2006 0201-


0214 Tues.

昨夜の米国マーケット、オープニングの位置がなかなか微妙な位置で、本格的な売り出動をする位置ではなかったので、見送り体制。もう一日の辛抱だ。終わってみるとサポートを切る位置なので、今夜ギャップダウンしたらショートサイドへの出動だろうね。

イントラデイはGOOGが格下げになったので狙い撃ち。だが肝心のハイローバンド銘柄の、SBUX が合えなくギャップダウン。なわけでカットロスの位置のためカットロス。仕方ないね。まあトータルではプラスなのでよしとしよう。

原因は鎌田さんの書き込みにあるように原因は・・

Starbucks(SBUX)格下げ dtnLA853 - 06/2/13(月) 22:41 -

ニュートラルに引き下げられた。(UBS証券発表)

でありました。アナリストも余計なことを・・(笑)

余談だが鎌田さんからの情報によると、積雪量の先物取引を今月中に開始するそうで、こちらのサイトを見ると・・

Snowfall futures and options are geared to a snowfall index focusing initially on Boston and New York. The index will change based on official daily snowfall totals.

とあるが Snowfall futures は「降雪先物」と呼ぶのだろうか?(笑)しかしこうした商品をどんどん採用するというのはアグレッシブだな・・。

東京証券取引所は、爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいと思う。(笑)

こちらがシカゴ先物商品取引所のWEBサイト。

でも鎌田さんの住んでいるロサンゼルスは31度!が予想され、何だかもう夏のような気候になりそうだという。

東京はまだ寒いが、そろそろ暖かくなって欲しいものだ。

 

アマチュアバンド考

バンドの楽しさというのはなんだろうか?

それはアマチュアバンドであれ、プロのバンドであれ、まずは「相手に合わせる楽しさ」ではないだろうか。

そしてその楽しさは、大きく2つのジャンルに分けられる。

まず一つのジャンルは、オリジナルな曲で自分たちのメッセージを歌に託すというもので、ロックンロールはまさにこれを代表するジャンルだといっていいだろう。

だから、ロックの有名な曲をそのまんまコピーして演奏するというのは「そっくりに演奏できる」という自己満足は満たすことができても、本来の持つロックのスピリッツからは大きくかけ離れてしまうことになる。

 

もう一つのジャンルは、歌ではなく、ピアノやギター、それに管楽器などのいわゆるインスツルメントでのバンドという形態だ。

こうしたソロを取ることができる楽器では、オリジナルと同じように演奏をすることというのは、練習さえすればできるようになるものだ。

だが一旦できるようになってしまうと、ライブで毎回同じ演奏をすることになり、ライブが本来持っている意外性やスリリングでエキサイディングさ、という面での面白さは失われてしまう。

そのため、ある程度以上のレベルになると、アドリブを楽しむという方向へ向かうことになるというわけだ。

 

音楽はまずリズムがあり、そのリズムに合わせたハーモニーとメロディーが存在する。

そしてその土台となるのがリズムセクションで、具体的にはドラムとベースということになる。

ここさえしっかりしていれば、上に乗っかるハーモニーとメロディーを存分に楽しむことができるのだが、ここが不安定だと極端に言えば音楽そのものの土台がグラグラだということになり、音楽を楽しむどころではなくなってしまう。

プロとアマチュアのバンドの最も大きな違いは、このリズムセクションの「しっかり度」から生まれるものだという見方ができると思う。

つまり、ここさえしっかりしていれば、アマチュアバンドでも聴き栄えのするバンドになるというわけだ。

 


 

聴き手は、演奏するバンドがアマチュアであればプロであれ、基本的には「音楽を楽しみたい」という願望を持っている。

つまり耳だけは肥えているのだ。

自分たちが音を合わせるだけが楽しみのバンドなら、聴き手のことを気にする必要はなく、相手に合わせることが目的なのだから、リズムセクションが下手であろうと全く問題ないわけだ。

だが、モチベーションを持続させるという点と、目的を持つという点から、ある期限を切ってそれまでに人前で演奏できるように練習をするというのは、バンドを続けるための大きな原動力となる。

そのため、実際には人前で演奏をするということも目的にするケースがほとんどだ。

そのため、このリズムセクションをどうするのかということは、特に楽器だけの演奏を主体にしたバンドの場合、この点は非常に重要で大きな問題となるわけだ。

 

だが、しっかりした土台を築くことができるレベルでリズムを刻むことのできるアマチュアのプレーヤーを探すというのは、至難のワザだといっていいだろう。

そういうレベルの腕を持っている人は、第一その腕に見合うだけの相手と演奏したいと望むことが多く、また日本では多くの場合すでにプロとして演奏しているケースがほとんどだといっていいだろう。

それに下手なドラムほど、音が大きく煩くなる傾向があるため、多くの場合、音楽そのものを、大音量でぶち壊してしまうという、最悪のシナリオとなってしまうことが多いのだ。

 

 

そのため、アマチュアバンドの場合、どうしてもリズムマシンあるいは打ち込みでのリズムセクションに合わせるという形態になってしまうことが多い。

リズムマシンの欠点はグルーブ感が希薄になるという点だ。

その原因はリズムの速度があまりにも機械的に正確なため「ノってくるとリズムは早くなる」という自然さが失われるからだ。

そのため最近ではこうした点から、わざとリズムに「揺らぎ」を持たせることができる機能を持っているものが多くなってきている。

つまり人間のグルーブ感により近づけようというわけだ。

 

一方で、マシンの持つ正確なリズムを逆手に取る別のアプローチがある。

それはリズムの単調さを利用し、上に載るソロを取るときに、正確なリズムに対し、早めに突っ込んだり、「もたれ」させたり、ジャストのタイミングに戻ったりなどというように、フレーズのリズムを変化させて遊ぶということができるのだ。

アンサンブルではお互い相手に合わせて楽しみ、ソロになると、このようなリズムの揺れとアドリブのフレージングで楽しむというわけだ。

アマチュアバンドでも、このレベルの演奏ができるようになれば、かなり耳の肥えた聴衆も満足させることができるはずで、演奏する側もこれはこれで楽しいものだ。

このように、一口にバンドといってもいろいろな楽しみ方があるわけだが、さてあなたが演奏するとしたら、どのジャンルを選択するだろうか?

 

 

0213 Mon.

何のために書くのか?

書かれたものというのは面白いことに、やはり書き手の持っている傾向と言うか素性が、短いコメントなら短いなりに、そして長くなればなるほど、それが鮮明に現われてくるものなのだと思います。

もちろん、「そういった部分」が読まれることを前提に書けば、ある程度「そこだけ」を演じることはできるかもしれません。

ですが数が増えてきたり長い文にになってくると、やはりその素性というものが、端々に現われてしまうものなのではないでしょうか。

 

日記にもさまざまなものがあり、野次馬的な興味を満たしてくれるものは、簡単に人気を集めることができます。

事件やニュースになっている事についてのオフィシャルなメディアでは書かれていない事に触れたものは、真偽のほどはともかくとして、多くの人がアクセスをしています。

怒りや更なる好奇心を鼓舞する内容というのは、そのこと自体の刺激によって荒削りさや矛盾点が隠されてしまう傾向があります。

そのため、文責を問われないネットでは、書きやすくまた書き手の自己満足をも容易に満たしてくれるため、ネットでは今後も増える傾向にあっても減ることないものと思われます。

ですがそうしたものは、読んだからといって、けっしていい気分になることはありません。

 

そうした社会的なニュースや現象を説明して、分析するだけの内容のものは、ネット上では履いて捨てるほどのものがあるため、それをすべて見ていたのでは、時間がいくらあっても足りなくなります。

それに何よりも問題なのは、読み手はその真偽のほどを「確かめる手立て」を全く持っていないというと言う点です。

つまり書き手の意のままに操られることになりやすく、さらに読み手のメンタル面にも決してよい影響を与えないのです。

 

誰にとっても、一日というのは24時間しか持ち時間がありません。

この点において、お金持ちであろうと、有名人であろうと、どんな立場にいようと、すべての人に平等です。

ですから、その24時間のうちで、有効に使える時間を、何のためにどう使うのか?という点を含め、ネットで何を読み、何をどう役立てて自分のプラスにするのかということを考えることは、決して無駄ではないはずです。

そうしたことを考えている人と、全く意識をすることがない人とでは、時間の流れが過ぎれば過ぎるほど、こうした「コンシャス>意識」から生まれる違いは大きくなってゆきます。

まさに昔から言われている、塵も積もれば山となる・・ですね。



「読むもの」を選択する場合、まず人を鼓舞し勇気づける内容やエッセンスが含まれているかどうか?

これは私にとってはとても大事な点です。

これは言い換えると「人に対して働きかける力」と考えてもいいと思いますが、でもそうした内容というものが文章に含まれていても、あるいはそうでなくても、書き手には直接の損得がない部分です。

ちょっと下世話な言い方をすると、たとえそうしたエッセンスを込めて書いても、一文の得にもならないことなのです。

ですが、そうしたものが含まれたものに出会うことは決して少なくはありません。

ではどうして、そのような文章が存在するのでしょうか?

 

それは書き手から自然に生まれるものであり、それは文の隙間から溢れ出ているものだからだと思います。

ですから、書き手は直接にはそうしたことを、意識していないはずです。

ですが、それがゆえに、どんなものにも浸透するだけの力とエネルギーを秘めているのです。

ちょっとキザな言い方をすれば、その正体は「溢れ出る無償の愛」から生まれるものなのではないでしょうか。

ですが面白いことに、それを感じることができない読み手は、そうしたものが溢れている文章を読んでも気が付かないのです。

 

最後になりますが、そうしたものを見分ける方法があります。

それは時を越えているということです。

何年後に読んでも、そうしたものには響きがあります。

ニュースや出来事について書かれたものは、ほとんどのものがそういう意味では「寿命の短い」ものばかりだといっても過言ではないでしょう。

優れた本というものは、時を越えて世界中の人に感銘を与えることができるだけの寿命と力を持っています。

自分書いたものに、少しでもそうしたものがあることを信じ、そして託して書く。

これができるようになれば、書くことは最高に幸せな行為の一つになるのかもしれません。

 

 

 

0212 Sun.

オーディオシステムのチューン

高精度クロック化サウンド」で書いた、ABS-9999をしばらく使ってみたところ、その効果があまりにも劇的に素晴らしかったため、書斎のシステム自体のグレードアップを敢行することに。

50インチのプラズマディスプレイのあるリビングのサウンドシステムは主にDVDを見るためのものだったので、自分の部屋のメインのオーディオシステム、を見直すことに決定。

ボクスターSのサウンドシステムも、エージングがかなり進んで、グレードの高い音質になってきたため、対抗策としてパソコンの前で過ごす際のCDやDVDの音質をここで一気に引き上げようという作戦だ。

CDやDVDプレーヤーは「CDハイエンド化作戦」で書いた、 DV6500/KAI 定価(税別) ¥85,000 の上位モデルDV9500/Special を導入。

 


