気予報の精度向上、バイオ分野や新薬開発での人体シミュレーション、カーボンナノチューブや触媒などのナノ機能材料の分野などで利用されるのだという。



現在の天気予報では対象地域をXYZ3方向のメッシュに区切り、それぞれのメッシュの状態を変数として方程式を解いているのだが、当然のことながら計算には気温や湿度などのデータが必要になる。

これらのデータは気象観測や衛星観測などで取得するが、すべてのメッシュへの正確なデータを取得することは、現実問題として不可能だ。

そのため、台風の進路予測などでは、初期値を観測誤差の範囲でばらつかせてシミュレーションを繰り返し、それらの結果を総合して確率的な進路を割り出す「アンサンブル予報」という手法が用いられている。

台風の進路予想の精度を上げるには現在のメッシュでは粗過ぎるため、より細かいメッシュを使う必要があり、さらにアンサンブル予報では何百回ものシミュレーションが不可欠なため、更に強力な計算能力が必要になるというわけだ。

 




薬の開発は、多数の候補物質を試験管で効果を確認し、その中から絞り込んだ有望な候補に対して毒性試験や動物実験に進むという手順を取るのだが、手間が掛かるため当然時間とお金がかかる。

そこで、候補物質とターゲットとなるタンパク質との結合状態をコンピュータでシミュレーションして、より有望な候補を効率的に絞り込み、開発効率を高くしようというわけだ。

糖尿病の薬であるインシュリンは、通常2分子がペアとなり、このペアが3つリング状に繋がった6量体という形で存在している。

血糖値を下げるためには血液中で分解して単量体になる必要があるのだが、この6量体の結合は強固で、注射後に分解されて単量体となり効いて来るまでには、数時間が必要となるため、緊急の場合には間に合わないことになる。

この6量体となる結合部分を変更し、結合力を弱くすることで、30分程度で効く薬が作られるというわけだ。

このような短時間分解するインシュリンの最初の製品は、試行錯誤を繰り返して作られる。

そこでどの部分のアミノ酸をどう変えれば良いのかという答えを出すために、スーパーコンピュータで分子シミュレーションを行うことで、即効性の高いインシュリンの開発が効率よくできるようになると考えられている。
 



 

また医療分野では、分子レベルで心臓などの臓器のモデルまで多階層の人体モデルを作り、医療に役立てようという研究も行われている。

たとえば、細胞レベルの心臓シミュレーションモデルを使えば、正常な鼓動だけでなく、収縮部分の散在により鼓動周期が短くなり、心停止に至る心室細動などの症状も再現が可能になる。

薬や蘇生法の効果もスーパーコンピュータでシミュレーションが可能で、新薬の開発や遺伝子レベルの解析、さらには個人個人にあわせた治療法を選択したり、手術の効果のシミュレーションで最適な手術法を選択する、というようなレベルの医療が可能になると期待されている。

 



自動車業界でのコンピュータシミュレーションは、F1レースなどよく知られているように、CGでデザインしたモデルでシミュレーションを行い、試作車の製作回数を大幅に減らして開発期間の短縮とコストダウンを実現している。

最近では自動車の安全性に対する要求が厳しくなり、各種の条件での衝突に対して車がどのように変形し、乗員にどれだけの力が掛かるかなどの特性を求める必要が高まっているが、これをすべて、実車で衝突実験をやっていたのでは、時間も費用も膨大なものになるため、現状では100万メッシュ程度で衝突シミュレーションを繰り返している。

これを仮に地球シミュレータの10倍細かいメッシュでシミュレーションを行えば、衝突の際の鉄板のシワの寄り方が実験と非常に近いものになるのだという。

 



 

ナノの機能材料の分野では、カーボンナノチューブという新材料があるのだが、実用可能になる特性を持つナノチューブを、狙ったように作ることはできないというのが現状だ。

シミュレーションによって、触媒の働きを原子レベルのシミュレーションで解析し、鉄やニッケルなどの微粒子から、どのようにしてカーボンナノチューブが成長するかがわかれば、狙ったものを作ることができるようになると、期待されている。

