2000 0615-
0630 Fri.
インフレ
今回は利上げなしというFEDミーティングでの発表で、今日の終盤は割安感のある銘柄がかなり買われた。
よし、これで上がるぞと、オーバーナイト狙いの人が増えるのが、目に見えるようだ。(笑)
しかし手放しで喜ぶのはまだ早い。
なぜなら、インフレがまだ収まっていないため、どこでその懸念が大きく浮上するかわかならいという事情があるからなのだが・・。
アメリカの景気拡大により失業率はここ数年で最低の水準だ。
この失業率、全米では4%、地域によっては2%以下のところもあり、日本での実質7%以上と比べても、いまやアメリカは非常に安定した雇用状況と言えるだろう。
しかし企業側から見れば、人手が必要になれば雇用のため、給与支払いが増える上に、現在の社員も賃金を上げる必要があり、インフレ率の上昇を招くことになる。
だから、インフレ懸念が高まってくれば、夏にはもう一度利上げがあるだろうと、多くのトレーダーが予想している。
金利が上がれば、企業は高い金利でお金を借りなければならず、審査基準も厳しくなるため、融資そのものが減少し、経済活動が沈静化する。
そうしてインフレが収まってくるという図式だ。
しかし、こうした金融当局によるコントロールは、利上げなどの経済政策を実施してから、経済効果を示す数字が発表されるまで、つまりその効果が現われるまでの間に、どうしてもタイムラグが生じることになる。
これが、こうした経済政策の難しさなのだが・・
もちろん、アメリカの経済運営当局であるFRBは、今までもこうした経済の仕組みは充分に承知の上で運営してきたから、充分な実績を持っている。
だから、もしタイムラグにより多少の利上げ幅や、タイミングの判断を誤ったとしても、金融引締め政策が日本のように大きく狂う、といった心配はしなくていいのが、米国株への投資やトレードのリスクの少なさなのだと思う。
プロフェッショナル
一方日本を見てみると、いまだにアメリカはバブルだと騒ぐ連中がいる。
それは何を隠そう、前大蔵省財務官の榊原氏と後任の黒田氏だというから、全くあきれて物も言えない。
だからこうして書いているのだが・・(笑)
彼らはここ一年ほど、現在のアメリカの状況は1980年代後半の日本と似ているため、日本と同じようなバブル崩壊が起こる可能性があると事あるごとに公言している。
まあ、過去15年にもわたって大蔵省や日銀は、金融政策をことごとく失敗してきたのだから、何とかして国民の目をそらしたいという気持ちはよく分かるが・・(笑)
アメリカも同じように崩壊すれば、日本だけが特別ひどい経験をしたという事実が帳消しになるうえに、傲慢な米国が報いを受ければいいというような気分にもなっているのかもしれない。
そうだとすると、性格がかなり「ゆがんで」きてるぞ・・(笑)
しかし、こうした考え方をいまだにしているのであれば、第二次世界大戦から、日本は根本的なところが、全く何も変わっていないということになる。
素人考えのうえに無知が加わり、戦争を始めたと同じようなことを、またこの「いわゆる経済戦争」でも、繰り返そうとしているのでなければいいのだが・・
日本は、こうした現在の世界の標準スピードにあわせて経済運営のできるプロフェッショナルを起用し、経済政策を立て直さなければ、回復できないところまで、すでにきていると思う。
今の政治家にはいなくとも、民間にはこうした人材が多くいるはずだ。
自分達の政策を第三者の目から冷静に分析し、柔軟な姿勢で、新しいことに勇気をもって立ち向かう勇気がなければ、何も変わらないだろう。
今回の選挙結果を見ると、大多数の国民は、「そのうち何とかなる」という「重い病」にかかっているのかもしれない。
または、自覚症状に気づかないか、気づかないフリをしているのかもしれない。(笑)
しかし、こういうときにこそ民放テレビ局は、国民がますますバカになるようなくだらない内容の番組ばかりやってないで、こうした「問題提起」だけでもいいから、やればいいのだけれど、そういうメンタリティーはないのだろうなあ・・
一局くらいあってもよさそうなものだけれどねえ・・(笑)
国民は、自分にふさわしい政治家を自ら選んでいるというのかも知れないが、プロフェショナル不在の素人国家ニッポンは、これからどうなるのか?
2000年の半分を終えようとしているが、日本は先が思いやられるなあ。
0629 Thurs.
夏
日が長くなってきた・・朝起きて、出かける頃には明るくなってきている。
坂道を下るうちに、どんどん光が増えてくる・・
すがすがしい朝の空気を感じながら、一日の始まりを迎えることができるのは、生きていることを実感させてくれる。
この半年はまさに激動の6ヶ月で、まさにあっという間に、時が過ぎ去っていった。
明日で6月も終わりだ。
起業
最近は、アマゾンを代表するドット・コムの株価が思わしくない。
多くの投資家の期待が大きすぎたというべきなのだろうが、しかしこのアマゾンを代表するような新しい起業家が、このシアトルでは多く誕生している。
こうした、新しいビジネスを立ち上げる時に、最も大事なことは何だろうか?
まず第一に、事業内容をどれだけ簡単に説明できるかという点だ。
たとえば、当セミナーのダイレクトアクセスによる新しい考え方のトレード方法でいうと、まさに「人生を変えることができる」というのが、それにあたるだろう。
また、その成果には誰にでも分かる、分かりやすさがなければならない。
シアトルでも最高のロケーションと賃料のオフィスを維持することができる、言い換えれば、ビジネスを半年で軌道に乗せるという、いわば異例の起業ができたのは、我々が提案するこの新しいトレード方法がとても魅力的な要素を持っていることに他ならない。
先日トレードフロアを取材に来られたTV局の方に、素晴らしいオフィスだと、お世辞半分で誉めていただいたが、まあ半分くらいは本当だろう。(笑)
自分たちが快適でなくては、顧客が快適であるはずがない。
情熱
しかし、オフィスより何よりも大事なのは、それを運営するヒトの情熱だ。
起業して事業を続けるのは、とても大変なことで、これは会社を経営されたことがある方なら、よくお分かりだろうと思う。
どんな企業も最初は2,3人までの人間とアイデアだけでスタートするのが常で、資金も豊富ではなく、顧客も株主もいないのが普通だ。
しかし、今はネットを使えば、安いコストで、その意思さえあれば、その情熱を多くの顧客へ伝えることができる。
こういう努力は情熱があるからこそできるのではないだろうか。
トレードだってそうだ。私も最初は、5万ドルから始めた。
誰もが最初は、試行錯誤を繰り返す。
そして、そこから次のドアを開くためには、地道で粘り強い努力が不可欠だ。
それが、幸運を呼び寄せることにもつながる。
あなたが、名門校の裕福な学生と、貧しいが明晰な移民のどちらかに投資するとすれば、どちらを選ぶだろうか?
