ギャンブルとどう違うのか?

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ダイレクトアクセスによるトレードのメリットとデメリット


メリット

個人レベルの資金で経済的な自立が可能になる

あなたが、自分で独立して何かを始めようとした場合を考えてみよう。

日本で株式会社を設立するだけでも、約1000万円が必要になる。さらにオフィスの賃借料金や運転資金を含めるとかなりの金額になるはずだ。

さらに、そのビジネスで生活できるだけの給与を得るには、うまくことが運んでも、少なくとも1年の時間は必要になるのが普通だろう。

一方、このダイレクトアクセスによる、トレードの場合はどうだろうか?

必要な口座開設の最低資金は2万ドル5千ドル。

為替レートを1$が130円とすると、325万円前後で始めることができる。

E - mini という銘柄のトレードなら、1万ドル以下で口座を開くことができる。

プロのトレーダーとして生活するには500万円から1000万円の資本金が必要になり、セミナー費用など諸費用が必要だとしても、会社を設立して運用することに比べれば、投下資金だけを考えても、それほど大きなリスクではないことがおわかりいただけるだろう。

また会社の運用には、社員の確保や、そのマネージメントに多大な労力が必要になる。

トレードなら、自分一人の努力だけで、成功させることができる。

社員を管理したりする余計な人間関係にわずらわされることは一切ない。

何者にも束縛されず、自由に自分の時間の使い方を決めることができる。

そして、テクニカル分析という確立された方法を学び、自分のトレードスタイルを構築できれば、安定した収入と、自由な時間を手に入れる道が開かれている。

自分の努力で、自分の人生を切り開くことのできるこうした、ダイレクトアクセスによるトレードによって、現在米国では1万人以上者もの高額所得者が誕生している。

もちろんセミナーを受講された方の中からも、人生を大きく変えることのできるような素晴らしい変化を、毎日実感されている方が何人も生まれている。

もちろん成功するには、どの分野でもそれほど簡単ではない。

人並以上の努力は必要だ。

しかしその努力に対してどれだけ報われるのかという点を考えれば、個人のレベルでできる、最も可能性の高い自立への道ではないだろうか。

もしトレードで一度利益を出すスタイルを身に付ければ、一生こうしたメリットを享受することができるのだ。


時間や場所から束縛を受けない

このスタイルのトレードに参加する時間は、あなたが自由にコントロールすることができる。

これは素晴らしい魅力だと思う。

何故なら、タイムフレームという、どれくらいの時間株式を保有するかということを決定すれば、パソコンを使って自由に調節できるからなのだ。

さらに自宅からトレードをすることができるというのは、大きなメリットだろう。

現在勤めを持っている人であっても、現在の仕事の拘束時間外の時間をやりくりすれば、とりあえずこのトレードを始めることができる。

仕事が終わってから、コンビニエンスストアでアルバイトをしたり、夜間の仕事を現実に始めるということを現実に考えてみれば、本業以外に始められる仕事というのは、非常に限定されている。

また、充分な資金がある場合でも、自分で独立をして経営者になろうと、会社のために時間を束縛されるという事実から逃れることはできない。

デイ・トレードという方法が登場した時、コントロールできる要素として時間という軸を加えるという考え方は画期的だと言われた。

あなたがトレードに対して使える時間が増えれば増えるほど、コントロールできる範囲は広くなる。

そして十分な資金があれば、トレードを成功させることのできる確率は非常に高くなるのだ。



利益を出すための方法が確立されている

セミナーでのメソッドは非常にソリッドなもので、条件を守ればかなり高い確率で利益を出すことができる。

利益を出せないというのは、欲によってルールを守れないケースがほとんどだ。

このトレード方法は、自分をきちんとコントロールできれば、素晴らしいパフォーマンスを残すことができる可能性を秘めている。

日本でも、「日計り」と呼ばれる、デイトレードに似たような手法はあるが、日本の証券会社の手数料が高いためと、一日での複数回売買ができないといった理由で、日本株では思うような利益を出すことは非常に難しいはずだ。

また日本の株式市場にはストップ高やストップ安といったような規制があるために、欧米の投資家は公正な市場とは認めず、マーケットへ参加する投資家が少なくなり、米国マーケットに比べると、どうしても流動性が低くなってしまう。

