TOP ・
COOLに過ごそう
・ MIQ Index
0826 Thurs.
MIQに師匠登場
少年マガジン第39号掲載の MIQ が発売されたが、原作者のマスヤマコムさんからメールをいただきました。
少年マガジン第39号
はっちさん
M.I.Q.原作担当、マスヤマコムです。
25日発売の週マガ掲載の7話に出てくる「師匠」キャラは、もちろん馬渕さんがモデルです。
といっても、読者の方向けに誤解無きように書いておきますと、ルックスやキャラ(性格)を似せようとしているわけではありません。
ルックスの方は、最初の下書きではもっと、はっちさんご本人に似ていたので、逆に似せすぎないように、漫画家さんにお願いしました。
イメージは、実は「福沢諭吉」です(笑。
性格は、あまり、マンガ上ではっきりは出せませんが「若い女性好き」(笑)。
これは黒場の方が、クールであまり感情的ではないので、師匠の方を
ややホットで情熱的に対置したためです、はっちさんご本人とは無関係(強調しすぎ?)。
さて、1クールめエンディングアイデアの件ですが、私の方では J** K****** さんを選びました。
理由は「おもしろいから」というよりは「実際の事件をベースにしている」こと、私がサラリーマン経験が無く「サラリーマンの心情」がわからない(笑)ので、その部分で参考になったことです。
はっちさんのチョイスと合わせて、当選者をお決めください。
しかし、実際のエンディング案とかぶるものが無くてよかった(笑
では、また。
P.S.
読者の皆さん、来週の週マガ(9月1日発売)は記事ページにはっちさんご本人登場。
爆弾発言(笑)で、業界騒然必至(?)ですので、是非ごらんください。
あ、立ち読みじゃなく、ご購入で‥。
ということでそのマスヤマコム賞受賞作品を、改めてご紹介。
お久しぶりです。
以前お世話になりました**です。
さて、本日はMIQのオチ募集ということで、乱筆ながら一考しましたので読んでみてください。
このネタはおそらく実話であろうということをモデルに考えました。従って、面白いかどうかはわかりません。
もう皆様は忘れてしまったのかも知れませんが、(私の中では最近ですが)日本と米国で大企業の倒産がありました。
日本で言えば山一証券、米国で言えばエンロンです。
当時の日本、米国に重大な影響を与えた2件の倒産ですが、倒産の影にはさまざまな痛みがありました。
以前NHKで倒産したエンロンの従業員について特集を組んでいました。
その中で従業員の多くは自社株で老後の資金を運用していました。
それがエンロンの破綻と同時に泡となって消えてしまったのです。
職と老後の資金を同時に失った元従業員の多くの人は、嘆き哀しみ、悲嘆にくれながらも、自分の老後の資金を手当てすることを余儀なくされました。
また、日本の山一証券に勤めていた人の話をどこかで聞いたことがありました。
元従業員の方は山一証券がつぶれるとは全く想定していなく、多額の資金を自社株に投入していたそうです。
ご存じの通り、山一証券は倒産し、株券は紙くずになってしまいました。
エンロン同様、元従業員の方は職を失ったばかりではなく、重要な老後の資金まで失ってしまったのです。
上記2点を踏まえてのMIQにおいてのアキラの父の設定をこのようにしてみました。
○父親は以前は現在の職とは別の職に就いていた。
↓
○以前の職場の上司に、「会社は絶対倒産しないから株を購入しておけば、絶対儲かる」と言われ、欲を出してもらったボーナスのほとんどを自社株買いに当てた。
↓
○しばらくして会社の業績が悪化し、会社が倒産することになり、アキラの父は職と投資資金の全てを失った。
↓
○これに懲りたアキラの父は専門学校で資格を取り(調理師など)、堅実な職に就くことになり、現在に至る。上記の経験で株を極端に嫌うようになり、稼いだお金は郵便局以外には預けないことにした。
地道に働く仕事に就けるような勉強をしろ、という所以である。
↓
○倒産当時のアキラは小さかったので、父が株で大きな損を出したことを知らない。
こんな感じです。
他の方のアイデアや馬渕さんの案も拝見しましたが、個人投資家の視点で面白いかどうかを判断しているように感じました。
ある程度、投資について知っている人が読んだら面白い展開です。
