2001 0215-


0228 Wed.

地震その後

ご心配頂くメールも続々と届いています。

ありがたいことです。

地震後即自宅へ電話しましたが、大丈夫だのことで一安心。

自宅は普段から安定の悪いものが、ひっくり返るくらいで、それほどでもありませんでしたが、場所によって被害の様子がかなり違うようです。

自宅へ戻り、昼寝してからTVを見ると、どのローカルTVも地震のニュース一色。

確かにテレビで見ると、被害の大きかったところばかりが映るのでかなりひどいように感じる。

ただ、私の周りのエリアはそれほどでもないので少しギャップがありますね。

私の説明より、友人からのメールの方がダウンタウンの様子が良くわかりますのでご紹介します。


大丈夫でしたか?

グラグラでしたが、シアトルビジネスは平常どおりですね。

昨夜もダウンタウンの藤寿司で食事をしましたが、けっこう人が入ってました。

レストラン・オーナーの斎藤さんは地震があった時はフロント。

キッチンの従業員全員があわてて飛び出して行ったのをみて、彼ひとりキッチンに向かった。

そこで目にしたものはコンロの上でグラグラ揺れている天ぷら鍋の油。これをフロア−におろして、コンロの火を消したそうですが、一歩間違えれば火事。

時間帯からして、レストランは昼の仕込中。

一件も火事にならなかった(ニュースで聞いてない)ことを考えたら、どこのレストランもきちんと火を消したんですね。

日本と違って、普段から地震に関する知識がなく、危機感もゼロの土地なのに、みんな冷静だったと思いました。

倒壊住宅ゼロ、交通事故もニュースになってませんね。古い建物に亀裂が入った、橋がズレタ、亀裂が入った、不安だ、ハイウエーで土砂崩れ、、古いレンガ壁が崩れ剥がれた、そしてその下の車が被害にあった。

死者はひとりだけ、それも心臓発作によるもの。

同規模の地震の神戸では、4000だか7000人の命が奪われたことを考えると、ちょっとピンときません。

でも一戸建ての倒壊がなかっただけでも、日本の大工は反省の余地大いにあり!

本当に建築方法を見直す必要があるのではないかと思っております。

神戸の時もアメリカからの輸入住宅だけが立ち残り、日本の伝統的な耐震建築住宅は総倒れだったですからね。

これで、二度目の実証です。アメリカの住宅建築の堅牢さ。

だって、古い60年の住宅だって、今でもどれもシッカリとしてますよ。

キャピトルヒルへ行ったら、そんな築半世紀以上の住宅がしっかりと立ったまま。

そこへ行くと日本の近代住宅は30年でぼろぼろです。

地震前夜は徹夜で原稿だったので、地震の後片付けをしながら眠くて辛かったです。

金曜日に取材したばかりだったので、地震の前夜から眠れなかったことから、3:30頃ベッドから起き上がってからはじめました。

眠れなかったということは、この何年かで始めてのこと。

さては僕の身体が地震を予知していたのだろうか、なんて思っております。だって、動物は、、、なんていいますよね。

僕は動物といっしょに暮らしているのでそれが乗り移ったのだろうか、なにしろ当家の猫四匹は、地震が終わった後ですら、昨夜も一晩中カウチの下に隠れたまま出てこないのですからね。

そして今朝になったやっとでてきたのですが、それはアフターショック3.5のすぐ後だったのです。

猫たちは、余震がくることを知っていたのです。

その反面、当家のお犬さまは、地震がきてから目を覚ましたのですから、何と情けない野生の本能をお持ちなのか、、。

いつも事務所では僕の椅子の横で軽いイビキをかきながらカウチポテトなんですが、この日はイビキだけでなく、臭いオナラで僕は困っておりました。

そして突然グラグラグラっときたのです。彼は突然のことなので、さっと起き上がってパニクっておりました。

動物にも地震を予知しなかい種類がいるのか、当家のお犬様だけがそうなのかは定かでありませんが、人間の生活に入り込んで野生の本能を喪失しておるようです。

その点、猫は犬と違って人間とは距離をおいているので、まだまだ野生なんでしょうね。

当家の猫と犬の違い。

猫:ネズミだとか鳥を捕獲してきて玄関においておく。

犬: 追い詰めたウサギやリスに向かってもっと走れとねだるだけで、危害を加えない。猫といっしょに寝る。

11時の地震で、即停電だけでなく電話回線も不通となりました。

この時、携帯も通じなくなったのです。

携帯があるからといっても役に立たないことがこの時わかったものです。中継のアンテナがやられたんでしょうか。

午後3:00に、事務所の電気と電話が戻りました。

東京で地震慣れしている僕ですが、震度7というのはやはり凄いですね。

一階なのに、揺れはかってビルの上の階でも経験したことがないほど凄いものでした。

外へ飛び出す間にも壁や棚の物が落ちてくるのです。

僕の事務所や倉庫の棚や壁のものはみんな落ちました。そんな中をあわくって外へ飛び出したのですが、哀れなる愛犬は恐怖のあまり、2マイルほど南に逃げて、事務所に戻ろうとしませんでした。

事務所では、棚や壁のものの殆どが総崩れ。花瓶は床に落ちて破損。何よりも良かったのは、一升ビンやワインボトルが倒れたものの、おかげさまで床に落ちて破損しなかったこと。

先日、高級ワイン一本を買ったすぐ後になってパッセンジャー側のドアをあけたとたん駐車場のアスファルトに落として割ったばかりなので、これだけは気がかりだったのです。

事務所の冷蔵庫を空けたら、中で倒れたウォーターボトルが床に落ちて、キャップ破損の結果、床に水。

おもしろかったことは、残り少なくなった液体ソープを他のボトルに最後の一滴まで移すために、大きめのボトルの口に上下逆にして、ちょこっとだけ差し込んでいたボトルが倒れなかったことです。

