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下は食品・タバコで知られる、アルトリア・グループ（ＭＯ）の５分足チャートだ。寄付き約２０分後に底を打って反発を開始したが、なぜこの位置で買いが入ったのだろう？

日足に目を移そう。

反発が始まった場所には、長期トレンドを見る、２００日移動平均線が走っていた。

Ｓ＆Ｐ５００指数に連動する、スパイダー（ＳＰＹ）の１５分足チャートに、分かりやすい買いパターンが出来上がった。

金曜の安値テストに成功し、強気な「つつみ線」が形成された。更に、日足チャートでは、２０日移動平均線に支えられているから、この「つつみ線」で買い出動した人が多かったことだろう。

大衆の逆を行く投資家は、「コントラリアン」と呼ばれる。このコントラリアンに人気があるのが、アドトラン（ＡＤＴＮ）というワイヤレス・ネットワークの会社だ。日足チャートを見てみよう。

五日連続の陰線を形成したが、三角形の底辺で下げ止まっている。上辺が右下がりの弱気なパターンだが、この上辺の直ぐ上には、逆指値の買い注文が待っていることだろう。

５０日移動平均線（青）の方向で分かるように、中期トレンドは上向きだが、長期トレンドを示す２００日移動平均線（黒）は、まだ下降している。ようするに、中期的に強気、長期的に弱気だから、上放れで買った場合は、２００日移動平均線が目標になる。

ジェフ・クーパー氏が言う、Ｓ＆Ｐ５００指数の週足チャートを見てみよう。

まだマーケット終了まで１時間ほどあるが、Ｓ＆Ｐ５００指数は高値更新に失敗して、今週の安値近辺で推移している。たしかに先週の強いローソク足に後続が無いから、買い手には嫌な展開だ。攻撃的に行くなら空売り。持ち株のある人なら、来週は利食いに徹した方が良さそうだ。

終了間際に、グーグルが一転反発した。下は３０分足チャートだが、ラリーを開始した場所が面白い。昨日の安値と今日の高値で計算すると、反発したところは半値戻しレベルだ。

Ｓ＆Ｐ５００指数の５分足チャートを見てみよう。

矢印のところが、金利据え置きニュースだ。ゆっくりと下げが始まり、現在６１．８％の値戻しレベル（今日の安値と高値で計算）に接触中だ。ニュース発表直ぐ前のローソクは「はらみ線」だから、空売りを試した人もいたことだろう。

１１時半過ぎ、収益下方修正ニュースで、ヤフーが急落した。

（１０分足）

大きく下げた後、安値で横ばいしているが、なぜそこで下げ止まったのだろう？答えは日足にある。

以前の安値が目前になり、底値拾いを試す買い手が現れたようだ。

工場従業員だけでなく、ホワイトカラーの社員も含めて、フォード・モーターは２万５０００人から３万５０００人の社員を削減する。先日発表された数字より１万人ほど多いから、会社の情勢は、アナリストが思っているより悪いようだ。

日足チャートを見ていた人なら、既に２日前に売りシグナルを得ていた。高値を更新したが、結局続かず、売り手優勢を示す上ヒゲができている。攻撃的な人なら、空売っていたことだろう。

１２日の掲示板でも少し触れたが、大きく売られていたハンセンナチュラル（ＨＡＮＳ）が、今朝、ゴールドマンサックスの「優先買いリスト」に入ったことが報道された。

１２日に短期の下降するトレンドラインを突破し、今日のニュースでハンセンナチュラルは一気に２００日移動平均線を抜いた。チャートは、一歩先に今日のニュースを知っていたわけだ。

今度は月足から日足に移ってみよう。

このチャンネルからブレイクアウトなら、個人投資家も買ってくることだろう。