また歪シリコンや高誘電率絶縁体とシリコン界面の状態をシミュレートし、より優れた性能の半導体を開発するも可能になるわけだ。

こうした分子シミュレーションなどは、実験で観測できない詳細な過程を、シミュレーションによって可視化するわけだが、可視化することのできない分野、つまり銀河系やブラックホールの衝突などの、実験室で再現して研究することが不可能な分野も存在する。

こうした分野では、理論に基づくコンピュータシミュレーションによって現象を理解し、それに対応する現象を望遠鏡で見つけて理論を確認してゆくという方法で、新しい発見が生まれるわけだ。

 

 

このように、スーパーコンピュータの能力をどう使えば、開発力に直結させることができるのかという研究は、現時点ではかなりのレベルに達している。

そうなると、あとは強力なスーパーコンピュータの開発と投入を、どれだけ早く、どの程度投入できるのかによって、実用化への道のりの長さが決まってくるわけだ。

このように産業界におけるシミュレーション計算の役割は日ごとに大きくなっている。

言い換えると、コンピュータによるシミュレーションは、実験・理論に続く「第3の手法」として確立しているため今では「産業競争力の鍵を握る」とまで言われているのだ。

高速コンピュータは、このようにあらゆる分野で、威力を発揮するため、天然資源の少ない日本では、こうしたスーパーコンピュータの開発は特に不可欠の投資だといっていいだろう。

 

 

では、日本のスーパーコンピュータの実用レベルはどの程度なのだろうか?

2006年11月時点でのTop500ランキングに入った日本のスパコンシステムは30システム。

中国は18、インド10、韓国6というアジア諸国の中では群を抜いているわけだが、米国では日本の10倍以上の309システムが稼動している。

わかりやすく言えば、日本のスーパーコンピュータの開発は「点」であるのに対して、米国では「線」で繋がった開発が行われている。

この体制の違いが今日の差の一因になったと言ってもいいだろう。

スーパーコンピュータについてはこちらに詳細あり。

http://www.arikah.com/encyclopedia/Supercomputer

日本語サイトでは「たるさんのパソコンフィールド」が参考になるはず。

http://www.ne.jp/asahi/comp/tarusan/index.html

 

 

「線」で繋がった開発のためには、中期的・長期的な展望でロードマップを作り、持続的な開発をすることが重要なのだが、それは一民間企業でできることではない。

そのため国が計画・支援することが不可欠になるのだが、そうなると日本はちょっとねえ・・という感じがするのは私だけだろうか?

というのは、日本の場合、開発テンポがあまりにも遅すぎるのだ。

たとえば日本の誇る「地球シミュレータ」というスーパーコンピュータを例に挙げると、運用開始から3年以上が経過して、ようやく研究開発に着手という遅さだ。

こうしたものの開発は日進月歩の世界なのだから、ひとつのシステムが完成する際には、すでに次世代機の基礎研究を始めていなければ、アメリカに追いつくことはできないだろう。

このようにスーパーコンピュータの場合、もはや「開発する必要があるのかどうか」を議論している場合ではなく「いかに早く実行するか」というレベルなのだ。

使えるスーパーコンピュータを「持つ者」と「持たない者」とでは、競争力の差は今後ますます拡大してゆくことに、疑いの余地はない。
 


 

世界最速のスーパーコンピュータ

FOR IMMEDIATE RELEASE
June 22, 2006
NR-06-06-07

NNSA announces new mark for world’s fastest supercomputer

http://www.llnl.gov/PAO/news/news_releases/2006/NR-06-06-07.html

WASHINGTON, D.C. — Today, the Department of Energy’s National Nuclear Security Administration (NNSA) and IBM teamed up to announce that a new mark was achieved on the world’s fastest supercomputer named BlueGene/L (BG/L). This world record for a scientific application was set by achieving a sustained performance of 207.3 trillion floating-point operations per second (teraFLOPS) on the “Qbox” computer code for conducting materials science simulations critical to national security.

