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プジョー スピード・ファイト 2 購入のいきさつ
スピードファイト2 100CCモデルインプレッション へ続く
50CCの官能
つい先日スピード違反で捕まった。50CCバイクで 50km で走っていたときだったため、20キロオーバーということになり、反則金を収めた。
流れのいい昭和通りを走っていたときだったので、車の流れは60キロ以上。30キロだとかえって危ないからと、流れに近い50キロあたりで走っていたというこちらの言い訳は、非常に丁寧な対応の白バイ野郎の「法は法だ」という理屈の前で、何のチカラもなかった。
後をつけてきた白バイの追跡は巧妙だったため全く気がつかなかったのだが、捕まえたほうが一枚上というかアッパレというべきだろうと妙に納得したのは、白バイ野郎が「45キロまでなら見逃しますが、50キロになると捕まえますので気をつけてください」と最後に付け加えた一言の効果だったのだろう。
銀座に住んでいると、約5キロ位までのエリアでの移動は自転車が最も早く、それ以上の距離で30キロまでなら、バイクのほうが何かと便利だ。
都心だと車は渋滞のために動けないことが多いため、それ以上の距離になると電車というのが今の私の選択肢となっている。
新宿にオフィスがあったときはオフィスの近くに住んでいたため、京橋へオフィスを移動してからしばらくは、電車を利用していたのだが、あまりの人の多さのため、1週間ほどで適当な安い国産の50CCバイクを買い、しばらくの間移動の手段にしていた。
トレーダーのO氏も新宿と近いところに住み、彼もまた50CCに乗っていたためよく一緒に走っていたのだが、彼のバイクは排気ガス対策の前のモデルなので、一緒に走るとやたらと早かった。
だがそのおかげで、何とかして追いつこうと軽いチューンを施してみたりと、何だか青春時代に戻ったような気分で過ごすことができた。
この頃は年中50CCの最高速度に近い60キロほどで走っていることが多かったのだが、土日の朝早いか、暗くなってからの移動だったためだろう、不思議と反則切符には縁がなかった。
そのうち銀座へ引越ししてからは、バッテリーが上がらない程度の頻度でしか乗らなくなってしまい、約3年でオドメーターが表示可能な桁数の約半分に相当する5,000キロほどという状態のときに、反則金を収め国へ貢献することになったというわけだ。
バイクといっても、私のは正確に言うと50CCのスクーターなので、CVTによる無段変速のいわゆるオートマチックで、回転はウルトラスムース。
交差点からの発進ではギアミッションのスーパーカブに後塵を浴びせるのは造作もないのだが、残念なことに白バイ野郎のアドバイスを守ろうと40キロでアクセルを戻すと、路上のほとんどのバイクおよびスクーターに追抜かれてしまう。
バイク便のドライバーではないし、それほど急ぐ用事で乗る訳ではないので、反則金を納めてからは下り坂でも何とか45キロに抑え、大体40キロ以下のアベレージで走っているのだが、そうなるとドライブ自体が実につまらない。
自転車と違って足で漕ぐわけにもゆかず、右手のグリップを回すか戻すかしかやることがなくなってしまう。
速度さえ50キロを超えれば、それなりにエンジンのフィーリングが盛り上がってファンなのだけれど、そこは使えない。
スムースなだけのエンジンのスクーターは、オーバーに表現するならまさに「電気二輪車」だ。
国産の50CCスクーターに乗っていると、ハーレーの「ドッドッドッ」という単気筒が生み出す、「スムースさとは反対サイドにある明確なエンジンの鼓動を楽しむ世界」に何故人気が集まるのかがよくわかる気がする。
純粋な移動手段としての国産スクーターは、値段が安いにもかかわらず故障がほとんどなく、実用道具としては優れているのだが、色使いやデザインが実に垢抜けないことは、路上で目にするハーレーやBMWのバイクを見るたびに思い知らされる。
出先でスクーターを止めてあるところへ戻っても、何の感動も愛着も沸かないような無機質なデザインに加え、乗り味を楽しむためには本来の移動の手段としての効率を上げるため、スピードを上げるという領域でしか魅力がないことを、乗るたびに感じるのは私だけなのだろうか?