 

このモデルは、メーカー製オーディオ製品を改良してコストパフォーマンスの高いオリジナルチューンナップ製品を発売しているAIRBOW社が制作しているもので、メルセデスで言うところのAMGや、ポルシェのルーフに匹敵する製品だといえばわかりやすいだろうか。

台数に制限があり、規定台数を売り切ると販売は中止されるため、この機会に導入することにしたというわけだ。



 

その改良点は多岐にわたり、まずは「電源部の改良」により、ディスク読み取り精度を向上させ「デジタル音声・映像出力の音質と画質」を20万円-30万円クラスのユニバーサルプレーヤーを凌駕するほどに向上させたもので「デジタル映像出力」の滑らかさ、色彩の濃さ、豊富さは、このクラスでは他に類を見ないほどのレベルを達成しているという。

音質に与える影響を最小限にするため、FLによる表示を消すこともできる。


この「スペシャル」モデルは音声アナログ出力回路を大幅にグレードアップして、CDの再生でも同価格帯のCD・SACD専用機に匹敵するほどのレベルに仕上げられメーカー製の、高額なピュアオーディオ専用モデルよりも良好な音質を狙って開発されたものだという。

もちろん、その音の良さはDVDビデオの鑑賞(アナログ出力)でも生かされ、S1/S2アナログ映像出力も高画質化され、さらにはヘッドホン出力(ドルビーサラウンド機能搭載)の高音質化のためのチューンを施されている。

DV6500/KAI があの値段であのレベルの音質なのだから、この価格帯なら文句のないレベルの音と映像を提供してくれるだろうというわけだ。

 

さらにこのデジタル信号を、ABS-9999 を組み合わせてフラッシュアップすることで、解像度を含めた音質をさらに高いレベルへ引き上げようというわけだ。

ということで、もう一台購入して組み合わせることにした。

 

そしてさらに最後の仕上げとしてあるものを導入することに・・・

 

続く・・

 

 

0211 Sat.

昨夜の米国マーケットは、 ほとんどギャップのないオープニング。こういうのはやりにくい。方向性がわからないし、第一事前チェックでもいいものがない。こういうときはよく動くGOOG だ。どっちへ動くかわからないから、入るのも出るのも決め撃ち。(笑)

日足チャートを見ればわかるが、ここ数日はナスダック総合指数は 方向が見えない位置なので、個別銘柄の動きを主体にして、パターンをバラけさせてホールドするのがいいだろう。

1銘柄を手仕舞いで、スイングスキャンイはちょうどホールド中のものが2銘柄 表示なのでそのままホールドというわかりやすい展開。というかそれしか手はないのだけどね。(笑)

スイングスキャンのベータバージョンは、しかし凄い威力だ。 開発のほうはちょっといろいろひっかったところも出てきて悪戦苦労状態だが、何とか前進中。(笑)らしい。ははは。って笑い事ではないのだけれど・・私にできるのはそれくらい?

私は今週は日本株セミナー。ランチが楽しみ?!(笑)

みなさんよい週末を!

 

チック・コリアの新作

THE ULTIMATE ADVENTURE をご紹介。

ジャズピアニストといえば、キース・ジャレット、チック・コリア、ハービー・ハンコックという3人を思い起こす人が多いだろう。

この3人のクラスになると、それぞれが全く違ったカラーを持っているのだが、エレクトリックを音楽に取り入れるという先進性でいえば、その筆頭にあげられるのはやはりチックコリアだろう。

このアルバムでも、フェンダーローズをはじめとして、さまざまな電子キーボードを使っているが、特別に変わった音色を使うわけではなく、フレーズと曲の雰囲気にあわせた実に音楽的な使い方をしているのは、さすがと言うべきだろう。

チック・コリア自身のルーツともいえるスパニッシュのカラーは、彼のフレーズそのものにまず現われている。

だから彼のフレーズをそのまま弾くとモロ、チックコリアになってしまうという強烈な個性を持っているのだけれど、その彼の最新アルバムがどういうものなのかは、ジャズピアノファンならかなり気になる部分ではないだろうか?

ということで早速ご紹介。

彼のWEBサイトでこの新作について触れられているので、まずキーとなる部分をご紹介すると・・

http://www.chickcorea.com/index.html

Technically, I decided that my palette would be lots of rhythm, flute and, of course, keyboards. I also took this project as an opportunity to make music with some of my old friends who were so important to my music-making in the 60s and 70s? namely, Steve Gadd, Airto Moreira and Hubert Laws.

とあるように、60年から70年代の盟友、スティーブ・ガッド、アイアート、そしてフルートのヒューバート・ローズを起用している。

この新しいアルバムはスペイン・アフリカの音楽のカラーを色濃く打ち出した作品で、オリジナリティーの高いアルバムとなっている。

特にフルートのヒューバート・ローズが5曲目で聴かせてくれるソロは、ファンである私にとってはとても嬉しいトラックだ。

Jorge Pardo というフルートプレーヤーの演奏もまた素晴らしく、各所にフルートがフューチャーされているので、フルートを吹く人には文句なくお勧めしたいアルバムだ。

フルートというと、女性っぽいサウンドを想像されるかもしれないが、このアルバムで聴かれるタッチやフレーズは、とても力強くそしてダイナミックで、録音も新作CDらしく素晴らしいものだ。

いいオーディオで聴くと、この魅力が何倍にも感じられるだろう。

 

14トラックの Flight from Karoof でののベースランニングはゾクゾクするほどのスピード感だ。

ジョン・パティトゥッチに勝るとも劣らない Carles Benavent のプレイが堪能できるテイクで、感想は・・・凄まじいの一言。絶句。

16トラックの、Arabian Nights のシンセの音はフルートのようでいて電子楽器風で、そのフレーズとあいまって、まさにタイトルどおりのイメージの作品に仕上がっているといっていいだろう。

一流のプロはこれだけのアイデアと展開ができるのだなあ・・と聴き終えたあとでしばし呆然とするほどだ。

フェンダーローズや手拍子を随所に効果的に散りばめる、さまざまなアイデアによって繰り出される多彩なリズムと、チックのフレーズが散りばめられたエキサイティングな展開は、聴くものをまさに THE ULTIMATE ADVENTURE の旅へ誘ってくれる。

 

 

0210 Fri.

昨夜の米国マーケットは、 ギャップアップオープニング。オープニングからはGOOGをストーカー状態でつけ狙う。ナスダック総合指数は 方向が見えない展開なので、個別銘柄の含みを計算しながら、パターンをバラしてホールドするのが作戦だ。

ちょうど2銘柄が、それぞれ反対方向へ動いたので手仕舞いすると、入れ替えにいいのが2つあったので補充。SBUXは前日にエントリーできればよかったのだが・・

スイングスキャンのベータバージョンは、しかし凄い威力だ。っていってもチャートを読むチカラは必要だけどね。

 

天ぷら・なかがわ

いつも蕎麦の店の紹介ばかりなので(笑)今日はぐっと油っぽく、天ぷらのおいしい店をご紹介。

といっても、ぜんぜん油っぽくないのだけどね。

場所は築地小学校のきわ。築地交差点から歩いて1分のところにあるが、静かな道筋にある控えめな店構えなので、通りかかって入る人は少ないと思う。

 

ご主人の中川崇さんは36歳で高校卒業と同時に、茅場町の「みかわ」で、天ぷらの天才といわれる早乙女哲哉さんに師事。

17年間天ぷらの一から十までをじっくり学び、満を持しての独立。
 


ご主人の後で、9年間、誰も後輩が入ってこなかったため、下っ端でひたすら早乙女さんとのマンツーマンで仕事を覚えたのだという。

その腕前を見込まれ八丁堀店、六本木ヒルズ店の店長を経て、2004年7月に独立。

 

 

親方の影響を受けて、器や骨董が趣味という中川さんならではの発想で、カウンターは青磁の陶板だ。

一日2食でさらに普段は「油もの」を避けているのだけれど、たまには「食べたい欲」を満足させるのも、永く続けるコツかな?

と理由をつけて、週一くらいのペースでランチ出かけているのだけれど自宅から歩いてゆける至近距離なので、どうしても足が向くのだ。(笑)

 

 

天ぷらといっても全然、胃にもたれない。

車海老から始まり、貝柱のかき揚げを天丼か天茶で締めるに至るまで、すべてがうまい。

素材を厳選し、衣の配合、タネによる衣の付け方や油温、揚げ時間などが完璧にコントロールされているからだろう。
 

穴子がまた絶品。

5000円弱の梅というコースでも量が上品なので、文句なし。



 

ランチは1200円の天丼が名物だ。

12時までに入店しないと、待たなければならないので、開店直後の11時30分にカウンターへ座るべし。(笑)

 

天麩羅 なかがわ (てんぷらなかがわ) 
中央区築地2−14−2 
03-3546-7335 
定休日:月曜日 
11:30〜13:30 17:00〜21:00

地図 

平日の昼  1200円〜
梅  4725円(昼のみ)
竹  6090円
松  7350円
 

 

 

0209 Thurs.

個別銘柄と指数の関係

お世話になっております。「10月jump」・「12月米国基礎」を受講させていただきました、「やすけ」こと**です。毎日米国市場に参加し、シミュレーションを続けていますが、「12月米国基礎」へ書き込みしているのは完全に私だけとなってしまい、寂しい限りです…

そして、まだなかなか思い通りのエントリーが出来ず、やきもきする毎日です。今回も「02/07PTEN」に、判断が遅れてエントリーのタイミングを逃してしまい、順調に下がっていくPTENをただ指くわえて見てるだけという勿体無いことをしてしまいました。

掲示板への書き込みをする際、先生の毎日のギャッパーズアイを答え合わせとして使わせていただいております。今回は、そのギャッパーズアイで疑問に思った事があったのでメールさせていだたきました。

Gapper`s Eye・02/07火曜のHLBGPwatchで、先生は二銘柄をロングエントリーされていました。この日はギャップダウン、左に抵抗線があり反転の可能性もありましたが、私はショートサイド寄りの指数だと思っておりました。その判断から、私自身はロングサイドの監視は全てスルーしていました。

しかし先生がロングサイドへ、しかも個別銘柄として見ても、抵抗線があったりMAの並びが弱かったりと、あまり条件が良くなさそうな銘柄へエントリーしたのが不思議に思えて、思い切って質問してみようと思いました。

先生はどういった理由から、二銘柄ロングエントリーをしたのでしょうか?