それでなくとも倒れやすいので一面を壁に接触させてなんとか立たしておいただけなのに、面白いことでした。

もう一つ良かったこと、トイレ便器の蓋はしておくもんですね。色々と棚などから物が落ちてましたが、蓋をしておいた為にトイレの中には何も落ちませんでした。

停電になって、携帯電話も通じないので、隣の事務所の人たちは、電気が戻るまで散歩だとかジョギングにでかけておりました。

ちょっとどこか違うんじゃないの? という雰囲気がむんむん。

近くの事務所の綾乃ちゃんは、停電のうえ電話不通なのでやることがないからいっしょにスターバックスまでコーヒーでも飲みにいきませんか?なんて僕をスターバックスに誘いにきたのですから、これもちょっと違うんだよなという感じでした。

多くの人たちは、揺れの凄さに驚いたものの、同程度の地震で台湾や神戸で大災害となった、という類似性の認識や実感がないのです。

緊迫感もなし。実際に目の前で、人がつぶされたとか建物倒壊があったとか、そういうことがなかったからなのですが、おもしろいものだなと思いました。

携帯電話が通じなくなったのですが、三女とだけはつながりました。

これは電話会社が同じだからでしょう。昨夜、日本からは心配の電話が10件ほど入りましたが、こちらの人からも何件か入ったものの、昨日午後、シアトルから北の町べリングハムに住むアメリカ人の自転車仲間は、地震があったことを知らないのです。

今晩シアトルに行くから一杯やらないかというお誘い電話でした。繰り返しますが、同じワシントン州、それもここから一時間ドライブの場所に住む、とはいっても180km北の町なのに、シアトルで地震があったことすら知らないのです。

日本ではすぐにニュースになって知っているのに、なんてこっちゃ。

まあ、仕事の時間にテレビのニュースを観ているわけでもないからそれも理解はできるのですが、面白いなと思いました。

アメリカには大いなる田舎がある、そんな感じです。

昨日の昼頃、混雑の中、自宅まで戻りました。停電で信号がとまっておりましたが、アメリカ人はルールを守るので、道路パニックはなく、みんな順番で交差点に入り交通麻痺もおこしませんでした。

いつもよりも長い時間をかけて自宅へもどり、家族の無事を確認。電話が不通なので実際に戻る他に方法がなかったのです。

おかげさまで自宅は電気が通じてましたが、テレビは台からころげ落ちていたり、お皿が割れていたり。ウォークインクロゼットでは棚ごと落ちてました。

キャビネット上に立てかけたあった写真フレームだとか置物は総倒れで、床に落ちたものもあり。

震度7の凄さは自宅でも確認されました。

震源地は事務所南30マイル。死者は1名。神戸とシアトルは姉妹都市ですが、これは建築方法の違いと、人口密度の違いでしょうね。

サンフランでは同程度の地震が大災害となっているのですから、やはり人口過密は災害時の大問題点なのでしょう。

住宅間スペース、道路混雑度、、、、そんな違いがあったからこそシアトルでは心臓発作の死亡者ひとりで済んだのだと思います。

ご心配をしていただき、有難うございました。


彼のオフィスはシアトルダウンタウンなんですが、やはりカークランドより揺れたようです。

私も東京や、大阪でかなり地震の揺れの経験はありますが、まあそのうち収まるだろうと、大体何もアクションは取りませんでしたが、今回は机の下へもぐり込みました。

これ以上揺れたら、危ないと思いましたからね。

あとこういうのも、友人を通じて早速メールで送られてきました。

 

総領事館からのお知らせ

シアトルでは津波にもご注意を〜

シアトルで地震が起きた場合、津波に対する注意も必要であることはご存知でしたか。シアトルはシアトル断層の上に位置しているため、大地震の危険性については、これまでも良く話題にされてきましたが、津波の危険性についてはあまり耳にしたことはなかったと思われます。

津波を研究されている方に伺ったところ、マグニチュード7以上の地震がピュージェット湾で発生した場合、最大で高さ4メートルの津波が、5分以内にシアトルウォーターフロント地区等ピュ−ジェット湾沿岸に押し寄せてくる可能性があるとのことです。一般に、津波が人を飲み込むには、1メートルの高さがあれば十分であるといわれていますが、それをはるかに上回る津波が押し寄せてくることになります。また、波だけでなく、例えば停泊中の船舶が陸に乗り上げるようなことが起こるかもしれません。

津波による被害が予想されるのは、ワシントン湖でも同じです。ワシントン湖では、湖の下を震源とする地震や、地震による大規模な地すべりが発生した場合に、津波が起きる可能性があるとのことです。そしてその津波により、浮き橋を固定しているロープが切れることも想定され、切れた場合、浮き橋が激しく揺れ、橋の上の車が非常に危険な状態になるとのことです。

このように、シアトル地区で大地震が発生した場合、地震による建物の倒壊等直接的な被害だけでなく、津波による被害も心配する必要があります。大きな地震が起きた時は、もしウォーターフロント等水辺付近にいたら、すぐに高台に避難するようにし、また、地震直後は、ワシントン湖にかかる浮き橋の通行は控えるなどの注意が必要です。

                             

                    平成13年1月30

                              在シアトル日本国総領事館

 

 

 

地震

今日の午前10時55分頃、マグニチュード7の地震がシアトル南部で発生。

1872年来で最大の規模だという。

震度が深かったため、それほど大きな被害はなかったのが不幸中の幸い。

オフィスは5階なのでビルが相当揺れ、最初は様子を見ていたが思わず机の下へもぐりこんだほどだ。

 


このようにトレードフロアのディスプレイの何台かが落下!