米国でデイ・トレードが浸透した背景には、パソコンの計算能力が飛躍的に高くなったことと、またReal Tick のような優れた専用ソフトが開発され、また、ユーザーによってそれが進化したこと、さらにオンラインでの安い手数料という要素も加わったためで、ハイテクを駆使した、新しい投資法として、一般の投資家層へ浸透しはじめた。

さらに、2000年を機に株式をただ長期保有して利益を出すという投資方法は完全に崩壊したといっていいだろう

以下は2000年4月のYomiui Onlineの記事からの引用だ。



素人熱狂相場にプロ負けた、タイガーファンドが清算


アメリカの大手ヘッジファンド、タイガー・マネジメントが三十日、ファンドを清算することを決め、事実上破たんした。タイガーはジョージ・ソロス氏のクオンタム・ファンドなどと並ぶ最大手のヘッジファンドで、九七年のアジア通貨危機の際には各国の通貨を次々と売り浴びせ、国際的な投機マネーとして勇名をはせた。それからわずか三年足らずで市場の淘汰(とうた)の波にさらわれた要因のひとつとして、今のアメリカの株式相場が、筋金入りのプロの投資家にも予想できなくなっていることが挙げられる。(ニューヨーク 三浦 潤一)

タイガーの基本的な投資手法は、ソロス氏と同様に、ち密な経済理論から導き出された理論上の数値と、実際の株や通貨などを比べ、割安なら買い、割高だと売るという手法だ。これに様々なデリバティブ(金融派生商品)を組み合わせ、利益を最大化させる。アジア通貨危機の際には、各国の通貨が実際の経済力より割高と判断し、売りに回った。

しかし、思わぬ相場変動で大けがをすることもあった。日本経済が不況のどん底にあったにもかかわらず、円相場が一日で九円以上も急騰した九八年十月七日には、円の売りポジションを大量に抱えていたため、一日だけで二十億ドルを失った。九八年のロシア危機の際にも六億ドルを失った。

その後の相場の落ち着きで、運用状況は改善されていたが、最近のハイテク株の急騰に足をすくわれた。

 

 ◆ 高騰ハイテク株、見送り致命傷に ◆

 

タイガーを主宰するジュリアン・ロバートソン氏(67)は、利益も上げていないハイテク株が高騰するのは「崩壊確実な砂で作ったピラミッドに過ぎない」と断じ、一切投資しなかった。逆に航空大手のUSエアなど、理論値より株価が安いと判断した「オールドエコノミー銘柄」を買い集め、結果的にこれが命取りとなった。

今のハイテク株バブルはパソコン経由のゲーム感覚の個人投資家が高騰を演出する素人主導の相場となっており、利益などは初めから度外視され、理論武装したプロの投資家でも予測がつかなくなっている。そこに落とし穴があった。

ロバートソン氏をよく知るあるヘッジファンドの投資責任者は「彼は、彼が信じた理論に負けた」と話している。

ヘッジファンドの中にも論理無用のハイテク株バブルで利益を上げているものもある。ソロス氏のクオンタム・ファンドは昨年、マイクロソフトやワイヤレス通信機器製造のクオルコムなどハイテク銘柄に投資を始め、預かり資産の35%もの運用成績を上げた。ただ、今年初めには三日間で六億ドルを失うなど、乱高下する相場に手を焼いている。

ロバートソン氏は、証券大手のキダー・ピーボディーに二十年間勤めて、投資技術を学び、八〇年にタイガーを設立した。その後は順調に運用実績を膨らませ、九六年には預かり資産の50%、九七年には72%もの運用益を上げた。

九八年にはクオンタム・ファンドに次ぐ二百二十億ドルもの預かり資産を集め、顧問にサッチャー元英首相や元米大統領選候補のボブ・ドール氏などを迎えるなど絶頂を誇った。それからわずか二年足らずの暗転となった。

(4月1日01:43)

その後のマーケットでも株価は乱高下を繰り返しながら下落し、 多くのファンドが崩壊したのはみなさん、よくご存知のはずだ。

ナスダック総合指数の1999年からの週間チャート


 