MIQの読者ターゲットが金融、株のことなど知らない人たちを対象にしているなら、実際に起こった身近な例を出した方が共感を呼ぶのではないか、と考えたのです。
というより、既にコンビニのからくりなど、身近な例を紹介しているのですよね(笑)。
せっかく少年誌で掲載しているのですから、玄人が楽しむだけでなく、金融初心者の方がわかりやすい展開を考えていくのが本道ではないかと考えます。
もっとも、ここから話をふくらませることができるかどうかは未知数です。
もちろんその点は踏まえて構成を考えられていると思いますので、私の杞憂に過ぎないとは思います。
相変わらず生意気なことを口走っていますね(笑)。
これでも4年前よりはおとなしくなったつもりなのですが、まだまだです。
意見を言うときも淡々と。
目標利益(読者ターゲット)を正確に見定め、淡々とトレード(制作)していけるようにならないといけませんね。
おっと、トレードもしていないのになんて事を(笑)。
そんな感じで夜勤明けの眠い頭を絞り出して書いてみました。
お目汚しかも知れませんが、一笑頂ければ幸いです。
では。
ありがとうございました。
DVDの発売時にDVDおよび粗品を送付させていただきます。
ということで今回は受賞記念として、私がモデルとなった黒場の「師匠」が登場する直前部分を特別公開。
ということで、ホーキで黒場をはたいた「師匠」が、この次のページで登場します。
続きは本屋さんで買って見てくださいね。
0824 Tues.
ダイレクトアクセスと考え方
先週発売の少年マガジン第38号掲載の MIQ 第6話では、ついにダイ
レクトアクセストレードについての解説が登場する。
この回で先生の黒場は、このダイレクトアクセスを使って、国籍や年齢の関係のないフリーでフェアなグローバルな市場に参加することで、人生を変えることができることを生徒たちに教えている。
少年マガジン第38号
大事なのは年収の額などではなく、親や社会、日本という国に頼らずに世界中のどこにでも生きてゆける自由を手に入れることができるという考え方が大事なのだという点を黒場が強調しているという点だ。
漫画という媒体での表現は、どうしても現実味のないいわゆる机上の空論に偏りがちだ。
だが、このMIQでは、現実として可能になっている点をベースにしてストーリーが展開している。
これはかなり画期的なことだと思う。
先週末に出演した、FMTokyoのXCOOLという番組でも、パーソナリティーの方が、ライフスタイルを「自遊人と不自遊人」という2つに区別されていた。
時間を自由にコントロールできるのか、できないのかで、区別をするという考え方だ。
たとえ医者や弁護士などの高給取りであろうと、時間が自由に使えなければ、「不自遊人」に区分けされてしまうというわけだ。
このように、日本でも色々な媒体で、目に見えない「考え方」が多種多様になってきていることを感じるのだが、果たしてどれくらいの日本人がこうした点を意識をしているだろうか?
こうした考え方の多様性という点から見ると、日本での不動産についての考え方は、最も多様性のない世界だといっていいだろう。
たとえば、不動産は一般的にはインフレに強いといわれている。
だが本当にそうなのだろうか?
不動産はハイリスク商品
7月1日のFOMCの発表で、グリーンスパン氏は「今後数四半期は、バランスが取れているため、インフレになる率は低い」と発表している。
だが注意して読むと「最近のデータによるとインフレの兆候を示す数字は若干上がったけれど、これは一時的な要因である」という一文がある。
総合すると、米国はすでにその兆候を見せているということになる。
インフレの兆候はないと言いながら「もしインフレの兆候がハッキリとしてきたら、そうした変化には対応しますよ」と、インフレに対する姿勢にもきちんと言及しているのは、インフレが経済の各方面に影響する面が大きいからだ。
どちらにしろ、早かれ遅かれ今後はデフレからインフレ傾向になるというのは間違いのないところだろう。
デフレの時代が終わろうとしている今、都心の高級分譲マンションが飛ぶように売れているという。
「家賃はドブに捨てるようなもの」「地価が底値だから買い」「デフレは賃貸、インフレなら持ち家がいい」というのは本当なのか?