というように、エネルギー省の国立核安全保障局(NNSA)とIBMは、BlueGene/L(BG/L)という世界最速のスーパー・コンピューターを2006年6月22日に公表。

国策として人・物・金を投入しているアメリカの開発力がなせるワザだといっていいだろう。

このスーパーコンピュータの製作は、2000年に議会によって承認され、NNSAが原子物理学を軍事に応用して国家安全を増強するための目的で行われたというが、このコンピュータの速度は「Qbox」というコンピューター・コード上で207兆3000億浮動小数点演算回数/秒(teraFLOPS)を達成。

 

このような日米の格差は、当然ファイナンシャル(金融・経済)の世界でも存在する。

ただファイナンシャルの世界では、それほどハードウエアの性能が求められるわけではなく、それよりもソフトウエアの設計や、プログラミングの比重の方が大きいという違いはあるものの、実用化という意味では、我々個人にとってはより身近な存在だといっていいだろう。

というわけで、次は私の専門分野でもある、ファイナンシャル分野で個人が使えるコンピュータの有効利用について触れてみようと思う。

 

 

 

0105 Fri.

昨夜の米国マーケット

ナスダック総合指数の日足は長い陽線で終了。事前チェック銘柄で GENZ ERTS というわかりやすいマーケット。これしかないでしょうというか、他に何があるの?って感じでしたね。日足のカタチがいいとデイトレ でもよい結果が出るということをしつこく書いてるが、まさにその通りの展開になっている 。

ということでマーケットの詳細はこちらからどうぞ。
 

Fun to Drive 賞味期限

年頭の都内はガラガラなので、車での移動は最高の気分が味わえる。というわけで、年も明けての3日目はまだ賞味期限内。3日は買い物のため、朝イチで新宿の東急ハンズまで。

数寄屋橋の交差点を過ぎると、このトンネルを抜けるが、混んでいるときも、このあたりから空き始める。トンネルを抜けると、右手に皇居が見えてくる。


国会議事堂前へは4車線でかなり幅があるので、前に車がいない車線を選べば、思い切ってアクセルを蹴っ飛ばすことができる。右サイドは皇居のお堀が続いている。


国会前の信号からは緩やかな逆バンクの右カーブ、この先に白バイが待っている場所までは安全なので、2番目から一番左の車線へというラインでカーブを抜ける。普段も一番左の車線は結構空いていることが多く、結構高速で抜けることができるコーナーだ。

 

ここは後ろさえ注意していればOK。普段こんなに空いていることはない。右サイドは皇居のお堀が続いているので、ガードの警官を見かけるが、交通の取り締まり警官ではないので、心配無用。

 

赤坂陸橋の下りを抜けると、結構高速の出せるストレートが続くので、青山まで一気に駆け抜けることができる。

この付近もこんなにガラガラだと、ここでは書けないスピードを出すことが可能だ。

 

フォードGTと遭遇。東京でも、なかなかお目にかかれない車だ。

 

というわけで、Fun to Drive  を堪能し、10時10分前には新宿高島屋駐車場前へ到着。

高島屋へはこの入り口の方が、空いていることが多い。
 

すでに車の行列ができていた。だが待つこともなく駐車場へ続く地下道へ誘導された。

地下道は向こう側へ回り込んでいるので少し長めで、しかも道は結構狭い。

 

ボクスターは機械式ではなく常に奥のDゾーンへ案内されるが、車種によって止める場所が大体決まっているようだ。

 

この位置はとても便利だ。写真を見ればわかるように、ここに案内される車種にはかなり偏りがあることがわかる。

 

10時2分前のエレベーター前はすでに大混雑。みんな高島屋へ行ったようで、東急ハンズはガラガラだった。高島屋もざっとチェックして、混まないうちに銀座へ引き返すことに。

 

渋谷方面出口の外には、すでにこれだけの行列が・・

こちらの入り口は常に混んでいるので避けているが、どうしてみんなこっちの入り口へ来るのだろうか?不思議だ。

 

帰路も依然空いていたので、進路を変更して表参道を経由。

普段は混んでいるからここは通らないのだけれど、この通りガラガラだった。

 

帰りの青山通りもこの通り。後ろさえ注意していればOK。
あと覆面パトを追い抜かないことね。^^


銀座が見えてきたが、これだけ空いていると、新宿からの一般道でもあっという間だ。
 


 