安全性の高いトレードが可能になる

ダイレクトアクセスによるトレードが、今までの株式投資と最も大きく違うのは、株式を持つ時間が短く、外的要因による暴落のリスクを削減することができるという点だ。

あなたが眠っている間に株価が下落し、朝起きたら、大損をしていたなどという、あなたがコントロールできない要素を省くことができる、ということだ。

ここ2年の株式チャートをご覧になれば、長期にわたって株式を保有することが、どれだけリスクの高い方法なのかということが、よくおわかりになるはずだ。

今までは、購入した株を数日から数週間あるいは事情によっては、何年も持ちつづけて、値段が上がったところで売却するというのが一般的な、
株式投資の概念だろう。

ダイレクトアクセスのトレード方法の中でも、デイ・トレーディングという方法は数日、数週間、数年の変動ではなく、1日の変動の中で、利益を出すことができる。

数日、数週間、数年の変動の間に、世界の経済情勢が悪くなれば、価値が下がってしまい、ヘッジファンドの破綻に見られるように、エキスパートの集団でさえ、そのポジションを持っている間に損をすることは、すでに実証済みだ。

投資信託に預けて、その道のプロに運用してもらっても、大きなリスクを抱え、そのリスクが増えるという時代なってきている。

1日で利益を出して、それを積み重ねる。

そして、口座に、キャッシュで持っているのが、一番安全で、外部要因に影響されない方法なのだ。

このように、一日でトレードを終えてキャッシュ・ポジションにして、暴落などの外部要因による下落からうまれる損失というリスクを避けるための投資方法は、言い換えれば、損失のリスクを減らすことを目的としたトレードが可能になる、新しい投資方法だともいえる。


リスクを自分でコントロールできる

臆病というのとは少し違うけれど、神経をきちんと行き届かせなければならない部分が、トレードにはある。

それは、リスクに対する姿勢だ。

投資の世界では、価格の変動の幅の大きいものは、ハイリスクハイリターンと呼び、変動幅の少ないものは、ローリスク、ローリターンと呼ぶ。

投資信託では、リスクリターンつまり、RR1からRR5へリスクが高くなるという表示があるが、これはリスクの度合いを客観的に示すためのものだ。

だから、リターンが高くリスクが低い投資法というものは存在しない。

これはよく理解しておかなければならないことだ。

株式投資の世界では、ウォーレン・バフェット氏という著名人がいる。

彼は50年代にコロンビア大学院でベンジャミン・グラハムから証券分析を学び、1万ドルから株式投資を始め、グラハムの教えを実際の株式投資に応用して、アメリカの株式投資のバイブル的な手法になった。

こうしてファンダメンタルズ分析は、アメリカの株式市場で長い間、アメリカで証券アナリストを目指す人にとってのお手本となってきたのだが、こういう、いわゆる機関投資家によるファンダメンタルズ分析が、長い間主流になっていたところへ、ダイレクトアクセスによるデイ・トレードという新しい層の投資形態が出現したのだ。

取引している時間を短縮することで、少ない変動幅でも同じ利益率を、上げることが可能になり、より少ない外的要因というリスクの少ない投資環境を実現したのだ。

分散投資より集中投資寄りの投資で高くなったリスク分を、デイ・トレードという短期売買という、より低いリスクでカバーしながら、バランスを取るという、一昔前までは、考えられなかったことが可能になってきたのだ。

デイ・トレードをリスク低下のために利用する、という発想で長期間安定した収益を達成するということが可能になる。

自分のためにトレードをするのだから、無理して大きなゲインを狙う必要はない。

このように保有する時間をコントロールすることで、リスクを自分の手でコントロールすることができるのだ。

 

自分のスタイルでトレードができる

機関投資家のような手法で、利益を追う必要は全くないし、そうした方法は、全く危険だということが、昨年の米国マーケットをみればよく分かるはずだ。

あなたにしかないDTというツールや方法に、あなたのライフスタイルを組み合わせるのだ。

人の、それも全く目的の違う組織での投資方法の猿真似をして、反省ばかりしていたのでは、それこそただの猿知恵。

あなたにとってベストならそれがベストな方法なのだ。

こういう柔軟性が、私のような一般の個人にとっては、噛めば噛むほどおいしい絶妙な味に思えるのだ。

トレードでのリターンを低リスクのため低くしても、その見返りとして、利益をあたかも固定収入のようにして毎月確実な金額を手に入れることもできるのだ。

例えばそれが最初は、1ヶ月10万円であっても、それを50万円、100万円と、自分にあわせた工夫をすることで、自分の能力を少しづつ育ててゆくという、楽しみ方もできる。