私自身の判断としては、反転の可能性を考慮しての、ショートエントリーへのヘッジぐらいしか思い当たりません。…それにしては、ショート一つに対して二銘柄も入っているし、ロング条件としてもあまり良くないんじゃないかなぁと思えてしまって。

なにぶんまだ未熟で判定できる事も少ないので、自分は見落としているが他の方には当たり前のような判断ポイントがあるのかもしれません。

でも解らない部分を放っておいても成長できないし、せっかく質問をすれば答えて下さる『先生』がいるのだから、質問しないのは勿体無いと思い、メールするに至りました。

申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

タイムリーなご質問ですね。同じような疑問をお持ちの方は多いかもしれません。

該当する日のギャッパーズアイはこちらです。

下が該当する日のナスダック総合指数です。

緑の横線が始まった位置です。
 


 

まず陰線が3本続いています。

つまり今日はこの横線の位置で反転して上へ上がる確率が高いのです。

下には青い線を引いてありますが、サポートといって下がるのを邪魔する線です。

ですがこの日は、陰線と言って赤いローソク足で終わったのですけどね。

個別銘柄でエントリーしたものは、ロングサイドへギャップアップしたいいカタチのものが2銘柄ありました。

 

VRTSは 移動平均線の並びもよく、それまでのレジスタンスをブレイクしています。

この日は上がりませんでしたが、ギャップとレジスタンスに支えられていますから、必ず上がるはずです。

この銘柄の移動平均線、つまり5日と1ヶ月のトレンドはアップトレンドなのですからね。

このギャップは埋めないでしょう・・わかりませんが。

ですが確率は高いのですね。

それが証拠に翌日の昨夜は上げました。

 

 

これはダウントレンドラインが崩壊して、程よい大きさのギャップがあります。

5日の高値もブレイクしています。

問題なのは移動平均線の並び順だけです。

少なくとも上のVRTX かのどちらかは上がると考えたわけです。

これも翌日は上昇しました。

 

下のPTENはショートサイド銘柄ですが、5日の安値をブレイクしています。

それに十分な大きさのギャップがあります。

万が一のためにロングサイド2銘柄のヘッジとして選択しました。


 

あまり条件が良くなさそうな銘柄へエントリーしたのが不思議に思えて、思い切って質問してみようと思いました。

先生はどういった理由から、二銘柄ロングエントリーをしたのでしょうか?

私自身の判断としては、反転の可能性を考慮しての、ショートエントリーへのヘッジぐらいしか思い当たりません。…それにしては、ショート一つに対して二銘柄も入っているし、ロング条件としてもあまり良くないんじゃないかなぁと思えてしまって
 

と書かれていますが、それはエントリーを決める条件として、ナスダック総合指数を基準にして考えるるため、個別の銘柄のカタチが正確に判定できなくなっているからではないでしょうか?

VRTXなんてと、私にはてもいいカタチに見えますが・・

この日終わってみると、DOJIになっただけの話です。

翌日は上げました。
 

PIXR もトレンド崩壊のパニックパターンとしてとてもいい形です。

ただ移動平均線の並び順が気になるだけです。

どちらの銘柄も十分なギャップサイズがありますからね。

 

ハイローバンドの基本は、個別銘柄のパターンで決めます。

マーケット全体の指数となるナスダック総合指数は、個別銘柄に影響を与えるためにチェックしておくのです。

脱出するタイミングや、その方向へ動く可能性の参考にするためです。

この3銘柄を比べてみると、すべて違うパターンです。

選択した理由はこの組み合わせなら、トータルで勝てると考えたからです。


 

Coolでの早速のご回答、どうもありがとうございました。

確かに、まず指数を基準として、銘柄選択を行っていました。どうやらいつの間にか、指数の方向にばかりとらわれ過ぎていたようです。

これでは「指数がショートサイドなんだから、多少反発したって、ロングへのエントリーは危ないんじゃないか?」と勝手に心で決め付けてバイアスをかけていただけですね。この辺も、メンタル修行の一環なんでしょうか???

個別銘柄での判定が主で、指数はそれの後押し程度のものなんですね。


それに、「MA並び」などの、ひとつの悪条件にのみ縛られすぎていました。これではまさに木を見て森を見ずですね。個別銘柄の全体を見て、それぞれの条件の良し悪しを複合して、それらの兼ね合いで判断していくのが大事なことだと勉強になりました。

どうにもまだ、ひとつの悪い条件を見つけると、そのひとつに固執してしまう癖があります。今までも、五日以上離れたローソク足で形成された抵抗線を必要以上に気にしてしまい、パスしてしまう場合が多いのですが、それも同じような理由からですね。


確かに個別銘柄として判断すれば、きれいにギャップアップを起こしている良いパターンですね。

それでもまだ、私の判断力レベルでは、やはり抵抗線が気になってしまいますが…ちゃんと抜けきっているのかな?大丈夫かな?と。



質問をし、回答をいただく度に、まだまだ何も解っちゃいないんだなぁと実感します。

先は長いですが、プロになると覚悟を決めた以上、ちょっとやそっとのスランプでへこたれているわけにはいきません。

ほかの方と比べ上達のスピードは遅いかもしれませんが、これからもご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

今回もありがとうございました。



PS:今年の夏ごろに、米国株ライブトレードセミナーを受講できればと考えております。

そのときはまた、宜しくお願い致します。


 

トレードで大事なのは「欲という誘惑に打ち勝って、決め事を守ることができるかどうか」という点です。

というのは我々の毎日の生活と言うのは、ルールを守っているようで、厳密にはほとんどルールを守っていないことが多いからです。

毎日ルールを破って生活をしていても、実際の生活ではそれほど困ることはありません。

それどころか、ルールを守ろうとすると、毎日の生活そのものが楽しくなくなるように感じることの方が多いのです。

つまりルールを破る習慣を毎日繰り返しているというのが実態なのです。

ですから、こうした部分を訓練をしないで、トレードをすると損失を出すことになるのです。




たとえばダイエットしようとして、甘いものを控えようと考えるとします。

ですが甘いものを全く食べないで、一週間過ごすことができるでしょうか?

多分無理でしょう。

なぜなら「甘いものを控える」と決めたのにそれが守れないのは、意思が弱いからではないく、別のところに原因があるからです。

「甘いものを控える」ということが守れないのは、計画そのものが守れないものであったり、具体的ではないからということがほとんどだからです。




たとえば、甘いものは毎日夕食後に「お焼き」を一個だけ食べるだけ。

というルールを課して、一週間だけ続ける。

これならできるでしょう。

その理由の第一は、一週間だけ続けることができるかどうかを試す、という目的がはっきりしていることです。

第二に、毎日夕食後に「お焼き」を一個だけ食べる、という具体的な方法が決まっているからです。

これはトレードにかかわらず、他の仕事や毎日の生活習慣の改善でも同じことなのではないでしょうか?

ただトレードでは、その結果がストレートに数字としてあらわれるため、判定がとてもわかりやすいということはいえると思います。




このように目的を持って、具体的にルールを守る例を、トレードを例にとってあげてみます。

ちょうど一年前に全くトレードをされたことのない人が、セミナー受講後3ヵ月後に実トレードを始められました。

彼はルールを厳格に守った結果、10ヶ月ほどで213戦199勝9敗5分で、累計利益は2千万円以上。ここ一ヶ月だけでも400万円以上という成果を上げることができたのです。

成功した理由はただ一点だけ。

彼はルールを徹底して守ったのです。




ですがこのように長期間にわたってルールを守るということを続けるのは、毎日夕食後に「お焼き」を一個だけ食べるだけというルールを一週間だけ続けるよりも、かなり難しくなります。

こうしたより難しいことをやり遂げるには、ストレスを減らす方法を考える必要があります。

トレードでは慣れと適切な訓練によって、トレードの判定に関わるストレスを減らすことが大事なのです。

つまりストレスをどのように扱えばいいのかという点は、トレーダーにとって、非常に大事なポイントとなるのです。




ストレスは2つの形態から成り立っているるのですが、それは心配事と恐怖による逃避行動です。

我々の脳が処理できる能力というのは限られているため、もし心配事や恐怖心で頭が一杯なら、正しい決定をするためのスペースというのは、ほとんど残っていないことにな ります。

そのため正しい判断とアクションを決定し、それを実行に移すことは非常に難しくなるのです。

また恐怖による逃避の心理は視野を狭くします。

そのため、トレードの初期の段階や今まで行ってきた反応パターンを、繰り返そうとするのです。

ストレスを受けた状態で下す判断で多いものは「決定をしない」という判断です。

それは言い換えると、人や外部からの情報に従って行動しやすくなるということになるのです。

つまりより安易な行動をとろうとするのです。

だがここで考えなければならないのは、安易な行動が正しかったケースというのは非常に少ないという点です。




このように人はストレスを受けると、群集心理に従いやすくなるのですが、その理由は他人の行動に従うというのは、楽で簡単だからです。

大勢に従っていれば、自分で決定する必要はなくなるからです。

そうして、自分を守るためにストレスを感じなくなろうとするのです。

ですが、えてして大勢に従った結果というのは、往々にして望んでいない結果をもたらすことが多いのです。

そして今度はさらにまた、より強いストレスを受けなくててはならないハメに陥るというわけです。




このようにトレードではストレスを減らすことを考えることが大事になります。

ストレスを受けると、決断により多くのエネルギーを費やすることになります。

たとえば約定が戻ってこないとか、執行に時間がかかるとか、チャートが見にくいなどといった解決できる問題は、早急に解決して、ベストな状況でトレードを続けるべきなのです。

そうした難しさがあると、そしてその苦しみを避けるため、結局は今までの方法を続けるだけになってしまうのです。

このような理由で、無駄な労力を費やしても、より多く儲けることはできないのです。

その結果として余計なエネルギーを使うだけで終わってしまうことが多くなり、結局は選択の範囲を狭め、成績を悪化させることに繋がるの です。




大事なことはストレスの原因を突き止め、抵抗力をつけることで、ストレスの感じ方を違ったものにすることで、ストレスをより少なく感じることができる ようになります。

成功を収めているトレーダーの、損失に対する考え方は、一般人とは違っていることが多いのです。

トレードがうまくゆかない人というのは、損をすることに対してより不安な感情を抱いています。

ですが、成功しているトレーダーは、損を必要でありそして不可欠なものとして考えています。

ロスは成功のためのコストであり、必要な要素なのですからね。




我々は、儲けたい、成功したい、失敗したくない、幸せになりたい、などといった風に心の中に目的の異なるいくつかの願望を持っています。

ですが普段はそれを常に意識することはありません。

ですがそうした願望というものは、その目的を達成しようと、その人に常に働きかけるものなのです。

そのため複数の目的は、お互いに矛盾を生み出すことがあります。

こうした理由で、目的や願望を達成したい場合は、意識してそれらを整理し、単純化し、順序だてることで、そうした複数の目的を調和させることができます。




多くの人はストレスを受けると内面が感情的な状態になります。

そうして感情的になままでトレードを行っています。

問題の多くは、感情のコントロールがうまく行かないことが、原因となっているのにです。

そうした問題を解消するためには、感情をコントロールする方法を学ぶことです。

トレードを成功させるには正しいルールのもとで、訓練を繰り返すことが大事になります。

またさらに、ストレスを減らす工夫と同時に、カラダの持つ筋肉の力や、姿勢、息、筋肉の緊張を変えることで、自分の感情が驚くほど変化すること も知る必要があります。

そして決定のプロセスについても、日常的な慣習に従うのではなく、効率の良いシンプルな方法で行うべきなのです。

トレードという仕事では、こうした点はかなり厳しい条件のため、トレードで成功すると、金銭的な部分だけではなく、他の部分でも、実際の生活に大きな影響と変革に繋がることが多いのです。