しっかり取り付けると、ほとんど位置がブレないカメラホルダーはケンコー製。

正確にはアメリカ製?だが、ケンコーが日本の代理店として取り扱っているようだ。

しばらく使ってみたが、重い EOS-5D でも問題なし。

吸盤についている白いレバーの赤いリングマークが隠れている時は吸着力がOKだということ。時々チェックしてマークが見えてきたら、ポンピングすれば大丈夫。

商品名は「ケンコーバキュームマウントグリッパー」

http://store.yahoo.co.jp/joshin/4961607807941-5-1454.html

http://shop.arena.nikkeibp.co.jp/item_info/20326796761147.html

http://www.slik.com/kenko/4961607807972.html

 

正月の「おせち」はこれでおしまい。

一本2000円の蒲鉾と1000円とは、歯ごたえというか弾力が全く違う。つまり密度が高いということだ。


夜は、蕎麦の禁断症状が出てきたので、カミサンと丸ビルへ。^^

「車屋」さんで年越し蕎麦を注文したのだけれど、やはり打ちたての蕎麦とは違うからねえ。

 

OAZO の小松庵という予定だったが、駐車場が一杯だったので、丸ビルという単純な選択理由。OAZO の駐車場は、週末になると満車で入れないことが多く、ほとんどのケースで、丸ビルへ誘導されることが多い。


それとクレムリは4日まで休み。なわけで、ソフトクリームのある蕎麦屋というと、ここしかないわけであります。^^

 

深山ソフトは「みやまそふと」と読みます。最初「しんざんソフト」といったら「みやまソフト」ですねと言われてしまった。^^;

抹茶の粉のトッピングと、底の方には上品に薄くあずきが入っているのが、ノーマルなソフトとの違い。

 

丸ビルには2月下旬に「丸の内ロフト」がオープンするという。

 

青山ブックセンター丸ビル店は4日にオープン。


周囲には赤いツリーが張り巡らされているため、夜の散策はロマンティックが充満している。^^

 

駐車場へ戻ると、隣に仲間が・・

 

丸の内界隈はクリスマスが終わっても、結構な数のイルミネーションが残っている。

 

 

 

0104 Thurs.

年頭所感

12月26日に亡くなられたジェラルド・フォード元大統領の葬儀のため、米国マーケットは1月2日(火曜日)は追悼のため NASDAQ、NYSEともに休場。2007年のマーケットは1月3日からということで、珍しい4連休。

だけどトレードは今日も休みか・・という感じで、待ち遠しくて仕方ない。これは普通の仕事とは大きく違うところで、トレードはとっくの昔に「仕事」という感じではなくなってしまっている。

いわゆる「大人のプレイステーション」といえばいいだろうか。どんなゲームより奥深くそして面白い。お金が儲かることよりも、自分の目で観察しそして予想した近未来が、現実のものになるという、普通では味わえない感覚は一度味わったらやめられないほど魅力的。

ということで、4日ぶりなのでついつい熱中して、長居してしまって今1時。いやあ久しぶりだったので余計に楽しかった! UAUA と BIDU狙い。日足のカタチがよかった。デイトレは最高だね^^ 。マーケットの様子はこちらからどうぞ。

途中までは長い陽線だったのに、終わってみると・・(笑)

ネットエイドでその感覚をお裾分けするというシステムも昨年末に完成したが、これは2月ごろには発刊予定の本とのリンクを見据えたものだが、今年はどんな面白いことができるかと、いろいろ考えるのが楽しい。磁気シャワーの効果だろうか?^^

最近振るわないデイトレロボット「はっち二号」に代わり、「はっち三号」を近いうちに投入予定。

トレード方法は今までと同じで、ハイローバンドギャッププレイというメソッドによるデイトレードだが、トレードするのは最大で一日一銘柄という、実用化を見据えたメソッドを引っさげての投入だ。

上はそのパフォーマンス曲線で黄色い線が「はっち三号」。というわけで今年はセミナーにもこのロジックを導入するため、ますますエキサイティングなものになりそうだ。

 

ローカルマーケット

日本の株式の時価総額は、世界の株式市場のたった1割強。世界の株式市場をインデックスとして運用するとしたら、外国株式が90%、日本株が10%という資産配分になってしまう。

