じつは、すべて間違いです。正確に言うと欧米人には有効でも、日本人には効果が期待できません。
いつまでも健康で若々しくありたいと願う気持ちに国境はありませんが、欧米の健康法が日本人にも同じように効くとは限りません。日本人と欧米人は体質が違うからです。1)2007年までは、糖質制限食を否定。
2)2008年に、肥満を伴う糖尿病患者に1年間の期限つきで有効性を認めた。
3)2011年に、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限つきで有効性を認めた。
4)2013年10月、「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明」を2008年以来5年ぶりに改訂。
米国糖尿病学会は2008年以降、数々のエビデンスに基づき糖質制限を容認の方向に踏み出しています。
その後、5年間のエビデンスの蓄積(糖質制限食肯定も否定も含めて)を経て2013年に糖質制限食を正式容認。
米国糖尿病学会の見解は、個人の医師の見解や動物実験とは異なっています。
2型糖尿病に対する食事療法として、米国では今や糖質制限食は重要な位置を占めるようなってきています。
例えば、米国のデューク大学(米ノースカロライナ州ダーラム)は、糖質制限食に関する臨床研究を積極的に行っています。デューク大学のWilliam S. Yancy Jr.准教授は2013年10月のADA声明改訂委員の1人でもあります。
一般内科のEric C. Westman准教授は同大学生活習慣医学クリニック所長で、炭水化物20g/日未満をクリニックで実践しています。
このようにデューク大学では、高雄病院のスーパー糖質制限食よりさらに厳格なケトジェニックダイエットを糖尿病治療食の標準として実践しています。