困難な起業時に多くの障害を乗り越え、さらに継続させるためには、ガッツと粘り強さが必要で、これはトレードにも共通することだ。
ガッツのない人間は、企業もトレードも成功させることはできない。
だからといって、勘違いの熱狂と混同してはならない。
本物の情熱と大きな市場が手を組んだ時に、事業としての成功がやってくる。
しかし一方で、どんなに情熱があっても、小さくて成長力のないマーケットでは成功することはできない。
自分のためやごく親しい人のために開発され、そして提供される製品やサービスは、時に多くの人に受け入れられることがある。
成功への道は、個人的な欲求という第一歩から始まる。
製品やサービスを必要とする人間がいるからこそ、ニーズが存在する。
特許や特殊な研究から生まれた製品より、単純でも多くの人が欲しくなるサービスの方が、顧客をひきつけることがある。
共通点
起業家は、自分が失敗をするかもしれないという事実を受け入れ、己の無力さをよく知ることだ。
創業メンバーは、人間としてどれだけ魅力的なのかが問われる。
なぜなら、事業を発展させるには、多くの人々の支援が必要になるからだ。
創業メンバーが、奢りや、大企業が持つ独特の傲慢な態度を持っているなら、それはその会社に必ず現われる。
これは日本のカイシャを見れば、サンプルが腐るほどある。
大事なのは、口のうまさや、プレゼンテーションの巧拙、または資本金の量や社員の数などではない。
自信と謙虚さ、それに素晴らしいサービスを提供しようとする意欲が、その企業の文化となり、さらに人々を魅了することにつながる。
成功するトレードから得られるものは、金銭だけではない。
こうした、目に見えないけれど、あらゆることに通じる、深くそして大きなものなのではないかと思う。
それは、トレードが人の感情を相手にするという行為だから、得られるのではないだろうか。
トレードをよく理解し成功させるためには、株を取引するという視点からだけではなく、その株を保有している人の、感情や心理をよく理解することだ。
自分の気持に素直になることができれば、相手に対して素直になることは、それほど難しいことではない。
トレードフロアの成功されている年配のトレーダーのみなさんの多くは、人生経験を通じて、こうした点をきちんと理解されているからだろう。
今回のセミナーを通じて、特にこれからの日本を担う若い方たちに、こうした点も、少しは感じていただけたのではないかと思う。
0628 Wed.
暑い
湿気はないけれど、暑くなってきた。
まあ夏だから当然だけれど、オフィスは、かなり冷房が効いている。
アメリカ人向けに、普通より冷えの度合いがキツイのだけれど、いつも座っている部屋は温度を高めに設定しているからいいものの、どちらにしてもオフィスから出ると余計に暑く感じる。
で、家へ帰ると暑いから、当然温度差で体が疲れる。
こういうときは一度体温を上げればいいから、風呂へ入り体をゆっくりと温める。
そうすると、風呂上りは涼しく感じるという作戦だ。
これからの季節、たっぷりとお湯の張った風呂は必需品だ。
冬も有難いが、夏だってこれのおかげで随分とラク。
今日は、帰りに Bellevue Way から帰ったのだけれど、シアトルへのI-90への進入路が渋滞で、反対方向の道つまり、ウチへ帰る東行きの進入路まで車が溢れていた。
しかし、車が増えたなあ・・ということは景気がいいのだろう・・
しかしまあ、利上げがなかったのでヤレヤレというところか。
このあたりの匙加減は、さすがアメリカはうまいものだと、FEDミーティングのたびに感心する。
まあ、日本がひどすぎるから、余計にそう思うのかもしれないが。
あと2日で週末。
0627 Tues.
実地教習
セミナーが終わり、今日から追加セミナー。
これは自動車学校にたとえれば、学科での勉強の後の実地の運転教習のようなもの。
こちとらも、ちょっと気分が違う。
多少危ないことも目も前で見てもらって、その結果から勉強するというのも大事。
今日は、Execute つまり売買の執行の練習を重点的に、あとはナスダックの動きを常に頭に入れながらトレードをするという、2点に絞った。
今日の Market by Chart はそういうワケなので、目の前で見ていないと、どうしてそのトレードをしたのかが、わからないかもしれないけれど・・
売買の執行は、マウスをクリックするタイミングが問題。
迷いや戸惑いは、すぐにパーシャルフィルや、売買の不成立となる。
反対に動いて損をしたらどうしよう・・といった邪念が、決断を鈍らせるから
エントリーを決めたら余計なことを考えない。
「江戸っ子の気風のよさ」という感じの決断が大事。
これは、最初は性格に依存する部分があるかもしれないが、そこをコントロールしなければ上達はない。
それに、自分の判断に自信がないとシュワッっと入れない。
ウジウジと優柔不断な性格は、オンナから嫌われるが、トレードでもマーケットから嫌われてロスを出すものと相場は決まっている。
決めたら、男らしくハラを決めてスパッといかないと・・だがこれが難しいんだな・・
分からなかったり自信がなかったら、「やらない」という断固とした決断も男らしいのだが、これはよく勘違いされる。
状況を考えずに、「ここでやらなきゃオトコがスタル」というのじゃ、特攻隊と一緒。
これは今の時代でも、日本男児には意外と多いようだ。(笑)
だから最初はロスしてもいい、という株数でやることだ。
傷がついただけでギャーギャーうるさく騒ぐような車には乗るな、というのと似ているかな?(笑)
あれ、凹んだけどまあいいか、どうせいつかは凹むもんだしな・・
といった態度が望ましい。(笑)
値段を追っかけて執行する場合と、待ち伏せて多少不利な値段でも確実に執行する場合との違いを知ることだ。
ペーパートレードだから、比較的早く執行されるが、しかし、実トレードだからといって決定的に遅いわけではないのだ。
そこに工夫の余地がある。
タイミングがよければ、それほどの違いはないケースも多い。
ただ、最初からそうはうまくゆかないから、まずペーパーを繰り返し、自分なりの感覚を掴むことだ。
オールテック時代に、レベル2だけを見ながら、いやというほどこれはやったから(笑)それが今になって役立っているのだと思うが、何事も一生懸命やっておくものだ・・
そのときは無駄だと思っても、一生懸命にやったことは、自分が予期しない時に限ってその効果があらわれることが多い、というのが面白い。
今日のシアトルも、外はピカピカの快晴。
にもかかわらず、みなさんディスプレイへの反射を防ぐため、ブラインドを下ろした暗い室内で、6時間半もの間、黙々とトレードをされていたが、さぞ疲れただろうなと思う。
まあ、最初は興奮するから、それほどでもないかな?(笑)
0624 Sat.
接続
掲示板でかなりの書き込みがあったが、オフィスのトレード・フロアは全く問題なく、磐石の接続環境だということが証明されたわけだ。
主に日本でどうやら接続に関連したトラブルが発生したようで、被害に遭われた方は、全くお気の毒だが、私も今回トラブルに遭われた日本の皆さんと全く同じコードを割り振られている。
しかし、全く問題なし。
Execurioner 側からの返事は、サーバーの問題ではないという。
一体どうなっているのかは、こうした接続の専門家でもない私には、わからない。
ユーザーの皆さんから、直接契約をされている Execuritoner や Terra Nova へ問い合わせていただくのが、
一番早いと思う。
ただ言葉の問題で、こうしたことが難しい場合は、リスクが発生するということは、あたらめてここで書くまでもないと思う。
私がセミナーで、日本の皆さんへスウィングトレードを強く勧めているのは、こうしたリスクを考えてのことだ。
こうした接続に関連した問題でも、オフィスのトレードフロアでの問題解決が優先となるため、日本からのこうした接続の問題に対しての対応は、優先順位から言っても、少し対応が遅くなるかもしれないことは、どうかご承知願いたい。
サポート
ウチはあくまでも、サポート。
つまり補助。
すべて、ウチで分かると考えてもらっては困るというのが本音だが、まあ、それだけ、あてにされていると考えれば、有難いことなのだが・・
正当な対価をいただき、トレードのセオリーを提供しているだけで、それ以上でもそれ以下でもない。
もちろん、お問い合わせがあれば、万全の対応をするのは当然だと思っているが、力及ばずというケースもあると思う。
こちらも、生身の人間がサポートしているわけで、ミスも皆無ではないだろうし、サポートを期待されている方からすると、その結果が希望と違う場合もあるだろう。
結果が悪ければ誰かのせいにしたくなるのが、生身の人間の悲しいサガだが、このトレードに関しては、すべて自分の責任がこの世界の常識。
しかし考えようによっては、ネット接続という危うく脆いデジタル信号を通じて、ここまでのレベルのトレードが個人でできるシステムがあるということは、素晴らしいといえるのではないだろうか?
日本で、こういうことができるサービスを、どこの会社または個人が提供しているだろうか?
すでにあるものは、空気のようなもので当たり前だと思うようになる。
そして、また違うものを要求する、という貪欲な生き物が人間なのだ。
だからカミサンが病気でもして寝込まないと、その有り難味が分からない。(笑)
おまけに、「もっともっと」思考はコストも高くなるという弊害がある。
「もっともっと」はそこそこに、「もっと楽しもうぜ」がアメリカ流。
かな?(笑)
夢
このサイトも、多くの皆さんからの支持があるからこそ、私も頑張れる。
「持ちつ持たれつ」という気持ちがお互いの間にないと、全く違う世界となってしまう。
金儲けのことばかりを考え高額なサービスを提供し、お客様は神様とばかりにへつらうカイシャ。
サービスを受ける方も、払っているのだから当然とばかりに、すべてを貪欲に要求する顧客。
こういう関係が横行し、それをビジネスと呼ぶ社会では長生きしたくないものだ。
このような荒廃した社会では、デリケートな人間は自殺を考えることにもつながる。
自分が参加している社会をよくするのも悪くするのも、自分次第・・という考えを多くの人間が持っている社会こそが、住みやすい社会といえるのだと思う。
小さいけれど、そういう社会をWEBを通じて作りたいというのも、私のはかないまた一つの夢。
週末にふと、こんなことを考えてみたが、皆さんはどんな夢をお持ちだろうか?