だけどほとんどの日本人は日本株をトレードしている。これはホームバイアスといって日本人なら日本の株式へ多めに配分をすることで心理的に安心できるという心理が働くからだが、日本で生活しているとそうなるのが「普通」。

だがそれとパフォーマンスとは全く別物。参加者の多いマーケットの方が、パニックがわかりやすく現われるから、「普通」以上を目指すパフォーマンスを重視すると、何を選択すればいいのかは、おのずと決まってくるというわけだ。

 

理由

スパム以外のメールで多いものといえば、勝てない理由を尋ねるメール。私の感覚では、なぜ勝てないのか?というより「なぜ負けるのか?」がわからないという方が近い。90%以上は、次の3つの条件のどれかにあてはまっているはず。

手仕舞いするのが遅いという単純な理由は「欲」によってもたらされるもの。訓練不足という理由も少なくない。そして3つ目の理由は、大きなトレンドを見ていないというもの。

勝てない理由を探すメールからは袋小路に迷い込んでしまっていることが伝わってくる。解決法はタダひとつ。基本へ戻ること。そのために再受講制度を設けている。制度と道具とアタマは、使い方ひとつでどうにでも変わるものだと思う。

 

YouTube

一番興味があるのは自分のコンテンツ。もちろん自分が大切に思っている人のコンテンツもだけどね。共感できるのは、見せたいものを見せたい人に見せる 快感。普遍的に健在なのは、個人のアイデンティティの誇示欲求だろう。

制作者は著作権をいじられることを極端に嫌ってきたが、YouTube では「いじられてナンボ」の価値で、しかも世の中のオープン志向は とどまることがないときている。

メディアが儲けるための特権として保有していた編集権、編成権が、YouTubeによって個人に移ってしまうのは、テレビ関係者にはまさに死活問題 。私はTVの番組をすでに面白いと感じないので観ないが、TVを面白いと感じる感性の層は確実に存在するから、なくなることはないだろう。

米調査会社のcomScore Media Metrix によると、2006年7月時点のYouTubeで1日のうちに再生されるビデオの回数は平均9,600万回。ユニークビジターは毎日平均620万5,000人。このうち米国からは158万6,000人。

何よりもこうした数字が、今のトレンドを物語っている。

 

0103 Wed.

この3条件で日記は面白くなる?

今年こそは日記を毎日書くぞ!とか「面白い日記を書こう!」と決意された方は少なくないと思います。

「一年の計は元旦にあり」といいますが、強い決意はコトをなすためには、大事ですからね。

ですが、こうした決意で始めたことも「三日坊主」で終わってしまいがちです。

そこで、今日は新年にあたって、三日坊主で終わらせないための、有効な手立てについて考えてみようと思います。

普通の日記と、面白い日記の「どちらがいい悪い」のハナシではありませんので、念のため。

 

2006年12月14日の「日記は謎解き?」の最後で、疑問に思ったことを考える習慣をつけておくことは「観察するチカラ」を鍛えることに繋がるのではないか、という点について書きました。

私はときどき、日記で映画のレビューを書くことがあります。

昨日の「スーパーマン・リターンズ」のレビューがそうです。

こうしたレビューは、面白いものを書くためのトレーニングとしては、とても効果があります。

映画のレビューは、自分の書くチカラがどうなのかを知るには、絶好の素材だといっていいでしょう。
 

 

書かれたものが面白いと感じる要素として、なくてはならない3つの要素があります。

書くことのエキスパートであれば、絶対にこの3つが必要というわけではありませんが、普通はこの3つの要素を押さえておけば、ほぼ間違いなく面白い日記を書くことができます。


1・問題提起

2・仮説を立てる

3・根拠や理由の説明

この3つです。

 

「スーパーマン・リターンズ」のレビューでは、映画のシーン(問題提起)と、見る側の心理についての見解(仮説)と、なぜそう思ったのかという点に加えて、制作側の考え方を推測しながら、分析(根拠や理由を説明)しています。