日本では不動産の購入というは、個人にとっていわゆる一生に一度だけの特別な体験になることが多い。
しかも人生で最も高額な買い物だ。
そのためか希少品として特別な感情を持ったり、
売る側の理屈を鵜呑みにして購入した結果、購入時より価値が安くなってしまうということが当たり前になってしまっていることは、みなさんよくご存知の通り。
つまり金額が大きいため、冷静な判断ができずにパニック状態で判断をしてしまいがちになるというリスクを潜在的に持っている商品なのだ。
そのため最近では、日本でもようやく金融商品と同じように「収益還元法」という値段を算定する方法が脚光を浴びてきている。
本来は不動産もそこで得られる収益力を逆算してその物件の価値を求めるというのが基本的な考え方だ。
ではインフレになったとき、本当に不動産の価格は上昇するのだろうか?
私がシアトルへ住むきっかけになったのは、不動産のマネージメントのためだったのだが、アメリカの不動産に関しての知識がなかったため、アメリカ人のビジネスパートナーとともに、シアトルの不動産王のもとで一年以上勉強することにした。
というのは、アメリカでは日本人の「不動産ババ抜き」は全米に知れ渡っているほど有名で、日本の大企業から個人まで、大損をして撤退をしているのが現実だったからだ。
アメリカでは誰も見向きもしない物件でも、日本の利回りを考えると、はるかにいいため、高い物件でも「いい物件」を買ったと
勘違いしている日本人や、日本の企業の何と多いことだろう。
日本とアメリカでは、価値観も習慣も違う。
だが共通する部分も多い。
たとえば、不動産の賃料は上昇するにしてもゆっくり上昇するという点は共通している。
それも、その物件のマネジメントがきちんとしているという条件が揃っていての話だ。
インフレ時にインフレに応じて賃料を上げることができるのは、本当に競争力のある都心のオフィスビルくらいだ。
だがそのオフィスビルでさえ、最近は大規模開発が続いているため、大きな需要があるというわけではない。
都心のオフィスビル賃料は、一時大きく値を下げたが、ビジネスは都心の方が儲けるチャンスが多いため、
都心部に限っては、いい物件なら競争力はいまだにあるといっていいだろう。
だが大規模物件が続々と完成しているため、これから
賃料がどんどんと上がるのは新築の物件だけになるだろう。
私がシアトルへ住み始めたとき、つま10年以上前に、アメリカではすでに、オフィスの供給過多という状況に直面していた。
日本では最近、リストラで復活しつつある企業が増えているため、オフィス需要は少しは伸びているが、賃料
でいえばようやく下げ止まったか、ほんの少しプラスに転じたという程度でしかない。
だから今後インフレが進み金利が引き上げられれば、金利の上昇が賃料の上昇ぺースを上回ることになる。
そうなると逆に不動産価格自体が下落する可能性は高くなる。
アメリカでは、すでにこれから日本が迎えるであろうプロセスを、すでに経験していたのだ。
不動産投資信託をご存知だろうか?
