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1999 07 15-


990731  Sat.

イソップ物語

デイ・トレーダーというとどういうイメージがあるだろうか?

アメリカでも、今回の乱射事件は、普通のTVでは犯人が2ヶ月で10万ドルをスッたと報道し、デイ・トレードはハイリスクだということが異常に強調されている。

WEBでも記事をよく見ると、記事の出所はごく少数のニュースソースで同じような記事が多いのには、驚くというよりもあきれるというのが、今回の事件で新たに発見した新事実だ。

まあ、大手の証券会社からすれば、オンライントレードに顧客の15%をすでに奪われ、メリルリンチでさえ、オンライントレードに参入しなければならないほどの、大きな流れがすでに起こっている。

顧客が自らの決断で株式取引を始めることによって、主な収入源である高額なサービスの需要が減りつつある。

こうしたオンライントレードによって顧客の減少している、今までのいわゆるオフラインの証券会社にとっては、今回の事件でオンライントレードが危ないというイメージを強調する論調が、メディアで強くなれば願ったりであろう。

大手の証券会社の経営陣にすれば、犯人は異常だから、これを機会に、イコールでデイ・トレーダーも異常というわかりやすい関連付けで少しは溜飲を下げたろうね。

今回の事件でオンライントレードの流れに竿を差せればという思いも強かったに違いない。

きちんと教育を受け、実際のマーケットを知っているデイ・トレーダーからすれば、大手の証券会社に言われるままに、ミューチュアルファンドといういわゆる投資信託や、株式を買って、それで儲かったような気分でいるということは、デイ・トレード以上にリスクが高い事だというのは常識だ。

いつ買えばいいのかとか、いつ売ればいいのかを、いわゆる証券会社まかせにしてチャートも見ないでいる客は、それこそいいカモだ。

また、インターネットを使っている最低限の基礎知識さえ知らない、多くの投資家はもっと危険だ。相談する相手さえいないのだから。

そういう人達は、75%のファンドが、NASDAQの平均株価より低い収益しか出せないということを知らないのだから、まさに知らぬがホトケ。

超高給のファンドマネージャーたちのうちの25%しかきちんとした利益を出せないのだ。

彼らには、お抱えのアナリストや、豊富な資金という個人投資家やデイ・トレーダーより、大きなアドバンテージがあるのにだ。

ファンダメンタルズをもとにしたトレードの限界だ。

デイ。トレーダーの成功率25%と数字が一致するのは、偶然の一致ではない。株式トレードとはもともとそういうもので、ハイリスクなものなのだ。

一方、高速回線を使ったトレードセンターで、プロを目指す本物のデイ・トレーダーは、実際のマーケットでの、長時間の経験に加え、自分の資金を運用するというその真剣さという、大きな証券会社のファンドマネージャーにはない武器を持っている。

テクニカル分析をメインとして、ファンダメンタルズも考えた、新しい取り組みに果敢に挑戦している。

1年間の経験は、通常の10年分以上に相当する経験を積むことになるのだ。

一日5回としても、1ヶ月100回の売買回数だ。

年間1200トレードだが、通常のポジションントレードなら、年間50回もあればいい方だろう。

時々、マーケットを覗くだけで、それほど儲かるものだろうか?

デイ・トレーダーに関して、好意的な記事が何故こんなに少ないのか?

きちんとした教育を受けた個人投資家のリスクと、証券会社へお金を預けるのが同じリスクだという事がわかれば、みんなどちらを選ぶだろうか。

おまけに、ファンドは分散投資だから、理論的にもそれほど目覚しいパフォーマンスを期待する事はできないものなのだ。

ミューチュアルファンドの専門誌のパフォーマンスのトップ10銘柄を見れば、すごいリターンに期待することになる。

しかし、ワースト・パフォーマンスのベスト10を見ればそれこそ乱射したい気分になることは間違いない。

おまけに、日本では独特の考え方が非常に強い。

今までの仕事を放り出し、まじめに仕事もしないで、トレードにうつつを抜かすなんて、世も末だと。

これが、良識のある常識だと信じている。

しかし、成功したデイ・トレーダーは、自分を信じ、地道な努力を続け、苦難の道を耐え抜いて、自由な時間を獲得し、驚異的なパフォーマンスを叩き出し、生涯にわたってこの能力を発揮する事ができる。

この事実を知らせたくない、また知りたくないと考える人間が非常に多い、という事は知っておいてもいいだろう。

キツネは、うまそうなブドウを取ろうと飛びついてみたが、簡単に取れないとわかると呟いた。

「あんなにまずいブドウなんか、いらないや」

 



990730  Fri.

Atlanta Shooting

銃の乱射事件について、MSNBCのサイトで、その後の捜査による新事実が掲載されている。

44歳の犯人は、木曜にこの襲撃をしているが、彼は2日前の火曜日にハンマーで妻を撲殺したあとバスタブへ沈め、翌日水曜には2人の子供を殴り殺したと、遺書で告白している。子供まで惨殺したのは、両親がいないと、かわいそうだから、という理由だという。

また、彼の前妻と彼女の母親も1993年に殺害されているが、この件に関しては無実だとも、この遺書で書いている。

しかし、彼は保険会社を訴えると通知し、保険会社から60万ドル(7000万円)もの保険金を一年後に受け取っている。

これに関して、今回殺された彼の妻は、保険金が支払われるために有利になるような証言をしている。

また警察は、彼を容疑者として嘘発見器にかけるなどの、捜査をしたようだが、証拠不充分で起訴することができなかったという。

また、オールテックを襲撃してから、別のこういうトレードセンターを襲撃して、5名を殺害、数名に重軽傷を負わせているが、遺書によるとどうやら昨年の10月から、生活は破綻していたようだ。

そのためか、遺書でも本人は死ぬつもりで、この襲撃を計画していたことが伺える記述をしている。

ふと思ったのだが、学校の乱射事件も、たしか、この地域だったように記憶しているが、このエリアで多発するのは偶然なのだろうか?