新着日記を、ランダムに読んでみればわかりますが、ほとんどの日記は、起こったことを羅列し、なぜそう思ったのかという点を、自分の感情だけでもって書かれています。

つまりほとんどの日記では、問題提起・仮説を立てる・根拠や理由の説明という3つの要素が欠落しているのです。

そうなると書いた本人だけがわかる世界で完結してしまっていることになり、読む人が入り込めるスペースがありません。

ですからそこでいくら疑問や問いかけをしても、その世界に参加して共感するという、イマジネーションのもとになる、疑問や問いかけを考えるための素材がないわけですから、答えようがなくなるというわけです。

コメントがつかないのは、こういうところに原因があることが多いのです。

 

では、短い文章でこの3つの条件を盛り込むことは、可能でしょうか?

それは可能ですが、非常に高い表現力が必要になります。

というのは、「長い文章を削ぎ落として短くするというたぐい」のプロセスが必要だからです。

最初からこうしたことを頭の中でできる人なら、こうしたプロセスなしで「短い」文章を書けるでしょうが、それにはかなりの場数を踏んでいないと難しいでしょうね。

 

というわけで、同じ説得力なら、長い文章で書いたほうが、ラクなのです。

というのは、「根拠や理由の説明」のためには、いろいろな角度から光を当てるほうが、そのカタチがはっきりするからです。

こうして考えると最初の「問題提起」や次の「仮説を立てる」という部分はそれほど難しくないことに気がつくはずです。

これは「まあまあ面白い日記」では、この二つの要素が盛り込まれていることが多いことからも納得できるハナシです。

ということで最も大事な部分というのは「根拠や理由の説明」になります。

 

そのためには「根拠や理由の説明」が「どれだけ普遍性を持っているのか?」という点について、しっかりと検証されていなければなりません。

これを怠ると、独りよがりや、コモンセンスからかけ離れた検証によって、見ることができる人が観れば、書き手の力量が「さらけ出され」てしまうことになります。

つまり書き手が、自分からどれだけ距離を置いて、第三者の視点で、説明できているかが問われることになります。

いいかえれば、読み手が異論を挟んだり、疑問を抱くかもしれない点についても、きちんと検証されているかどうなのです。

 

このように「根拠や理由の説明」というのはとても重要なのですが、この能力は最初に書いた「観察をするチカラ」と密接に関係することになります。

これについてはまた改めて触れようと思いますが、この観察するチカラに関しては「日記は謎解き?」でも触れています。

ということで、今日の日記は、「今日の日記の冒頭部分へループする構造」で書きましたが、このように文章にも、トレードと同じように「面白く感じるため」のルールが存在し、それを守ることで、一定の効果を出すことはできるのだと思います。

文章を書くとき、これをあまり意識することなく、書けるようになってくればしめたもの。

もし私の文章がそうであるとすれば、それはたぶん、今までに長い文章を数多く書いてきたからだと思います。

「自分のことは、よくわからないものだ」という意外なオチで終わることになってしまいましたが、予想外のことはいつでも起こりえるということなのでしょうね。

と強引なエンディングですみません。^^

 

0102 Tues.

スーパーマン・リターンズ
 


 

いい意味での予想を裏切るデキ。この一言に尽きる映画だ。

監督が「X-men」ファイナルを蹴って、なぜスーパーマンを撮ったのかの理由が 何となくわかる気がする。

ご承知のようにスーパーマンは、アメコミにヒーローの元祖。

多くの人は、クリストファー・リーブ演じる前のシリーズを見ていると思う。

日本でも、70年代〜80年代にかけて、クリストファー・リーヴ主演で映画化されたため多くの人が観ているはずで、アメコミが続々と映画化されているハリウッド でも、スーパーマンだけは別格だといっていいだろう。

その背景には、聖書におけるユダヤ人や、三位一体の教義を意図かのような筋書きだとかいう、いわゆるキリスト教の教えがベースになっている。

つまり見る側にとっては最も安心できる落としどころへ連れていってくれるわけで、そのため鑑賞後の後味も 非常によいのが、何といってもこの作品の強みかもしれない。

 



このコケてはならない映画の完成までには、監督や脚本家、主演、助演俳優候補が何人も現れては消え、ストーリーも何年間もかけ、じっくり練られていった というがなるほど納得だ。