預け入れ期間は存在しないうえにいつでも売却は可能。
投資対象は不動産だから空室リスクや自然災害リスクも存在する、元本保証のない商品だ。
不動産投資信託は、この低金利時代に、3%や4%という利回があるため、地方銀行や信金のような貸出先がない金融機関がせっせと買い漁っている。
ではここで、地方の金融機関が、1%の利回りの長期国債よりも利回りがいい3%の不動産投資信託を購入し、もしインフレが上昇し、国債の利回りが5%になったとしよう。
彼らにすれば不動産投資信託には不動産価格下落のリスクがあるわけだから、不動産投資信託の利回りも7%くらいにならないと
割が合わない。
だが、短期間に賃料を倍に上げることはできない。
つまり、価格が下がることになる。
このように金利が上がれば不動産価格は上がるどころか、市場の需給や金利とのバランスで急落する可能性の方が高いわけだ。
多くの人は「インフレ」になるとて円が暴落し、トイレットペーパー
が値上がりすると言う経験があるため、不動産の値段までもが上がるというイメージを持っている。
だが、不動産の価格が上がるケースを考えると、それは限られた非常に条件のいい物件に限られるのだ。
つまりほとんどの不動産は、下がる可能性のほうが大きい。
景気が回復しているといわれてる中、先日路線価が発表されたが12年連続で下落しているという。
都市圏のごく一部を除いて、ほとんどの地域で下げ幅が拡大している。
何よりも事実が雄弁に現状を物語っている。
その一部の都心部ではこうした値上がりを見込んで、ワンルームマンションが激増しているが、これほどパカバカしい資産運用方法は他にはない。
だがマネーIQの低いオーナーは、不動産業者の説明を信じ、彼らの薦めるマンションを言われるがままに買ってしまう。
「家賃をこれだけ払うのでしたら、それより安い金額で、これだけの物件が買えますよ。」というのが業者の殺し文句。
結果的に倍以上を支払う長期ローン組み、金融機関を儲けさせることになるのだが
、それでも投下資金に対して利回りがいい物件なんて、果たしてどれだけあるのだろうか?
「不動産はインフレに強いですし、将来の年金代わりにもなりますから」という何も根拠のない宣伝文句を鵜呑みに
してしまう。
ほんとうにそうなるのかどうかを、自分で調べる人なんて皆無だ。
新築物件といっても少し住めばそれは中古物件。
それが20年、30年もたてば廃墟のようになってしまい、当然資産価値も下がってしまう。
そうならないためには途中で定期的な追加投資が必要で、それを怠れば莫大な修繕費用がかかることになる。
だが何よりも大事なのは、上質なテナントを集め、収益構造を磐石にするマネージメントをどれだけできるかだ。
アメリカの物件では、土地の値段というのはそれほどの価値はない。
それよりも建物の仕様に加え、そこから発生するリターンがよい物件へ仕立てることができれば、高い値段で売却することができるのだ。
日本のように、土地が勝手に上がるのをただ待てばいいというような生易しい姿勢では、不動産ビジネスでの勝者にはなれない。
だからといって途中で処分するにも、おいそれと売却できるものではない。
アメリカのように、家族の増減に応じて家を住み替えるというシステムがない日本では、売りたいときにいい値段で売る事は絶望的だといっていいだろう。
業者は売らんがために、費用をかけたパンフレットを作り、新聞へ宣伝を打ったりチラシや電話セールスまで仕掛ける。
そのような仲介業者 の中間マージンは当然上乗せされている。
アメリカではそんなバカらしい費用を払う買い手はいない。
不動産を収益物件として考える場合、本来は投下資金に対してどれだけの利回りになるかをきちんと計算して買う商品だ。
つまり不動産というものは本来、キャッシュで買うか、有り余る黒字がある企業が収益物件として投資するもの
なのだ。
そうでなければ採算が採れるわけはないことは、冷静になって考えればわかるはずだ。
これは個人の住宅でも全く同じことだ。
幸いにもアメリカで4回住み替え
、2回家を買い替え、さらにアメリカの不動産のプロから一年間みっちりと、学習するという貴重な経験から言えることは、日本で家を買う場合、大きなリスクを抱えることになることを承知の上で買うことだ。
日本ではさらに地震という独自のリスクがさらに積み上げられる。
地震が来て莫大な修繕費がかかろうとも、ローンは何十年も払い続けなければならないのだ。
こうして冷静に考えると、アメリカの住宅より利回りが悪く、狭く割高な日本の個人住宅の収益性は
、ハナから追求することはできないのだ。
こうして考えると、キャッシュで家を買える大金持ちでもない限り、日本では好きなときに好きなロケーションに住み替えることができる賃貸物件に住むに限ると思う。
感情が支配する世界
だが各種アンケートでは「家を持ちたい派は80%を超え、賃貸派の20%を大きく引き離している。
家を持ちたいと思う原因は何だろう。
「土地があれば安心」という土地神話が心理面に残っているからだろうか?