残念なことに、ハーレーに50CCモデルはないし、BMWも大排気量のバイクしか作っていない。
だからといって、中型や大型免許を取ってまで、大型のバイクへ乗りたいのではないから始末が悪い。
というわけで、現状のままで、スピードを出さなくてもドライブビングがもう少し官能的なバイクを探そうと考えたわけだ。
ネットで調べ品揃えが最もよさそうだったSCSと、コネクティングロッドへ行き、ショールームでまず実車をチェックしてみた。
その結果候補としてマラグーティーのF12ファントム50ドカティコルサ、アプリリアのSR50R、プジョー
スピードファイト2 WRCの3車に絞ることができた。
見合いでも写真と実物が往々にして違う印象を持つだろうことは容易に想像できるのだが、バイク選びの場合も、目の前で見るアプリリアの柿色は、マラグーティーやプジョーのイタリアンレッドに比べると、全く魅力のない色に感じてしまった。
コネクティングロッドでは、マラグーティーとプジョーの2車が試乗のために用意されているというので、早速連絡をして試乗させてもらうことにした。
コネクティングロッドは掲載されている写真も明瞭だし、何よりも試乗ができるというのは、購入使用とする動機づけとしてとても重要だと思う。
バイク販売店のWEBは、イマイチなのが多いのだが、ここの店の WEB は別格だといっていいだろう。
バイク販売もネットをうまく利用している店とそうでない店とで、大きな差が出てくる時代になっていると思う。
左がマラグーティーで右がプジョー
試乗してみるとF12ファントム50ドカティコルサの塗装されたバックミラーは、国産スクーターでは味わえない雰囲気を醸し出していた。
だが、プジョー
スピードファイト2 WRCにはすべての点で魅了された。
乗り味にはしっとりとしたいわゆる高級感もあり、私にとっての最も重要な「スピードを出さなくても官能性が高い」
匂いを放っていたように思えたはプジョーだった。
コネクティングロッドの社長の話では、アプリリアは試乗した2車の中間の乗り味だというので、イタリアンレッドの前ではすっかり魅力がなく感じる柿色とあいまって、候補リストから脱落してしまった。
2車の選択で決定的だったのは、運転席からの眺めだった。
ドカティーの液晶を使ったデジタル表示は、晴れた日にはとても見にくいのだ。
メーター周りのデザインや色使いを含め、プジョーはドライブ中常にその個性を強く訴え続け、念のためにと日を違えた2度目の試乗のあとでは、すっかりプジョーの虜になってしまっていた。
値段は国産車に比べると当然高いけれど、プジョー独特の世界を味わう代償として考えると、とても割安に思えた。
私の自転車よりも安いしね。
2度目の試乗後は速攻で今までのバイクの下取りなどの手続きをしてもらい、昨日待ちに待った納車の日を迎えた。
慣らしを兼ねて台場方面へ記念撮影?のため出かけて撮影した写真集兼詳細なインプレッションはこちらからどうぞ。
2005/0513 Fri.