TV局の報道によると、犯人はトレードで10万ドルほどの損失を出していたということだが、すべての状況を総合すると、この犯人の生活は全く破綻しており、どうやら自暴自棄になって、破れかぶれの心境で襲撃したようだ。

被害者はとんだとばっちりを受けたようで、こんな男に撃たれて死亡した方々こそいい迷惑。本当にお気の毒だ。

ご冥福をお祈り申しあげます。


アトランタの乱射事件に関する ZDNET JAPANの報道について

http://www.zdnet.co.jp/news/9907/30/atlanta.html

私は、この事件が起こった、オールテック・インベストメントのシアトル支店で、デイ・トレードをした経験から、この日本での報道についていくつかの訂正・補足・感想をいくつかの掲示板へ書きこまずにはいられなかった。

ZDNET の記事では、何点か気になった部分がある。

記事では、「インターネット証券取引仲介会社All-Tech Investment Group」
とありますが、ほとんどは衛星接続を使った超高速回線でトレードをするシステムを提供する、トレードセンターとしての業務が主で、インターネットを使ったトレードはその一部にすぎない。

また、事件の起こったような、トレーニング・フロアで、この高速回線を
使ってトレードするには、シミュレーションを含めた4週間のトレーニングを受けないと、トレードすることができないことになっている。

何故なら、トレーニングを受けずに株式のトレードをするということは、教習所に行かずに車を運転するようなもので、損失を出す可能性が非常に高いという事実があるからなのだが。

犯人は、4月末までは、このフロアでトレードをしていたようだから、少なくともこのトレーニングを受けていたものと思われる。

そうして、4月からはトレードをしていないという事実からも、トレーニングで習った基本を無視するか、ミスを続け損失を出し続けたものと思われる。

それを逆恨みして犯行に及んだものだと思う。

こういうトレードは、投資金額が少ないとリスクが高いため、トレードフロアでのトレーニングでは、5万ドルが投資最低資金として必要で、報道にある、2万5千ドルというのはインターネットを使ったトレードをするための最低預け入れ金額であり、事実と違う報道をされているようだが、まあ事情がわからなければこんなものかもしれないが・・

また、報道では、「SOESゲリラ」という表現を使っているが、All-Techの会長は、個人の投資家が、一度に最高1000株までの株取引を行えるようにと、マーケットメーカーといういわば証券会社だけがマーケットを支配するのは違法だと訴え、勝訴した経緯がある。

このようなトレードができるようにした張本人?で、いわば個人投資家にとっては、「デイ・トレーダーの父」と呼ばれている、元トレーダーだ。

私のトレードの経験からも、問題はこの異常な犯人に原因するものであり、トレードの場所とシステムを提供するこういう業者に問題があるかのような報道は、非常に違和感がある。

私は、こういうトレードセンターを使う立場であり、こうしたトレードシステムを提供する会社とは、直接の利害関係はないが、All Tech 側は、トレーダーが利益を出せるような努力とリスク低減のための告知は、十分にしていたと認識している。

こういった場所を提供して手数料をチャージする業者は、トレーダーが損をしてトレードをやめてしまうと、手数料収入がなくなるため、トレーダーが利益を出せるように、様々なサポートをしている。

ほとんどのこういう高速オンライン、ブローカーは、手数料だけ儲ければ、トレーダーがどうなっても関係ないという姿勢とは一線を引いた、姿勢でビジネスをしているのが普通だ。

多くの日本の証券会社とは、このあたりの姿勢が全く違う。

日本の証券会社を見るときと同じような目線でアメリカの企業を見るために、こういった報道になるのだろう。

残念な事だ。


 



990729  Thurs.

天国と地獄

私がトレードをしていた、オールテック・インベストメントというデイ・トレードセンターのアトランタ支店で、銃の乱射事件が起こった。

トレードで、大きな損失を出したようで、それが引き金になってヤケクソになり、12名を射殺、12名に重軽傷を負わせ、最後は自殺という悲惨な結果になってしまった。

最新情報によると、母親や、妻、前の妻などが全員殺害されているようで、どうやら犯人は精神異常という線もありえるようだ。というよりこれだけの人数を殺害するというのは、精神異常だろう。

どちらにしても詳細は今後の捜査を待たなければならないが・・

とにかく、トレードの基本を守って、損を出さなければ、起こらなかったかもしれない事件だけに、同じトレードをするものとして、非常に残念だ。

これからは、こういったトレードセンターの入り口には、金属探知機が不可欠になるかもしれないが、だが、それでは何ともやりきれないではないか。

トレードを失敗した時の、心理的、社会的、経済的な損失が、いかに大きいのかということを象徴するような事件だ。

デイ・トレードというのは、プロを目指す人が多いだけに、つい深入りをしてしまう傾向にある。だから方法を間違えると、非常に危険だということをよく理解しておかなければならない。

しかし、きちんとした手法を身につければ、これほど安全で、成功率の高いトレードはないと思う。

DTの失敗と成功の違いは、まさに天国と地獄だ。

しかし、ポジショントレードも同じように危険だということも、また十分理解しておくことだ。
今日のマーケットのように、突然のギャップダウンが起こった場合、スウィングトレードでは、なす術がないということも、よくおわかりだろう。


では、失敗しないトレードには、何が必要なのか?

基本は、いくつかあるが、まず簡単に整理してみよう。

すぐに利益は出ないと理解すること。少なくとも、3ヶ月はかかる。

その日のトレードは、誰もがはじめてなのだという謙虚な気持ちを忘れてはならない。経験は大きなアドバンテージになる。

自分で見た、または経験した事だけを信じることだ。

人のいうことを鵜呑みにしない。

ポートフォリオをきちんとチェックしておく。

オーバーナイトの銘柄はトレードをする予算の、多くとも半分以下に押さえる。30%以下なら理想的だ。

つまり、キャッシュを常に残しておく、バイイング・パワーを、けっして失ってはならない。底値からのゲインのチャンスを失う事になる。

必ずチャートを見るクセをつけること。

右上がりの銘柄をメインにトレードする。

インタ−ネット株や、IPOなどで大きなゲインを狙わない。

時に成功すると、地道なトレードを軽視することにつながるからだ。

勝手に上がると思いこまない。

根拠のない自分の勘を信じてはいけない。

自分の弱さ、無力さを理解できないものは、必ずしっぺ返しをくらう。

ロスカットを躊躇しない。自信のないときは、トレードをしない。

失敗を認める勇気を持つこと。

エゴと欲望が人間を狂わせる。

日本でも先日ハイジャックで、常軌を逸した行動をとって、パイロットを殺害した。これも、もとはといえば、自分で操縦したいというエゴが昂じたものだ。

自分のエゴを正面から見据えて、認めるというのは大変なことだ。

「愛情」という癒しがないと、支えられないほど、基本的には人間は弱い生きものなのだと思う。

トレードを支えるための、愛し、愛される人がまず必要だ。

これこそが、いつの時代にも変わらない、成功するためのトレードの、最も必要な要素だと思う。



990728  Wed.

本の原稿が一段落したので、プールへ行ってきた。

マッサージや鍼灸だけではなく、やはり自分で運動するというのは大事ですからね。

そこで今日は、私の通っているスポーツクラブをご紹介。


 


990727  Tues.

運動不足

日本では「まじめに働く」ということが、会社の業績不振や、リストラで大きく揺らいでいるようだ。

学校で教育され、親からもそう教えられてきたいわゆる仕事に対しての取り組む姿勢を考え直さなければならない時期に来ているのか?