庄屋は土地持ちで小作人は土地が持てないという、昔の日本の社会構造が、いまだに影響しているのだろうか?
家を持つ満足感や人生の目標を達成するための勤労意欲の持続という観点から見れば、
大きなリスクであっても、目の前に見えなければ、ないと同じに思えてしまうのだろうか?
所有する満足感や、好きなように間取りをアレンジできるといったメリットに加え、老後に
収入がなくなったときのことを考えると、家賃がいらなくなった持ち家に住むという選択肢は魅力的に映るはずだ。
毎月のローンへの支払い金額が、家賃よりも安いという不動産会社の説明が追い討ちとなり、ローン計画にはボーナスと退職金
が組み込まれているということなどはすっかり忘れてしまう。
だが、リストラでの早期退職やあてにならない年金、さらに退職金が昔のように期待できないという不安要素は、これからもさらに増えるのだ。
6年前の統計になるが、30%の人は5年以内に住居を変わらなければならなくなっている、つまり職場環境・住環境などの理由でライフスタイルが変わってしまっている人が3割もいるということになる。
こうした傾向は今後もさらに顕著になるだろう。
そうなると家を買って動けなくなっている人は、通勤時間が長くなるリスクがさらに増えることになり、この傾向は今後一層顕著になるはずだ。
また、30歳代から家族のために30年以上の住宅ローンを払い続け、60歳で退職して退職金で残債を返却するというシナリオは、60歳まで働けるかどうか
わからない時代においては、大きなリスクとなるだろう。
家を売りたい側は、もちろんそういう事態を見越し、完済年齢を75歳からさらに80歳まで上げたものや、生命保険からの返済をあてにした銀行ローンまで登場させている。
借りやすい条件が揃っているということは、落とし穴のぽっかりあい
たリスクが発生しているのではないかと考えるのが普通だが、リスクを考えない風土に慣れきった日本人は、易々と貸す側の論理に乗ってしまう。
75歳や80歳まで返済しなければならないローンだけではなく、管理費や修繕費、固定資産税、マンションなら駐車場代まで、生涯払い続けなければならない。
仮に家賃よりも住宅ローンの毎月の支払額は低きても、管理費用や動けない不自由さなどのリスクを天秤にかければ、賃貸が圧倒的に有利な時代になっている。
さらに、住宅が余ってくる時代はもうそこまでやって来ている。
人生何があるかわからないし、日本では家を持ったら身動きが取れなくなっ
てしまうわけで、知らず知らずのうちに行動範囲を縛られてしまうというリスクを考えると、日本の持ち家願望の高さは異常だといっていいだろう。
賃貸で住みたいところへ住み、余裕のある生活を楽しむ生活の方がストレスがないと思うのは私だけだろうか?