 


台に上げてあるディスプレイは例外なくひっくり返った

 


デスクの本も倒れ、パッケージも棚から落ちた


地震後も一瞬停電になったりと大騒ぎ。

CNNでは、早速マイクロソフトのコンファレンス会場のライブTVの映像を放送していたが、天井が落ちて会場が騒然となる様子を放送していたが、しかし驚いた。

 

昨日の「損失のサイクル」というコラムに対して、激励のメールをたくさん頂きました。

率直にうれしいです。ありがとうございます。

その中から一つ紹介させていただきます。

 

こんにちは、ハッチさん、

8月にセミナーに参加した**です。

まだトレードは続けております。 とりあえず生き残っているといった感じですが。

今日メールを出したのは、Coolの”損失のサイクル”を読んで忘れかけていた大事な事を思い出すことができ、感謝せずにいられなかったからです。

自分はCの状態にあり、時にDの時もあると思いました、そういえばいつからかEの分析の無いトレードを気にかけなくもなっていました。

ハッと目がさめた思いでしたが、同時に自分がこのサイクルの深いところにいた事に気がつかなかった事がすごくショックでした。

とにかく@のスタートから出直す事ができそうです。

ほんとうにありがとうございました。

日本でのセミナーなどご多忙だと思われますが、これからもますますのご活躍をお祈りしております。 

また機会がありましたらセミナーに参加させていただこうと思ってます。

 

こういうメールをいただくと、うれしくて「うるうる」となりそうですが、それくらい、ほんとうに嬉しいです。

メールをいただいた**さんばかりでなく、昨今のマーケットは非常に難しいために、心理的な葛藤に苦しむ人が多いと思います。

これは多分米国マーケットだけではなく、昨日のニュースにもありましたが、日本のTOKYOマーケットもまたしかりでしょう。

昨日のニュースでは、バブル後の最安値を更新し、前日比176円32銭安の12,883円54銭と終値で1998年10月以来2年4カ月ぶりに13,000円を割り込んだそうです。

こうした状況では、トレード経験があっても、心理的なジレンマで、いわゆる落とし穴に、簡単にはまってしまっていると、なかなか抜け出せないものなのです。

セミナーを受けて、きちんと基本を知っているからこそ、うまくゆかないと、現実とのギャップとの間で心理的な葛藤が強くなってしまいやすいのではないでしょうか。

そうすると、どうしてこうなってしまうのかと、悩むことになりますが、原因は意外と非常に簡単なことだったりするのですね。

損失によって、自分のトレードに対する自信を奪い取られてしまうのですが、それは自分の考え方を変える事によって、気が付きさえすれば、まるでオセロゲームで黒が白にすべて反転するかのように、事態が変化することがあります。

気が付かないと、同じところをグルグルとまわることになり、心理パラドクスに陥ってしまうのです。

思い切って掲載しましたが、お一人でもそこから抜け出すきっかけを掴んでいただけたのなら、これほど嬉しいことはありません。

元気が出てきたぞ。腰痛も良くなってきたし。(笑)

 


 

0227 Tues.

損失のサイクル

アメリカの株式市場でのトレードは現在非常に難しく、また日本のマーケットもアメリカの影響をもろに受けている状況だ。

こうした時期でもハッピーな気分のトレーダーとは?

まず、ポジションを持たないトレーダーだ。

または、そのポジションが自分の目指す方向へ動くと確信できる心理状態にあるトレーダーだけだろう。


1997年からトレードを始め、今年で足掛け5年になろうとしているが、その間に多くのトレーダーを見てきた。

そのトレーダーが成功しているか、そうでないのかは、経験則がある程度働くため、その言動やパターンでわかることがある。

その理由だが、トレードには次のような「損失のサイクル」と呼ばれる心理状態の葛藤によるパターンが存在するからだ。

以下は今年日本で始めたオリジナルメソッドのセミナーの一部をさらに新たに付け加え、書き下ろしたものだ。

 

@勉強を始める

絶え難い損失あるいは敗北を経験したトレーダーは勉強を始める。

このまま続けても、損失を出すだけですから、何かを変えなければならないと考え始めるわけだ。

これは正しい判断だ。

感情面、分析面において未熟なトレーダーは、現実から受けたるショックのために、意外と冷静になることができる。

熟練したトレードを目指して、セミナーを受講したり、これは行けると考えた自己流でアプローチするなど、色々な手段で、一生懸命に勉強を始める。

 


 


Aトレーダーは一定の成果を上げ始める

トレーダーは、自分の信じるトレーディングシステムを通じ、トレードを分析しながら日毎にその方法に熟達してゆく

実際のトレードでも利益を上げ始める。

基本に忠実にトレードを行うため、手ごたえは十分にあるのがこの段階だ。

希望に燃えている段階といえるだろう。




 

 

Bトレーダーは欲を出し始める。

学習を進めるにつれて利益を上げ始める、それに伴い欲も出始める。

人間だから当然の心理だ。

この欲によって、さらにパフォーマンスの向上を目指し、利益率の高い方法をとろうと考え始めることになる。

これは悪いことではない。こうした欲によって進歩があるわけだから。

しかし、同時にセットアップの条件を緩くしたトレードへと、知らず知らずのうちに移行を始めていることが多くなる。

当然この段階で、リスクが高くなっているが、利益を出し始めたということで、強気になってしまう。

小さな幅の利益を大きなロスで帳消しにしてしまうのも、この段階での特長だ。

ここで、何かがおかしいことに気づかなければならない。

そうして、もう一度自分のトレードを見直さなければならない段階なのだ。

チャートにマークをして分析するなり、ポートフォリオの組み方に問題がないのかなをチェックしたりと、もう一度、第三者の目で見つめなおさないとならない段階だ。

トレード方法が変化しているのに気づかずに、辛抱強いトレードができなくなっている。

 

 

 

 

 

 