このような今まで説明したような点は、他の物事や仕事においても実は共通することのため、これらのノウハウは実に有効に働くのです。
 

 

0208 Wed.

昨夜の米国マーケットは、反転して上昇するかと期待したのだが、プリマーケットでの先物はギャップダウンの値段帯で推移。事前チェックでは余り期待できないオープニングとなりそうだったが、CELGが見事なパターンでロングサイドへ駆け上がり、そのあと絶好のタイミングでGOOGがサポートをブレイク。

気持ちのいい急落は、何と2分間で3.45ポイント!こういうときの銘柄探しでは、ブレイクスキャンの威力が炸裂。その後ハイローバンド銘柄をチェックしたが、オープニングでの今日の余勢を買って、3銘柄を選択。さてこのあとどうなるか。

いやあ久しぶりに気持ちのいいマーケットだった。この調子だともうすぐ春かな?とにかく早く暖かくなって欲しいものだ。

 

ルール

仕事をやめて収入がなくなる。これは最もストレスの高いパターンの一つと言っていいだろう。

だがリタイア後の理想の一パターンとして、退職して好きな仕事をしながら悠々自適の生活をするというものがある。

こうした場合には、収入がないという前提でその後の生活プランを考える、というのがいわゆる給与生活者の常識だと言っていいだろう。

そのため、定年後に利息で余生を生活しようとすれば、利息のもとになる分母を大きくしておかなければならない。

だがバブル崩壊後、借金だらけの企業を守るために異常な低金利政策が取られている日本では「通帳のシミ」と呼ばれるほどの、金利しか付かなくなってしまっている。

もしあなたが定年後に利息で余生を生活しようと考えているのなら、日本ではそれはもうすでにとうの昔に、ありえない非現実的なプランになってしまっている。

たとえば東京三菱UFJの場合、定期でも金利は0.03%。つまり1億円預けて一年に3万円の利息にしかならない。

もし年収300万円になるような利息で生活しようとすると、100億円が必要になるということになるわけだ。

 

これが米国ならまだ多少の現実味を帯びてくる。

セービング・アカウントに預けておけば、シアトルだと1億円なら0.75%で年75万円の利息になる。

だがやはり年300万円という利息で生活しようとすると、4億円が必要になる。

バンクオブアメリカの銀行口座は、基本的に自分の口座はセービング・アカウントとチェキング・アカウントの2つがあって、セービング・アカウントだと金利が付くが、チェッキング・アカウントには金利が付かないのだ。

だから、余分なお金はセービングに入れておき、必要な金額だけをチェッキング・アカウントへ移動して、そこからキャッシュを引き出したり、チェックの引き落としに使ったりするというわけだ。

だが依然として、この分母の大きさが、現実的なものとは思えないのが、現実なのだ。

 

一方で、セミナーで教えている方法では、現実に一ヶ月1000万円を上回ったり元手が1億円になろうとする受講者もあわられている。

パソコンをキャッシュマシンとして使えるようになれば、まさに人生が変わるという見本のような話なのだが、これもまた一つの現実なのだ。

なぜならこの方法はルールさえ守れば、500万円くらいの資金で年240万円くらいのゲインが見込めるからだ。

最初にお断りしておくが、今日のコラムはそういう方法を薦めたり、宣伝をするために書いているわけではない。

 

以前「意思の持つパワー」という日記で書いたが、つまり考え方の変革は、その人の運命をも変える力を持っているということを言いたいために、冒頭でお金の話を持ち出したわけだ。

このように、物事にある一つの要素が加わると、劇的な変化や想像を上回る展開を見せることがある。

 

シアトルでダイレクトアクセストレードのトレーニングを受ける前に、初めてパソコンでのトレードを見たときに感じたのが、まさに「パソコンがキャッシュマシンになるのか・・」という感覚そのものだったのだ。

今から思えばちょうど、米国がドットコムバブルに突入する前の年。

トレーニングそのものを一ヶ月続けたあとの、いわゆる卒業試験ともいえるシミュレーションでは、勝ったり負けたりしながらも、最終的には1万ドル近い架空の利益を出すことができたのだ。

これで、いよいよ実際のトレードへ突入することができる準備が整ったというわけだ。

こうしたペーパー・トレーディングと呼ばれるシミュレーションは、いわば紙の上でのトレードだ。

現実のトレードの違いは大きい。

だがまず最初は半分趣味で、とにかく勉強してみようと思った。何しろうまくゆけば、パソコンがキャッシュマシンになるのだから。

もちろん、お金がかかっているから、普通の趣味よりはちょっとばかり気合が入ることになるのだが、最初はカミサン以外、誰にも言わずに始めた。

うまくゆく自信なんて全くなかったし「この年で大損したらちょっと立場もないしなあ・・」という慎重さも手伝って、もちろんナーバスにもなるわけだ。

 

ただカミサンとは「1万ドル損したらそれ以上やらない代わりに、トレーニング費用と損失分の1万ドルは趣味だと思ってくれ」と念を押しておいた。

だが、本当は自分に対しての不安を打ち消すためだったのかもしれない。しかし一方では、何とかやっていけるだろうという楽観的な部分も併せ持っていた。

パソコンがキャッシュマシンになって、机にお金が溢れ出る夢を見たこともあったくらいだからね。

ナポレオンヒルプログラムにもあったが、強いセルフイメージは非常に大事だ。

 

だが実際にやってみると、最初の半年は苦闘の連続だった。

買うと下がる。売ると上がる。

まるで誰かがこちらを見ていて、自分のトレードと反対のことをしているのではないかと思うほど、損失を出してしまうのだ。

マーケットのトレンドを読めずに、パニックになると必ず負けることになり、1日2〜3,000ドルのロスを出して帰る時などは、まさに世の中真っ暗闇。

だが、きちんと利益が出せるようになると、一転して「バラ色」の世界となり、嘘のように簡単に儲かるように思えてくるから不思議だ。



97年8月マイナス5.669ドル・9月プラス4.730ドル・10月マイナス5,469ドル・11月マイナス170ドル。

いきなり最初の月に5,000ドル以上のロスというのはまさに現実のプレッシャーによるものだ。

9月は、何とか4,700ドル以上のプラス。

だが「よし、何とかいけそうだぞ」と自信が芽生えてきたころ、忘れもしない10月27日。

DOWが550ポイント以上の下落という、それまでの10年間で最大の暴落 (Day with Greatest Net Loss)が発生したのだ。

市場はサーキットブレーカーが適用され、マーケットは完全に休止をするという前代未聞の状況に遭遇。

この日は致命傷こそ負わなかったが、脱出をミスって、4,337ドル50セントの損害を蒙ってしまったのだ。

新人にとって、あの状況で脱出するにはまったくの経験不足だった。
 

 

11月は169ドル25セントのマイナス。

毎朝5時半に起きて、1日6時間半頑張っても169ドル25セントの持ち出しだったから、他人から見れば「何やってるんだ、損をしているだけじゃないか!」ということになるだろう。

だが9月に4700ドル以上の利益を出したときよりも、気分はずっとラクになっていた。

10月のブラック・マンデーを乗り越えた成果が出始めたのだ。

現実には170ドル負けているのに、何千ドルも勝っているような気分だった。

黒字という結果はまだ出せていなかったが、大きな損をしないという自信をようやく持てるようになったのだ。

我が家ではカミサンとも「大きな損をしなくなってよかったわね・・」という傍から見ればまことに妙な会話が交わされていた。

トレードから帰ると、まず「どうだった?」から会話が始まる毎日だった。

 


やっている本人は、一応損をしても納得というか、仕方なく事実を受け入れなければならないのは当然で、自業自得だ。

だがカミサンの方は大変だったはずだ。

このように損をすると、最愛の入に心配をかけることになるのだ。

家族があると特にだ。

強い絆がないと、このトレードが原因で夫婦仲が悪くなったり、まわりの信用をなくすことだってあるかもしれない。

これはきつい。
 

 

今だから笑って話せるが、この仕事をするということはある意味で、人間関係の究極の試金石を体験することができるのだ。

誰でも最初はロスを出す。

確かに何カ月かは大変な試練だった。

だがそれを乗り越えると大きな希望と夢が待っていた。

翌年の1998年8月31日、マイナス512.61ポイントという史上第2位の暴落が起きた。

ところが、この日の成績は1,037ドル50セントの利益。

苦闘の1年の経験で、暴落時でも利益を出せるような方法を身につけることができたのだ。

その秘訣とは?

どんな世界にもルールがある。

だが共通して言えるのは、儲けるよりも前に、誘惑に打ち勝って、決め事を守ることができるかどうかなのだ。

続く・・

 

 

0207 Tues.

エレクトリックバンド

WX5がまだ使いこなせていないというのに、どうも AKAIの EWI が気になるので、ライブで使っているという T-SQUARE のDVD2枚を購入。

腕の悪いヤツは楽器に凝るという典型だな。< オレ?(笑) 

 

まず一枚目は、1990年の7月に旭川ミュージックフェスティバルで収録されたT-SQUAREのライブ「NATURAL」。編成はドラム・ベース・ギター・サックスおよびEWIという4人編成。ノリで日本人バンドだというのは、見なくてもすぐにわかる。

そしていきなりEWIが出てきますが、ピカピカの細長いアルミのハコに指を置くとことろがついているといった外観。一曲目が終わると、旭川の空港でのライブも挿入されていたですが、曲の途中で夕日やひまわりを延々と映すというのは、何だかなあ・・

WEIの音は例のシンセバリバリの音だけのようで、最後にTRUTHというF1GPのテーマ曲をやりましたがなるほどこういう曲だったんですね。

 

ということでもう一枚のDVDは FRIENDSHIP LIVE で2001年の録画のようで、スイートベイジルでのライブ。

冒頭は、スタジオの様子から。途中で多分リハーサルスタジオの様子が録画されているが、途中で消えてしまうので、何のために録画されているのか意味不明。

3曲目の「宝島」という曲でEWIが登場するが、塗装されてかなりモダンな外観になっている。

EWIの音はあいかわらずのシンセのアノ音だけ・・

だが、それよりもこのバンドはバックのリズムがメチャ軽いのがとても気になる。

この前の一枚目のライブからは、メンバーが、IZUMI HIROTAKA というキーボードが KEIZO KAWANO にかわっているが、ベースも SUTOH  MITSURU から KIYOSHI MURAKAMI へ。

ギターの髪の毛が真っ白で別人のように老けてしまっているが、何があったんだろうか?とそっちが気になってしまった。ははは。

問題はドラムだな。この軽さは。6曲目のSAFARI などのリズムになると、全くグルーブがなくなってしまう。

TRUTHと言う曲も登場せず。

 


 