「まじめに働く」ことには、「それ以外の努力をしない」という隠れた事実があることも、また現実だろう。

まじめにさえ働いていれば、会社が何とかしてくれる、といういわゆる「寄らば大樹の陰」といった風潮が、現在のような多用な価値観とスピードのある変革によって、思いもよらないダメージを、会社と自分自身に与えていることに気がつかないということが皆無だといえるだろうか?

目に見える、わかりやすい、口当たりのいい「多くの常識らしきもの」という仮面をまとった考えが、いたるところに蔓延している。

「金持ちになるのが幸福への近道だ」

「仕事をしないで遊んで暮らせるのが一番」

「とにかくお金をたくさん持っているものが勝ち」

どうも、お金を独占しようという考えから生まれているようだ。

鎖につないで、お金をマスというパワーで、奴隷のようにこき使うという発想はもう古い。

これらは、すべて結果だけを追い求めた、常識という名の幻想だと思えばいい。

お金は本来、プロセスの結果として登場するものではないだろうか。

うまそうな話しには気をつけろというが、おいしそうな考え方にも気をつけた方がいいだろう。

お金持は確かに必要だ。儲けたいと思うのは当然だ。

でもまだ見ぬお金を夢見るより、今手元にあるお金を大事にできなければ、結局はお金が入ってきても、それを生かすことはできない。

まず目の前にあるお金を生かすテクを身につけることだ。

金儲けに目の色を変えるのは、それからでも遅くはないだろう。

お金は儲けるより、その使い方のほうが何倍も難しい。

それに、ある程度の年季も必要になる。

浪費するのではなく、役にたつように、その値打ちを生かせる人は、そのお金を働かせて、お金が仲間を連れてくる方法を知っている。

お金に命令しても、仲間を連れてくるとは限らない。

その気にさせるのがコツだが、これが難しい。やりがいのある仕事を与えて、手が足りなければ仲間を連れてこさせるように、仕向ければいいのだ。

そうして、増えて行くのでなければ、一時はお金が集まっても、もっと大事にしてくれるところへ、家出をされることになる。

「お暇をいただきます」では洒落にもならない。

お金を持っていても、役にたつ使い方を知らなければ、持っていないのと同じことだ。お金は手段であり、目的ではないということを、履き違えると、まず幸福にはなれない。

気持ちよく、ここぞというときにバーンと使う。これが難しい。

金額の大小ではなくだ。

ケチケチして使うと、人から総スカンを食う。

そのうえ儲けたように見えても、結局は、お金にも見捨てられるのでは、泣きっ面にハッチ?

お金額を増やしてからどうしようというのではなく、今あるお金を、どうやって生かすかだ。たしかにお金の量が多ければ、それだけ役に立つことが多い。

「まじめに働く」ことは大事だが、人に喜ばれるように、工夫をするということを忘れては、本末転倒だ。

だから、悪い事をして儲けるのは、ハタから見るからそう思うだけで、実際には、そう簡単なことではない。

人を困らせて、その代償として本当の幸せを感じることができるかどうかは、一度やってみればわかるだろう。

お金がなければ、本当に幸せにはなれないだろう。

でも、お金だけでも幸せにはなれない。お金があるからといって、何にもしないで遊んで暮らすのは、端からみるほど、本人は幸せではないと思う。

一時は幸せを感じてもすぐに、飽きるだろう。人間は欲が深いのだ。

だから、お金は循環させることが、これからのスピードと変化のある社会での、お金の増やし方のポイントだと思う。

滞留させていると、お金だって腐る。

ポジショントレードで、ダウントレンドの影響を受けずに、利益を出そうとすればやはり、6ヶ月以上保有していないと、難しいことがチャートを見ればわかるはずだ。

今までのポジショントレードの手法で、恩恵を受けようとすれば、資金が十分にあり、少なくとも6ヶ月から1年は寝かせておく必要がある。

だがこれでは、あなたにとって、お金が滞留していることになる。

たしかに、投資先の会社にとっては、生きているかもしれないが、あなたの投資したお金が、その会社で有効に使われているという保証はない。

しかもあなたにとって、そのお金は1箇所に滞留しているから、いわゆる塩漬けと同じ状態だ。まるで、漬かるまで食べられない漬物だといえば言い過ぎだろうか。

だから、お金をあなたのために循環させるためには、ぢちらかというと短期のトレードの方が向いている。利益を、七夕のように年に一度ではなく、毎日の生活の中で生かし、実感することができるからだ。DTという超短期の手法が、アメリカで人気を得たのは、こういう理論的にも説得力のある事実があるからだと思う。

彼らは漠然としたイメージよりも、理屈でどうかということを、かなり深い所まで追求するという傾向がある。

だから、そうした裏付けのあることには、多少のリスクがあっても果敢に挑戦するという姿勢が、日本人より強いのだ。

転職が不利にならないアメリカの社会だといっても、多くのアメリカ人が何故、簡単に会社を辞めて、こういうDTのトレーダーを目指すのだろうか?


彼らは、それほどバカで無謀なのか?