0623 Fri.
マニュアル
明日からセミナーが始まるので、今週はマニュアルの改訂作業を続け、ここ数日はプリントアウト。
印刷屋までできるようになったのだから、大きな進歩だ。(笑)
以前は、キンコ・コピーで印刷とバインディングを頼んでいたのだが、びっくりするくらい高いので、社内で作ることにしたのだ。
内容を改定したりなんてのも、簡単にできるからね。
最初のマニュアルと比べると雲泥の差で、色使いがナイスなバランスで作成されたドキュメントを、最新のカラープリンターで印刷すると、とても社内印刷屋が作ったとは思えない。
と自画自賛だが(笑)、いよいよセミナーが始まる!という気分が盛り上がるので、こういう作業をアウトソーシングせずに社内でやるのは、とてもよろしい。(笑)
市販のバインダーに綴じるのではなく、バインディングのマシンというか専用の道具で綴じているのがミソかな。
アメリカはプレゼンテーションが盛んで、きちんとバインディングされたドキュメントを回覧するというのが、割と普通に行われているから、こういうバインディングの文具については、アメリカは進んでいる。
もちろん、外見だけではなく内容も、向上している。
英語のオリジナルマニュアルの内容はもちろんのこと、独自のノウハウがたっぷり詰まっている。
ハンドメイド
今日は、空港へ到着される方が、何組かオフィスの見学に来られる。
また、セミナー参加者だけではなく、シアトルの地元からの見学者も最近は増えてきているが、今日も合間に見学の方が来られる。
最初はデイ・トレードという言葉が一人歩きをして、危険だというイメージが強かったけれど(今でもそうだろうが・・)タイムフレームを自由に組み合わせることができるというのが、こうしたダイレクトアクセスのトレードの大きなメリットなのだ。
ただ、これはそう簡単に説明できるものではないから、一般的に認知されるようになるには、まだまだ時間がかかるだろう。
だからこそ、きちんとしたカタチで、誤解されないように、こうしたトレードで利益を出す方法を広める必要があるのだと思う。
こうしたトレードを教えるのは、言ってみればハンドメイドのようなものだから、大量生産はできないといってもいいだろう。
何々?マニュアルを見れば、誰でも教えることができるって?
では何故、Pristine.com のセミナーでも、いまだにこれを教えているのはオリバー氏一人だけなのだろうか。
こうしたトレードは、そのときにセオリーを知っても、それを確実に実行するためにはある程度時間がかかる。
だから、セミナーの後のサポートもこうしたプログラムの一つなのだ。
シアトルのトレードフロアではなく、我々がリモートクライアントと呼んでいる、たとえば日本からトレードされているトレーダーは、一人で、孤立した状態でトレードをされることになるから、精神的なタフさが要求される。
これはトレードの経験を重ねるうちに強くなるものなのだが、とくにトレードが思うように行かないときは、ちょっとしたアドバイスやヒントが、大きな助けになることがある。
これは、まさにケースバイケースで、あらゆる状況を経験しそれを乗り切ったトレーダーでないと、本当に的を得た的確なアドバイスをすることは難しいケースも多い。
Market by Chart や、COOLも、ちょっとしたアドバイスやヒントが役に立つかもしれないということで、色々な角度からトレードについて説明している。
そのトレーダーのレベルに応じた理解ができるようにと、心がけて書いているが、書きながらも、つくづくトレードって奥が深いなあと思う。
でも、トレードが楽しいというのはいいことだな。
昔の、あの悪戦苦闘時と比べれると特にそう思う。(笑)
大変な思いをするのも、過ぎ去ってからだと、なかなかいいものだと思う。
だから、最初は大変な思いをするように、できているのかもしれない・・
トレード時間
パイロットは、実際の飛行時間でその経験を表記するという方法をとっているが、トレーダーや講師はそのうち、「実トレード時間」表記になるかもしれない。(笑)
一日6時間半で、一ヶ月20日だと130時間。
一年で1560時間。
講師も、米国株ダイレクトアクセス4500時間 対 日本株旧式トレード2万時間なんてことになったりしてね。(笑)
どっちが信用されるかなあ。
「学問レベル研究3万時間」なんてのも登場するかもしれない。(笑)
実際に儲かってなかったら、こうした数字も意味ないから
ステータス:フルタイムプロトレーダー
経験:米国株ダイレクトアクセス1234時間
実績:4000万円の家一軒
なんてのが一番効くかもね。(笑)
でも、たとえば
ステータス:元アナリスト、自称プロトレーダー
経験:米国株ダイレクトアクセス4989時間
実績:借金2000万円
なんてのが講師だったら、セミナーは閑古鳥が鳴くことになるだろう。(笑)
トレードに関連したビジネスがきちんと、認知されるためには、時間をかけて地道な取り組みを続けることが何よりも大事なのだと思う。
話が少しそれたが、今週は日本からのTV局に加え、雑誌の取材が2件。
パーティーもあるし、合間を見て、芝刈りもしなくっちゃいけないしなあ・・
もちろんセミナーがメインです。
今回は、メールですでに知り合いの方が多いので、お会いできるのが楽しみ。
こう書くと、なんかオフ会みたいだなあ。(笑)
0622 Thurs.
井の中の蛙
経済企画庁がまとめた、アジア経済の動向分析報告書「アジア経済2000」によると、情報技術(IT)サービス市場の急拡大に伴い、IT革命によるて「新しいアジアの奇跡」が起きる可能性があるという。
シンガポールは普及率で米国を越え、香港・台湾などの新興工業経済地域での普及率も日本を上回っている。
中国やインドでは普及率は低いが、猛烈な勢いで伸び、携帯電話の普及率でも日本はアジアのNIES諸国に遅れをとっているのが実情だという。
規制緩和・インフラの整備・競争による利用料金の低下などが、インターネットの利用拡大に直接つながっているため、他のアジア諸国に追い抜かれる可能性が高くなってきているのではないだろうか。
こうしたことから報告書は、アジアの産業構造も労働集約型から知識集約型の新しい経済に変質する可能性が高まっていると指摘している。
アジアでのIT革命の可能性だが、IT関連機器の生産やインフラ整備状況では所得水準や工業化にほぼ比例するという。
しかし、進学率や特許出願件数などで出した知識指数によると、フィリピン、中国、インドがアジアNIESの水準と肩を並べ、タイやマレーシアの東南アジア諸国連合(ASEAN)の優等生を追い抜くという。
知識指数が高い国は、規制緩和や人材強化で一気に産業構造を高度化することができるのだ。
つまり現在の日本、NIES、ASEANという序列が、崩れる可能性が非常に高いということだ。
構造改革のペースを加速することが重要だというが、比較的日本の弱い部分だというのがちょっとひっかかるなあ。
日本はどちらかというと、車やTVなどのハードウエア、つまりモノを作るのは得意だが、ソフトウエアの部分、たとえば街づくりや、政治などの運営などは、不得意な分野だ。
つまりこうした、運営するためのノウハウやその実行力が弱いことは、バブルの後始末を10年かかってもできないという事実を見ても、はっきりとしている。
ネットの世界では英語の情報量が圧倒的に多く、英語力の強さは、こうしたIT時代においてはけっして無視できない要素だろうが、この点でも日本は心配だ。
米国のアジア学生の中でも日本人は英語が弱く、最近でこそ最下位は脱出したものの、現在の経済力とのバランスから考えると、ちょっとねえ・・ということになる。
実は、他にも心配な分野がある。
アメリカでは、ケーブルTVでアジア諸国の、いわゆる日本でいうところの歌謡番組を放送しているので、カミサンや娘とこうした番組を時々見ることがある。
残念なことに日本は香港・中国に比べて、歌手の歌唱力はハッキリ言って劣っているというのがウチの家族の意見。
これは主観的な部分が入っていることを差し引いても、こうした傾向はあると思う。
さらに、歌手の後ろなどで踊っているダンサーのレベルは、香港や台湾の番組と日本の歌番組とを比較すると、日本はかなり低いと言わざるを得ない。
ダンスについてはシロウトの私だが、これは誰が見てもわかる。
まあ中国本土よりマシな程度だといえば、言い過ぎか?