C分析力の向上と心理面での葛藤

経験を積むに従い、今までの学習をもとに良いセットアップを認識できるようになっている。

しかしトレードでの失敗によって、利益より大きな幅の損失を出すようになり、トレーダーはだんだんと臆病になる。

よいトレードにも関わらず躊躇することになり、せっかくのチャンスを逃したりするケースも見受けられる。

また、少ない利益にも関わらず、目先の利益によるこの段階での「独自のトレード方法」になってしまっている方法を、正しいトレード方法だと思い込み始める。

この段階では、メールで相談をされにこられる方もいらっしゃる。

利益を出せるけれども、時々発生する大きなロスによって、フラストレーションが始まっている。

 

 

 

 

 

Dトレードが、感情的に決定されるようになる。

分析面からのプロセスが、だんだん省略されてきているのに気が付かないようになる。

ロスによるフラストレーションが溜まり、失敗したトレードに腹を立てているトレーダーは事前に次のトレードをすることを決めてしまう。

すでに、セットアップの条件を辛抱強く待つことができなくなっているのも、この段階の特徴だ。

テクニカルな分析より、感情的な葛藤の方が大きな比重を持つようになっている。

これでは勝てない。

すでに冷静さを失い、マーケットや他人のせいにし始めるのも、この段階の特徴だ。

 

 

 

 

 

 

E悪いトレードが執行されるようになる。

感情的に事前に決定したトレードのために重要な分析が省略され、トレードが「なあなあ」なものとなっていることに気が付かない。

高い信頼性をもつセットアップを伴わないトレードへ突入する。

当然トータルでは、利益の幅より損失の幅が大きくなる。

コンピュータやシステム、回線のせいでうまくゆかないのではないかと考え、マシンを新しいシステムにしたり、2モニターシステムにしたりと、違うアプローチを始める。

問題は別のところにあるにもかかわらず、違うところをすでに見始めているというわけだ。

 



 

 

F消極的なトレーディングへと移行を始める。

トレーディングの苦痛にえぐられるようになると、今までのトレード方法に疑いを持ち始める。

ロスによる不安がトレーダーを新しくより良いシステムを探したり、指標を見つけようとする考えへと走らせる。

自信を失っているから、異なったトレーディングシステムを採用しようと考え始める。

違ったトレード方法の実験を始める。


 

 


G混乱のために不確実性が台頭

トレーダーは自ら「修正されたよいトレード」と信じるトレーディングシステムを導入しようとする。

この違ったトレード方法が正しいかどうかの客観的な裏づけはないにもかかわらずだ。

同時に、この不安から以前のシステムの方が良かったかな?などと、新しいシステムにも疑いを持ち始める。

ここで以前のシステムを見つめなおすという冷静さを持つことは、至難のワザとなる。

この段階で、メールで相談をされる方は誰もいない。

そういう余裕は既になくなっているからだろう。

また新しいシステムでの経験が浅いため、この「新しい」トレード方法でもロスを出し続ける。

この段階では、チャートによってトレードを見つめなおすという作業を淡々と繰り返し、原因を見つけるしか方法はないのだが、それを実行するトレーダーはまずいないといってもいいだろう。

さらに、気持ちにあせりがあるため、シミュレーションによって充分な訓練をするプロセスを、省略してしまう。

これではうまく行くはずがない。

 

 

 

 

 

@再び勉強を始める

絶え難い損失あるいは敗北を経験したトレーダーは、再び勉強を始める。

つまり最初に戻るわけだ。

しかしロスによって資金がなくなると、この段階間へやってきても、やり直すことができなくなる。

怒りの矛先を、他人やトレードそのものに向け、憎む感情を抱き、人によってはトレードの世界から離れてしまうこともある。


長いトレードの期間には誰でもロスを出したり、うまく行かない時期がある。

この最も難しい時期を、どうやって乗り切るかが勝負なのだ。

こうしたときに、信頼できるトレーダーや、講師からアドバイスを受けることは非常に大きな助けになる。

この段階になると自分で第三者の目として分析することは、まず無理な状態になっている。

何がどうなっているのかの冷静な判断が、最も必要な時期にもかかわらずだ。

トレードを続けていると、サポートが必要な時期が必ずある。

うつ病の患者は、自分が鬱状態のためにカウンセリングを受けようということには全く気づかず、ますますひどくなるというサイクルに陥ることが多いのだ。

だから、家族や周りのヘルプが必要になるのだが。

トレーダーもうまく行かない時には、全く同じ心理状態になる。

こうした経験を経て、それを克服した経験を持つトレーダーは、これを解決する方法を知っていますし、実行することもできる。

しかし、そうでないトレーダーにとっては、これを乗り切るには、大きな考えの変革が必要なのだ。

損失のサイクルから抜け出すには、まず自分を客観的に見つめることだ。

 

トレードは非常に孤独な作業だ。

これを精神的に支えることができるのは、家族や配偶者、ときには恋人であったりする。

悩みを相談し、問題と向き合って解決するという、素直な心がこうした難しい問題を解決してくれることがある。

そして何よりも大事なことは、トレードの基本を忠実に守るということだ。

トレンドに従う。

複数条件でエントリーする。

ロスカット。

トレードを、客観的かつ冷静に分析し原因を突き止める。


「頑固さと勝手な思い込み」は成功するトレードに対しての最大の障害なのだ。

トレードがうまく行かないという問題は、自分の心の中に原因があることがほとんどだといってもいいだろう。

 

 

0226 Mon.

新しい試み

トップページに3月のセミナー告知を今日ようやく掲載することができた。

実は3月のセミナー開催は見合わせ、少し休んでからと考えていたのだ。

ただ、開催へのお問い合わせが多いため、下旬に開催することとなった。

応募される方は、このトレード方法は、ポテンシャルは大きいけれど、やり方によっては、急速に資金を失うという危険性があることを、ご承知の上で申し込まれていると思う。

おまけに、マーケットの状態は悪いから、セミナーの参加者は、そろそろいなくなるのではないかと、考えていた次第。

というわけで、お問い合わせのメールがなければ、本来開催しなかったという、幻の?セミナーなのだが、はたしてどれくらいの方が参加されるか、実は今でもかなり心配している。