そうではないだろう。

彼らは、お金を生かすために、何が大事なのかをよく知っている。

お金の動かし方と使い方が、日本人の考えとかなり違うのではないかと思う。



990725  Sun.

トレーニング


日本語によるトレーニングの日程が近づいてきました。日程がはっきりしないので、やきもきされている方もいらっしゃると思いますが、準備は着々と進んでいます。

今日は、トレーニングへの取り組みについて、少し書いてみたいと思います。

せっかくトレーニングに参加するのですから、その取り組み方というのは、その効果に大きく影響を与えることになります。

トレーニングでは、マーケットメーカー達が、どうのようにして株式市場で、トレードしているかということを、肌で知ることができますから、将来トレードをしようと考えている方にとって、何らかの形でプラスになるでしょう。

また、そこで、これからどうすればいいのか、という答えが、おのずと決まることも多いと思います。

私の場合は最初、トレーダーとして生計を立てるということは考えずに、「面白そうだから」ということで始めました。そのついでに?いくらか儲かるならいいやっていう感じでした。

それが、こういうことになるのですから、やってみないとわからない部分が、かなりあるものです。

ですから、こうなりそうだからやめておこうとかあまり考えすぎるのも、チャンスを逃がすことにもなります。

半世紀を生きてというと、大げさになりますが、私の場合、振り返ってみると、今までもずっとそのパターンだったようで、自分でやりたいことや、興味のあることを見つけては、結局それが仕事になってしまった、ということの連続でした。

最初に音楽の仕事をする事になったのは、大学の時に、あるアマチュアコンテストで優勝したことがきっかけでした。

文字どおり好きな事をして、ある程度の成果をあげましたが、プロになってからが大変でした。

「俺は世界で一番うまいギタリストだ」と今から考えると、冷や汗ものの思いあがりでしたが、自分くらいのウデのギター弾きは、プロの世界では、石を投げれば当たるほど、ウヨウヨいたのです。

そこで、楽器をフルートに変えました。これなら誰もやっていない。

しかし、本格的に音楽を勉強したわけではないし、今までのように見よう見真似ではプロの世界では通用しないということは、その頃の若かった私でさえ、うすうすわかるようになっていました。大きな進歩です。(笑)

まず、クラッシックでフルートの基礎を勉強し、それから、ナベサダのジャズスクールへ行ったのです。

入学のオーディションがあるのですが、一生懸命曲を練習していったところ、「ドレミのスケールを吹いてみろ」といわれ仰天しました。そこで、その後の私の音楽に大きな影響を受けたある人に出会うのですが・・

しかしフルートでは仕事がない。それなら自分でその仕事を作ればいい。

フルートを入れた編成のアレンジをして稼いでから、フルートの演奏者として稼ぐ。一粒で2度おいしいアーモンドグリコを狙ったのです。

そうと決まれば話しは早いとばかりに、アレンジの勉強を始めました。

そのためには和音が見える鍵盤を弾けた方がいいというので、25歳からバイエルで指の練習をしなければならないハメになりました。なんという遠回り。

そうして、グループの音楽から、一人で音楽の世界へと変えていったのですが、そうしてかなりのレベルの人達と一緒に演奏できるようになると、新たな問題が浮上しました。

いくら頑張っても、3歳からやっている人には、追いつけない。そしてトドメは、アメリカやヨーロッパの自由な感覚の世界で育った感性に触れたとき、これは努力で何とかなるものではない世界があることを知ったのです。

努力では追いつけないカベにぶち当たり、音楽をやめることにしました。

音楽だけが人生ではないし、やるだけのことはやりましたから、意外と未練はなかったのです。

それに、結婚をして娘のミルク代の心配をする必要がありました。音楽は売れないと、お金にならない世界です。

ボーナスも、保険もない世界。ただ、自分で決めて、自分で何とかするという習慣を身につけるには、とてもよい経験でした。

でも今から思えば、続けてれば何とかなったでしょうが、まあいいでしょう。そのときはそう決断したのです。

これは、人生において大きな遠回りをしたのではないかと、やめたあと一時は悩むこともありました。

私と同じような年齢の人は、そろそろ肩書きがつくような年齢になっていましたからね。

しかし捨てる神あれば拾う神ありです。

その後の、(音楽に比べると)カタイ仕事では、音楽をやっていた時と同じだけの努力をすれば、うまくゆくのです。

ですから思ったより楽でした。普通の仕事の人は、あまり努力をしないように思えたほどです。どちらかというと組織で動いている世界と、個人が基本の音楽との違いをこういう形で知ることになろうとは、思いもよりませんでした。

話しがすこし長くなりましたが、こういう経験からいえば、やりたい事を見つけて、やろうと決心したときに、乱暴ないい方をすれば、ゴールまでの扉は半分まで開かれたということは、いえると思います。

ただ、そのためには自分の好きなこと、やりたいことをやることです。

何故でしょうか?

好きなことに取り組むと、必然的に一生懸命やることになります。

そうすると、考えていただけの時とは違ったものが見えたり、感じたり、予想とまったく違ったり、また思わぬ展開に巻きこまれることの方が多いのです。

一生懸命にやったから成功したのではなく、好きなことだから、周りから見ると一生懸命やっていたように見える、のではないでしょうか。

しかし本人は、別に「一生懸命頑張る」という感覚はないのです。

好きなことだから無我夢中でやってしまうのが、まわりからは、ただそう見えるのでしょう。

好きな人ができると、好きになろうとかそういうことを考えなくても、もう、止まらないというアレですね。

自分の好きなことへ一生懸命に打ちこめるというのは、最高の幸せの一つです。

そういう人のところへは、幸運という名前の「同類」が引き寄せられて来る可能性が高くなります。

それまで、苦労をしていればしているほど、このどうにもとまらないという世界にハマル傾向にあると思います。

大変な思いを体験した事のない人は、この醍醐味というか好きな事ができるということの、価値がわからず、どうしても中途半端な取り組みになってしまうのでしょう。

しかし、好きな事だけをやる、また仕事を変えるというのは、心理的に(経済的な事情が関連しますからね)非常に大きな不安があります。

ここで勇気をだして踏み出すか、やめるかが、いわゆる転職の成功と失敗の分岐点なのかもしれませんが、私は経済的にはあまり恵まれない音楽をやっていましたから、転職にあたっては、そういう意味の不安はありませんでした。

お金がないことには慣れていましたからね。(笑)

話が少しそれました。

では、トレーニングに、今参加できない人はどうすればいいのか?