それも、自由に自分の時間をコントロールしながらだ。手法さえ自分のものにできれば、あなたの思うがままの人生を楽しめるのだ。

トレードは老後の趣味と実益を兼ねた、最高の知的なゲームになりえるというのは素晴らしいポテンシャルではないだろうか。

 


デメリット

勉強が必要

何も知らずに見よう見真似でトレードを始めると必ずといっていいほど損をする。

スキーをやったことがない人が、滑り方の本を読んだだけで、スキー場の実際の斜面で、うまくすべることができるだろうか?

きちんとしたトレードのセミナーを受けることだ。

時間の節約になるし、多くの仲間と知り合うこともできる。

セミナーを受けてから、勉強を続けるときの大きな励みににもなるだろう。

また事前に本を読んだり、トレードに関する情報を手に入れるという方法もある。

例えば、Electronic Day Trading to Win という本の執筆者が、CNBCのインタビューで話していた点を紹介すると・・


1・初心者はデイ・トレードからトレードを始めるな。

つまり、スウィング・トレード(二日から一週間程度の期間株式を保有する方法)から始めなさいということだ。

イントラデイトレーディング(一日のうちに売買を済ませて、翌日まで株式を持たないトレード方法)と呼ばれる、いわゆるデイ・トレーディングは、株式を数日間保有するスウィング・トレードより、より早い判断力と、高速な接続環境が必要になる。

さらに、ロスカットなどの判断を素早く決定し、また執行する訓練ができていないと、危険だという観点からも、よいアドバイスだ。



2・ペーパートレーニングを、少なくとも2ヶ月は続けろ。

多くのトレーダーが少なくとも3ヶ月間は損失を出すことが多いなどということからも、安定したトレードのためには、よいアイデアだ。

実トレードで生き残るためには、実際のマーケット、つまりりアルタイムでペーパートレード(実際のお金を使わないシミュレーションという模擬トレード)をうまく利用し、つまり実際にお金を使わずに、確実に利益を出す練習をすることだ。

実トレードでは、損失への恐怖からストレスが高くなり、欲によっても緊張が高くなり、冷静な判断ができなくなることが多い。

だからペーパートレードで確実に利益が出せるからといって、実トレードで利益を出せる保証はない。

しかし、ペーパートレードで確実なエントリーと、脱出を執行して利益を出せなければ、実トレードでは絶対に利益を出すことは出来ない。

この著者によると、4ヶ月ペーパートレードを続ければ、損失は紙の上だけだから大丈夫ということらしいが、それよりも、短気な人が4ヶ月も我慢してペーパートレードを続けられるかどうか・・それが問題だろう。



3・レベル2から入るな

レベル2ウィンドウ(株価が段階的に表示されるウィンドウ)をあてにしてトレードすることができるのは、プロのトレーダーだけ。

それ以外の特に初心者は避けたほうがいいということ。

これはモメンタム、つまりそのときのマーケットの流れだけで判断してトレードをするな、といういことなのだろう。

私が最初に教わったのがこの方法だったが、確かにマーケットの全体的な動きの経験のない初心者にはかなり無理のある方法だ。



4・ロス・カットを遅れるな

彼のポイントは、買ってから、1ポイントの1/4つまり、25%のロスが出たら、そこでロスを受け入れなさいということだ。

これも一理ある。

初心者はどうしてもロスカットを躊躇して、ロスカットをしなかった、それらしい理由をでっち上げることが多いのだ。

自分の間違いを認めないということが、一番のネックなのだ。


こういった、心理的に動揺しやすい状況を避けるためのアイデアは一見消極的な対応かもしれないが、このポイントから4つを見ると

1・初心者はデイ・トレードからトレードを始めるな。

 ロスカットが間に合わないリスクを下げる

2・ペーパートレーニングを、少なくとも2ヶ月は続けろ。

 ロスカットを実際のお金というプレッシャーから開放された状態で実行できるように習慣づける。

3・レベル2から入るな

 逆にいえば、早い判断ができるように鍛錬する必要があるということだ。

4・ロス・カットを遅れるな

 まさに文字通り、判断ミスや、突発的なマーケットの動きによってロスは発生するという現実を正面から見たアドバイスだ。

 