プジョー・スピードファイト2 > インプレッション
初めて試乗したときから感じていた独特の走行感覚は、オドメーターの数字が増えるにつれて、ライダー
に対して「目的地がなくてもただ走りたい」領域へと誘ってくれる。
あたかも適度な張力の見えない糸で前後左右から支えられているかのような走行中の直進性と安定感は、今まで乗っていた50CCバイクとは全く別物だということを最も強く感じ
させてくれる部分で、同時にまたこうし文字で書くときに最も表現の難しい部分でもある。
40キロまでのスピード域でも色濃く感じさせてくれる、密度の高い緻密な加速感は、交差点からの発進加速では国産の50CCバイクと同じか、むしろ遅いかもしれない加速度にもかかわらず、
絶妙な体感加速曲線を描いて立ち上がってくれるため、ドライバーに快い興奮を与えてくれるのだ。
つまり加速自体は決して早くはないのだが、メリハリのある濃密な加速感が、速度を出さなくてもドライバーに走る喜びを与えてくれる
このあたりのツボを押さえたさじ加減は、計測タイムだけでは決して計り知ることのできない部分だといっていいだろう。
またアクセルを戻した時にユーロレースチャンバーから返ってくる「パンパンパン」というサウンドは、アクセルを戻すという行為そのものが、ライドの楽しみの一つだということを教えてくれる。
さらにこのクラスのバイクにはオーバースペックとも思える、前後のディスクブレーキによる強力な減速Gは、50CCのバイクにもかかわらず、100CCのバイクと同じボディーを奢る贅沢さを、存分に味わわせてくれる。
ただし、横断歩道の手前で止まれば、日常に疲れすっかり気力を失ってしまったかのような歩行者からも、時折鋭い視線を受けるため、走行中は常に白色バイクにまたがる官憲を意識する必要がある。
時折、交差点の信号待ちで並ぶ車の、後部座席に座る子供たちが投げかける遠慮のない好奇心に溢れる目線は、ビビッドな赤をベースにしたカラーのエクステリアを纏っていることを、ライダーに強く訴えかけてくる。
そうした時に少し手を振って笑顔で答えるだけで、必ず何倍もの屈託のない無邪気な笑顔で手を振ってくれるという、心和む瞬間に何度も出会うことができるというのも、このバイクのライダーならではの醍醐味といっていいだろう。
そのかわり、日本製のバイクなら当然のごとくついている、ちょっとした小物入れやポケットなどは皆無で、もちろんコンビニの袋を引っ掛けるようなフックなども見当たらない。
交差点で並んだときの目線の位置ではっきりとわかるほど、シートのポジションはあきらかに高く、そこいらの日本の250CCスクーターよりも高いほどだから、ライディングポジションからの視界は、
今まで乗っていたバイクとは明らかに違っている。
不思議なことにただそれだけのことで、とても新鮮なのだが、その代償として交差点では歩道の縁石に足をつかないと、常につま先だけでバイクを支えなければならない。
だが特に用事はなくても、スピードファイト自身がまるで意思を持っているかのように、ライダーに対してどこかへ行く理由を考えさせてしまうという不思議な感覚は、フランス製バイクだからだろうか?
0605 Sun.
小型2輪への道
2段階右折がだんだんと面倒になってきたため、ついに免許を取りに行くことにした。
最初は6月1日から実施される2輪AT限定を狙っていたのだが、申し込みが多いため実技教習予約がとりにくく、待たなければならないというので急遽普通の小型2輪へ変更
。
バイクの免許というのは、7-8月というのがピークの時期にあたるのだそうで、この時期になると実技で走るためのいわゆる「予約」を取るのが
、最も難しくなるのだという。
普通免許を持っているので、学科は免除。125CCまでなら乗ることができる「2輪限定」の場合、技能教習の第一段階5時間、第二段階も5時間の合計10時間
を、実技練習のために乗車しなければならない。
まず最初は「適正」という1時間のペーパーテストを受けるたのだが、同じマークにチェックを入れるという方式で複数問題に答えて、敏捷性や認識力
をテストするというもの。
その後、予約を入れていよいよ実技の第一時間目。
まずは集団教習で、バイクの操作方法や、倒れた場合の起こし方やセンタースタンドの取り扱い、クラッチあわせの練習などのいわゆる基本を習う。
二人一組に対して1台のバイクで練習したのだが、相手になった年配のおじさんは、どうやら二輪はまったく初めてのようで、左足でのギア選択で踏み込んでローというのがよくわからないらしく、指導員に盛んに注意されてというか、あきれられていた
。(笑)
2時間目はギアチェンジから始まり、S字やクランク、狭い板の上をバランスを取りながらゆっくり走るというプログラムだ。
125CCは私一人!なのと、普段スクーターで走り慣れているということで普通車と一緒に走ってもOKという判定で、一番に普通の4輪車が走っている教習コースへ出ることになったのだが・・
この過程では同じコースをぐるぐる回って練習をするのだけれど、バイクがこれまた何というか全体にユルユルで、全く楽しくないバイクなんだな。
おまけにこのバイクのギアは、たぶん初心者に酷使されているからだと思うが、ニュートラルが出にくいうえに、2速か3速かがわかりにくいのだ。
コースは基本的に3速で走らなければならないのだけれど、それでも、しばらく乗っていると加速の感じで何速かがわかるようになってきたので、まずはヤレヤレ。
バイクには、クラッチやブレーキがどういう状態で、今何速かといったことが教官にわかるように、いろいろな色のランプがついている。
だからギアが違うと、3速で走れと、指で3という指示を受けることになる。
いつもはオートマなので、慣れないと左足のギアチェンジがやたら面倒に感じるのは、何といってもシフトの楽しみとはほど遠い感触のギアだから
だろう。
やっぱりATの免許にしておけばよかったな・・。
だがおかげで、帰りに自分のバイクに乗ると、まるで精密機械のようなフィールに改めて感激することになったのだけれどね。
バイクというのは車のように「シフトそのものが楽しい」というフィールの楽しみ方というか、そういう車種ってあるのだろうか?