自分で努力して、勉強するしかありません。

トレーニングを受けるということは、いいかえれば時間と努力の「ある部分」を、お金とトレードすることです。

それができなければ、そうなるまで頑張る。これは常識ですね。

トレーニングを受けられる方は、数千ドルを払い、時間を割いて、参加するわけです。

そのうえ、私のようにトレードを始める場合は、少なくとも5万ドルを注ぎ込み、実際にトレードを始めれば、最初のうちは損をする事も覚悟の上なのですから、こういうトレードに興味のない人や、またトレードの難しさがわからない人にとっては、「割の合わないことをやっている」どころではなく、まさに「狂気の沙汰」に見えるかもしれません。

しかし、その先には自分を信じてチャレンジする、という大きな希望と夢があります。これは、お金では換算できない種類の価値です。

成功すれば、お金だけではなく、自由な時間と自分の回りに対するやさしさや思いやりの気持ちを持ちつづけることが、より簡単になるという、少なくとも私にとっては、非常に価値のあるものを自分の手に入れる事ができます。

私には、単なるお金などよりもはるかに、素晴らしいものです。

私は、その値打ちをよく知っているものの一人として、これから何をすればいいのかという答えを、ようやくつかみかけています。

自分だけが独占しようと思うような、スケールの小さなものではありません。もっと大きなものです。

ですが、その元手の5万ドルが、今ない人はどうすればいいのか?

トレードで儲けて、5万ドルを作る?違いますね。

5万ドルを貯めるまで、一生懸命に働くことです。そういう努力をできない人が、トレードで、成功させるための努力ができるでしょうか。

私は50歳をとうに、じゃなく、少しですが越えています。

多分ここのサイトをご覧になっているほとんどの方は、私よりうんと若いはずです。

ですから、トレードをするチャンスは、これからいくらでもあるはずです。

でも、トレードが好きだし、やりたいし、「熱意があればできるはずではないですか?」といわれるかもしれません。

たしかに、できるかもしれません。絶対という事はないのですからね。

しかし、確率からいうと非常に少ない。現実を見ても、千ドルから始めたり、借金をしてトレードを始めて、成功しているトレーダーは、少なくとも私のまわりにはいません。非常に少ない確率ということは、リスクが高い取り組み方をすることにつながります。

資金が少ないと、つい早く大きく増やしたいという「欲」が強くなりすぎて一発勝負的なトレードをしてしまいます。

どうせ千ドルだから失敗しても大したことはないと考えてしまいがちです。

これが10万ドルなら、「一発勝負をしてやろう、なくしてもまあいいや」とは考えないはずです。

元手を早く何倍にもしたいというのは、トレードだからそう考えるのでは
ないでしょうか。

普通に仕事をしていて、元手を何倍にもしようと考えるでしょうか。

何倍にもするためには何倍も働かなくてはならず、そんな事をしていては体をこわしますし、現実には不可能に近いことです。

でもトレードだって、確実に何倍にもしようと思えば、普通の仕事以上に努力をしないと無理なのです。

大資本という大きな努力の結果があればより簡単になります。

しかし、その資本を作るまでに、すでに大きな努力はしているのではないでしょうか。

そういう自分なりの「努力の方法と実践の経験」を持っている人は、トレードでも、それなりの努力ができるのです。資本というお金がたくさんあるから、儲かるように見えますが、それだけではないのです。

もちろん、親戚や親を説得できる説得力という熱意で、お金をかき集めて、トレードを始める事はできるかもしれません。

しかし、どうせでも難しいトレードに、そういう失ってはいけないという意識、いってみれば「人のお金」というプレッシャーをかかえてトレードをするのは、至難のワザです。

借りたにしろ「借りた以上自分のお金だ」という意識を、どういう精神状態でも保てるだけの強い人間なら、あるいは成功するかもしれません。

しかし、普通は無理でしょう。

それは長期間、現実の心理的なプレッシャーを体験したことがない人の「屁理屈」のたぐいに思えます。(いい方は少し悪いですが・・)

オールテックインベストメントをはじめとするブローカーが、こういうプロのトレードを目指す人に、最低5万ドルの資本を要求する背景にはそれなりの理由があるのです。

他からはどう見えようと、5万ドルを貯めるのは、それなりの汗水をたらして働いた結果です。ですから、5万ドルなり、それ以上の金額は、それだけの価値があるのです。

ですから、真剣に増やそうという意志が強く働き、損失のリスクを下げることにつながるのです。

金額は借金をした5万ドルと同じですが、借金と貯金とではその、投下資本というお金に対する、その人の感じる価値が、全く違うのです。

成功したトレーダーは、そうして5万ドルをつくって、スタートラインに並んだのです。

それでも成功率は25%以下。

おそらく、普通に仕事をして5万ドルを貯めるより、少ない確率のレースに参加しようというのです。

それができないのに、75%が損をするトレードというレースで、儲けようというのは、少し考えが甘いとは思いませんか。

一度だけの人生ですからどういう選択もありですが、ベストの結果を残せるように、まず下準備をしっかりとすることです。

若い方は、特に十分に下準備をしてからでもけっして遅くはありません。

あせりは禁物です

プロのレーサーは、始めてのサーキットを走るときは、車で走る前に、まず自分の足でコースを歩いてみるといわれます。

ル・マン24時間レースのように、トレードというレースでは、完走することが、まず難しいのです。

アクシデントに巻きこまれて優勝目前にリタイアというケースもあります。

問題が起こったときの優秀なメカニックに相当するのが「あなたの人生経験」。問題が起こればピットに入って修復できなければなりません。

ピットに入るのか、それとも入らずにこのまま走るのかを決めるのは、ドライバー。資金という車を運転するドライバーが、あなたです。

レースに参加して、いきなり優勝を狙って無理をすれば、スピンをして順位を下げてしまうということにもなりかねません。

まず完走を狙う。リタイアしたのでは、チャンスはありません。

「考え方」・「姿勢」・「お金」というメンバーが優秀であれば、トレードというレースで、よい成績を上げる確率が高くなります。

そのレースに参加するだけでも、このようにある程度の、経験と強い信念や情熱が必要です。

安いところで買って、上がったら売るという一見非常に簡単そうに見えるトレードが、何故これほどまでに難しいのかという答えは、やはり自分の「エゴ・自分勝手・欲」があるからなのでしょう。

しかし、音楽という成功の確率の低いことをやってきたものが、確率が低いからやめろというという理屈をいうのは、よく考えると、何となく説得力がないよねえ・・(爆)

 



990722  Thurs.

勝って兜

今日は、グリーンスパンの発言も影響して、マーケットは大幅にダウンしました。「チャートで見る今日のマーケット」では、チャートをいくつか使ったWatch として、私の考えを書きました。

掲示板には多くの書き込みがあり、毎日楽しいROMをさせていただいていますが、同時に取り越し苦労もしてしまうので、つい独断を書いてしまいました。

みなさん大人ですから、もちろん自分の判断でトレードをされているでしょうが、DTをやってみたいと、真似をする方も出てくるのは仕方のないことですが、くれぐれも注意してください。

