男にとって最も厄介なのは、泣く女の扱いではないだろうか。
逆に言えば男の度量が問われる事態でもあるわけだ。
一般的に独身の男が最も不得意で、なおかつ最も間違いを犯しやすいのが「泣く女の扱い」だ。
肝心な点は、「妙にかまわない」ということだ。
最初の対処はこれに尽きるだろう。
何故泣くのか?
理由はいろいろあるだろう。
だが忘れてはならないのは、「泣きたいから泣いている」という点だ。
だからまず、ある程度はそのまま泣かせておく。
これは大事な点だ。
女ゴコロをわかっていない独身男がまずやる間違いは、泣き始めたときにあれこれ構う、という対処法だ。
だからといって、その場から「いなくなる」というような対処をしてはならない。
そこにいるということを、彼女がわかる状況で、「思いやりの気持ち」を持ちながらそばにいる。
このときに、どういう心持でいるかだ。
相手がわからないからと「うるさい」とか「早く泣き止んでくれ」などという気持ちでいてはならない。
泣く原因は、自分のどこかにもその原因となる何かがあったはずだ、と考える絶好のいい機会なのだから。
そうすれば、その後に取る行動は自然に決まるはず。
泣くという行為は感情的なリアクションなのだから、その感情のプレッシャーをある程度リリースさせることだ。
そして次の対処法は、感情の圧力が減少した時点で、黙ってハンカチを差し出す。
ジャケットの胸のポケット、またはズボンの尻のポケットには、必ずハンカチを入れておこう。
Gentleman の条件として、「ハンカチを常に携帯する」を挙げておきたい。
ハリウッド映画から学べる点は、まだまだ少なくない。
備えあれば憂いなし。(笑)