イタ車は赤がよく似合う
実技教習は一日2時間しか乗れないし、それが終わらないと次の予約ができないという仕組みなの
で、なかなか空いている日がとれない。
実技教習で最も難しかったのは、一本橋といって細い鉄板の上を、ゆっくりと落ちないように、クラッチは切って5秒以上かけてソロソロと渡るのだ。
スクーターだと何なく走れるのに、こういうバイクだと、何故かかなり難しい。
コツはタンクをしっかりと足で挟み、腕は力を抜くのだが、教官は Stop Watch で時間を計っているので、結構アセる。
だが、ここであまり速度が遅すぎると、コースから落ちそうになるので、そういうときは、そっとクラッチを繋ぎ、すこし速度を上げて渡りきるのだ。
何度か繰り返すうちに、落ちなくなってきたが、ここが最も苦戦したところだった。
みんな中型狙いで、125CCというのはいつも一人だけ。だけど中型はこの一本橋を渡る条件がさらに厳しいらしい。
この間は後ろからついてきた女性の受講者がバイクを倒してしまい、教官は慌てて駆けつけるというのも目撃したが、倒れると重いからねえ。
次はシミュレーターなるものに乗るのだがこれが、また空いている時間がなかなか取れない。
キャンセル待ちといって、教習所で待つことができるというが、そんな暇なことはできないしなあ・・。
次はシミュレーターだ。
さていつになったら免許がもらえるやら。
0612 Sun.
自動二輪への道 > 見きわめ
この「見きわめ」というのは第一段階を終了する際の教官によるテストのようなものらしいが、この日はいきなり「8の字」走行が登場。
ムム。これは初めてだぞ・・
かなり狭いコースを「8の字」を描くようにして旋回?するというものだが、エンジンの駆動力によってギクシャクしないように、バランスをうまく取って、慎重に旋回する。
そのあとはいつも通っているAコースで、いよいよいよ「見きわめ」。
一度目は教官のバイクについて走るのだが、教官はバックミラーで見ているようだ。
最も苦手としていた一本橋だが、時間が取れなくてすこし時間が空いたにもかかわらず、意外と安定して通過することができたので、まずは一安心。
二度目は同じコースを、教官を従えて走るというパターン。
後ろから監視されて走るというのは、やはり緊張する。
交差点では、大げさに首を振って左右確認をアピール。
だがここで一本橋を落ちたら洒落にならないから慎重に渡る。
が自分でも不思議なほどフラらつかない。
3度目からは、教官は一本橋のあたりで立ってこっちを見るという地上監視体制モード。
時々、そばにいる他の教官たちとダベっているようで、とにかく後ろからついてこられるよりも気分的にうんとラクだ。
結局一本橋は計6回ほど渡ったが、3度目からは7秒以上かけて渡ってやった。
ははは。
腕やグリップを握る手からもすっかりチカラを抜いて、走ることができるようになってきたので、前を走る大型バイクのウデがいいか悪いのかもチェックできるくらいの余裕ができてきた
。
何となく嬉しい。
普通は教習を終えると、控え室で教官から、みんなそれぞれ問題のある点などをアドバイスされるのだが、今回は唯一私だけが何も言われず。
Feeling Good !