このトレードの何が難しく、またそのためにはどうすればいいのかという点について、このオリジナルメソッドではかなりの点について言及している。

失敗するトレードの「構図」といったものまで作成しているくらいだ。

トレードが失敗する原因というのは、かなりはっきりしている。

またその対策もある。しかし、これを実行する側がルールを守れなければ何も効果はないのだが。

その対策のひとつとして、今回開催するのが、追加セミナー。

1月・2月のセミナー受講者の方から、いわゆるペーパートレード、つまりシミュレーションのご要望が多く、「追加セミナー」としてセミナーに引き続き開催できることになった。

レースでいえば、サーキットでの模擬レースのようなものなので、最初にこうしたトレードへ挑戦しようとする人にとっては、素晴らしいチャンスだと思う。

今まではデモナンバーを取得し、今なら夜中の11時半からシミュレーションをしなければならず、注意力や集中力が必要なトレードの練習には、必ずしも理想的な環境とはいえない状態で取り組むしか方法がなかった。

このシミュレーションを通じて、違うタイムフレームのチャートが実際にはどのように表示され、それをどのように運用すれいいかというノウハウの部分までも学習することができるので、興味をお持ちの方は、とてもよい機会だと思う。

もちろん4日間で25万円と絶対的には、決して安い金額ではない。

しかし、この特殊なシミュレーションシステムの日本でのはじめての運用実現のために協力していただいた多くの関係者の方に報いるためにも、セミナーが割安と思えるようなセミナーにしたいと考えている。

また、メールでセミナー開催の熱いコールを送っていただいた方にも、ここで改めてお礼を申しあげます。


 

0224 Sat.

消費者とネット

アメリカではドットコムの株価が軒並み急落し、レイオフなどの話題が話題となっているが、使う側からすると、アメリカでのインターネットの普及による生活面への貢献度は、ますます加速している。

この背景には、店へ出かけて購入するものと、ネット上で購入した方がいいものとの見分けが、消費者側がきちんと認識できるようになってきているという事情がある。

利用者が勉強し賢くなれば、「よいものやサービス」であればドットコムの価値は、むしろ高くなってきているという見方もできるだろう。

つまり、企業側は変わらなくても、消費者側の知恵により、付加価値が高くなるという現象が見られるのだ。

ただし、これには条件がある。

それを使う側が情報を選択できる能力があり、自己責任で行動することができるという条件が必要になる。

幸いにもアメリカの消費者はこうした点については、世界でもトップレベルだから、こうした動きがより鮮明になるというわけだ。

 

たとえば、ネットで集めた情報を持って医師を訪ねる患者が増えている、という現象もそのひとつだろう。

ネット上には、病気についての基礎知識や治療法、また効果や医師の評判などあらゆる情報が無数といっていいほど、散らばっている。

だからある程度の時間をかければ、そうした情報を集めることはそれほど難しいことではない。

トレードの情報だってそうだ。

しかし、情報にはいいものや悪いものが混在している。

しかし、同じ目的を持つもの同士やいわゆる専門家が連絡を取りながら、持ち寄った情報を交換し取捨選択するというプロセスで、そうした情報は切磋琢磨され、悪い情報を淘汰することができる。

今までなら医者しかし知らなかった情報を、あらかじめ患者側も持つことができるようになる。

ネットの発達が患者側にとって、大きなメリットをもたらすのだ。

トレードのセミナーを選択するケースで考えると、セミナーを開催する側は受講者ををごまかして、いいかげんなセミナーを開催することはできなくなってくるということになる。

セミナーの手法をネット上で開示し、そのパフォーマンスがある程度推測できるだけのトレード手法やその情報を開示することは、受講者のためでもあるが、セミナーを開催する側に取ってもメリットのあることなのだ。

これが明瞭でなかったり、公開しないところは、ネットを使ったトレードを教えるというのに、そのメリットを充分利用できていないというジレンマを内包していることを、自ら公開しているようなものだ。

手前味噌で恐縮だが、Market by Chart では、時々、事前に銘柄を値段とともに指定し、また反対バイバイのタイミングも指定して、それを後から検証し、その理由を明確にしている。

こうした情報は、その理由が事前にわからないものにとっては、とても参考になるはずだ。

こうした作業は、技術的には何も難しいことではない。

やろうとする意思さえあれば、誰にでもできることだろう。

ただ、事前の「上がるだろう」という予測の結果が、予測に反することになり「損を出してばかりを公開」することになると、当然逆効果になる。

だからこれは両刃の剣ともいえるのだけれど。

このように、ネットの発達によって、いろいろな意見の中から、受講する人に取って、いちばん説得力のあり、ベストと思われるものを自分の責任で選ぶことが、ますます簡単にできるようになってきている。

こうした動きは、たとえば国の行政や企業についても、情報がより広く「ディスクロージャー(公開)」されることにより、ますます拡大している。

ネット先進国アメリカの Movement を見る限り、市民や消費者が主導権をとれるようになり、流れがこうした方向へ動くことは確実だと思う。

双方の側に取ってメリットがあるというシステムを構築できるのが、ネットの大きな潜在能力であり、これが2000年4月の株価の加熱急騰の一員でもあるのだが・・

さらにトレードに限って言えば、ネット上である程度はタダで教えても、教えた側が不利益を被らないという点では他のジャンルとはかなり違っていると思う。

クルマのレースでは10台が走れば、トップを走ったものが、賞金でいえば一番多くもらえる。

「博打」でもそうだが、みんなで集めたものを、分け合うゼロサム・ゲームの構造を持っていると、情報を公開することで有利なものとそうでないものとの格差ができるため、情報公開がなかなか進まない。