こうしたことは、ほとんどの日本に住んでいる日本人は気が付かなかったりするかもしれないが、そういう意味では、日本は「井の中の蛙」化が進んでいるのではないかと少し心配だ。
もちろん、アジア諸国では日本に追いつき追い越せという意識があるだろうから、日本の歌手の人気は依然高いようだけれど、エンタテイメントという総合力での実力という点ではどうだろうね。
もちろんこういう点でダントツなのはアメリカで、これはDVDの音楽プログラムの数を比べれば、一目瞭然だ。
アメリカは、プロ意識というのが徹底しいるから、この違いは大きい。
映画と並んで、こうしたエンターテイメントの斜陽化と日本の活力の低下が比例しているような気がしてならない。
杞憂だといいけれど・・
0621 Wed.
教訓
セミナーを受けてからもう1ヶ月以上経ちました。
その間、セミナーレポートなどを書いていたので、御存知かと思います。
さて、6月15日のCoolを読み、反省することを聞いていただきたく、メールを差し上げた次第です。
私は5月の終わりに、ふとしたことからペーパートレードも満足にしないまま、QCOMを買ってしまい、今現在塩漬けになっています。
最初からスイングトレードでやろうと決めていたのですが、ペーパーで満足な成績も残せないままやることの危うさを身に染みて感じております。
長期のチャートをろくに見ないでスイングをすることの危うさも身に染みております。
現在のチャートを見てもQCOMは移動平均線の下に位置しており、長期のポジションを持つ銘柄ではないのですが、儲けたときの幻想が頭にこびりついて、自分に都合のいい言い訳を考え、ロングのポジションを持ったままです。
トレードをしないのも立派なトレードだと馬渕さんも言われていたのですが、大した信念もなくトレードをしてしまい、反省することしきりです。
買ったタイミングも強力なショートのタイミングだったのですが、それが分かったのは、買ってから3分後。すぐに損切りしていればDTなのですが、スイングトレードだと勝手な言い訳をしてトレードしてしまいました。
唯一の救いは投資金額の30%に抑えていたということです。マージンを入れて計算すると15%ぐらいになります。
日常の生活も忙しく、毎日パソコンの前で座っていることもできない人間が、DTまがいをすると痛い目に遭う典型的な例ですね。
塩漬けになったらトレードを忘れるというスタンスをとってあまりパソコンの前に坐らなかった、という笑えない言い訳も存在しますが…。
どんなに損をしてても冷静に判断できる精神力が必要ですね。
日常の生活が忙しい人間はスウィングするのが一番良いのではないでしょうか?
そう強く感じます。
そのためにもロングで持つときは移動平均線より上の銘柄、セットアップにはまっている銘柄、その他セミナーで教わったテクニックをしっかりと自分のものにするというプロセスが必要ですね。
ちゃんと長期チャートも見ないといけませんね(笑)。
1年ぐらいはスイングをしようと思います。
学校が忙しく、また仕事も忙しいので。
学生故の甘さが出たのでしょうね。
毎日トレードしている人はものすごい精神力の持ち主ですね。
私は1週間に2〜3回ぐらいしかできません。
今ものすごく忙しいです。
忙しいときにはトレードを忘れるのもクールなんでしょうか?
ポジションを持っているスイングでは危険な考え方かもしれませんが…。
毎日リアルティックを見ることは出来ませんが、一歩一歩確実にやっていこうと思います。
塩漬け中は実トレードをやることを自分で禁止していますので、その意味では強力なペーパートレードをやる口実になりますね。
怪我の功名(?)。
夏が終わるぐらいまでペーパーをし、徐々にスイングでやっていこうと思います。
ペーパーのアカウントをとるのも面倒くさいので、実口座のアカウントで実際に紙に書いてやるペーパートレーディングをしようと考えています。
元々そのやり方で2〜3日ペーパーをやっていたのであまり違和感はありませんね。
ただ、1/8高く買い、1/8安く売るという試みはまだしていません。
それはペーパートレードの卒業試験として後にやってみたいと思います。
最初が少ないので最低1/2ポイント以上取れないと利益が出ないのです。
また、自分なりにマーケットを分析し新しい手法を自分で考え出したいとも考えています。
イントラデイトレーディングはその後までお預けですね。
このぐらいの慎重さがトレードには必要なのではないでしょうか?
とりとめのない文をだらだら書いてしまい申し訳ありませんでした。
このメールを自分の戒めにしたいと思います。
今は全てにたいして無気力になっています。
5月病みたいな感じですね。
レポートに笑顔云々と書いたのは私なのですが、今はそんなていたらくです。
またやる気が出てきたら迷惑にならない程度にメールを差し上げたいと思います。
ではまた。
このメールを読ませていただいた後に、同じような状況の方のため、この内容を匿名で引用させていただいてよいかどうかを尋ねました。
匿名などと言わずにJFKの名前で転載していただいて結構です。
セミナーレポートを書いた人間が出ているからこそ、他の人にもいい注意を喚起できるのではないでしょうか?
まあ、今は笑って勉強をし直していますが…。
この体験で大きな収穫を得られたようですが、セミナーを受けられた効果が確実に出ているポイントがあります。
それは、資金のポートフォリオを守られていたことです。
マージンを入れると15%だけ。マージン抜きでも30%。
JFKさんは、これに助けられました。
これは素晴らしい判断でしたね。
資金のポートフォリオが安全かどうか
まず、5万ドルの資金で、トレードするとしましょう。
マージンを入れればバイイングパワーは10万ドルですから、QCOMなら80ドルとして1000株で8万ドルだから大丈夫だ、という計算でトレードするのは非常に危険です
何故なら、もしこれでロスカットに失敗してスタックしてしまえば、塩漬けとなり身動きがとれなくなります。
値段が戻るまで、何もできなくなります。
そのうえ、株価が下がってくれば、マージンコールを受けることにもなります。
ですから、こういうケースでは、5万ドルを2銘柄で運用するといったような考えで、トレードをすることです。
つまり50ドル以下の銘柄を500株単位で運用するというようなスタイルですね。
50ドルなら500株で2万5千ドルですから、2銘柄までトレードできます。
残りの5万ドルのマージン分は、余裕として残しておきます。
そうすれば、片一方がもしうまく行かなくても、残りがうまく行く可能性があります。もちろん2つうまく行かなければ同じことですが・・
資金ショートのリスクは絶対に避けるべきです。
自分の執行技術にあったタイムフレームでトレードをする
QCOMのような動きの早い銘柄を、1000株確実にExecute して執行させるためには、エントリーのタイミングを非常に正確に行う必要があります。
ピンポイントといえるほどのタイミングでクリックできなければ、こういうクラスの銘柄のトレードは無理です。
これは実際のマーケットの経験が少ないと、荷が重過ぎます。
ですから、1000株単位のトレードをしたい場合、最初のうちは、できるだけ動きの遅い銘柄を選ぶことです。
正確なエントリーをするには、経験に裏打ちされたテクニックが必要です。
銘柄とタイミングによっては、1/8 2つ分手前の値段の時にすでにオーダーを入れておかないと執行されないことも、数多く経験してきました。
そういう銘柄では、エントリーは本来の位置より 1/4 高い値段で買ったりすることもあります。
こうしたケースで、本来の値段で買うためには、その値段より 1/4
下の値段が表示されている段階で、買いのオーダーを出さなければなりません。
しかし、トリガーの前の値段で買うと条件を満たさないことになり反転して下がることもあります。
また、少し高い値段で買うことになっても、執行されないためにチャンスを逃がすより、利益幅が少なくなっても確実に執行される方が大事だというケースもあります。
しかしこれはケース・バイ・ケース。
このケース・バイ・ケースをきちんとこなせるようになるためには、はやり経験が必要になります。
もちろん、スウィングならそこまでシビアな、タイミングというか値段設定は必要なくなりますね。
Market by Chart のインテルの例を見てください。
まさにこれがそうです。
https://www.daytradenet.com/Market%20by%20Chart/0006/14/
000614.htm
Date & Time 06/14/2000 07:15:55
INTC 129 7/16 buy
これもいけそう
Date & Time 06/14/2000 07:19:15
INTC 129 13/16 sold
done
500株以下の単位で確実にエグゼキュートできるようになってから、1000株のトレードへ移行するようにしてください。
500株が難しければ200株へ落とすことです。
自分の現在の技術にあわせたトレードをすることです。
難しいことを、わざわざ真似する必要はないのです。
いくらオーダーを出しても、それが執行されなければ意味がありません。
電光石火のExecute ができなければ、こういった銘柄をトレードするのは避けることです。
こうした Execute の技術を練習するために、ペーパートレードを中心としたセミナーを前回から実施していますが、これはこういった点を考えて始めたのですが・・
セオリーを分かっていることと、それを実際に実行する技術を持っているというのは全く別ものです。
ですから、スウィングに徹してトレードをするというのも、一つの見識です。
君子危うきに近寄らず The wise man never courts danger.
オーバーナイトのギャップダウンのリスクをとるか、執行技術の不足というリスクをとるのかという選択の問題ともいえますが・・
長期の移動平均線より下の銘柄はオーバーナイトしない。
QCOMは先日ダウングレードされましたから、さらに下がる可能性が高くなっています。
損切りしたほうがいいですね。
ロスカットに失敗して、塩漬け状態になり、そのうえさらに大きく下がってきたら、何か悪い材料がないか、YHOOなどで調べてみてください。
それで何か悪い材料があれば、できるだけ早くロスカットです。
よい材料がなくてもロスカットですね。(笑)
重要なことは、長期のトレンドを見る移動平均線より下にある銘柄のトレードは避けることです。
これはチャートで見るマーケットでも、しつこく繰り返しています。
アウッチ銘柄を何故掲載し続けているのか?