でこういうときは、2004年にモントレジャズフェスティバルで録画されたチックコリア・エレクトリックバンド。

耳直しに聴いてみましたが、最近では2005年に来日しています。

85年の結成時は、ドラムのデイブ・ウェックルが一番印象に残っていたのだが、最新のこれを見ると、また印象が違うのですね。

一曲目 Port View から、いきなり全員の超技巧ワザが炸裂。

あのリズムであれだけのノリを出せるとは・・、恐れ入りました。

小気味のいい疾走感だ。

超テクニシャンの集結だから、まあこれくらいできて当たり前なのかもしれないが・・



続く Check Blast は8ビート。風変わりだが美しい曲だ。

チェック・コリアのソロに続いて、エリック・マリエンサルのサックスソロ。

で途中からラテンのリズムになるのだが、それでもエレクトリックバンドならではの個性が感じられるのが凄いところだ。

それぞれのソロが交錯してバラバラのようでいて、まとまっているという不思議なワールドが展開される。

ドラムのデイブ・ウェックルはまるでぜんまい仕掛けの人形のように叩く叩く・・

そして最後はフリージャズへと展開するこの構成がまた凄い。としか言いようがないのだねこれが。
 


3曲目は Mistress Luck-A Portrail

Mistress Luck-A Party

ジョン・パティトゥッチのベースのノリと目が凄い、目で乗ってるね・・(笑)

そのあとでフランク・ギャンバレのギターが炸裂。

でじっくりと、マリエンサルのサックスソロが・・

わかりやすい4ビートで、こういう展開ねえ。

途中でスパニッシュ風味のチックの完全なソロになり、パティトゥッチもスパニッシュフレーズを披露。

Mistress Luck-A Party へのイントロは、Return to Foreve 風のサウンドで展開され、ギャンバレは生ギターへ持ち替え、マリエンサルはソプラノサックスへ持ち変える。

 

文字で書くと限界があるのでこのあたりでおしまいにするが、チックコリア・エレクトリックバンドが全く初めての人も、パート1を聴くとそれぞれの味付けが楽しめるはずだ。

パート2には、ファン向けに号泣できる名曲の数々が収録されている。(笑)

とにかく、バリバリのロックファンもこれを聴けば、絶対に退屈と言う人はいないと思う。

 



チック・コリアは、1941年6月12日アメリカ・マサチューセッツ生まれ。

'60年代にマイルス・デイヴィス・グループへ参加、脱退後はCircle、Return to Foreveなどのグループでフュージョンという新たなジャンルを作り上げ、'85年にはThe Elektric Bandを結成。

アルバム「トゥ・ザ・スターズ」リリース直後に行われた、オリジナル・メンバーでの再結成ツアーに該当する。

こちらにチック・コリアのスペシャルセミナーがあり、グレーディアントという練習方法についても言及しています。

しかも無料ですぜこれが・・旦那!(笑)
 

 

 

0206 Mon.

WX5

先日「イージートランペット」を試奏したのだが、トランペットの指使いを覚えるという関門の前であえなく挫折。

「それだったら、フルートを練習したほうが、はるかに道は近くまた平坦である!」と書いたが、よく考えてみるとフルートの音色というのはマッチする音楽の種類がかなり限定されるのだ。

特にシンセ系のサウンドとはかなりかけ離れた音のため、ブルース、ロック、プログレ、ヘビメタでは全く活躍することができないだろうということは、容易に想像できるだろう。

以前シアトルでアマチュアバンドに参加していたときは、キーボードを弾いていたのだが、その理由は空いているパートがなかったというもの。

これはアマチュアバンドではよくある話で、みんな自分の楽器で好きな音楽をやりたいわけだから、すでにメンバーがある程度固まっているバンドだと、後で加入したものは、誰も演奏していない楽器を選ばなければならなくなるのだ。

実は結成中のハイローバンドでは何の曲をやるかはまだ決まっていないため、どんなジャンルの音楽にも対応できるようにするためには、フルートではない別の楽器の方がいいだろうと、白羽の矢を立てたのが「MIDISAX」 。
 


 

ヤマハの「MIDISAX」といえばWX5

サックスやクラリネットなどの感覚で、微妙な息使いによる音程・音量・音色変化などを音源へ伝えることができるという「ウインドMIDIコントローラ」 だ。

つまり音源にあるサウンドなら、トランペットの音でもシンセの音でも、出せるというカメレオンのようなサックスもどきの楽器といえばいいだろうか。(笑)

縦笛の運指を覚えている方なら、すぐにでもドレミファソラシド位の演奏は可能だというから、敷居も低そうだしね。

 

で調べてみると、AKAIの EWI と、この WX5 が、このジャンルでは双璧のようで、乱暴に言えばどちらも同じようなものらしいが、 EWI は EWI-4000Sという新製品が出たばかりで、まだモノは出回っていないのだという。

AKAIの EWI は「F1グランプリ」のテーマ曲で鳴っている「アノの音」といえばお分かりになると思う。

「ウインドMIDIコントローラ」にはリード付きマウスピースがあって、ウインドセンサー(息の圧力を検知)と、リップセンサー(圧力を検出)を内蔵 しているため、息の強弱で音量や音色を、そしてリードを噛む強さで微妙な音程をコントロールできるのだという。

またサックス系は始めてなので、どちらかといえばより簡単そうな WX5 の方がよさそうだったことと、初めてのかたにも扱いやすいリードなしの「リコーダータイプのマウスピース」も付属 、という一言で WX5に決定。(笑)

というわけで、ずいぶん参考になることが書いてあったこのサイトで推薦されている、お茶の水にある石橋楽器ウインドパルへ。


店員の方に、吹いてもらうと、まさにシンセ。

音源モジュールVL70-m と組み合わせると実にいろいろな音が出るのだね。

 


 

で、持ち帰って早速吹いてみたが、リード付マウスピースが意外と難しく、フルートのようにはゆかない。

それに「シ」「ド」「レ」の指使いがフルートとは全く違うのだ・・

オクターブキーというのも、慣れないとかなり難しい。

だが、ヘッドホンで使っていれば、吹いていても外には全く音は聞こえないから、練習をしていても、家族から顰蹙を買う恐れはないのがいいところだね。

しかし音は裏返るわ、オクターブ上へ移行するところで、つっかえるわで、人に聞かれることなく練習できるというのはホント有難いことだと実感。(笑)

まあ一年あるので、何とかなるだろう。

ということで、練習をするためのモチベーションアップのために、ここでこうして書くことにしたというわけだ。

WEB はホントいろいろと役に立つな。(笑)

 

 

 

0205 Sun.

慣らし運転

という儀式めいたことを実行することで、新車を自分好みに仕上げるという、いってみれば自己満足に近いことを楽しめるのも、車を持つ喜びの一つだ。

1987年式の911のときはエンジンオイルも、相応に減るうえこうしたランニングインをすることで、その効果を楽しむことができたのだが、最近はポルシェといえどもそうした儀式をしても、「旨み」を引き出す必要がなくなってきているようなのだ。

2005年型のボクスターSの取り扱い説明書は「新車のうちはエンジンの回転を抑え目にして走る」という、味気のないことしか書いていない。

ディーラーに聞いても、最初の最初の1000qは5000回転くらいまでで走るくらいでいいという、やる気満々のこちらが肩透かしを喰らうほどのテンションの低い返事しか返ってこないのだ。

1997年にボクスターの長期テストを実施した頃のカーグラフィックの記事でも・・

「ツッフェンハウゼンの本社工場を訪れた時に確認したところ、生産ラインで組み上げられたエンジンは、まずシャシーとドッキングする前に全数ベンチで慣らしを兼ね て、チェックが行なわれ、しかる後にエンジンオイルとフィルターエレメントを交換、さらにラインオフする前には公道上で30q程度の最終チェックを施される」

とあり、そのテストに出かける場面でも「少なくとも5000rpmは回しているようなシーンが目撃されているというので、さほど神経質になる必要などないのかもしれない」と結んでいたくらいなのだ。




 

そんなわけで最初の1000qまでは3000rpmで我慢して、それからは500qごとにリミットを1000kmまで上げる、短期決戦型スケジュールで慣らしを敢行することにした。

その後は1000-1500q:4000rpmまで、1500-2000q:5000rpmまでとして、走行距離が3000キロを超えるとリミットまでという自主規制枠を設けてきたのだが、それでもリミットを上げた直後は時折そこまでひっぱる程度にとどめ、200-300km走ったら今度はリミット付近を常用するというパターンを繰り返し、先日ようやく無事3000キロを突破したといういわけだ。

ということで、念願の初回の定期点検もようやく終了し、あとは1万キロか1年後までメンテは不要なのだという。

 


特に以前書いたように、納車後すぐに奢ったオーディオシステムのサウンドに酔いしれていれば、リミットまで引っ張れなくても、フラストレーションが堪らないだろう作戦も功を奏し、おまけに3000回転もまわせば車の流れをはるか後方へ置き去りにするだけの加速を手に入れることができるため、フラストレーションとは無縁の4ヶ月を過ごすことができたというわけだ。

特に最近は、このオーディオのスピーカーシステムのエージングが進み、むしろこちらの「音」の慣らしの方が効果は大きいようなのだ。

音の堅さがほぐれてユニットの柔軟性がたかくなってきたせいだろうか、以前こちらで書いた「音質向上用ファイナライザー NESPA Pro」の処理の有無の比較試聴でも、あからさまにその効果を実感できるほどまでに、音の分解能の諧調がきめ細かくなってきたようなのだ。

これから暖かくなるにつれて、幌を下ろす機会がさらに増えるだろうから、エンジンのサウンドをより楽しめることにもなるわけで、幌を閉めたときはオーディオの音を楽しみ、幌を下ろすとエンジンの音を楽しむという「一粒で二度おいしいアーモンドグリコ」状態を堪能できるというわけだ。

 

 

そのうち、ケイマンを買った友人の車にもに試乗をさせてもらおうと考えているので、このエンジンの「慣らし」の効果の程がどれくらいだったのかも、明らかになるはずだ。

 

 

0204 Sat.

高精度クロック化サウンド

ハイエンドオーディオの世界では、5年ほど前から導入された「ハイビット、ハイサンプリング技術」によって、デジタル化されたシステムの音質を向上させるといういわゆる「進化の速度」を一気に早めている 。

この「ハイビット、ハイサンプリング技術」は、通常のPCM信号の精度を向上させる「アップサンプリング技術」へと発展し、飛躍的に情報量が増加したデジタル信号の精度を向上させると共に、伝送時の劣化を防止する目的で基準クロック(システムクロック)の高精度化が脚光を浴びるている。

国内メーカーではエソテリック社というティアックのハイエンドブランドの製品が、このハイサンプリング、アップサンプリング、クロックの高精度に取り組み、、D-01/P-01という420万円のシステム や、P03+D03(セットで240万円 )などの製品にこの技術を導入している。

こうした影響でハイエンドオーディオユーザーの興味を集めているのが、クロック発信精度の改善、つまりクロック発信の高精度化だ。



この「クロックの高精度化」については、基本的に内部のクロック発信器を高精度なものに置き換える方法と、外部から高精度なクロックを入力する、という2種類の方法がある。

内部のクロック発信器を高精度なものに置き換える方法では、機器を改造する必要があり、そのため信頼できる「チューンナップ」技術が必要になるというわけだ。

こうした回路チューンにおける音質変化の原因は「クロック発信精度」だけではなく「クロック発信波形」も密接に関連しているため、水晶発振子あるいはクロック発信回路を置き換えるという単純な方法では、必ずしも音質改善効果は保証できないのだという。

そうすると、しかるべき定評のある技術を投入しなければならず、価格もそれなりに高くなるというわけだ。

一方でのもう一つの方法である、外部から高精度なクロックを入力する方法だが、これはさらに「コストが高くなる」という大きな問題がある。

デジタル信号の音質改善のための「高精度の基準クロック信号」を生成するには、高精度な発信子が必要となり、高価なルビジウム発信子の発信精度は10の-9乗というレベルに達するという。

その代わりお値段もそれなりになり、この発信回路に使用したESOTERICのG-0Sは120万円ナリ!