日本人
は目に見えるハードウエアには価値を見出しやすいが、目に見えないリスクや、通勤時間の短縮といった価値感に対しては驚くほど鈍感だ。
これは、アングロサクソン系の人種と大きく違うところだ。
家というのは単に住むところだ。
所有権の有無よりも、
ライフスタイルが変化した場合の対応のしやすさや、将来の経済的な環境の変化を視野に入れた視点で考える方が合理的なのだが・・
まあ、買いたい人は理屈じゃなくて、家を所有したいのだから、別に割高であろうが、30年先にどうなろうといいのかもしれない。
人間理屈だけで行動するわけではないからね。
資産デフレは終わった 人生設計が問われる時代に
不動産で損をしないための知識情報オンライン講座
0805 Thurs.
MIQ 原作者のM氏から再びメールが・・
はっちさん、coolとM.I.Q.を愛読されている皆さま、おはようございます、マスヤマコムです。
coolでM.I.Q.のエンディング、アイデアを募集する件について。
まさか、ホントになるとは(笑)。
しかも1万円のDVDが商品で! 私が応募しようかな(インサイダー)。
念のためですが、原作のアイデアについて、考えてないと言いつつ、それなりに考えてはいるので、coolあてに送っていただいたモノを、完全に、そのまま採用!ということは、ありえないと思います。
でも、せっかくの機会ですので、はっちさんと私で「一番おもしろかったアイ
デア」を選ばせていただく、ということでいかがでしょう。
実際にマンガに採用されるかどうかは、まったく別ということです。
締め切りも、8月中旬どこかではっちさんの方で設定お願いします。
ということで、アイデアを考えてみようと思われた方、飲み会での会話ぐらい
のつもりで(笑)、気軽に応募してみてください。
本格的にマンガ原作を目指される方は、週マガ編集部でもどこでも、企画を持ってプレゼンされるといいと思いますよ、私もそうでした(笑
ということですので、面白いストーリー展開を考え付いた方は、送ってください。
締め切りは8月15日です。
どうぞ、お気軽にご応募ください。 応募先:
hatch@daytradenet.com
早速2点応募がありましたので、ご参考までに転載しておきます。
2年ほど前にセミナーを受けた**です。
酔い気分で書いてみました。
父親の親父、つまり祖父が職人でコツコツと積み上げる性格だった。
そんな、祖父のやり方が嫌でいろいろ考えたあげく、株で一攫千金を狙う。
最初は順調だが、大きく出たところで失敗し、そこで負けを取り戻そうとしなければ良かったが、悪循環にはまり、一文無しまでいってしまう。という過去が父親にはある。
しかし、父親は挑戦したことで何かを学んでおり、感動したことがある。
父親は孤独の挑戦で、修正がきかなかった。
アキラの情熱に昔の自分を思い出し、過去に学んだ何かをスランプで逃げ出しそうになっているアキラに教える。
2人の良いところが相乗効果を生み、ハッピーエンド。
学んだ何かとは、想像力の大事さかな。
ちょっと漠然として自分でもなんだかなあと思うが、ヒントになってくれるとう
れしい。
こんにちは**です。
毎日暑いですね。
このところトレードの成績もイマイチでストレス溜まりまくりです(笑)ロスは少なめで済んでいるのが唯一の救いでしょうか。
実は私「ダメダメ倉庫」というホルダーをつくってロスの大きかったチャートを
とっておいてます。近頃そこに行くのがぐっと減っているので多少進歩があったのかなぁ?と思っています。
さてさて、MIQのオチの件で多少実話も混ぜつつ考えてみました。
アキラの父の実家は何代にもわたる大地主だった
↓
アキラの祖父にあたる人物はお坊ちゃまとして育てられ
↓
結婚し家督を継いだが、放蕩の末についに株に手を出し
↓
大損を出して破産。祖父は蒸発
↓
アキラの父は母親ひとりで苦労に苦労を重ねて育てられた
↓
よってアキラの父は株と祖父を憎んでいる
このへんまではまぁありがちな(?)話。つづき
実は蒸発した祖父は生きていた
↓
家族を捨てて株に人生を賭けた
↓
ホームレスとして暮らしているが実は影の相場士。今もビックマネーを動かしている
↓
これからトレーダーとして成長していくアキラと対立?
こんなのどうですかね?
数年前に大金を持ったホームレスが警察に怪しまれてしょっぴかれた事があったでしょ?
確か数千万の現金と株券を所持していたとか。株の世界じゃ有名な人だ
ったらしいですね。
ただホームレスというのがすごい(笑)