現実的なこの対応ができてこそ、次に利益を出すというステップが、効果的なのだ。

いくら利益を出せるようになっても、大きなロスを出してしまっては、成功したトレードそのものに対してさえも、自信を持てなくなってしまう。

これでは、いつまでたっても、利益が確実に出せるトレードをすることはできない。

トレードの勉強や学習が嫌いな人には、このトレードは向いていないから、お金は他人に運用してもらうことだ。


自分にあったスタイルを確立するまでに時間と資金が必要

1分から10分程度の短期間に売買を繰り返す、いわゆるスカルピングという方法は、熟練しないと非常にリスクの高いトレード方法だ。

そのかわり、技術を習得すると高いゲインを得ることができる。

つまりやり方によってはデメリッとなるし、またメリットにもなる。

使い方を間違えると、それこそ凶器にもなる。

ロスカットが確実にできないと、大きな損失を出る危険性があり、さらにロスを出すことを考え、ポートフォリオ(手持ち資金に対してどれくらいの割合の金額を一度のトレードに使うのかという正しい判断)を無視したトレードは、もうトレードではなく、まさにギャンブルとなる。

このトレーディングもあくまでもシステムだ。

ただの道具なのだ。

これを使いこなすのが、人間の知恵であり、工夫なのだが、使い方を間違えると、その人の社会的な経済基盤を打ち砕く、恐ろしい道具ともなる。

これは普通の株式投資でも同じことだ。

ただ、普通の株式投資では、資金の減少に時間がかかるため、破滅がゆっくりとやってくる。つまり心の準備ができているというわけだ。

ゆっくりとしたスピードのため、正常に戻り、考え直す時間的な余裕があるために、それほど損失を受けたというショックを大きく感じないだけなのだ。

高出力の車ほど、それを上回る高性能なブレーキが必要だ。

また、エンジン(ゲイン)に負けない足回り(ロスカットの執行)も不可欠だ。

このバランスの取れていない車を操作するドライバーは、恐ろしくてアクセルを踏むことができない。

スカルピングと呼ばれる超短時間のトレードではあらゆることが、猛スピードで起こる。

未経験から生まれる恐怖心は、考える余裕を奪い、その結果としてブレーキが利かなくなり、何かにぶつかるまで止まらないという事態に、遭遇することに繋がるのだ。

また、乱暴なアクセルワークは、事故やスピンを誘発する。

高性能な車ほど、デリケートなアクセルワークと、ドライバーの節度のある自制心が要求される。

スカルピングと呼ばれる超短時間のトレードでは、並外れた強靭な精神力が必要なのだが、それが育つより早く、損失を出してしまうトレーダーが多いのだ。

こういう特性を持つスカルピングを、どのように使いこなすか、そしてどう付き合えば、生活を豊かにできるのかという、いわゆる使いこなしこそが、大事なポイントなのだ。

特に日本からアメリカの株式市場でスカルピングをしようとした場合、ネット接続の回線速度が、128Kという速度では全く不充分だ。

プロのトレーダーが、高速のT1ラインという設備を持つトレーディングフロアを何故利用するのかというはこういう点にもあるのだ。

さらに、執行のタイミングなども練習が必要だ。

しかし、それほど神経質になる必要はない。

執行技術に応じ、保有時間をコントロールすることで、こうしたリスクを低くすることができる。

一刻を争うような執行をしなければならないタイミングを避けて売買することで、柔軟に対応することができるからだ。

自分をコントロールし、マネジメントができない人には向かない

向上心を持って取り組み、冷静に自分の行動を分析し、同じ間違いを繰り返さないように、自分をある程度のコントロールができない人には、このトレード方法は向かないといえるだろう。

トレードについては、間違った固定概念や情報がインターネット上に溢れている。

だから、こうした情報の取捨選択を自分の考えでできない人も、トレードには向いていないだろう。

人から指示されないと行動を起こせない人や、ルールを守れない人、うまくゆかないと人のせいにする人、資金のどれくらいを一回のトレードに投入すればいいかというような、計画を立てることができない人、こういう人たちも、このトレード方法には向いていないといっていいだろう。

 

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