 

そこで新たに登場したのが「インフラノイズのアブソリュート・クロック・システム」だ。

これはどのようなデジタル機器にも接続できるうえ、比較的安価で高価な製品に勝るとも劣らない大きな改善効果があるというメリットがあるのだという。

インフラノイズ社のABS-9999は、DVDビデオのサラウンドフォーマットである、DD(ドルビーデジタル)やDTS(96/24対応)にも使えるという驚くべき能力を持つ唯一の製品だ。


ABSシリーズは、ESOTERICの120万円のG-0Sというシステムが使っているルビジウムよりもさらに精度の高い10の-13乗という高精度の原子時計を使用している。

それでいて、価格を一般市販製品の20-30%という価格に抑えることができたのは、電波時計の搬送波を受信し、利用することで高い精度を確保しているからだ。

ABS-9999は、内部に設けられた電波時計を利用した高精度クロック発信回路によって、SPDIF信号にデータと共に混在する256倍クロックを整形するというメカニズムになっている。

デジタル信号が改善できるのなら、CDをCD-RへダビングするときにこのABSシリーズを利用して「コピーの音質がオリジナルを上回る」という逆転現象が考えられるのだという。

「整える」ABS-9999に対して「作り替える」CRV-555+ABS-7777では、改善効果がより大きくなっているというがABS-9999を使えばDVDの音質をこのレベルで改善することができるというのだ。

製品はこちらから購入することができる。

 

こうしたハイエンドオーディオレベルの音がDVDから抽出できるとすると、家庭にいながらにして、そんじょそこらの映画館のシステムより遥かに素晴らしい音で、音楽DVDから映画のDVDまでを楽しむことができることになる はずだ。

まさに「夢を抱かせてくれる」技術だといっていいだろう。

だがそのコストは決して安くはない。

420万円や240万円という金額から比べればはるかに安いかもしれないが、一般のレベルでいえば、決して安いとはいえない値段だ。

そこでこの製品のインプレッションをいろいろ探したのだが、なかなか見つからない。

だがこのABSのシステムは、録音スタジオでの録音やマスタリングでも導入されているようで、日本ビクター横浜スタジオではレコーディングやマスタリングにすでに使われているのだという。

で探し回った結果、オーディオ専門のStereo誌で、このような記事をようやく発見。


 

確かに私も、電波時計を使うというのが何となく、ちょっと胡散臭い気がしていたのだが、ここまで書かれるとこれは導入しなくてはなるまいと、ネットでプチッとオーダー。

でウチのシステムとしては DV6500/KAI  のデジタル信号を、ABS-9999へ送り込み、生成されたデジタル信号を、「映画館を自宅に」で書いた、NIRO REFERENCE (ニロ・レファレンス)というスピーカーシステムで再生するということになる。

つまりこれで、システムはすべてデジタル接続となったわけだ。

結果がよければ、自分のオーディオシステムへも導入しようという魂胆だ。(笑)

 

しばらくエージングをしてから、ちょうど風邪を引いたのを機会に、本格的に聴き込むことにした。

まずDVDの映画だが、音がとても自然になったというか、静かになったような印象を受ける。

別の言い方をすれば、ボリュームを上げてもうるさくないということになる。

最も大きな違いは、低域の質だ。

飛躍的というか、劇的に良くなったと断言できる、圧倒的なレベルの違いを感じるのだ。

低域の音の密度があたかも5倍くらいに凝縮されたように重くなり、同時にスピード感がアップし、とてもよく制御されている印象を受けるのだ。

このように「質感」は著しく向上し、NIROのサブウーファーがこんなレベルまでの解像度を持っていたのかと少し驚いた次第だ。

 

特に録音のいい音楽もののDVDはまさに圧巻だった。

そういうわけで、CDとDVDを片っ端から聴き直している。

今までは低音の量感に埋もれていた繊細な中高域が、まるで発掘されて日の目を見たかのように現われるため、音楽そのものの印象が一変してしまうのだ。

こんなに変わっていいものなのだろうか?

シンセの音はこんな音だったのか・・とか、ハモンドの音がこんなにも微妙に変化していたのかなどというように、音のグラデーションの度合いの解像度が高いためにいままで気づかなかった音が、耳 へバシバシ飛び込んでくるから堪らない。

こうした違いは聴き慣れたDVDほど顕著になるのだが、いくつかを例に挙げてみよう。

 

リー・リトナー Lee Ritenour の オーバータイム OVERTIME は、録音スタジオへ観客を入れて作成された非常に高音質なDVDだ。

CDも発売されている。

2枚組みのDVDの2枚目では、アンソニー・ジャクソン Anthony Jackson と メルビン・デイビス Melvin Davis という二人のベース奏者と、ハービー・メイスン Harvey Mason と オスカー・シートン Oscar Seaton という二人のドラマーが登場する。

 

A Little Bumpin’ では、それまでのアンソニーの深く伸びるベースサウンドとは一変し、メルビンのフェンダー5弦ベースから弾き出されるチョッパーサウンドが炸裂する。

弦が「新しい」ときの典型的な「ベンベン」という音が、とにかく非常にリアルで、チョッピングの瞬間のタッチと、その後に伸びる深いサウンドの、魅力的なコンビネーションにゾクゾクする興奮を覚えることになる。

これほどまでに音色が多様だったとは・・・

途中のエリック・マリエンサルによるソプラノサックスのソロでは、リードがかすかに割れるような強力なブローのときのサウンドと、そのあとの咽び泣くような 雄叫びの違いをはっきりと聞き分けることができるだろう。

 

続く Water to Drink では、メルビンは先ほどのフェンダーの5弦ベースから、7弦ベースに持ち変えるのだが、この一弦と二弦の低域の底知れぬサウンドの深さには、つい聴き 惚れてしまう。

車言えば強固な剛性のシャーシーに相当する、ベースとバスドラムが織り成すサウンドがこれだけしっかりしていると、音楽そのものの印象が激変してしまうのだが、しかしこれだけ違うのは、問題ではないだろうか?

と苦笑いしたくなるほど、サウンドが違ってしまっている・・

オスカー・シートンのスネアワークがまた渋いことをやっていることにも気づいてしまうし、そのあとのオスカーのドラムソロのタムの音や、シンバルが炸裂するその切れ味などから、クロックの精度が音に与える影響の凄まじさを、存分に味わうことができる のだ。

 

ダニー・ハザウェイの娘のケニア・ハザウェイの作曲で、その彼女自身のボーカルをフューチャーした、Possibilities では、リー・リトナーのヤマハ特性のエレキ生ギター?から繰り出される、透明な粒子がはじけ飛ぶような、そのフレッシュなサウンドに仰天することになる。

続く Papa Was a Rolling Stone では、クリス・ボッティのトランペットの、ハイノートに痺れ、身じろぎ一つできない瞬間が訪れるのだ。

グレイディ・ハレルのボーカルのあとの目くるめく凄まじいノリの中での音の重なり合いの中にあっても決して埋もれることのない、トランペットのエコー成分に耳を傾けて欲しい。

エコーが空間に溶けて消え去るまで、その「消え様」を余すことなく聴かせるその解像度には、恐れ入ってしまう。

 

だが、ここまで凄まじく精緻な解像度も、それはハイエンドオーディオの醍醐味のごく一部でしかないのだ!

Thirteen では、メルビンの7弦ベースが支える分厚いベースサウンドと絡みながら、フェンダー・ローズのエレピでパトリース・ラッシェンがソロを展開するのだが、 あれだけ楽器の数が重なり合っていると、ともすれば埋もれがちなフェンダーローズのエレピサウンドを、ここまで諧調をつけて聴かせるとは・・・・

絶句。


オスカー・シートンのリズムはハービーとは違って若さが持つタイトさと、生きのいいノリのよさで、グイグイとサウンドを高揚させるため、クリス・ボッティーは極限のハイノートを繰り出さざるを得なくなるのだ ろう。

そのあとでメルビンは途中で7弦ベースにエフェクターをかけて、ベースソロを繰り出す。

だが、その諧調を感じさせないフレージングを織り交ぜた多様さは、聴く者にベースによるソロだということを忘れさせてしまうのだ。

映像がなければ、とてもベースが奏でるサウンドとはわからないだろう。

 

最後のイヴァン・リンス のボーカルによる She Walks this Earth では、アンソニーのベースの深くそして伸びるサウンドの魅力が手に取るように伝わってくる。 

ハイエンドオーディオの音を浴びると、時間をもそのサウンドと同じように極度に圧縮され、高い密度で色濃く染め上げてしまうため、まったく時間の概念が見えなくなってしまう。

これこそが、ハイエンドオーディオの真髄なのかもしれない。

 

 

0203 Fri.

昨夜の米国マーケットは、ギャップダウン オープニング。イントラデイはなかなか美しいパターンのものがあり、GOOG効果のため動きが遅く感じられるようになり、ホント楽しくなってきた。ハイローバンド はナスダック総合指数を見るとわかるが、位置が悪いからね。最後のポジションも無事処分。身軽な状態だ。無理をせず早めにお開き。

朝起きてみると日足は長めの陰線。下のサポートを抜けるかどうかだな。サポートになるのだろうか?

 

無料は素晴らしい

といいながら、一銭にもならない日記を書いているわけであるが(笑)では本当に書く側にとっても読む側にとっても、無料というのは素晴らしいことなのだろうか?

この調子でブログなどがどんどん繁殖して、アフリカ大陸の奥地でもライオンが寝転がって読むくらい普及すれば、面白い日記はボランディアが書くものだというのが常識となるのかもしれない。

先日も2月1日に「ライター」で、「ボランティアで書く人は本業があるからこそ、気分転換によって生まれる高いモチベーションが昂じ、面白いものが書けることに繋がるのだ」という屁理屈を書いたばかりだ。

そして、プロのライターとアマチュアのライターを分ける境界線というのは、単なる面白さや、書く力などだけでは区別できないと、勝手に断定してしまったが、ではお金のために書かれたものと無料で書かれたものとは、何が違うのだろうか?