その答えは、こういう銘柄の危険性を知っていただくためです。
トレードは脱出に失敗することがあることを、前提にすることです。
失敗をするのが、人間です。
QCOMは、すでに長期の移動平均線より下です。
コスコも同じような例ですから、ここもご参照ください。
ロスカットを経験する
ロスカットは、トレードを始めたトレーダーにとって、最も難しいものの一つです。
ですから最初はできなくても、仕方ありません。
そういうものです。
テクニックとして難しいのではなく、心理的に難しいのです。
ものすごく抵抗があります。
遅れれば遅れるほど、損失が膨らむわけですから、ますます心理的な抵抗線が形成されてしまい、銃で脅さない限り、ロスカットはしないでしょう。
いや、銃で脅しても効果はないでしょう。
もし、私だったら「いっそのこと、誰か頭に一発撃ち込んでくれ」と叫ぶところですからね。
ロスカットには経済的損失という、大きな痛みが伴います。
しかし、一旦塩漬け状態になると、居直りで、それなりに居心地もよくなるような気がするのです。
それもロスカットをするとトレードが続けられなくなるような塩漬け状態では、待つしか方法はないと信じ切っています。
しかし、さらに下がれば、マージンコールという、すべてを失うリスクを背負っていることに変わりはないのですが・・
ですから、本当にその人のためを思うなら、耳元でそっと「アナリストがもう20ポイントダウングレードしたらしいよ」と囁いてあげることです。
しかし、300ドルで買っていて、現在10ドルというケースでは嘘がバレますから、ヤフーファイナンスなどでよく調べておくことが大事です。
ロスカットしたときは、恨まれても、後で必ず感謝されるはずです。
望みのない塩漬け株を持っていると、トレードに大きな影響を与えます。
精神力が非常に強靭でないと、耐えられないほどのストレスを受け続けます。
塩漬け株を持っていることを、正当化するような考えをするようになります。
これは人間が自分を守るため、心理的に傷つくことから、守ろうとするメカニズムですから、自然なものです。
誰でも程度の違いはあっても、そうなります。
塩漬けになったことを人のせいにはできませんから、人によっては、トレードを嫌いになることで、このストレスから逃れようとすることだってあります。
これから逃れる方法はただ一つ。
大きな痛みを伴う、ロスカットしかありません。
長い間こうした塩漬け株を持っていると、正常な精神状態ではなくなり、正しいトレードの判断ができなくなるという、ダメージをさらに受けるリスクがあります。
マーケットが運良く上向けばいいのですが、そうなるとそうなったで、運で儲かっているのか、本当に自分の判断が正しくて儲かっているのかの判定が、さらに難しくなります。
そうして、さらに損失を重ねることになります。
トレードは最低限一年は続けないと、本当の実力は分からないというのは、こうした理由でもあるのです。
戦わずして勝てるか
自信がない時、よい銘柄がない時は、トレードをしないこと、休むことです。
これも立派なトレードの方法です。
トレードをしないという自分の決断は、毅然として正しいと考えるべきです。
それくらいの信念が必要。
自分が心身ともに健康で、エネルギーが満ち溢れ、よいコンディションで常にトレードと正面を向き合う。
この姿勢を自分で持てるようになるまで、充分に充電することです。
トレードには、強いエネルギーと精神的によい姿勢が不可欠です。
いわゆる精神力の勝負の世界で、これはスポーツの世界にも共通する大事な姿勢です。
一ヶ月に何万ドルも稼げるようになるには、何よりも強い、そしてコントロールされた精神力が絶対に必要となります。
そして、困難に立ち向かう勇気を持つ、体育会系の用語で俗に言うところの「タマがあるヤツ」であることが条件となるのです。
時には少しトレードのことから離れてみる。
これは、余裕がないとできないことです。
休むということは、儲かるチャンスを逃がしていることではありません。
ドーンと悠然と構えることができるかどうか?
トレードを戦わずして、自分に勝つ。
これこそが、トレードで最も難しいことかもしれません。
たかがトレード、されどトレード。
メール転載を承諾していただいたJFKさん、ありがとうございました。
0620 Tues.
ニュース
掲示板で次のようなご質問をいただきましたが、非常によい質問なので、ここで少しとりあげてみます。
Date & Time 06/20/2000 08:55:01
質問です
質問はここに書いて良かったでしょうか
私は米国株の事は良く解からないのですが、株で生活して行くのなら日本株よりも良い様な気がしています。
そこで質問なのですが、テクニカル中心で売買されているようですがやはり業績やその日の売買動向など必要最小限のファンダメンタルも必要だと思っています。
これらの情報収集にはやはり英語力が必要なのでしょうか
今の日本株での環境ですと新聞、ラジオ、有料サービス、その他もろもろが目と耳から入ってきますのでこれが一切無くなったら取り引きは結構きついのかなと思っていますが如何なものでしょうか。
こうしたダイレクトアクセスによる米国株のトレードを仕事とする場合に必要な条件は、確実に月単位で生活してゆけるための収入をあげることです。
トレード方法を大きく分けると、まずファンダメンタルつまり業績などのニュースをもとにして銘柄を選択し、そしてエントリーする(買う)タイミングも、こうしたニュースによって決定するという方法があります。
もう一つの方法は、テクニカルにチャートを利用して、銘柄を選択し、またエントリーのポイントもチャートを見ながら決定するという方法です。
このサイトでは、後者のいわゆるテクニカルに分析をして、トレードをする方法を紹介しています。
結論から申しあげると、英語力はあればそれにこしたことはありませんが、決して必須ではありません。
中学生以上の英語力があれば十分です。
ですから、利益を出すために、特に英語力が必要だということはありません。
もちろん、英語力があれば、自分でこうした情報を探すことができますが、翻訳ソフトなどを利用して、大きな動きをつかむことができれば、それで十分です。
現実を見ても、このシアトルのトレードフロアで、利益を確実に上げているトレーダーはすべて、テクニカル派に属しています。
企業業績などのニュースを探し回っていたトレーダーは、現在休んでいるトレーダーたちです。(笑)
何故こういう結果になるのか?