家族も家も要らないと捨ててきたらしいですが、今どうしてますかねぇ・・・何故かとても興味があって、その記事を切り抜いて持っていたような気がします。
ではでは、乱筆乱文失礼致しました
0804 Wed.
少年マガジン第35号掲載の MIQ 原作者のM氏からメールが・・
はっちさん
M.I.Q.のご愛読、ありがとうございます。
原作担当のマスヤマコムです。
8月2日のクールで、アキラの父親がかつて株に失敗したのかどうか、ということが書かれていましたが、今、考え中です、どうすればいいですかねぇ(笑
マンガは、媒体や作家さんによると思いますが、意外と先まで考えていないものです。
というのは、やはりハガキやケイタイからのアンケートの順位が重視されるので、あまりカチっと先まで決めこんでも、方針を変更する必要が出てくる可能性があるからです。
セットアップにハマっていても、市場の動きが変わればエントリーポイントを変える、みたいな。
M.I.Q.の場合は、発売されている号の、だいたい2ヶ月後くらいまで考えてる
というところでしょうか。
今は、一応ワンクールめ(7月〜10月くらい)のエンディングを、どうしようかと考えつつ、その前の部分を考えている最中です。
coolでエンディングのアイデア募集してください(笑
では、また、近いうちにお目にかかります。
本日発売の少年マガジン
第36/37号
COOLをご愛読いただいているようで、こちらこそありがとうございます。
しかし「アキラの父親がかつて株に失敗したのかどうかは、考えていなかった」というオチが来るとは思いませんでした。
マーケットより予想が難しいですね。(笑)
セットアップにハマっていても、市場の動きが変わればエントリーポイントを変える、みたいな。
なるほど、さすがトレーダーは書くことが違う。
アキラの父が株の知識を持とうとするアキラを叱る理由についての展開だが、誰でも考えるのはたぶん次のような、ストーリーだろう。
父親はもともと商売をやっていた。
あるとき株に手を出して破産。
父親は家族にすまないと思っているため、アキラには株だけにはかかわらせたくないと思っている。
ただ、これではあまり面白くないので・・
父親は実は証券会社の営業マンだった。
そこで色々な客の悲劇をイヤというほど見てきた。
退職してトレーダーとして仕手を戦い惨敗して職業を変えることになった。
だが、一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いの伝説のトレーダーとして有名だった。
これなら色々な展開が可能になるのだが、この程度ではボツかな?(笑)
エンディングも、何パターンか考え付きましたが、ここで書くとネタバレになるのでメールで送ります。<オイオイ
というわけでエンディングの面白いアイデアをお持ちの方は、メールでどしどしご連絡ください。
採用された際は、DTN発売予定のDVDをプレゼントします。
奮ってご応募ください。 応募先:
hatch@daytradenet.com
0802 Mon.
知識は恐怖の解毒剤
少年マガジン第35号掲載の MIQ 第4話では、アキラの父が株の知識を持とうとする
アキラを叱るシーンが登場する。
アキラの父は、多分株で大損をした経験があるのだろう。
そのあたりの事情は、話が進むと明らかにされるのだろうか?
楽しみだ。(笑)
ただ、アキラの父が怒ったその理由は、彼自身の言葉にあるように、株をギャンブルとして考えていたからだということがよくわかる。
トレードというのはある種の心理戦だ。
だからこそ、欲と恐怖がマーケットでどのように交錯しているのかを知ることによって、自らの欲と恐怖をコントロールすることができるようになる。
「チャート」には心理の軌跡が鮮明に残されている。
こうしたことを理解し、対処方法を訓練することによってのみ、勝者となることができる特殊な世界だといってもいいだろう。
だからこそ、基本を学ぶ必要があるのだ。
恐怖は常に無知から発生する - エマーソン
ストックオプションが終わる日
という少し前のこの記事をご存知だろうか?