教官からは「次はシミュレーターですから予約してください」の一言だけ。
うーん。せっかく取った走行予約をキャンセルして、シミュレーターの予約をしなければならないじゃあないか。
最近は暑くなってきたので、できるだけ朝の10時40分ごろからの時間帯に乗るようにしているが、でもなかなか空きがないんだなあ。
とにかく、そういうわけで7月1日に第一段階最後の「見きわめ」は無事合格。
教習手帳を見ると「見きわめ」は「良好」となっていた。
さて次からは第二段階。
何とか7月中には免許が欲しいなあ。
0703 Sun.
自動二輪への道・最終回 > 検定
昨日19日午後、うんざりするほど待たされた鮫洲の運転免許試験場で、念願の小型限定自動二輪の免許証を手に!!
免許証の裏の「普通2輪は小型に限る」という文字が、滲んで見えた・・というのはウソだが、嬉しかったっス。
思えばこうした面倒なことに首を突っ込むことになった原因は、プジョー スピード・ファイト 2。
このバイクに変えてからは、走るのが楽しいために乗る機会が増え、それはそれでいいことだったのだが、今度はだんだんと面倒になってきたのが2段階右折。
車と一緒に右向きの矢印で右折が出来ないという理不尽。
だが「法」に文句を言ったところで、どうなるものでもない。
だが神は我を見捨てず!
このバイクには100CC搭載モデルがあるではないか。
というわけで即、小型限定自動二輪の免許取得のため教習所へ。
で前回は、「見きわめ」までを書いたが、今回はその後の巻。
予期しなかった伏兵は、夏前になると2輪免許免許取得者が増えるため、技能教習の空き時間がなかなか取れないという点だった。
4月頃に申し込むのがベスト。って今頃わかっても遅いのだけれど・・
7月になると外は蒸し暑く、実技教習は長袖でヘルメットを被らなければならず、オマケに低速で走るために、やたら暑いのだ。
教訓1
2輪免許は夏を避け、4月までに申し込め。
次に現われた伏兵は、小型2輪免許そのもの。
これはどういうことかというと、小型2輪免許は最も実技教習の時間が短い。
スピードファイトの100CC搭載モデルに乗るための免許が早く欲しかったので、中型や大型免許はハナから頭にはなかったのだ。
だが、だから早く免許が取得できるかというと、これは実際やってみてわかったのだが、そうは問屋が卸してくれなかったのだ。
これにはちょっと説明が必要だろう。
免許をもらうためには、その教習所の卒業検定に合格して、卒業証書をもらう必要がある。
この卒業証書はまさに「水戸黄門の印籠」のようなもので、これさえあれば、普通免許を持っている場合学科教習は免除されるので、うんざりするほど待たされはするけれど、運転免許試験場でその日のうちに免許証がもらえるというわけだ。
だがその検定は、コースが2種類あって、コースをしっかりと覚えておかないとダメなのだが、検定前の説明教官は覚えてなくてもまったく問題ないから大丈夫だと強調するのだ。
だが、ここで騙されてはいけない。
私は素直に信じて見事に最初の検定で落ちたのだからね。
って何も自慢にはならないのだけれど(笑)
これから免許を取ろうと思われる方のために書くのだが、検定にはこういうサイクルが存在する。
小型2輪免許は最も実技教習の時間が短い
↓
つまりコースを覚えられないままで検定を受ける
↓
不合格になる
↓
補習の実技講習を受ける
↓
結局免許取得までの時間は中型・大型とそれほど変わらなくなる
では何故コースを覚えておかなければならないかというと、検定では後ろから教官が追走して採点をすることになる。
もちろんこのときにはコースの指示があるのだが、コースをしっかり覚えていないと合図などの本来やらなければならない部分がおろそかになって、結局落ちることになるからだ。
それに教官によっては、通してあげようという基本姿勢の教官と、できるだけアラを探して厳格に採点する教官がいるため、運悪く後者のタイプに当たると、まず合格は無理。
おまけに後者のタイプは指示の声が小さいというか、ヘルメットを被っていることもあって、離れたところからでは聞こえにくいのだ。
指示のタイミングを含めて、つまりはとてもわかりにくいため、指示が全くくあてにはならなくなってしまうことになる。
事前の説明ではコースを間違えるだけでは減点にはならないという。
だが実際はそうではない。