それには、はっきりとした理由があります。
こうした企業業績はニュースより先に必ず、何らかのカタチでチャートに現われます。
これは私の経験から言えば、95%以上そうなるといっていいでしょう。
これについては、Market by Chart や COOLに過ごそうのバックナンバーをご覧になれば、よくおわかりになるはずです。
ファンダメンタルな要素として必要なのは、米国経済の大きな流れをつかむためのもので、これはこのサイトの Market by Chart
や掲示板で、最低限必要な情報は提供しています。
この大きな流れというのは、インフレーションなどの問題です。
インフレが進むと、これを抑えるために、米政府の経済運営当局は利上げをします。
すると、株式市場方から、金利の高くなった銀行などへ、資金が移動するために、株価が安くなりがちです。
一方、金利が上がらず、企業の業績がよければ、資金は株式市場へ流れ込み、株価は上昇します。
こうした基本的な仕組みを理解して、こうした金利やインフレーションの動向にさえ注意を払っておけば、特に企業業績について神経質になる必要はありません。
トレードに本当に役に立つニュースは、個別銘柄のニュースよりも、こうしたマーケットの全体の流れについてのポイントが分かるようなもので、十分だと考えています。
それよりも、必要ではない情報によって、間違った判断をするリスクが大きくなるというデメリットがあるのです。
多すぎる情報は取捨選択ができなければ、消化不良を起こして、かえって何がいいのかわからなくなります。
たとえばよいニュースにとらわれすぎるあまり、同じセクターへ集中投資をして、リスクの分散を忘れてしまうという危険性もあります。
そのセクターが上がっているうちはいいのですが、利益が上がってさて次はどの銘柄を買おうかというときが問題なのです。
どうしても、また同じような銘柄を購入してしまうのです。
儲かったというイメージが、頭に刷り込まれていますから、すでに上がってしまっている高い銘柄をつかんでしまうのです。
こうなると犬やサルの条件反射と同じです。
株価は高いところにありますから、ドッと下がる可能性だって少なくとも50%はあるワケです。
チャートを中心にトレードをしていれば、よほどひどい乱視でもなければ、こうした高い値段で買うことはありません。
もしこのあたりで買って下がってきたら、しばらく塩漬けです。
これを避けるには、反対に動いているセクターの銘柄を、ヘッジとして組み合わせるというのが基本なのですが、ニュースにとらわれ過ぎると、ついこうした点を忘れてしまいがちです。
せっかく儲けた利益を、ここで大放出というパターンです。
骨折り損のくたびれ儲け。(笑)
個別銘柄に関するレポートや、分析などは、ネットでサイトを見ればすぐに見つけることができます。
しかしこうした情報は、あなただけが知っている情報なのではありません。
こうした情報を知っている大多数のトレーダーが、何故ロスを出すのかを考えてみることです。
現在は、必要な情報より不要な情報の方が多く、その選別に集中力をとられてしまうことになります。
肝心のトレードすべきエントリーポイントの決定に使うべき集中力がなくなってしまっては、本末転倒です。
不要な情報なら、最初から収集するするだけ無駄だということです。
特にプロではないアマチュアのトレーダーのほとんどの方は、本業もあるのですからね。
時間を有効に使いましょう。
ニュースは、個別銘柄を細かく見るのではなく、連続した動きを追うことで、点ではなく線で追うことです。
上向きの流れのセクターと、下向きの流れのセクターの流れを大きくつかむだけでも、循環物色の流れがわかるようになります。
有名なアナリストだからという理由で、そのニュースを盲信しないことです。
すでに持っている機関投資家は、周りに上がると思わせ、値段を上げてから売り抜けるというのが常套手段です。
あなたが、ニュースを読んで、買っておけばよかった、と思う銘柄のチャートが急騰しているようなのは、要注意です。
ポイントになる銘柄のチャートで大きな流れを見ることです。
そうして、大まかなニュースの流れと、実際の株価の流れを頭へ入れておき、あとは上昇のサイクルを見れば、何日続いているから、そろそろ下げのサイクルに入るとかいうこともある程度推測することができます。
大きなうねりがわかっていれば、それでいいと割り切ること。
大きな流れに乗るようにして、流れと反対のことを無理にしないことです。
自分の解釈でやること。人の意見を聞くのは、その後で十分。
先入観や余計なニュースを排除して、自分の目を信じることではないでしょうか。
もしそれが外れたのなら、そこで原因究明です。
こうした地道な取り組みが一番大切です。
その理屈が正しいかどうかは、そのトレードの結果が、正直にその答えを出してくれます。
莫大な利益を出している個人のプロトレーダーで、ニュースや企業業績を追っているものは一人もいません。
そうそう、役に立つパターンを思い出しました。
ロスカットをするときに、「これだけ企業業績が悪かったのだからもっと下がるかもしれないなあ・・」というようなケースですね。
こういうときは、大いに役に立つでしょう。
かね?(笑)
0619 Mon.
恐竜
昨日、ベルビュースクエアに恐竜が出現したという情報で、早速恐竜が暴れている、ベルビュースクエアへ決死の突撃取材を観光じゃなく敢行。
というジョークはさておいて、よくできていました。
ちゃんと動くのですが、これがなかなか複雑な動きをするのですね。
Zoom
無事に保護されて、檻に入れられている恐竜
結構人相がコワイ?
それらしい声で、子供が怯えない程度の
うるさくない按配の音量で吼える。
人と比べても結構大きいのがわかりますね。
ちゃんと、ウンコも落ちていて、芸が細かい(笑)
これは別の種類
ブレているとなかなかリアル(笑)
Zoom
実はセールの期間中だったのです。
客寄せ恐竜の効果は絶大
家族ぐるみで、バーゲン品を買ってしまいました。
結局は、恐竜の餌食となったわけですな(笑)
0618 Sun.
ボランティア
アメリカには多くの日系人の方が生活をされている。
特にアメリカに住んでいると、日本ならではのものが恋しくなったり、日本に住んでいたときは想像もできないような、価値観が生まれることがある。
特に年配の方はそういう想いが強くなるようで、歌・踊り・書道・茶道・詩吟・俳句などを教える教室は日本より盛況なのではないだろうか。
こうした教室でのさまざまなイベントは、年中開かれているといってもいいほどだ。
アメリカは特にさまざまな規模のホールが多く、いわゆるコンサートホールには事欠かないから、いわゆる教室の発表会のようなものは、季節に関係なく開かれている。
ウチの一家は歌が好きなので、一度カミサンと一緒に出てから、次々と声をかけていただき、もともと嫌いな方ではないので、声をかけていただければ、喜んで出演させて頂いている。
州道5号線をひたすら南へ走る
今回のも半年以上も前から決まっていたのだが、ちょうどセミナーと重ならなくてまさにジャストのタイミング。
昨日リハーサル!が行われ、今日が本番だったのであります。
開催されたのは、タコマ。シアトルから車で南へ約1時間ほど走ったところにある。
フリーウェイからは
日本人の間ではタコマ富士と呼ばれている
レイニア山が近くに見える
Zoom
ピカピカのビートルがいたのでパチリ
最近よく見かけるが、売れているようだ。
先頭で走ると、率先して罰金を払うことにもなるので、時々出会う、速い車と抜きつ抜かれつで走る。
カミサンから、「そんなに出したら捕まるわわよ」と忠告を受けつつも、「いやあ足が勝手にアクセルを踏むんだよなあ」などといいながら、予定より早く到着。
カミサンも「結構早かったわね」だって。(笑)
会場は大学のホール
Zoom
もちろんシロウトだから、出演料とかそういうのは一切なし。(笑)
というよりも、出たいヒトが多く、これがなかなか簡単には出られないようなのだ。
ウケたとかいう実績もある程度必要で、しかるべきヒトの紹介が必要だったりと、一応基準があるから、そんなにヒドイ人はいないことになっているが、時々上がってしまって、メロメロになったりする人もいるが、まあそれはご愛嬌というところか。(笑)
とてもきれいなキャンパスだ。
Zoom
ものすごく広く、建物を探すのに20分以上も歩き回った。
誰かに聞くにも、ヒトがいないんだなあ。(笑)
ここが会場のホール
Zoom
ホールの裏
ズームで見ると機材搬入のクルマが停まっているのがわかる
何と中にはラジオ局があった!
結構大きいホールだ。
一生に一度は、大きなホールで人前で歌いたいというので、こうした教室や同好会へ参加される方も多いようだ。
しかしあまりにオンチだとか、お客さんが帰ってしまうような水準だと、もちろん出られない。
中にはお金を払って人前で歌いたいというおばさんもいて、ゴネるというから主催者も結構大変なようだ。
そういう事情だから、ガソリン代だって出ないが、弁当くらいは出る。(笑)
好きなことをしながら、日本人の年配の方に喜んでいただける、いわゆるボランティアなのだから、そんなことはちっともかまわない。
スタッフは、日本人とアメリカ人の混成チーム
楽屋
ステージのソデからパチリ
一応ゲスト扱いで、一部のトリをとった。
というと聞こえがいいが、ほとんどの方は、シロウトの方なので、トリだからといっても、たいしたことはない。
ウチだって、シロウトなんですが、昔一時プロだったというので、ゲスト(笑)
つまりは実力はあまり関係なし。経歴のみ。(笑)
歌手風に化けたカミサン
私は、カミサンの付録というか、デュエットなので、彼女がメイン。
私も黒でシックに決め、帽子を被って、長めのコートを着用して、ボビー・コードウェル風を一応気取ってみた。
出かける前に一応着てみたら、娘は「パパ、なんかヤクザみたいよ」だって(爆)。だから、まあそれなりに目立ったと思う。
というか、こういうのは非日常的な雰囲気を楽しむわけだから、面白くないとね?(笑)
写真をとってくれるように、ソデにいた方に頼んだのだけれど、写ってなかった。
何枚も撮ったということだったので、楽しみにしていたのだが、残念。
歌の方は何とか評判はよかったようなので、しばらくまだボランティアは続きそうだ。(笑)
パーティー
土曜の午後3時からトレードフロアのトレーダーの一人である、ジョンさんが自宅でパーティーを開かれた。
場所は、クライド・ヒルといって、オフィスからクルマで10分くらい。
ビル・ゲイツ氏の家のあるエリアの少し内陸より?