何かが違うはずだ。

紙に印刷したものを販売している世界に携わっている人から見れば、違っていてもらわなければ困ることにもなってしまうだろう。
 


では何が違うのか?

 

お金のために書かれるものは、常にある目的を持って書かれている。

たとえばこうすれば儲かりますよとか、こうしたらナンパが成功しますよ、といった「餌」が読み手を誘惑するためにぶら下がっている。

だから書き手は、本当は書きたくないのだけれど、お金のために無理やり書いているケースだってあるわけだ。

一方で無料で書かれたものはそうした目的はハナから頭にないわけで、自分がいかに楽しめるか、書いている過程がどれだけ面白いか、といった視点で書かれている。

書きたくないのに、日記を書く人はいないからね。(笑)

つまり書きたーい!から書いているのか、それともあまり書きたくないのに、書いているかという違いがあるはずだ。

つまり読み手に対して 何らかの目的がある場合は、お金をかけて書かれるが、書き手に対しての目的しかないものは、無料で書かれているという分け方をすることができると思う。


 

さらに重要なのは、読み手にお金を払って読んでもらうものには、ある程度の責任が生じるという点だ。

法的に言えば、最終的には本を読んでアクションを起こした本人の責任になるのだろうが、書く側にとっては「責任」を意識せざるを得ない状況が常に存在することになる。

もしこの日記が有料なら、読んでいる側だって厳しい減点法の基準を持ち出す人も現われるはずだ。

だらだらとした、ワンパターンの展開にはうんざりするだろうし、独りよがりで勝手な主張に対しては、容赦のない辛辣なコメントが書き込まれるだろう。

だが無料の日記では、基本的には書く側にとっては「何の責任もないもんね」という気楽さと、着地点はどこになるかわからんという、場当たり的で泥縄式な展開をも、気にすることなく書くことができるわけだ。

 

 

わかったぞ!

金のためにセックスをするよりも、好きにセックスをする方が何百倍も楽しいのと同じことなんだ!

つまりこうした日記というのは「娯楽」でありレジャーなのだ!

 

つまり、読んでいる人もタダで一緒に娯楽を楽しんでいるために面白がってくれるのであり、少しでも面白い一節でもあれば、もうそれだけで何だかずいぶんと得をしたような気分になって、好意的で盛り上がるコメントやメールが並ぶことになる。

着地点はどこになるかわからんという、場当たり的で泥縄式な展開は、このようにとんでもないところに降りてしまうことになるのだが、このような無責任な展開もOKなので、これが病み付きとなってやめられないのだ。

納得。(笑)

 

 

0202 Thurs.

昨夜の米国マーケットは、ギャップダウンで開始。だが、ハイローバンドだとナスダック総合指数を見ると、ショートできるゾーンではない。イントラデイも事前のチェックで はいいものがなく、オープニングは不漁。無理をせず早めにお開き。ハイローバンドも不作。

朝起きてみると日足は陽線となっていたが、上下にサポートとレジスタンスがあるので、出動しにくいパターンだ。上のギャップを抜けないと慢の展開が続きそうだ。



スイングスキャンのリリース予定ですが、クレじっとカードの認証の部分、つまりお金に関する大事なところで解決しなければならない問題が発生し、どうするかがやっと決まったところ。つまり、決済部分の最終チェックという段階に来ています。

できあがったところを、テスト走行?してみましたが、なかなか走り心地はGOOD。素晴らしいものができあがる予定ですので、申しわけありませんが、もう少し待っていてくださいね。

何だまた遅れるのか、とガッカリされたかもしれませんが、実はいいニュースもあります。

予定では同時に「スイングスキャンプロ」(仮称)をリリースする予定なのですが、30分足の情報に加え「30分マジッククロス・スキャン」と呼んでも差しつかえない機能を付加することになりました。

これを使えばブレイクスキャンを使って、最長30分ホールドという、いわゆるデイトレードをすることができる、というわけです。

現在ギャッパーズアイでは再度「30分マジッククロスGapプレイWatch」を掲載していますが、その理由はこれだったというわけです。

デイトレード手法としてはリスクの比較的少ない方法なのですが、受講者用掲示板で1月成績が 5戦 5勝 +2.35ポイントという方もいらっしゃいますね。もう少し待っててください。リリースまで頑張ってください!

ってその頃にはこういうものはいらなくなってるかも知れませんが・・(笑)

 

イージートランペット

ハイローバンドのミーティングの余波?でバンドのメンバーの一人が現物も見ないで早速ネットでオーダーしたというイージートランペット

ご承知だと思うが、トランペットは「バズィング」と呼ぶ唇の振動で音を鳴らすので、まず音を出すのが非常に難しい楽器だ。

だがこの「イートラ」(長いので略してここ以後はこう呼ぶことにする)は、歌声をトランペットの音に変えるこができるのだという。

つまり、EZ-TPのマウスピースへ声を吹き込むだけで、その音程通りのトランペット演奏ができるらしい。

トランペットという楽器には興味があるのだけれど、技術的な難しさのためにあきらめていた人にとっては、確かにスペックを見る限り「魔法のつえ」のような製品に思える。

では実際にはどうなのか?

ということで、試し吹きのため出かけることにした。

まず山野楽器へ行ってみたのだが置いてなかったので、銀座ヤマハへ。

結局足掛け3日に渡り、計3回銀座ヤマハへ行くことになったのだが・・

 

3階の管楽器売場に展示されていたイートラは、3万円強のプライスタグがついていた。

売り場のお姉さんによると、発売直後は生産が追いつかないほど売れたそうで、一年以上経過した最近になって、ようやく在庫を置ける状態になってきたのだという。

実際に手にした重さは本物と同じ程度で、本体は黒のプラスチック製だ。

これは私の全く個人的な意見なのだが、楽器というのは、やはり金属または木の質感がほしいところだ。

だがこの商品は、2005年の商品デザイン部門 / エンターテーメント・ホビー関連商品・楽器で、グッドデザインに選ばれたというだけあって、実物はそれほど安物っぽい雰囲気ではない。


 

 

デモ器はACアダプターを使うようになっていたが、実際に演奏するときには電源コードがあると邪魔なので、バッテリーを使うことになるのだろう。

トランペットって、楽器を構える格好を考えると、アドリブ・ソロをばっちり決めて、舞台のそでに引っ込むときには、やはりコードがないほうがいいからね。

バッテリーでの連続使用可能時間は 3.5時間ということらしいが、そうすると実際のステージでは、余裕を見て2時間くらいの連続使用なら大丈夫ということになるだろうか。

いちばん盛り上がっているところで電池切れになったりしたら目も当てられないから、途中の休憩時に新しい電池に変えておいたほうがいいかも知れない。(笑)

電池ケースの蓋は本体の裏についていて、しかもビス止めになっているので電池交換は面倒そうだ。

ドライバーがなくてもコインがあれば開けられるようになっていたが、本体を逆さまにするとバルブが邪魔になってかなり不安定になるので、できれば側面スライド式にして欲しかったところだ。

音は内蔵の朝顔部分のスピーカーから出るようになっている。

 

 

余談だが、このイートラを隣で係りのお姉さんが見ている店頭において、バックの伴奏もなく試奏するのは、ちょっと勇気が必要だ。

というのは、どうしても静かな店内で「ウーッ」というように中途半端な声を出すことになるため、トランペットのボリュームを上げておかないと、かなり間抜けな雰囲気になってしまうからだ。

まあそんなことを気にしているようでは、人前では演奏できない、と考え自信を持って思いっきりよく声を出したほうがいいだろう。(笑)

 

吹口は唇がすっぽりと覆われるほどのサイズで、実際のトランペットと比べるとかなり大きめだ。

試奏時はデモ器に備え付けの厚いボール紙を被せるようになっている。

演奏モードは 「歌って演奏」 「バルブを押さえて演奏」 「歌いながらバルブを押さえて演奏」という3パターンがある。

つまり伴奏に合わせて歌うだけで演奏できるモード、光るガイドランプに従ってバルブを押さえて演奏するモード、実際にバルブを押さえて音程を決める普通?の演奏モードという3種類のどれかを選択することになる。

 

「バルブを押さえて演奏」が正統派?の奏法らしいが、そのためには本来のトランペットの指使いを覚えなければならない。

ただ「声」は出さなくていいので、マウスピースに口を近づける必要はなく、持ったままとか楽器を置いたままでバルブを押えて演奏することも可能だ。

だがそうすると見た目的にはかなり不気味で、傍から見ると、何やってんだ?ということになるので、やはり口に当てておかないと、見た目が間抜けになるだろうね。(笑)

 

「歌いながらバルブを押さえて演奏」というのは、どういう意味かよくわからなかったのだけれど、お姉さんの実演だと、声を出しながらバルブを押えて演奏するのだが、これは指と同時に声を出す必要があるので、さらに難しそうだ。

本物のトランペットの場合だと「ド」と「ラ」の音は唇の形を変えることによって吹き分けるのだけれど、イートラの場合は演奏したいメロディを 「ア〜」 とか歌いながら、声の高さに合ったバルブを押さえ「声」によっても音の高さを吹き分けるようになっている。

すなわち、バルブをどれも押さえない状態で 「ド」 に近い音程の声を出すと「ド」の音が出て、声を高くして「ラ」に近い音にすれば「ラ」の音が出るというわけだ。

つまり何のガイドも無しに普通にバンドで曲を演奏するためには、このモードでやるのがベストなのだが、それができない人にとっては、本物のトランペットと同じように指使いを覚えるという「神業」的な練習が必要になるのだ。

ローマは一日にして成らず・・

 

 

3万円もしないと言う点が後押しして、音楽に目覚めたお父さんの、手っ取り早く自由にメロディを奏でるというショートカットは、このように、ものの30分もしないうちに夢と消え去ることになるのだが、そうなると自動演奏用のソング・データだけが頼りとなる。

あらかじめ用意されている自動演奏用のソング・データにあわせて演奏するには、自動伴奏に合わせて 「ア〜」 と適当に声を出しておけば大丈夫で、声を出すタイミングにあわせてイージートランペットがトランペット風の音色を鳴らしてくれるというわけだ。

音程は最初からプログラミングされているので何も考える必要はなく、別にそのメロを歌う必要はない。

「ア〜」 と、一本調子に棒歌いしても、声を出すタイミングさえあっていれば大丈夫で、タイミングはLEDの点滅で知らせてくれる。

で、押えるバルブは光でガイドしてくれるのだが、やってみるとわかるのだが、光って教えてくれるにも関らず、やはり運指を覚えていたほうがよさそうだ。

 

本体にプリセットされた21曲で実質的に使えるのは半分以下といった感じだ。

以下のような曲目なのだが、すぐに飽きてしまいそうなラインアップだと思いません?(笑)

TV・ラジオ映画

ビタースウィート・サンバ(オールナイトニッポンのテーマ)、フライデーナイト・ファンタジー>金曜ロードショーのテーマ)水曜日の夜>水曜ロードショーのテーマ、ロッキーのテーマ、スター・トレックのテーマ・レイダース>失われたアーク、ハトと少年(天空の城ラピュタより)

ジャズ・洋楽

枯葉、聖者の行進、夜空のトランペット、スパニッシュ・フリー、悲しき闘牛、ソウル・マン

クラシック

凱旋の合唱(歌劇「アイーダ」より)、神の御子は今宵しも、プロムナード(組曲「展覧会の絵」より)、交響曲第9番「新世界より」第4楽章

イントロ

宇宙戦艦ヤマト、愛するデューク

その他

はぐれ刑事純情派メインタイトル、G1競走ファンファーレ(東京・中山)
 

そうなると必然的にパソコン経由で MIDIデータを取り込んでみたいということになるかもしれないが、それには 「USB-MIDIインターフェース:UX16」 というアダプターを買わなければならない。

何だかヤマハの思うツボにだんだんと嵌ってくるようだが、ただしデータは大量に用意されている。

とりあえず ここ を見ると何と、ジャズ・フュージョンだけで膨大な曲数だ!

