Christmas Songs
クリスマス特集
クリスマスソング
今年のクリスマスソング集
VOL.1
今年のクリスマスソング集
VOL.2
毎年クリスマス前になると、クリスマスソング集を作っているが、CD版になってから今年で4年目。
もちろん自分で歌うわけではない。
市販のクリスマスアルバムCDから好きな曲だけを選択し、自分だけのオリジナルクリスマスアルバムを作るというわけだ。
どうしてこんな、一見面倒なことをするようになったのか?
クリスマスソングは、何と言っても美しい曲が多い。
クリスマスソングは、キリスト教に関連しているため、歴史に育てられてきた、いい換えれば時間に磨かれてきた曲ばかりだから
かもしれない。
アメリカでは、いろいろなジャンルのトップミュージシャンが、その人なりの解釈とアレンジで、聞かせてくれる。
こうしたことから、アメリカに住むようになって、すっかりクリスマスソングのファンとなってしまった。
それに、ちょっとしたクリスマスシーズンのプレゼントとして、喜ばれることが多い。
特にアメリカでは、こういう手作りのパーソナルなものを、とてもよろこんでくれる。
以前たまたま、自分で聞くために持っていたテープをプレゼントしたら、とても喜んでくれた。
もちろんCDは、どこでも売っているが、その中から選曲をしてどの曲順で、どういう歌手のどの曲を録音するかが、ポイント。
クリスマスまでの2週間ほどを楽しむための、私にとっての必須のアイテムとなっている。
最初の頃は、手持ちのCDから曲を選択して、順番を決め録音してゆくのだが、昨年くらいから、曲はほぼ固まってきている。
そのため、今までの曲よりいい曲もしくは毛色の変わった曲でなければ、新たなチョイスとして採用することができないという事情があるからだ。
さらに困ったことに、CDに収録できる長さが決まっているため、新しい曲を入れようとすると、どれか一曲をはずさなければならない。
というわけで、CDでは2枚組となってしまった。
去年作ったものを聞いているうちに、聞き惚れてしまったりして、どうしても作業が遅れてしまう
のがまた楽しい。
使い道
独身の人
ここぞというときに使う。
クリスマスという厳粛なムードとクリスマスソングの相乗効果で、あなたのいろいろな下心を、うまくカモフラージュしてくれるかもしれない。
結婚している人
普段のツケを払う絶好のチャンスメーカーとして、これでクリスマスのムードを盛りあげる。
クライマックスで、普段言えないようなクサいけれど特効の一言を、あなたの伴侶へ囁くには、クリスマスというスペシャルなこの日と、このアイテムしか
ないはずだ。
こうしたクリスマスソング集を始めてから、もうかれこれ8年になるが、聞き返してみるとやはりある程度流行りがある。
数年してから、そのときの曲を聞くと、聞いていたときの気分や、その当時どんなことがあったのか
も思い出す。
音楽と一緒に、「あのとき」の気分が蘇る。
シアトルの Tower Record や、私の行き付けの Silver Platters
には、11月の下旬ともなると、これでもかというほどの膨大な量のクリスマスアルバムが、所狭しとディスプレイされていた。
ところが日本では「クリスマスのアルバムはどこに置いてますか?」と聞かないとわからないくらい、目立たないところに、ほんの少しの数しか置いていない。
正確に表現すると、コーナーはあるのだけれど、ホント少ない。
どうして置かないのか?
いいアルバムが多いのだから、置けば必ず売れるはずだ。
と思うのは多分私だけなのだろう。
キリスト教の国ではないし、そういう気持ちの余裕がない人も多いのかもしれない。
日本のレコード店より私のコレクションの方が、うんと充実している。
なんだか嬉しいような、嬉しくないような・・
一流の歌手として、またプレイヤーとして認知される一つの儀式として、クリスマスアルバムがあると言っても過言ではないだろう。
みんなが知っている曲だから、どうアレンジしてどう料理するかを聞き比べることができる。
だからそのアルバムを制作した歌手やスタッフのセンスや好み、実力などがとてもよくわかる。
今年は、クリスマスCDを2枚ほど購入したが、両方ともボツ。
というわけで、比較的新しいアルバムを聞き返し、少し曲を入れ替えたが、それだけでもかなり違った印象になるから面白いものだ。
機会があれば、リストにあるアルバムの一枚でもいいから手に入れて聞いていただきたい。
あなたの心に、お金では手に入れることのできない潤いと安らぎを与えてくれるはずだし、クリスマスが、とても素晴らしいものになるはず。
その中から、時間をかけて、さらに選りすぐって編集したお気に入りのクリスマスアルバム
が完成した。
2枚のCDには、美しくそして素晴らしい曲が、キラ星のように散りばめられている。
これからクリスマスまで、このCDでいつもとちょっと違った、スペシャルな気分で毎日を過ご
す。
時間と心の余裕だけが可能にしてくれるこうした贅沢は、その気になれば誰もができることだし、いつまでも続けることができるのがいいね。
音楽は背徳を伴わない唯一の官能的な愉しみである
。
- サミュエル・ジョンソン
Christmas Songs