損をしたりうまく行かなくなると、人はどうしても自分以外にその責任を求めようとする、自己防御が働きますからね。

私はDTをけっして薦めているわけではありません。

くれぐれも誤解しないでくださいね。

何度も繰り返しますが、DTは少なくとも3ヶ月から半年は、採算が合わないものなのです。

最初から利益がきちんと出ても、まぐれだと思ってちょうどです。

はなから、こんな事を書くのはお節介以外の何者でもありませんが、誰も Warning を出す人がいないでしょうから、これも役目。

サマーラリーを過ぎて、秋口も危ないですから、くれぐれも慎重にいきましょう。「勝って兜の緒を締めよ」といいますしね。



Jazz Alley

シアトルは、ケニーGや、ダイアン・シュアー、ジミヘンドリックスなどのミュージシャンが出た町としても有名だ。

ダウンタウンには、ジャズのライブハウスがある。

今週の月曜に、久しぶりにライブを楽しんできた。写真が重いので、別のページで特集をしました。

興味のある方はここへどうぞ。

 


990721  Wed.

日本フレーバー

今日は日本から、航空便で小包が届きました。

このサイトをご覧いただいている方のご好意に甘えて、送っていただくことになったのですが、録画されたビデオテープと週刊誌と日経の夕刊で、久しぶりに日本のフレーバーを楽しませていただきました。

まず、日経新聞の夕刊ですが、普段から紙の新聞は購読していないので、久しぶりの日本語の新聞はなつかしい。

昔は日経を定期的に読んでいたこともあったけれど、もう10年近く読んでいないかったので、久しぶりに見るその印象が、昔の記憶に残っているものとは少し違ってきているのは当然かもしれない。

そのうえ、普段から経済情報はインターネットとCNBCからがすべてなので、新聞は情報量が少なく感じるが、新聞は広告があるのでこれが楽しい。世相がよくわかる。

だからって特に実益はないのだけれど、何かなつかしいというか、ホットするものがある。

新聞を「ばさばさ」とめくりながら、「今日も特に変わった事はないなあ」と、安心する感覚というのも、アナログで味がある。

だって人間はアナログな生き物だからね。そういう意味の相性はいいのだろう。数日遅れの日本の新聞を読みながら、ふとそんな事を考えるひとときもなかなかいいものです。

で、次は週間朝日。

東芝問題が書いてある。ネットでもあちらこちらでこの問題取り上げられているので知ってはいたけれど、この週刊誌ではおかずではなく、主食の扱いだ。もっと他に書くことはあるのじゃないかと思うけれど・・

A氏のホームページはみなさんとっくにご存知だろうし、こういうサイトまで登場しているので、週刊誌でこういう扱いをするほどのことでもないと思うのだが、日本は空前の出版不況だというし、まあ他にネタがなかったのでしょうね。

次は、ビデオ。テレビ東京のモーニングサテライトという番組です。

はじめて見るのですが、スタスキーさんからも、「日本ではアメリカ株に興味のある人は、毎朝見ているんじゃないですか」ということは聞いていましたからね。どうもNYのスタジオからの番組のようです。

名前は忘れましたが、バイリンガルのお姉さんが司会をしていますね。

しかし、どうも株式関係にはうといようで、レポートの解説で、NASDAQのボードの前にいる解説者へ振るときに、前置きで「ダウが下がったのは、ダウ銘柄のGMやマイクロソフトが・・」ちょっと待った!

もう一度巻き戻して聞いてみても、そういってるのだが、まあうっかりかもしれないけれど、マイクロソフトはNASDAQというのは、常識中の常識です。

特にアメリカの株式を中心とした経済番組を放送する側としては、うっかりでも、ちょっとまずいですよね。NASDAQのボードの前にいた日本人の大手金融機関解説者は、聞こえなかったふりをしていましたが。

デイ・トレーダーの現地取材もありました。

短時間ですごく儲かるという目線のみで取材していますね。

日本のマスコミによく見られる、まるで金太郎アメのような、切り口がみんな同じという相変わらずのパターンです。

22才だかの若者が年収30万ドル。で、真っ赤なコルベットと家を見せて、何がいいたいのか?お手軽なアメリカンドリームだというナレーションがありましたが、取材もなかなかお手軽な様子で、まるで見世物。

まあ、テレビって見世物ですから、こんなものなのかもしれませんが、それにしてもというのが正直な感想です。

この特集と、この司会のお姉さんで、気分は一気にマイナステリトリーへという展開になりましたが、でも面白かった。

でも日本からご好意で送っていただいた、Sさんにはとても感謝しています。ありがとうございました。


自家用飛行機

アメリカでは、連日J.F.ケネディー Jr. の自家用機墜落事故死の特集だらけという状態が続いている。

株式専門のCNBCでも連日のように報道している。大騒ぎをするのは、日本のマスコミもアメリカのマスコミも同じだけれど、こちらは切り口が多種多様。

墜落した自家用飛行機は、数人乗りの、わかりやすくいうと、小さいセスナ。同じような飛行機で、同じ地域からの出発を予定していた他の多くのパイロットは夜間飛行のうえ状況が良くなかったため、見合わせたという。

原因究明を待たないと断定的な事はいえないようだが、どうやら経験不足に加え、危険を犯して出発したために、彼と妻と、妻の姉は、あの世へ旅立ってしまったようだ。

まだ30才台だ。

ようやく3人の遺体が海底から見つかり、今日は葬儀予定のニュースが流れていた。

ある特集では、こういう小さい飛行機は非常に危ないという。

年間の事故比率は、民間の商用飛行機が1件だとすると、この手の自家用飛行機は361件だという。

原因の71%が操縦ミスで、41%が機体の故障だという。

操縦ミスは、経験不足によるものが大多数で、40時間飛べばライセンスをもらえるお手軽さが、時として死を招くようだ。いろいろな状況で十分な経験を積んでいても、昼間の有視界飛行でないと、非常に危ないのだそうだ。

こういうサイズの自家用飛行機では、ほとんどの場合、操縦士はひとりだけというのも問題だそうだ。副パイロットがいるだけでもずいぶんと事故は減るという。

夜間に何も見えない気象状況で、経験不足のパイロットが飛べばどれくらいリスクが高いのかということを、もう少し考えていたら、防ぐ事ができた事故だろうと思うだけに残念だ。
 