その甲斐があってのことだろうか「スーパーマン・リターンズ」は、スーパーマンをすでに見て知っている人々も十分に楽しめる作品に仕上がっている。

というよりもそれを逆手にとって、スーパーマンは仮の姿だとか、クラーク・ケントの生い立ちや育ての親など、基本的な設定 や、登場人物の性格や、お互いの関係などとかの描写は徹底して省かれている。

観客はみんな、当然そうしたことは知っている、という前提で話は進んでゆく。

そして解説のためのエネルギーを見事に使い切っているのもお見事。

スーパーマンが事件や事故を手際よく解決し、正義のヒーローぶりを余すところなく発揮させる様を最新のCGを使い見せ付けてくれるし、育ての母 、「恋人」ロイス、仇敵レックス・ルーサーとの再会を、うまく織り込まれた絢爛たる錦絵のように、見事に展開してゆくのだからたまらない。

当然のことながら、新しいスーパーマンを演じる新人のブランドン・ラウスは、明らかにリーヴのイメージの継承者として選ばれている。

彼は喫茶店でブライアン・シンガー監督の面接を受けたそうだが、緊張でコーヒーをぶちまけて「こりゃダメだ」って思ったそうだが、その「おっちょこちょい加減 」がクラーク・ケント的だということが決まったというのが面白い。

冒頭で映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズによる、あの有名な主題曲が聴こえる瞬間、多くのアメリカ人、いや世界中のスパーマンファンは、言葉では言い表せぬほどの感動 を受けるに違いない。

というわけでクリストファー・リーブスのスーパーマンをご覧になっていない方は、事前にそちらをを鑑賞してから、 この作品を観ると、一粒で二度おいしいアーモンドグリコ状態で楽しめるはず。
 

 

ざっとストーリーを説明しておくと、スーパーマン(ブランドン・ラウス)が地球を去って5年。彼が再び戻ってきたとき、 犯罪は急増し、善良な人々もヒーローの存在を忘れ、恋人のロイス(ケイト・ボスワース)は別の恋人を作り、子供もいたというまさに浦島太郎状態。

そうした状態のいわゆる失意のスーパーマンを、宿敵のレックス・ルーサー(ケヴィン・スペイシー)が狙うという単純なストーリーだ。

監督はよほど「スーパーマン」に憧れがあったのだろうか。

スーパーマンの持つ世界観をそのまま受け継ぎ、最新の映像技術による魅力を加え、まさしく今の時代に再び作る意義のある最新作にしつらえてある。

オープニングオリジナルテーマが流れている間の人物テロップは、旧作と似せてある が、CGもお金をたっぷりとかけて凄いものになっているし、音も素晴らしい。

旧作ではできなかった映像処理は、観るものをただ圧倒し、時間を忘れて、口をあけて鑑賞するために渾身の力を込めて制作されている。

どこに照準を合わせればいいかのピントが、ピンポイントでビシッと合っているのだからたまりまセブン。^^


 

大体において、ナンチャラ2のシリーズって最初の作品を上回ることはないのだけれど、このスーパーマン・リターンズはいい意味で、そのジンクスを打ち破った作品だといっていいだろう。

この手の映画というのは、ヒーローが持つ宿命や、運命に悩みながら、やがて自らの宿命を受け入れて大きくなるというヒーロー像 を描き、見ているものをどれだけ共感させるかが、その作品の成否の分かれ目になるわけだ。

この作品の監督からは、原作や前作への徹底したリスぺクトを感じられるのだが、多分監督もスーパーマンのファンなのだろう。

スーパーマンはいわば、ヒーローの帝王学を身につけた、ヒーローのサラブレッドといっていいだろう。

強く、正しいものが、正攻法で正面から攻めるという王道を行っているのだ。

ダーティ・ヒーローもかっこいいが、ヒーローとはかくあるものだ、という直球勝負がとにかく気持ちいい。

弱きものを助けるという、子どものころ正義の味方に単純にあこがれた、その欲求を満足させてくれる爽快感がまた心地よい。

引き立て役の悪役設定も見事だ。

前作のジーン・ハックマンは、どこか憎めない敵役だったが、ケビン・スペーシーは「憎たらしい」という感情を、観客へ見事に植え付け、そのアトのスーパーマンの活躍を「あぶり絵」のごとく浮かびあがらせているが、こうした監督の味付けの手腕は実に見事だ。
 