しかし米国株トレードの場合、事情は少しばかり違う。

私が一日2千ドル儲けて、あなたが5千ドル儲ける。さらに知り合い全員が儲けて、誰も損をしないということが起こり得るからだ。

しかし逆もまたしかり。全員損をするということもある。

では、その場合儲けるのは、朝一番で売って利益を得たためにギャップダウンを起こさせたマーケットメーカーなのかというと正確にはそうとは言い切れない。

彼らだって、損切りで売ったかも知れないのだ。

ファンドを解約するために売られるケースは、日常茶飯事で起こっているわけだから、これや大いにありえることだ。

このように、あなたが儲けて売った相手が、儲けたあなたから買ったことが理由で損をするとは限らないのだ。

相手はさらに、株価が上昇することで儲け、それをまたあなたが買うということだってありえるわけだ。

そしてまたあなたは儲け、それをまた、同じ相手に売る。

これもありえる。

これをある程度証明するのが、株価の下落と売買高との相関関係だ。

これは参加者が増える入るために、全体のパイが膨らんでいることにも関係している。

ナスダックの昨今の売買高は20億株前後。

2000年の春より現在株価が下がったからといって、取引高が減っているだろうか?

現実は大幅に増えている。

健全なマーケットであれば、取引高は時間とともに必ず増える。

しかしTOKYOマーケットのように、ストップ安やストップ高のような規制のある、いわゆる公正ではないマーケットでは、取引高は減少する。

自分のお金をマーケットへ参加させるとき、健全なマーケットかどうかということは、非常に大事なポイントだ。

情報開示の進んでいる会社の株を買う。

これもトレードの鉄則。

このようにインターネットが大きな役割を果たしているのが、アメリカの株式市場であり、またそれがこの市場の魅力でもあると思う。

アメリカマーケットには「ネギしょったカモ」が多いからでは、けっしてありません。(笑)

 


0223 Fri.

今週は何だかとても疲れた。

ここんところ忙しいのに、音楽にもちょっと時間を取られているのでまあ仕方ないかな。

アメリカ人の考え方は、日本人とはかなり違うことが多く、これもその疲れの原因になることがある。

だから、日本の常識というのは知っているというか身についてしまっているから、それは変わっていないのだと思っていたら、いつのまにかそれが変わってきているということも、最近になって感じ始めている。

これは日本へ戻ると、とてもよくわかる。

多分日本へ住むようになれば、たちどころに解消するだろうけれど。

日本の常識?がアメリカの社会で通用しないことは、かなりある。

また逆もそうだ。

常識と思っていたことをもう一度考えなければならないというのは、最初はとても違和感があるが、やがてそれがとても面白く感じるようになる。

馴れるというのはいいものだ。

日本に住んでいたときには気づかなかった日本の良さを再認識したりすることもあるし、意外な発見をすることもある。

もちろん、簡単には結論が出ないことだってあるが、そういうときは好き嫌いで決めてもそれほど不都合なことはないようだ。

「日本を相対的に見ることができる」といのは、アメリカで生活して得ることのできる、大きなメリットだと思う。

比較ができる基準が複数ある、つまり選択肢が多いというのは、やはりどのジャンルでも、大きなアドバンテージとなる。

しかし、選択をするのが、ときどき面倒になることもあるのは確かだ。

選択肢のない心地よさというのもあるからねえ。(笑)

 

 

0222 Thurs.

六本木で焼き鳥 >一の鳥

1月のセミナー開催時に、たまたま見つけた「焼き鳥屋」がとてもおいしかった。

うまいという印象が強烈だったので、あれは勘違いではなかったかともう一度、2月のセミナー開催時に行きましたが、やはりうまかった。

ここはたまたま六本木を歩いていた時に見つけたのですが・・



店名は「一の鳥」という焼き鳥専門店です。

味の秘密は、秋田産の特別な鶏肉を使っていることや、紀州備長炭を使って焼いている部分にもあるようですが・・

 

7本のお任せコースでお一人様1800円。

14本コースで3400円と、六本木という土地柄を考えると非常にリーズナブルなお値段です。



右の写真ではケースにあまり焼き鳥がありませんが、

我々がかなり食べましたからねえ。(笑)

手羽がよく売れてました。

 



ジェスも満腹で大満足

私とRISAんだけが日本人。

あとは全員「ガイジン」でした。(笑)

日本人以外にもこんなに人気があるのに、

シアトルには焼き鳥専門店がないのです。

不思議ですね。

 


Zoom

私はラーメンを注文しましたがこれもうまかった。

醤油味であっさり系なのにうまいという

最近ではなかなかお目にかかれないラーメンです。

 

 

デザートはキウイと干し柿

なかなかすごい組み合わせですが、おいしかった。

 

 



寒かったので全員猫背(笑)

場所ですが、六本木の交差点を高速道路沿いに、
溜池(赤坂)(アークヒルズ)方面へ少し歩いてゆくと

上の写真のように左へ入る道があります。

これを左に入ってすぐ右側にあります。

六本木の交差点にある交番で聞くという手もありますが

比較的わかりやすいです。

 

ここに個人のページですが紹介されています。

レバーがうまいとあります。(笑)


 

0221 Wed.

TVドラマ

トレードのことばかりが続いたので、ちょっと気分転換。

みなさんは、テレビをどれくらいご覧になるだろうか?