990720  Tues.

トップページのデザインを少し変えました。今日はその顛末記。
そういえば、昨日も顛末記でしたが。(笑)

改造大作戦

このサイトは、シアトルから発信?していますが、株式市場のニュースやデータは、もちろん東部時間。

ニュースでも、よく E.T. イースタン・タイムと表示されていますが、これが東部時間。

一方、ここシアトルは、西海岸ですから P.T. パシフィック・タイム。

ニューヨークより、3時間早い時間表示になります。

朝の9時半から株式市場が始まると、シアトルでは6時半から始まることになるわけです。

一方、日本は今の夏時間だと、シアトルより16時間遅い表示となります。

ニューヨーク時間とシアトル時間の換算は、シアトル時間から3時間引くだけですから、比較的簡単に暗算でも計算できます。

しかし、日本の場合は、シアトルに比べると日付は翌日になることが多く、日本からアクセスされている皆さんにとっては、シアトルの時間がどうもピンとこないという事態が起こっていたようで、掲示板でこの点を指摘されてみると、なるほどもっともなことです。

特に掲示板は、書きこんだ時間がシアトル時間で表示されますから、常にこの問題がつきまといます。そこで掲示板の表題へ、両方の時間を表示させてはどうかという書きこみをいただいたのですが、これはこの掲示板を作っていただいたPSPさんへお願いしなければなりません。

以前、掲示板の内容を検索できるればいいと考えていたので、見積りをお願いしましたが、3000ドル以上の費用がかかるが、何とか千ドル台でお受けしましょうという回答をいただきました。さらに、これは時間がかかるとのことで、今頼んでも8月の終わりになるということで、現時点では保留しています。

時間表示も多分時間がかかるだろうなあ・・と考え、何とか自分でできないかと、WEBを探してみました。

で、サイトを見て廻っていると、なんとかできそうなのを見つけたのです。改造の方法を、わかりやすく書いている。

これは自分のパソコンの時間を使って、その時間をサイトへ表示させるという方式だ。

日本から見ている人は、日本の時間がわかるから、掲示板の表示と見比べれば、時差がわかるのではないか?

うーん。俺は天才だなあ。

というわけで狂喜したのですが、一つ大きな問題がありました。

こういうWEBサイトを作るのは、すこし前までは、HTMLというプログラムを書いて表示させていたようなのです。まあ今でもできる人はそうやっているようですが、例えばIEなら「表示」の「ソース」を選ぶと、わあー、何やらわけのわからない、文字がずらずらと表示されます。

これが、ブラウザを使うと普通に見えるようになっているようなのですが、まあプログラムの一種ですから、勉強しなくては、これを直接書いて表示させることはできませんね。

私はマイクロソフトのフロントページといういわゆるワープロのような、エディタを使っていますが、これなら「標準」というモードでワープロのように書いてプレビューで確認すると、「標準」で見た画面とそれほど変わらない状態で表示されるのです。

しかし、この改造をするには、何行かの出来合いのプログラムを、所定の位置へ貼り込まなければなりません。でも自分で白紙から書くなんて芸当はとてもできませんから、こういうできあいのプログラムがあって、それもこことここの間に書くとかいうわかりやすい解説付です。

砂漠でオアシスを見つけたようなものでした。

しかし実際にやってみると、表示がちょっと長いので、年数を削ったりという調整を少しやらなければなりません。

昔ソフトの会社をやっていた時に、桐というデータベースの一括処理を本で勉強して、製品を作った事もあったのですが、ああいうのをもう一度やる元気はない。

しかし、「昔とった杵柄」でまあ大体このへんを変えたらこうなるだろうと適当にいじって、それでも数時間かけて、何とか完成。

アップして表示されたときの感激は、ひとしおでしたね。

トレードとは違う、すっかり忘れていた種類の感激だ。

しかし、すぐに「株カルク」さんの鋭いご指摘がありました。

やんわりと、パソコンの右下へ表示されている時間と同じなので、シアトル時間を表示した方が掲示板の時間がわかっていいのではないか、というものでした。

がーん!「天は我を見捨てたり!」

やはり、俺は凡人だった・・・トホホ。

だが、どうあがいても、これ以上は能力の限界でどうしようもない。

ここの掲示板には、「株カルク」さんをはじめとして、プログラムに詳しそうな方が、時々書き込まれていますが、たまたま「東京の匿名希望」さんが、詳細な情報を書きこんでくださいました。

時差を計算して複数の場所の時間を表示するプログラムを、フリーやシェアウエアとして提供しているというWEBサイトの情報でした。

あるある。さすが「餅は餅屋」です。?

どちらにしても、この検索能力はダタものではありませんなあ。

私も一応探してみましたが、かなりの時間をかけても、ようやく何とか使い物になりそうなサイトを一つ見つけただけ・・

早速いくつかを見てみましたが、WEBの改造の方法を書いたサイトを調べて、このサイトを改造するか、ダウンロードをしてインストールするか・・さてさて。

サイトを推薦してそれぞれインストールしてもらうという手もありますが、やはりベストはこのサイトに、複数の時間表示をすることですが、これは難しそう。

途中で、「株カルク」さんのご指摘で、パソコンの設定が違うのではというので調べたら、東部時間の設定になっていたのを発見したりで、凡人からすっかり、落ちこぼれの気分になってしまっていました。

そうこうしているうちに、「東京の匿名希望」さんが、きちんとこのサイトの左側にNY・シアトル・日本時間の3つを表示するというページへのリンク付で作られたのです。

何者でしょうか?

しかし詮索よりも、これは早くアップしないと!

だが、フロントページへ読みこむと、レイアウトがガタガタになってしまう。いろいろやったけれどダメ。
そこで、厚かましくも掲示板で、HELP!

FrameLeft.htmと置き換えたのですが・・

レイアウトが崩れてしまいます。見て頂こうかと、メールアドレスへファイルを送ったのですが、戻ってきました・・

Front Page を使って読み込むとコードを勝手に書きかえてしまうようなのです。推測です・・せっかく作ってもらったので何とか使いたいのですが。

速攻で、「東京の匿名希望」さんから、レスがありました。

FrontPageはスクリプト未対応

なのでFrameLeft.htmのリンクの上で右クリックし、「対象をファイルとして保存」で適当な場所に保存したものをそのままFTPしていただければ良いです。

また編集する場合はテキストエディターなどでやるしかなく、Inter Devなどの開発ソフトを使ってもレイアウトは崩れてしまいます。

はやくJavaやVBscriptに対応したものが出来れば良いんですけどね、スタさん?と振ってみる。(笑)

とりあえずそのまま上書きしてみてください。安全を考えてバックアップはお忘れなく…(^^ゞ。(笑)

フロントページを使えないと、左側のページをいじれない。

でも、時間表示の魅力には勝てず、まあいいか・・とアップすると、地球儀がバツマークで表示されない。大慌てで、元へ戻す。

画像ファイルのリンク先が違う!