 

「犯罪が同時多発する現代にヒーローは役立つのか、必要なのか」という問題に、小細工なしで真っ向から立ち向かうヒーローの姿はまさに人々が求める真のスーパーヒーロー そのもの。

9.11を思わせる旅客機墜落を食い止める場面や、そしてNY市民を思わせる人々がスーパーマンの危機に団結する場面、どの見せ場も 定番のお約束は見事に守られているから安心してみることができる上、それぞれのシークエンスも、お金をかけてしっかりと描写されている。

そして力の抜き加減がうまく、ファンタジーにありがちなバカばかしさ方向へ振らないように注意深く、制作されているから、大人も十分にのめりこめる 作りになっている。

ちなみにこのスーパーマン・リターンズは、YouTube を上手く使ったプロモーションを成功させているという点でも注目したい作品だ。

スペシャルエフェクト

日本のように著作権についてこだわることなく、これまでの映画制作 側の姿勢とは違い、自らがこうした面白い映像をアップすることで、宣伝の重要な武器として使っている。

結果として素晴らしい前宣伝となったわけだが、これを観ると、個人がブログなどを利用する機会が多くなってきている現在、ブログで動画を貼り付けるのが、後数年もたてば当たり前になって ゆくだろうことを、予感させてくれる。
 


 


こうした流れを的確に読み取り「無料宣伝部隊」として活用しているのも見事な見識だ。

天国のクリストファー・リーヴも、YouTube を見ているかな?^^

そうなら、さぞや満足していることだろう。

 

 

 

0101 Mon.

元旦

あけまして、おめでとうございます。

ということで、起き掛けにまず朝風呂でカラダを温め、ボクスターで銀座の町へ。
 


 

正月の早朝は車が少ないので、街はまるで違った表情を見せてくれる。

というわけで新年の街をカメラ目線でWatch。

上の写真の右側にたむろしている自転車軍団を反対側から、アップで撮影。

どうやら WAKO の前で写真撮影の様子。



 

 

いつもなら人でギッシリの三越前も、この通りガラガラ。

 


天気がよかったので、さらに早い時間のショットは影の部分との明度の差が大きすぎて、上手く写らない。


上は、マツモトキヨシ付近からソニービルへ向かう、晴海通り。


下は典型的な、銀座の右に三越、左に和光が見えている。


 

下はお台場へ向かう湾岸道路。


 

レインボーブリッジを抜ける。

 


他にも車はいるがゴボウ抜き。(笑)
 



元旦早朝は、気持ちのいいドライブが堪能できる最高の機会だからね。

 

 

下は昭和通りのトンネルを爆走の図。

 

 

下は泉岳寺の交差点。

 

 

どうやって撮影したのか?

年末から、ヨドバシカメラや秋葉原をうろうろしていたのはこの準備のため。


 

カメラをマウントするホルダーをサイドウィンドウへセット。

 

 

上の写真の吸盤についている白いつまみを押すことで、ポンプとなって、吸盤の中の空気を吸い出してウィンドウへ密着させるという優れもの。



普通にレバーで押し付けるものだと、吸着力が弱いため、EOS-5D のように重いカメラだと、車の振動で走行中に落ちてしまうのだ。



ホルダーはあらゆる角度を調節できるので、自由自在にレイアウトが可能。


 

上は真後ろからのショット。

広角のショットは、EF16-35mm F2.8L USM

 

 

上と下の写真は EOS Kiss に、EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM をセットしょたところ。 

 


 

このアタリがいいだろうと思ったら、シャッターボタンを押すだけ。


ノーファインダーだけれど、交差点で止まったとき、ファインダーで、水平の角度をアバウトにチェックするだけでこれくらいの写真を撮ることができる。

このカメラホルダーはアメリカ製。

アキバヨドバシで確か1万5千円程度。
 

 


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2007 0101-

 

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