私は、日本に住んでいた時も、多分平均から比べれば、ほとんど見ないといっていいくらいだっただろうと思う。

アメリカへ住むようになってからは、少し見る時間が増えた。

それでも、休みの日に、マッサージチェアでマッサージをする時に見るとかで、どちらかというと時間つぶしという意味合いが強い。

ビデオで映画を見る時間の方が圧倒的に多いかな。

あとはDVDのプログラムを見るとかね。

アメリカは、ケーブルTVだから料金を払っているし、チャンネルは実際にも50チャンネル以上はあるのだけれど、それでも見るチャンネルといえば Discovery チャンネルを始めとした5チャンネルくらいのものだと思う。

だから惰性で見るということは少なく、見たい番組を見るというケースが多い。

でここからが本題なのだが、2月に日本へ行ったとき、キムタクが出ているドラマが面白いというので、その番組を見てみた。

ドラマが始まってみるとまず感じたこと、それは基本的に「セリフ」で全部言わせているというつまらなさがある。

「おいおい、そんなこと普通言うか?」ということまで、説明風にやたら喋る。

映像という媒体があるのだから、もう少しそれを利用すればいいと思うのだが、特にそんなこと言わなくても分かるだろうということまで、喋ってしまう。

そりゃ「セリフ」で言わせれば「間違いなく」伝わるが、なんだかバカみたいだぞ。

これは現在の日本の、ほとんどのテレビドラマが陥っているパラドックスではないだろうか。

バラエティーとか称する番組で、無理やり「視聴者側とおぼしき笑い声」を入れて、見ている側に面白いと錯覚させるというやり方を続けてきたツケが回ってきているということか。

本来は物語のストーリー展開で、伏線として要素を展開させ、ある時点でそれが組み合わさり、クライマックスとなって、見る側を感動させるというのが、ドラマや映画の基本的な作りの面白さなのだと思う。

映画でも名作や感動する作品は、そういう風にできている。

このTVドラマは基本的に「劇画風の作り」のようだ。

話のツジツマが合わないとか、展開が都合よすぎるとか、「くだらなさ」も含めて「劇画風なんだからワザとやっている」という言い訳が控えているといえばいいだろうか・・そんなドラマだ。

これに対してこうして文句をいうのはかなり分が悪いことなんだけれど(笑)まあここまで書いて途中でやめるわけにも行かないしなあ。

面白くないといえば、熱烈なファンからは「それが面白いのに分からないの?」といわれるかもしれないがあえて書く。

よく考えてみて欲しい。

くだらなくても、何の疑いもなく面白いと思い込んで「それなりに楽しむ」というようになってしまったら、もう、くだらないものを切り捨てることはできないのではないか。

劇画タッチだから面白くないといっているわけではない。

劇画の魅力は、荒唐無稽さだ。私もその面白さは知っている。

しかしこのドラマ、一見荒唐無稽の面白さのように錯覚するが、実は保険掛けまくりの、荒唐無稽さとは対極のドラマだ。

視聴率の取れそうな配役をちりばめてはいるが、私のようにいわゆる「特定の俳優のファンでない視聴者」が、一つのドラマという作品として見た場合ホント面白くも何ともない。

ストーリーにどんでん返しがあるわけではないし、途中で展開が分かってしまうから、「意外な展開」という楽しみもない。

英語の吹き替えで、世界各地に配信すれば、日本でしか受けないということがいやでも分かるはずだ。

まあ、どの国もこういう番組は買わないだろうけど・・(笑)

ここが面白いのだ!という見方があればぜひとも知りたいものだ。

 

見る側に伝えるために、「セリフ」でしか伝えることができないというドラマはクオリティーや力量がないから、そうなるわけで、それをごまかすため、俳優の存在におんぶにだっこということになる。

プロデューサーが有名な人なのか、脚本家が誰なのかはよく知らないし、誰が発言権があるのかだってよくは知らない。

私は別にキムタクのファンではないし、かといってアンチでもない、いわゆるスタンスとしてはニュートラルな見方だと思うが、そうして俳優としてのキムタクを見てみると、ワンパターン。

「キムタク」が「キムタク」の魅力を知っているために、そこに安住してそこから一歩も出ようとしていない。

自分の物真似をしてどうする。自分の模倣じゃあなあ。

ナルシストか?(笑)

アレだけ売れているのだし、まだ若いのだから、冒険ができそうなものだけれど、本人もしようという気がないようだし、周りもそれに挑戦させようとしないのかもしれない。

私は何故なのか、プロダクションやテレビ業界にも詳しくはないから、事情はわからないけれど。

彼は自分のドラマを見て全くそういう風には思わないのだろうか?

彼なら、こうした方がこうなって、見ている側がこう思うはずだからこうした方がいいと言うことを言っても通るはずだが、そういう仕組みにはなっていないのだろうか?

いい俳優というのは色々なキャラクターやスタイルを演じ分けることができるものなのだけれど、彼にそれを求める方が酷なのか?

それでも「キャー素敵」というオンナどもがいる限り、安泰なわけだしね。

まあアイドルだから、役者じゃないのかもしれないが・・


視聴率が30%を超えたからといって、いいドラマとは限らないだろう。

基本的なところが、何か大きく違っていると思うんだれけど、まあ30%の人たちはそうは思っていないということか。

逆に考えれば、あれで30%いくわけだから、日本でおもしろい映画ができない理由が分かるような気がする。

新しいことにチャレンジした30%なのではなく、保険を掛けまくった30%だとすれば、この視聴率はかなり上げ底だな。

まあそれだけ、見ている側が、この時間帯みんなヒマでやることがないということなのか?

または対抗番組がよほど面白くないのだろうか?

それとも、他局は匙を投げてしまっているのか?