これだけあれば1日1曲ずつダウンロードしても5年間くらいは大丈夫。

暇つぶしにはぴったりだ。(笑)

 

ただ、MIDIデータは1曲あたり 210円なので、完全制覇には何と 15万円以上かかることになるが、月間定額サービスを使うと 525円で 1ヶ月間に 5曲まで落とすことができるらしい。

ま、週イチくらいのペースでレパートリーを増やしてゆくのが現実的か?

このMIDIデータは、曲によってはアドリブ・パートまで忠実にデータ化されているものがあり、例えばマイルス・デイビスの 「ラウンド・ミッドナイト」 などは完璧なでき具合と言っていいだろう。

これなら、音色をミュート・トランペットにしてコルトレーン入りバージョンを吹くと、本当に自分がマイルスになった気分になれるはず。

ここまでたどり着ければ、3万円を出しただけの価値はあるかもしれない。

まあ、私はこんなことをする気はないけどね。(笑)

 

で、肝心の使える音についてだが、次の22種類が用意されている。

(トランペット系) スイートトランペット、ハードトランペット、ソフトトランペット、トランペット、スイートミュートトランペット、ミュートトランペット、シンセトランペット

ブラスセクション、トランペットブラス、トランペットとサックスアンサンブル、ミュートトランペットアンサンブル

(トランペット以外) トロンボーン、ホルン、チューバ、スイートソプラノサックス、フルート、クラリネット、パンフルート、尺八、ヒューマンボイス、ストリングス、オーボエ


もともとがトランペットなので、もちろんトランペット系がメインななるのだが、スイートトランペットとソフトトランペットでは、音はぜんぜん違う。

スイートのほうは甘い音がして、ソフトのほうは柔らかい音がするというわけだが、ミュートトランペットがフォローされているのは嬉しい限りだ。

これさえあれば気分はもうマイルス。(笑)

ただ、コルネットやフリューゲルホーンがないというのは、片手落ちなのではないだろうか?

つまりアート・ファーマーは、あきらめねばならないというわけだ。(笑)

それよりも問題なのはサックス系の貧弱さで、スイートソプラノサックスしかないのだ。

まあそういうのが欲しい人は、MX5などのウインドシンセ系の楽器を買うべきなのだろうね。

 


 

尺八があるというのも最初は何となく嬉しいと思ったのだが・・

といっても、くわえられるほうではなくて、あくまでも自分がくわえるほうなのだが(失礼!)問題はこの音色が、あいにくと生楽器には全く肉薄していないレベルの音だという点だ。

といっても尺八トーンのトランペットの音色など、もともと誰も期待していないわけなので、そういう意味では問題はないといえるのだけれどね。

とにかく管楽器系はどれも決して褒められた音ではなく、使えるのはやはりトランペット系だけということになる。

 

トランペットにはバルブは全部で3つあってそれぞれが 「押している」 「押していない」 という2つの選択肢があるわけで、考えられる組み合わせは2×2×2=8通りとなる。

どれも押してない状態を差し置いても7通りは大丈夫なので、これで「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」 の7つの音を吹き分けることが可能になるというわけだ。

「夕焼け小焼け」 や 「君が代」 ならこれだけでも十分演奏可能なのだが、問題なのは、もっと複雑な曲を演奏する場合だ。

バルブには自分の体に近いほうから 「1・2・3」 という番号がついていて、1 2と書いてあるところでは 「1」 と「2」 のバルブを同時に押せばいいのだが、こんなものを見ながら演奏するのは無理だろう。

 

このモードでの「イートラ」の演奏では、3つのバルブに LEDが付いていて、押えなければならないバルブをガイドしてくれる仕組みなのだが、ここでさらに大きな問題があることを発見した。

それはトランペットのバルブ操作では「3つとも押さないポジション」が存在するという点だ。

当然ランプはどれも点灯しないので「ア〜」 と声を出すのを忘れてしまうとメロディと実際に出てくる音がズレて、ワケワカメになってしまう。

そのためこの音に遭遇すると、多分このモードへ取り組むテンションは大幅に低下するものと思われる。(笑)

 

と、ここまでで、イージートランペットならズブの素人でもとりあえず音が出せるということは判明した。

だが、それと曲が演奏できる事とはまったく別の問題で、やはりあの複雑怪奇な指づかいをマスターしなければならないのか?

そういうのが面倒なのでこのイートラを買うのだ!という私のようなものぐさ人が頼りにするのは、プレイモード1の 「歌って演奏しよう」モードということになる。

売り場のお姉さんは、最初指使いモードで実演してくれて、そのあとで声を出しながら指使いでやるモードをやってくれたのだけれど、最後にいよいよここで 「歌って演奏」 という真打モード!が登場することになる。

説明書を読む限り、もうほとんど、半自動演奏と言っていい機能で、トレードにもこういう機能が欲しいほどだ。(笑)

 


理屈上は自分の声域の範囲内ならすべての音が出せることになるのだが、高い声というのは出しにくいので、カッコよくハイノートプレーをやってみたいという人には向かないと思う。

お姉さんに試しにやってみてもらったが、声が安定しないと きちんと音が安定しないようなのだ。

どれどれと私もやってみたのだが、どうもうまくゆかない。

やりたいことの趣旨を詳しく説明すると、店頭のデモ器は長い間使っているから、故障しているのかもしれないということになったため「これができるのがわかったら買うので、在庫の製品を開けて試してもいいか?」と食い下がってみた。

運よく一つだけあった在庫を開封してもらい、お姉さんも説明書を見ながら大真剣モード。(笑)

 

声を拾うタイミングを3段階に調整できるので、ある程度のタイムラグを持たせて、声が安定してから楽器の音を出すようにもできるのだが、頭の中でテンポを想像しながら、Fly  me to the moon を口ずさんでやってみたのだが、全くダメ。

アドリブなどはもってのほかというか、夢のまた夢で、テンポなしで超スローテンポでもってしても、ヨレヨレの演奏しかできないのだ。

と言う顛末で「歌って演奏モード」はほとんど使えなかったのだが、これは決して私のやり方が悪いのではなく、説明のお姉さんも最後には笑いながら「申し訳ございません」というフレーズが出てきたくらいだから、これは練習次第で何とかなるものではないと思う。

私が最初想像していた、ピアニストなら例えばキース・ジャレットのように唸りながら弾くということを、イートラでやってみたいという夢は、こうしてはかなくも消え去ってしまったというわけだ。

 

コツコツと、指使いを覚えるべし!

ということなのだろう。

それだったら、フルートを練習したほうが、はるかに道は近くまた平坦である!というわけで、買うのはやめました。

さてバンドのメンバーの一人は、これを無事使いこなせるようになるのか?

見ものである。(笑)

 

 

0201 Wed.

昨夜の米国マーケットは、ノーギャップで始まり、おまけに事前のチェックでもいいものがなく、オープニングは不漁。こういうときは無理をせずで、即お開き。ハイローバンドも不作。朝起きてみると日足はDOJIとなっていたが、やはり早くお開きにしてよかったな。(笑)

さて、3月のセミナースケジュールをこちらに掲載しました。また2月の米国株基礎セミナーの募集も開始しました。2月のセミナーからは待望の「スイング・スキャン」のデモアカウントがついに使えるようになりました。正式なリリースについては、近日中に発表します。


ライター

といっても私はタバコは吸わないので、そのライターではなくて「書き手」のライターについて。

ネット上には予想外に面白い日記や読み物を見つけることがあり、そういうのにたまたま出くわすと、なんだかとても得をした気分になる。

つまり基本的な姿勢として、ネット上のタダのものにはハナから期待していないからだろうね。

だけどそうした点を除いても、本屋でわざわざ買う本なんかより、遥かに読みごたえがあって、それでいて刺激的で、面白いものだってあるのは事実だ。

じゃあ、そういう人は、プロの書き手つまりライターなのかというと、意外や意外にそうではないことが多い。

何故だろうか?

理由は簡単だ。

それは、ほかに本業があるからだと思う。(笑)

 

本業があるからこそ、予想外の理由である気分転換などによって、高いモチベーションが昂じると面白いものが書けることに繋がるのだろう。

こうして考えると、プロのライターとアマチュアのライターを分ける境界線というのは、単なる面白さや、書く力などだけでは区別できないということになる。

本の原稿料について書かれている本を読めばわかるが、年収ベースで考えると、一般の仕事の方が高いケースが多い。

たとえば編集者の方などは、どういうものを書けば売れるのかとか、何が面白さなのかを知っているわけで、中にはさらに書く力のある人だっているわけだが、プロのライターになる人は意外に少ないようなのだ。

プロのライターとしてやってゆこうと考えると、意外とキツく、時間に追いかけられるから、収入だけで考えれば、意外と割が合わない仕事だということがわかるはずだ。

高収入を上げている人は、ごく一部のベストセラーを連発できる作家か、たまたまベストセラーになった一部のライターだけで、その確率を考えると、決して割りのいい仕事ではないことがわかるだろう。

つまりもともとが書くのが好きで、普通の仕事をしたくない、あるいは務まらない人がプロのライターになるのではないだろうか?

という結論に落ち着いてしまう。

 

私の日記なんかにも時々、本を出さないのかというコメントがつけられるが、とんでもハップン駅まで10分!(笑)

日記やエッセイ調のものっていうのは、有名人や作家が書いたものだから売れるのであり、無名な書き手が書いたものなんて誰も買わないと思う。

その日記だって、今の仕事をしているから時間があり、いろいろなところへ出かけることができるので、何とか書くことが見つかっているわけで、年中机に向かって、プロとして書くようになったら、多分何も書けなくなるだろうね。

それに売れる数だって、 mixi の足跡から推測しても、せいぜい数千部売れれば御の字、ということになるのではないだろうか?

 

書いているうちに、なんだかこういう結論になってしまったのだけれど、どこか間違っていますかね?

とめっきり自信のないエンディングとなってしまった・・(笑)

 


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2006 0201-

 

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