内容を要約すると、ストップオプションで行使したのだが、売り時を知らなかったばかりに、自殺してしまったというものだ。
ストックオプションというのは、市場価格より若干安い優待価格で自社株を購入できる権利。
もらった後で値段が上がれば、購入価格との差で儲かるという仕組みだ。
「欲」に駆られた社員たちが一生懸命に働き、その企業に貢献することでその企業の株価が上がることになるため、マイクロソフトに代表されるハイテク企業が一時、こぞって採用したことで一気に有名になった方式だ。
この方式で米国のハイテク産業へは優秀な人材が集まり、彼らの「欲」が彼ら自信をしゃにむに働かせることになり、驚異的な成長を支える原動力となったのだ。
だがこの「欲」が、売るときの判断を狂わせることになろうとは、夢にも思わなかっただろう。
自殺をしたのはマサチューセッツ工科大学卒業の優秀な数学者で、元Rambus社員。
Rambus株は2000年初めにIntelがRDRAM導入を発表すると急上昇したため彼のオプションは2000年6月には時価換算500万ドルに達したという。
一生遊んで暮らせると皮算用してオプションを行使して自社株を購入、Rambusを退社したのだが、「欲」を出したために、株をすぐ売らなかったことが運命の分かれ道となってしまった。
退社した6月に1株103ドルだった株価は急落し、退社時には500万ドル(約5億5千万円)だった彼の株は、1年で35万ドル(約3,900万円)程度に下がってしまったのだ。
このように予想を上回る儲けを目の前に見るとさらに「欲」が出てくるため、もっと上がることを期待してしまい、最適な売り時を逃してしまったという、典型的な例だといえるだろう。
弱り目に祟り目とはこのことで、さらにこの「インセンティブ・ストックオプション」と呼ばれるオプションを行使すると、その儲けに対して税特殊な税を支払う義務が生じてしまった。
そのため株価が下がってしまい、持ち株を全部売っても足りないほどの、莫大な税金の支払い義務を背負ってしまい、自殺したというわけだ。
これは何も彼一人だけの特殊な例ではない。
マイクロソフトの約9割のストックオプションが、儲けが全くない「アンダーウォーター」と呼ばれる状態に陥っているという。
そのため、マイクロソフトは7月初旬にストックオプションをやめ、ストックアウォード(株式報賞:stock award)に切り替えると発表。
ストックオプションとの訣別はハイテク産業の再生につながるか
これは一定期間(マイクロソフトの場合は5年)後に現物の株がもらえるというもので、5年の間に会社を辞めると権利が消えてしまうというもの。
大きな違いは、ストックオプションは自社の株を「安く買える権利」なのに対し、ストックアウォードは「タダでもらえる」という点だ。
ストックオプションから現物株支給に代わるのと同じことだ。
さらに価値がゼロになっているストックオプションの救済措置として「アンダーウォーター」状態のオプションを第三者の金融機関に有料で引き取ってもらうという移行期の特別措置も発表。
今回の報酬制度改革で、マイクロソフトはストックオプションのシステムから、株という別な手段に全面的に切り替えることになったというわけだ。
どちらの例でも、売り時が意外と難しいということに変わりはない。
というのは値段が上がって儲けが出始めると「欲」が出てくるため、もっと上がることを期待してしまうことで、最適な売り時を逃してしまうからだ。
適切な売り時を知るためには、正しいトレードの基本を知る必要がある。
では、Rambus の例を見てみよう。
まず週足を見てみると、この位置が売りのポイントになる。
記事にあった103ドルからほんの少し下がった位置だ。
下の日足チャートだと、さらに正確に最適の位置で売ることができる。
これは日足ギャッププレイによる脱出ポイントだ。
正しいトレード方法を知っていれば、脱出ポイントを確実に特定することができるから、自殺するような事態にはならずに済んだはずだ。
先日の三菱東京FG(8306)とUFJ(8307)の合併のニュースで、波乱のあった2銘柄を、ニュースによって手がけたトレーダーは多いはずだ。
三菱東京FG(8306) UFJ(8307)
どちらもニュースが発表された後、大きくギャップアップしている。
30分チャートで自動的に売買ポイントを表示するシステムを使えばこのように最適の売買ポイントを掴むことができる。
三菱東京FG(8306)
UFJ(8307)
では売買のチャンスがないことがよくわかる。
それまでのUFJ(8307)の合併相手だった住友信託銀行(8403)を見ると・・
住友信託銀行(8403)
こちらは赤い表示のゾーンをブレイクダウンした位置が
ショート(空売り)の位置だ。
このように、ストックオプションにしろ、ストックアウォードにしろ、株に対する正しい知識があるかないかで、その結果は天と地ほどの差が出てくるのだ。
学生時代からお金や株に対するIQを高くしておく重要性は、このような実社会での例を見ると、よく理解することができるはずだ。
TOP ・
COOLに過ごそう ・ MIQ Index