招待を受けていたので、歌のリハーサルのあと少し遅くなったけれど、6時前に、お邪魔した。
ジェスも、私が着いてから20分ほどで到着。
右がパーティーのホストをされたジョンさん
トレードフロアへ、ベーグルという犬をつれてこられましたね。
ベッキーの赤ちゃんではなく、ジェスの赤ちゃんです。
Zoom
日本では、こうしたパーティーは週間の違いや、場所の問題もあり、あまりポピュラーではないが、アメリカでは全米で毎日何百万ものパーティーが開かれていることは、想像に難くない。
どうしてわかるかというと、クルマがまずその家の周りに停まりまくっている。
そうして、日本ほどお互いに気を使わない。
日本だと
A・今日はどうもお招きいただいて、ありがとうございます。
B・いえいえ、何もお構いできませんで、申し訳ありませんが、どうかゆっくりと楽しんでいってください。
A・いえいえ、そんな、まったく恐縮です。
B・いえいえ、こちらこそ、そういっていただくと申し訳なくて、死んでお詫びいたします。
というような展開となることが多い。
アメリカでは
A・よう
B・呼んでくれてありがとな
A・まあ適当にやってくれよね
B・わかったよ、すっとこどっこい。
となって、意外と死者は出ない。(笑)
Zoom
右に座っているジェスの左が奥さんのジュリーさん。
呼ばれた方は、たいがい手ぶらで参加し、みんなと話しを楽しむ。
日本だと、食べ物がまず中心となるが、この点が大きく違う。
日本ではおいしいものを出すというのが、ホストの大きな関心事になることが多い。
しかしアメリカでは食べ物は二の次で、基本的に会って、ちょっと酔っ払ってご機嫌になり、ジョークの飛ばしあいで、大いに笑って楽しむというのが目的なのだ。
だから食べ物の味にはあまりこだわらないというか、こだわっていては、家計が持たないしね。(笑)
だから余計な気を使わずに、何かあれば口実を作っては友人と楽しむというのが、こちらのパーティーだ。
Zoom
この白ワインの大盤振舞いで、ちょっと酔って候。
ホストは、適当に家の自慢もしながら、みんなに飲み物と食べ物を提供する。
一方、呼ばれた側は自分とは違うライフスタイルの一端に、触れることができる。
やはりその人のキャラクターが、家庭という毎日住んでいる家や周りの環境からも伝わってくるから、お互いを知り合うには、なかなかよくできたシステムだといえる。
このときも、日が長かったから、午後8時ごろまでは、ガンガンの日差しが照り付けていた。
直射日光の下でワイワイやりながら飲むと、酔いが回ること・・
でもベロンベロンになるまで飲むことはない。なぜなら、帰りは車を運転して帰らなければならないからだ。
普通は、酔いを冷ましてから、各自が適当に帰ってゆくというのがパターンだ。
9時前には、失礼しましたが、楽しかった・・
どちそうさまでした。
Zoom
庭に植わっている、洋梨の木は珍しい種類だそうで、樹齢40年だという。
サーブ(ジェス)
このように、パーティーを開く家の周りには、クルマがたくさん停まっているから、初めての場所でも、意外と見つけやすい。
マセラーティ
ジャガー
ダッジ(マーク)
帰りにこういうクルマをみるとちょとドッキリ(笑)
0617 Sat.
週末
金曜、土曜と抜けるような青空・・
金曜の午後は、珍しくベッキー・RISAも加わってWEST支店でミーティングというのはウソで、仕事後の気分転換・・
ここに写真
私はあいにくと指圧の予約があったので、泣く泣くアイスティー。
マークが冗談で「ダブル」といったら、大きなグラスで2杯もでてきたけど、そんなに飲めないよなあ・・(笑)
みんなは、ビールで上機嫌。
30分ほどで抜け出して、大急ぎで指圧へ直行・・
支店の外で、黄色いハデハデのフェラーリに乗った怪しいけれどステキな二人連れにいきなり出くわしたので、パチリとスクープ(笑)
Zoom
指圧の後、思い切りリラックスしたので、DVDとCDのソフトを仕入れに、 Silver Platters へ。
新作CDを聞きながら、オープンで走る気持ちよさ・・
でいきなり、元気が出てきて、天気もよかったため、速攻で芝刈り。
汗だくになったので一風呂浴びて、夕食。
いきなり天気がよくなって暑くなると、ちょっと疲れる。
デザインとアート
アメリカの建築物は、とても合理的で美しいデザインのビルが多い。
ベルビューのダウンタウンの高層ビルは、数こそ少ないが、どれもよいデザインだと思う。
一方こういう建物のデザインについては、日本はどちらかというと、アートを思い切り追求する方向へ進んでいるように思える。
アメリカ人にその建物が立っている土地を買収されないようにという、日本政府の高度な戦略かもしれない。
アメリカでアメリカの建物に目が慣れると、日本は、まるで現代美術のように思えてくる。
日本へ戻る時に、飛行機から見おろす町並みを見ると、いつもそう思う。
知らないものが見ると、わざと奇抜で成金的なデザインにしてみたり、悪趣味と紙一重で、その紙がめくれてしまっているかのように見えるが、そうではないのだろう。
私たちを、楽しませてくれようとしているのだ。(笑)
しかし、私のように芸大を中退したものにはこのよさがわかるが、普通の人には、なかなか難解だろう。
だから私以外の、いわゆる普通の人の99.9 % は、ピカソの絵を見たときのような、気分になると思う。
もう少し素人が見ても美しいものを作ればと思うかも知れないが、それは素人の浅はかな考えのようで、アメリカ企業をはじめとした、グローバルな企業はこの日銀や大蔵省の作戦を見抜いたようで、日本の不動産を結構買っているのである。
まあ、買ったからといって、飛行機には乗せられないから、持ち帰ることはできないから、心配は要らない。
だから、せっかく買ったその素晴らしい芸術作品も、見る機会はあまりないようだが・・。
写真にでもとって、本社の社長室に飾るとか、写真を大事に倉庫へしまうとかしているのだろう、きっと。
Zoom
車でも同じような高度な戦略をとっている日本だが、それがうまく行かないケースがある。
三菱自動車の誇るミツビシ・ギャランを例にあげて検証してみよう。
BMWの前のモデルのテールランプのデザインをパクッたと一瞬思うようなリアまわりのデザインは、多分BMWの寸法を同じにすると、著作権法に引っかかると思ったのか、その比率を、微妙に変えているようだ。
なあに、これくらいはミツビシ製のコンピュータを使い、ミツビシ製のCADをつかえば、鼻歌でできるのだ。
後ろのデザインはこうして見事に、現代美術風に完成している。
暗闇で見ると、BMWみたいだけれど、よく見るとミツビシ・ギャランというように、一粒で二度楽しめるグリコ方式を採用している。
しかにさすがミツビシの経営陣だ。
しかし、さすがの経営陣も、前も同じようにするとまずいと思ったのだろう。
大事なフロントは、真似されないように、ミツビシオリジナルであろうと思われる、誰もが真似をしたくなくなるような、デザインを採用している。
このあたりは、見事な心理作戦だ。
思わずうなってしまう。
といっても、ハラが痛いのではありません。(笑)
Zoom
さすが、デボネアのAMG仕様とかを考えるだけ会社だけあって、こういうところは他の会社のマネをすることなく非常に独創的な考えだ。
普通なら後ろと全く合わないと考えるフロントのデザインを、ミツビシのコンピュータを使って融合させるという、素人では考えつかないような企業戦略は見事というほかはない。
アメリカでセクハラ訴訟を受けたり、不買運動で苦い思いをした学習効果がよく出ているようだ。
クルマを作るプロとして、デザイン部門の連中は、よくアレにGOを出したものだ。
その勇気と思い切りのよさに対しては、アッパレという他に言葉があるだろうか?
三菱という会社の社史を見ると、デボネアのAMG仕様とか、とにかく一般人では考えられない独創的な発想をするという歴史がある。
しうかし、企業戦略としてはこれが裏目に出たようで、こうした素質をいち早く見抜いたクライスラーは、ミツビシへ大枚をはたき、2号さんにしてしまった。後姿に惚れたかな?(笑)