チェックすると、「東京の匿名希望」さんのサイトへリンクする部分もあるようで、ここを全部書き換えなければならないようだ。

フフフ。

こういうときのために、紀伊国屋で「HTMLポケットリファレンス」を買ってあるのだ。しかし、結局勉強しなければならなくなった。

しかし、この教科書だけではわからない部分があるので、「東京の匿名希望」さんのファイルをフロントページで開いたものと、テキストエディタで開いたものを見比べると、書式が違うではないか・・

どうもフロントページが、プログラムの書式を勝手に自分のルールへ変えてしまうようなのだ。

しかし、動作はしている。

問題はレイアウト。

HTMLポケットリファレンスと首っ引きで、ずれていそうなところを、片っ端から変えてみる。変な所を変えると、スクリプトエラーという何だか見覚えのあるエラーが表示される。元に戻して、また変える。

延々と6時間ほどかかってようやく、完成。やったぞ!

こうなると、右側の表示が負けそうなので、右側もデザインを変更する。

肩はガチガチ。でも心は「フンワカ」いい気分。

しかしよく Front Pageで読み込めましたね、普通はまず無理なんですが…。

「東京の匿名希望」さんの、このお言葉で、今までの苦労は帳消しとなりました。先生から誉められた気分。まあ運もよかったんでしょうね。

でも、もう HTML は見たくない。

ここまで読んでくださった方も、肩が凝ったでしょう。(笑)

お疲れさまでした。
 




990719  Mon.

今日は、週末の顛末記です。

マシン・トラブル

まず、TZONEのサンフランシスコから購入したVAIOですが、買ってから
3ヶ月も経たないのにハードディスクでセクタエラーが頻発するという非常にまずい状態が続いていました。

だましだまし使っていたけれど、だんだんひどくなる。

クラッシュする前に何とかしなければ・・というわけで、TZONEのサンフランシスコへ問い合わせたら、とにかく送り返してくれという。そこから日本へ送り返すので1ヶ月くらいかかるそうな。うーん。

しかたないので、デスクトップマシンをレンタルして、ソフトをインストール。これに結構時間を食われてしまったけれど、一応復旧。ふうー。

もう一台のデスクトップも、よれよれだったので、WIN98をインストール。フォーマットしてというのでは、アプリケーションソフトをインストールする時間がかかるので、WIN95に上書きインストール。

これも時間がかかったけれど、よれよれ状態は少し良くなったようです。

どうしても、だめなら、フォーマットし直さなければならないけれど、今は時間がない。

うっかり忘れるところだったけれど、チャン先生の鍼灸予約は急遽金曜に変更。

週末のビジー状態へは一応対策済みの状態で臨まないとね。

スタッフは、みんな若いから、これくらい用意しておかないと、持たない。


ミーティング

土曜は、ミーティング。

Reiko さんもポートランドから、3時間半かけてシアトルへ駆けつけてくださいました。

日本でいうところのキャリアウーマン。でも、「ほんわか」とした部分もお持ちのやさしい方です。アメリカには20年以上お住まいとのことで、英語はペラペラ。

翻訳などもしていただけるということで、百人力の気分。

スタンウェイのグランドピアノを、何と2台お持ちだということで仰天!。

早速、何曲かクラシックをひいていただく。うちのはヤマハのデジタルピアノだったのですが、弘法筆を選ばずでした。全部暗譜!

トップトレーダーの M や、スタッフが集まって、始めての本格的なミーティング。

実は、スタッフの要でもあるJは、オールテックのシアトル店に勤めていたのですが、退職!彼は、高速オンラインブローカー運営のノウハウをよく知っているし、また有能なセールスパーソンでもあるのです。!

何のミーティングかというと、もちろん日本語のセミナーにも関連がありますが、9月から Pristine の有料サービスの一部を日本語で提供できることになりました。9000銘柄からチャート分析によって、Pristineが今が買いと判断した2,3銘柄を紹介するというサービスです。

値段表はここにありますが、提供される情報は、2日から5日のスウィングトレード用の推薦銘柄です。
 ↓
The Pristine Day Trader
$125 Monthly
$325 Quarterly
$1,100 Yearly

すべて日本語で提供します。値段は同じで円に換算すると、1ヶ月1万5千円程度になります。

つまり、英語版と同じ値段で日本語へ翻訳したサービスが受けられるということですから、バーゲンだと思います。

ただ、英語版のサービスを受けている人が、追加料金なしで日本語版のサービスを受けるということはできません。

それでは、日本語への翻訳というコストをカバーできないのです。

もちろん、2週間のフリートライアル付ですから、2週間その推薦銘柄をチェックしてダメだと思ったら、やめることができます。

このサービスはアメリカ市場の銘柄情報だけではなく、トレードに関するヒントなども含まれていますから、大多数の日本人にとって、最も役立つ情報サービスだと思います。

バロンズからデイトレードのwebとして最高との評価をもらったサイトだと
自慢しているという、スタスキーさんのWEBでのコメントにもあるように、
最高のものをできるだけ最小のコストで日本人トレーダーの皆さんへ提供するというのが私の目的ですから、トップトレーダーのMやJとも十分に協議をした結果、プリスティーンのサービスがベストだと判断しました。

利益を出せる銘柄選択は、スウィングトレードにおいては、非常に重要ですが、本業があるために、銘柄選択というスクリーニングをする時間が十分にとれないという事情のトレーダーの方にとって、1ヶ月の実取引日が20日としても、一日に換算すると6ドル25セントというコストは、リーズナブルな値段だと思います。

詳細はまだ未定ですが、わかり次第このサイトで、告知しますので、乞うご期待です。

定期購読者が、全世界で1万人以上という実績のあるサービスを、日本語で提供できる機会をくださった社長のオリバーさんと、この交渉をしてくれた、スタッフに感謝です。


1999 07 15 -

 

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