見ているうちに、何となく浦島太郎になったような気分になってきたのだった。

白髪が増えそうだなあ。(笑)

 

 

 

0220 Tues.

ニュースとトレード

つい先日、長い間顔を合わせていたトレーダーがフロアを去った。

オールテック時代から見かけていた顔だけれど、あまり話をしたことはなかった。

なんとなく風変わりで、アメリカ人にしてはおとなしいというよりも無口だといえばいいだろうか。

フロアのトレーダーともあまり交流はなかったようだ。

マーケットの好調だったオールテック時代に、彼は20万ドルから40万ドルに資金を増やした。

しかし、マーケットの悪かった2000年には大きく負け越し、ついこの間、5千ドル前後の資金となってしまい、ついにリタイアした。

オールテックからカークランドのトレードフロアに移ってからは、自分専用のTVをトレード用ディスプレイの横においてトレードを続けた。

そう、彼はいわゆるファンダメンタルズ派。

CNBCのニュースを当てにし、ひたすらトレードを続けた。

だからセミナーにも一切参加しなかったし、チャートには興味がないようで、見かねたマークが何度か忠告したようだけれど、聞かなかったようだ。

マーケットのいい時に資金が増えたから、この方法で勝てると思ったのかもしれない。

彼が、ニュースをもとにしてトレードをしているということは薄々、気がついていたし、常々、どうして勝てるのか不思議で仕方がなかったが、これで納得。>こういう言い方をすると、彼には申し訳ないが。

自分の信じるスタイルを信じ、トレードを続けた結果、なんと40万ドルを失ったのだ。

しかしここまで徹底して、自分のスタイルを貫き通すというのは、半端じゃできないことだけれど、方向を間違っちゃなあ。



0219 Mon.

プロとアマ

どの世界にもそれで生活をしているプロフェッショナルとそうではないアマチュアの2種類がある。

その差はどれほどあるだろうか?

ゴルフでも、モータースポーツでも、ミュージシャンでも、プロとアマの差はかなり大きい。

長く関わっている人ほど、その違いの大きさは良く分かるもので、門外漢や初心者ほど、それほど違いはないように思えるものだ。

楽器のプレーヤーであれば何が違うか?

いざ演奏という時、アマチュアは練習時に8の力が出せていても、5しか出せなかったりと「ムラ」が多い。

一方プロは、状況が悪くても常に7の力が出せる。

優秀なプレイヤーほど、この落差が少ない。

おまけにアマチュアの8はプロの2くらいというように、絶対的なレベルの違いがある。

それに、プロとアマでは、音を出した瞬間にその違いが分かる。

うまいプレーヤーは出す音がいい。

たとえ、エレキベースであっても、弦へのタッチが違うから音が違うわけだ。

楽器が悪くてもそれなりの音を出せる、つまり「弘法筆を選ばず」というわけだ。

これは、経験の量と、心構えが違うから当然のことなのだが、トレードでも同じことだ。

どんなマーケットでも安定した成績を残せるのがプロフェッショナルであり、マーケットに翻弄されるのが、アマチュアだ。

だから、マーケットの状況が悪い時に、アマチュアは休むことも大事な戦法となる。

あとは意外と単純なことだが、トレンドに淡々と従うという簡単なことがきちんとできるかどうか、これはかなり大きな要素だ。

細かいところを見すぎて、大きなトレンドを見失ったりすることが多い。

プロは意外と単純なところをきちんと見ているのだ。

失敗の原因を、アマチュアはマーケットや人のせいにする。

プロは冷静に分析し、同じ過ちを少なくする努力をする。

ダウントレンドはショートでアップトレンドはロングというのは基本だが、プロはダウントレンドでもロングでプレイできる銘柄を探すことができる。

また、アップトレンドでもショートに適した銘柄を探し出す。

こうなればまさに自由自在だ。

音楽でも、あるスケールで弾いてはいけないとされる音が、必ずあるのだけれど、うまいミュージシャンは関係なくすべての音を使うことができる。そして自由にアドリブをこなす。

優秀なプレイヤーは、想像を絶する練習量を人知れずこなしている。

それを知らずに人は天才だとか、才能があるとか、適性があるというが、才能は99%の努力だ。

それはどの世界でも同じこと。

プロやアマチュアを問わず、こうした物事に共通する普遍的な考えをまずきちんと身に付けることが、すべての始りだ。

 

 

0217 Sat.

G7

イタリアで開催されていたG7は、終わりましたが、日本のニュースを見ていると、取り扱いが小さい。

なぜか理由はわかりますね。

実習船沈没事件が、世紀の大スクープのような扱いですから、G7があったことさえ知らない人が多いでしょうね。(笑)

G7では日本の金融政策が、諸外国からやり玉に挙げられ、四苦八苦。

まあ、日本の現政権にとっては、沈没事故によって、金融政策の大失敗がカモフラージュされる結果となったようですが、しかしこれは長い目で見れば、日本にとって大きなマイナスになるでしょう。

これは、私達個人にとっては、大きな問題なのですからねえ。


楽観視していた日本側の予想は完全に覆され、政府・日銀が考えている以上に、G7各国の日本経済に対する不安は強まっているようだ。

政府専用機でパレルモに到着した宮沢喜一財務相は、与党の株価対策や公定歩合の引き下げなどで、各国が納得するとの皮算用だったようだが、皮算用ははずれるものと相場は決まっているのをご存知なかったようですなあ。(笑)

ブッシュ新政権が「他国の問題に直接言及するのは生産的でない」との姿勢だということもあって油断したのでしょうね。

ところが、実際には、日本に対する欧米各国は容赦がなかったようで、「元凶は金融政策」といわんばかり。

G7各国代表の写真撮影では、速水優総裁が足を取られてよろけ、米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長に支えられるという、なんだか象徴的な一幕もあったようです。

「何をするかは自分で考えるべきだ」と米オニール長官の発言は冷たく、政策運営の不手際でまごつく日本への不満に満ちた内容。

「不良債権問題」という国内的な問題が、G7声明に明記されたことでもわかるように、諸外国は日本の経済問題の根を熟知しているというか彼らの方が良く知っているといっても過言ではないでしょう。

この一点を見ても日本と欧米の認識のギャップが大きく、「日本にいらだつ欧米」といった表現が、メディアでも多く見られました。

「何もできない日本」は、これからどうするのか?



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2001 0215-

 

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