最近のヘビーローテーションアルバムという書き出しで書いた UNSPOKEN が遺作となってしまった。
癌のため先日の7月31日午後9時に享年61歳で逝去。
Chuck Loeb & Friends + Eric Marienthal - Jazz San Javier 2014
Fourplay - Live in Tokyo *THE SMOOTHJAZZ LOFT*
1955年12月7日、ニューヨーク州ナイアック生まれ。
11歳でギターを弾き始め、13歳で地元のバンドでギグを始め、フィラデルフィアのギタリスト、そしてDennis Sandoleの仲間の推薦でジム・ホールと一緒に学び、高校卒業後、バークリーで1976年まで学ぶ。
その後、NYCに移り、Chico Hamilton、Ray Barretto、Hubert Laws、Freddie Hubbardなどの様々なジャズ・プレイヤーとサイドマンとして活動を始める。
1979年頃、Stan Getz が Loebにバンドへの参加を要請し、約5年間スタン・ゲッツのバンドでプレイし、グループの音楽監督も担当。
このときにスペインの歌手Carmen Cuestaと出会い結婚。
1984年に彼はステップ・アヘッドのバンドでマイケル・ブレッカーのグループに参加。数年間ツアーと録音を行っている。
ローブはこのBreckerから大きな音楽的影響を受けたという。
2010年、ラリー・カールトンの代わりにスムース・ジャズ・スーパー・グループのFourplayに参加し何年もツアーと録音を行っている。
また彼は、ジャズだけではなく、映画やテレビ番組の作曲家としても、ABCのナイトライン、生きるための一生、モンテルウィリアムズショー、アトランタブレーブス、ニューヨークヤンキースとニックス、ESPN NCAAカレッジバスケットボールのテーマミュージックなど、多くの作品を残している。
CNN Headline Newsのテーマも彼の作品だ。
CHUCK LOEB, GUITARIST AND COMPOSER PASSES AWAY AT 61.
英文だが JAZZ TIMES で彼に関する詳細な記事を読むことができる。
奥さんは、スペイン・マドリード生まれのシンガーカルメン・クエスタ。
子供はリジーとクリスティーナという二人の娘。
作詞・作曲ともにカルメン・クエスタによる2017年作。スペイン語で『言葉』を意味するタイトルチューン『Palabras』は、甘い思い出が蘇るようなミディアムテンポのボサノヴァ。ジャズ・ボッサ風味の『Vaiven』は初夏にぴったりな涼しげな楽曲です。テンポはスローで、声とギターが事前に合わさり、インティメイトな声に聞き惚れる『Belleza』は秀逸。
彼女の4年ぶりのアルバム