たとえば、あるコースでは右折後にまた右折をするのだが、この場合は直ぐに右側を走行して、右折をしなければならない。
だがコースを覚えていないと、次は左折だったかな?と迷い、結局中途半端なラインを走ることになる。
だが、これをやると減点対象となるのだ。
右折後には直ぐに右側を走行しなければならないからだ。
わからなくなる前に、停止して教官に聞けばいいというが、やってみればわかるが、実際にはそんなことはできないのだ。
また別のコースでは、右折後は左側を走ってから右折のウインカーを出し、後方確認のために頭を右に振ってから右に寄り、右折をしなければならない。
この違いは何かというと、右折後に次の右折をするまでのコースの長さによるのだ。
逆に言えば、こうしたケースで教官のコースの指示のタイミングが悪いと、当然迷うことになって減点対象となるのだ。
検定でコースを間違えると後ろから警笛を鳴らされるのだが、そうなると慌てて反対の進路をとることになる。
そうなると、どうしても慌てるために、その方向へ進路変更するウインカーを出し忘れることになり、当然これも減点の対象となるのだ。
おまけに技能教習で走るコースと、検定で走るコースは微妙にコースが違っているうえ、検定のコースというのは、技能教習では走らないのだ。
で検定に落ちると、次は違うタイプのコースを走らなければならない。
教習コースと検定コースを合わせるとコースは4種類もあり、検定コースというのは、補習をしなければ走ることはないというから、追加料金を徴収できる教習所にとっては、素晴らしい仕組みだといっていいだろう。
おまけにコースが短いため、チョロチョロと進路変更しなければならず、わらに教習所というのは構造上やたらと脇道が多いため、安全確認という首フリを忘れると、これまた減点対象となるのだ。
ミラーを見ての確認だけダメで、首フリをしてはじめて、確認をしたとみなされるからだ。
結局、プログラムに書かれている実技教習の時間というのは、最低限こなさなくてはならない時間数であり、現実にはその時間だけで検定に受かるのは無理なようにできているようにしか思えないのだ。
当然免許取得の料金といいうのは最低限の時間数で計算されているため、検定に受かるためには、さらに追加料金を払って補習を受けなければならない。
また検定ではコースを間違っただけで走行の技能には問題がなくても、補習で実技教習として、追加料金を払って走らなければ、次の検定を受けることはできない仕組みになっている。
こうした基準の厳しさと融通のなさを、どう考えればいいのだろうか?
自動車学校の既得権を保護するため以外に、どういう理由があるというのかぜひ教えて欲しいものだ。
こうして実際に取得してみると、小型2輪免許に比べて中型・大型免許だとコースを走らなければならない教習時間がかなり長いため、必然的にコースをよく覚えることができるという点ではメリットがあるのだ。
教訓2
2輪免許は中型・大型の方がお得。
検定を落ちた時の試験教官の言葉は「コースをちゃんと覚えておかないとダメだよ」
だが検定前の説明教官は「覚えてなくても全く問題ないから大丈夫だ」とやたら強調していた。
一体どうなっているのだろうか。
教習所は20歳代と思しき若い人たちが多い。
自動車教習所といえばいわゆる学校の一種で、教師についてある技能を学ぶところだ。
だから技術の前に、教える側は生徒に対してフェアな姿勢で臨み、教師と生徒の信頼関係を築く努力をするということは当たり前のことだと思っていた。
安全のためには教習課程において厳しさが必要なことはいうまでもないが、バイクに乗るということは、本来とても楽しいことなのだ。
厳格に「教える」ことに加え、楽しさを教えながら「育てる」という姿勢があったなら、どれだけ教習が楽しくなったことだろうか。
私も人に教えることがあるのだけれど、教える側に楽しさのタネとなる何かを撒こうという気持ちが加わることで、教えられた技術というものは、何倍も早くそして確実に教えられた側の身につくものなのだ。
多くの若者たちが、実際と建前とが違うシステムに従わなければならない現実を見ることになってしまったのが、残念でならない。
こうしたダブルスタンダードを経験することで、それを「やってもいいことだ」と勘違いし、次の世代にそれを強要することになる可能性が皆無だといえるだろうか?
