金曜、S&P500指数は5.07ポイント安で終了した。下のチャートは、ニューヨークに上場されている上げ銘柄数(青)と、下げ銘柄数(赤)を比較したものだ。見てのとおり、寄付きから下げ銘柄数が圧倒的に多く、2対1で下げ優勢の比率は一日中変わらなかった。これではマーケットは上がらない。市場の雰囲気把握に役立つチャートだ。
金曜、S&P500指数は5.07ポイント安で終了した。下のチャートは、ニューヨークに上場されている上げ銘柄数(青)と、下げ銘柄数(赤)を比較したものだ。見てのとおり、寄付きから下げ銘柄数が圧倒的に多く、2対1で下げ優勢の比率は一日中変わらなかった。これではマーケットは上がらない。市場の雰囲気把握に役立つチャートだ。
買いを入れるタイミングとして、以前の安値が目安にされることが多い。ライフポイント・ホスピタルズ(LPNT)の日足チャートは、その良い例だ。
格下げで冴えないスタートを切ったが、取引が始まった場所は、最近では一番低い6月26日の安値だ。単に以前の安値、というだけでは大した意味はない。しかし、重要な安値に接近しているときは、注意が必要だ。
三つの航空会社の格下げで、航空セクター指数はブレイクダウンとなった。下は日足だが、上辺が下がる下降型三角形の好例だ。
金利据え置きが発表された前後の動きを見てみよう。
先ず、ニュース直後は勢いよく上伸。しかし、全く後が続かず崩れてしまった。特に、株価がボリンジャーバンドの外に飛び出たときは注意しよう。ボラティリティが極めて高くなっているから、反転も起きやすいわけだ。
投資心理を反映する、ボラティリティ指数の日足チャートを見てみよう。
動きはバンドの中だから、売られ過ぎでも、買われ過ぎでもない。明日は連邦公開市場委員会、こんな横ばいからの抜け出しが期待できそうだ。
アドバイザーのデーブ・ランドリー氏は、二番底の例として、タイドウォーター(TDW)の日足を紹介している。数字で示したように、1が最初の底、2が二番目の底だ。
もう一つ氏が指摘するのは、下降が止まった50日移動平均線だ。ここ2、3日、株価は下げているから、押し目買い候補として、ランドリー氏はTDWを週末のコラムであげている。
予想を下回る雇用統計に投資者は喜んだ。これで金利引き上げは無い、と判断して、たしかに寄付きは高かった。しかし、お昼前から崩れ始めて、けっきょく陰線で終わった。他にも要素は多数あるが、目につきやすい50日移動平均線が壁になった。
格下げでギャップダウンとなったハンセン・ナチュラル(HANS)は、ある移動平均線に支えられた。20日、40日、50日、そして200日移動平均線は有名だが、89日エクスポネンシャル(89EMA)移動平均線も、トレーダーが注目する一つだ。
狼狽売りの実例を紹介しよう。半導体セクター銘柄のランバスは、寄付きの一分間で30%の大下落を演じた。理由は下で説明するが、一分足チャートを見てほしい。パニック売りの凄まじさが表れている。
まだ引けまで少し時間があるが、コカコーラ(KO)の日足チャートに、二番天井(ダブルトップ)が形成されている可能性がある。
以前の高値が壁になり、このまま終了すると、上ヒゲの長い売り手優勢のローソク足が出来上がる。20日移動平均線からも、かなり乖離しているから、利食いの売りに注意だ。
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