いや違った。クライスラーのヒモはメルセデスだったな。
さすがメルセデス、ミツビシのあのデザインを理解できるのは、ポルシェやBMWじゃ無理だろう。
それに、メルセデスほどお金持ちじゃないから、なかなか2号さんを持つことが難しいという事情があるのかもしれない。
ややこしい。
しかし残念ながら、普通のアメリカ人にはこのクルマのデザインはなかなか理解できないようで、ほとんど見ることがないのが、うれしい、いや違った、残念だ。
しかし一度見ると、なかなかインパクトがあると思う。
Zoom
これは、コンドミニアム。
日本でいうところのいわゆる分譲マンション。
トレードで疲れた時は、ミツビシ・ギャランを見て気分転換を図るというのはなかなか悪くないアイデアだろう。
目からウロコは落ちないかもしれないが、フンドシくらいはほどけるかもしれない。
「おしっこ」をもらすほど感激する人もいるかもしれない。
日本では、こうした車のアート化傾向が昔から強く、多くのメーカーがこうした独創的な発想から、こうした傾向の車が沢山走っている(と思う)。
日本では、街中に気が利いた彫刻などは少なく、美術館も知れているが、その代わりに、クルマがアートとなって大衆に広く浸透しているのである。
これは、アメリカ人にはなかなか理解できないだろう。
残念ながらこの事実に気が付いたのは、ごく最近であり、日本にいるときに気が付かなかったのが残念だ。
それが心残りで、自殺でもしないと、このままではなかなか死ぬことができないのではないかと、心配して夜もよく眠れない。
だからメラトニンを飲んで、大イビキをかいて寝るようにしている。
あー長かった。
0616 Fri.
停電
アメリカは停電が多い。日本に比べると、突然の停電が結構ある。
いわゆる通知もなく、突然停電するってヤツ。
ほとんどは、5秒ほどで復旧するのだけれど・・
最近は、生活にすべて電気がかかわっているから、家にあるたくさんの時計がまず狂ってしまうし、時間を合わせなおすのが面倒。
だから目覚ましの類は、全部電池式のを使っている。
しかし電子レンジやオーブンなど、まあ別に時間が狂っていてもいいのだけれど、ゼロで点滅しているのも何だしなあ・・
それはともかく、多分この間の停電の影響だろう、LD・DVDのパイオニア製のコンパチプレーヤーが動かなくなってしまった。
早速修理に持っていったら、「この間サマミッシュで停電があっただけどお前ところもそうだったか?」となにやら心当たりがありそう。
まあ、原因はすぐわかりそうな様子だったので、まずは一安心。
でもう一台のLDをつないでみたところ、これも電源が入らない。
うーん・・
じつは日曜に、あるステージで、カミサンと一緒に歌を歌うことになっているので、最近毎日夕食後練習をしていたのだが、毎日同じ曲ばかり歌うのもなあ・・というので、LDを使おうとして故障に気が付いた。
幸いにもZIPドライブに伴奏が入っていたので、それを使っていたため、この故障に気が付かなかったのだ。
しかし同じ曲ばかりじゃなあ・・
使えないとなると、余計に使いたくなるのが人の常。(笑)
DVDプレーヤー
我が家で唯一DVDをプレイできるプレーヤーが1,2週間戻ってこないことになったので、故障したプレーヤーを修理へ出したついでに、マグノリア・ハイファイへ寄ってみた。
もちろんDVDプレーヤーを買うためだ。
最近はブロックバスターのレンタルビデオでも、DVDが同じ値段でレンタルできるほど、こちらではDVDが普及してきている。
で、久々のオーディオ購入!
ウキウキしながら、速攻でマグノリア・ハイファイへ!
売り場へ行って見ると、一番高いのが、SONY製の999ドル。
しかし、デザインがダサイ。少し古いモデルのようだ。
次がパイオニア製の599ドル。
デザインに高級感はあるが、プラスティック製で何となくなあ・・
しかし、どちらも少し前の製品だ。
入荷したばかりのSONYの最新モデルが、499ドル。
これはシルバーで筐体は金属製で、他のマックロなのとは違って、ピカピカと光っている。
こういう類は、日本の売り場の方が選択肢が多いから楽しめる。
そのかわり割高だけどね。
TVなんて、こちらじゃウソみたいな値段がついている。
最初アメリカへ来たときはタマげたものだが・・
店員に音のいいのはどれか?と聞いても、「うーん・・そうだなあ、このクラスだったらみんないいんじゃない?」とまあお気楽な返事。
これだったら、試聴用のディスクを持てくるのだったが、まあ仕方ない。
そこで、持ち上げて重量を比べて見た。
SONY製の999ドルが一番重かった。しかしデザインがなあ・・
で結局、SONYの499ドルに決定。
品物をチェックしてもらったら、このモデルは操作性もいいし、よく売れているので、在庫はあとこれ一台だけだという。
「ラッキーだね。」といわれて、何となくラッキーな気分。(笑)
しかしこうして見ると、こうしたプレイヤー類は全部メイド・イン・ジャパンで、まさに独壇場だ。
で、早速帰って聴いてみると、中低域の音の密度が緻密。
高域が若干おとなしいように感じるが、でもよく聞くとシンバルなんかはきちんと鳴っている。
パワーを入れると、ちょうどバランスがよくなるようだ。
さて、今日はDVDディスクを仕入れに行くかな・・
夏が来た
今日起きて見ると、いやに外が明るい。
すわ、寝過ごしたかと少しあせったが、目覚ましはきちんとなったしなあ・・と風呂から外を見ると、雲ひとつない青空。
昨日までの曇り空から一転し、外はピカピカだ。
Zoom
まわりは住宅地だから、この時間には、ほとんどクルマはいない。
Zoom
Zoom
いつものコーナーはドライ!
左のくぼみの手前のエッジに左タイアを
半分だけ残せれば完璧なラインだ。(笑)
I-405への合流!
Zoom
0615 Thurs.
ペーパートレードの重要性
最近、ペーパートレードの経験が不十分なままで、トレードをされる方が増えています。
これは、けっしてよい傾向とはいえません。
もちろん実トレードとは執行のスピードといい、心理面でのプレッシャーといい、ペーパートレードというシミュレーションとの違いが大きいのは当然です。
しかし、ペーパートレードで安定した成績を残せないで、実トレードで簡単に利益が出るでしょうか?
不十分なペーパートレードのツケは必ず、自分に戻ってきます。
ペーパートレードを何故軽視するのか?
儲からないから?
ペーパーなら簡単に儲かるけれど、本当の儲けではないから、やっても意味がないと考えるのは、大きな間違いです。
そうした考え方自体が、すでに利益が出せるトレードの考え方とはかけ離れてしまっているのではないでしょうか?
本当にペーパートレードで、確実な利益を出せているでしょうか?
大事なのは、結果よりそのプロセスです。
正しいプロセスの結果として、利益が出るのです。
何故その場所でエントリーしたのか、また何故そう考えたのか?
こうした検証をしないで、やみくもにトレードをしても、利益が出るのは、運がいい時だけです。
そうしてそれを正しいトレード方法と勘違いすることになり、マーケットが右上がりでない時に大きなロスを出すのです。
少なくとも一年は安定した利益を出せる必要があるという理由は、ここにもあります。
トレードから少し離れて、私の好きなクルマのことを話しましょう。
通常、レースの前のタイムトライアルでは、ラップライムのよい順にスターティングのグリッドが決まります。
タイムトライアルは通常、競り合う相手がいませんから、自分のタイムだけに集中して走ればよいわけで、精神的にはラクです。
しかし、実レースでは遅いクルマをかわしたり、後ろからアオられても冷静に自分のラインを守って走らなければなりません。
また抜くチャンスも少なくなりますし、色々な条件が重なり、ラップタイムもタイムトライアルの時より落ちるものです。
タイムトライアルでタイムが悪いのに、実レースで上位に入るということは、まずほとんどありえません。
上位が団子でクラッシュでもすれば別ですが・・(笑)
トレードでも同じ事ではないでしょうか。
ペーパートレードを2週間くらい続けたくらいで、利益が出せると喜んでいる状態で実トレードをすると、必ず損失を出します。
そういうケースでは、実トレードと同じような、真剣さがなくなっているはずです。
「ロスしても、損をするわけではないから・・」という考え方も、ぺーパートレードを軽視することになります。
本当に実トレードと同じポートフォリオでトレードをしているでしょうか?
実トレードと同じ、バイイング・パワーでトレードをしていたでしょうか?
ペーパートレードのアカウントがもらいにくいからというのは、やらないための理由です。
やろうという固い決意があれば、創意工夫は必ず生まれます。
実口座を使い紙に記録しながらという方法だってあります。
執行のハンディを、カバーする方法もあります。
実トレードより 1/8 高い値段で買って、1/8 安い値段で売るという条件で、ペーパートレードを一ヶ月以上続けたことがありますか?
障害があれば、自分で工夫をしながら、厳しい条件を自分に課して、自分を鍛える。
こうしたこともできないままで、トレードですぐに稼げるようになるでしょうか?
自分に対して甘い考えを捨てることです。
これくらいのことができないのなら、スウィングでのリスクをとるべきではないでしょうか。
厳しいようですが、イントラデイのトレードで、利益を出すことは、高度な技術を習得しするという、絶え間ない努力が必要です。
そうして、それを毎日6時間半、少なくとも一年間は継続して続けるという精神力が必要であり、一年間はそうしたアクションを支えるための経済的な基盤が必要なのだ、という意識で取り組むことです。
プロへの道は、どの世界も厳しいものです。
まずは「大きく損をしないようになる」
ここから始めることです。
千里の道も一歩から。
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2000
0615-