以上が私からの教習所に対しての「見きわめ」であり、検定は残念ながら「不合格」を差し上げざるをえない。
悪しからず。
0720 Wed.
マラグーティ F12 ファントム50
ドカティコルサ インプレッション
ようやく免許が取れたので、今のバイクを下取りしてもらい、2段階右折ができるバイクを購入することにした。
納車整備には数日かかるとのことで、あいにく50CCしかないというが代車を貸してくれた。
でその代車というのは、
マラグーティ F12 ファントム50 ドカティコルサ。
比較は、プジョー
スピードファイト2 WRC 50cc と比べてどうかという話。
マラグーティーの走行距離は4500キロほど。手元を離れたスピードファイトは450キロほどだった。
コクピットからの眺めは、バックミラーが車のような形状で、なんだかやたら大きいが、見える範囲は特にプジョーと変わらない。
スピードメーターは、液晶のデジタル表示のためで明るい日中での視認性は悪い。
昔のカシオのデジタル表示腕時計のようなフィーリングといえばわかりやすいだろうか。
タコメーターらしきバーグラフもついているが、小さくて見にくいために、実用性としては全くないといっていいだろう。
前を見ないで注視しなければならないから、こんなものを見ているとかえって危ないと思う。
走り出してすぐにガソリンのポンプのようなマークが点滅し始めた。
多分ガソリンがないのだろうと給油。
やはりプジョーのような燃料メーターがついている方が、安心だ。
残量がわからないというのは、実用上においてはかなり不便だ。
ガソリンタンクはプジョーよりほんの少し大きいようだが、シートの下にあるスペースが喰われたのか、フルフェイスのヘルメットが収納できないことが、自宅へ戻ってから判明。
またブレーキが重く、握力が必要で利きも余りよくない。整備または調整でよくなるのかもしれないが、これはプジョーの圧勝だ。
いきなりネガティブなことばかり書いたが、次はよかった点。
サスはプジョーより柔らかめ。
路面のデコボコをよく「いなし」てくれるため、見掛けよりはるかに乗り心地がいい。
プジョーは、どちらかというと、もっとしっかりした堅めの乗り心地で、どちらも持ち味があるので、これは甲乙つけがたい。
エグゾーストサウンドもそれらしくて、なかなか気持ちがいい。
このあたりは、両車とも国産のスクーターメーカーよりはるかに、ライダーの「気分をくすぐる術」を知っているといっていいだろう。
次にエンジンだが、かなり癖がある。
これは駆動系を含めた味としてだが、30キロあたりからトルクと馬力が急激に立ち上がるため、50キロオーバーしやすい特性
だといえばいいだろうか。
視認性のよくないデジタルメーターとあいまって、官憲の捕捉速度域へうっかりと突入しやすいから注意が必要だ。
この「おいしいゾーン」に一旦回転数が入ってしまえば快感なのだが、その代償として30キロ以下の速度域のトルクというのが相対的に
薄く感じてしまう。
30キロ以上の盛り上がりが急激なだけに、こうした印象はより強くなり、30キロ以下だと、エンストしそうに感じてしまうほどだ。
所要のため夕方に出かけたため、コネクティングロッドのある永福から銀座までの帰路では、いたるところで渋滞が発生していたが、こうしたエンジン特性だと、渋滞ではとても乗りにくい。
特に三宅坂から晴海通りを抜けて銀座への通りは、車がぎっしりでほとんど動かない状態。
あれを見るたびに、車でなくてよかった・・と毎回思ってしまう。
このサイズのバイクだと、宅配バイクがつっかえて動かない状況でも、何とかすり抜けながら、移動できるのだ。
こうした状況での足としての実用性を考えると、これ以上大きいサイズのバイクには食指が動かなくなってしまう。
銀座へ戻ってくる頃には、低速でのアクセルワークに気を使うエンジン特性のためだろうか、ちょっと疲れを覚えた。
0721 Thurs.
スピードファイト2 100CCモデルインプレッション へ続く
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