マーケットには、底、上昇、天井、そして下げの四段階があることが知られている。それでは質問しよう。現在の米国株式市場は、どの段階にあるのだろうか?S&P500指数の月足チャートを見てみよう。
トレンドを判断するのに役立つのは、パラメーターを12にセットした、平滑移動平均線(エクポネンシャル・ムービング・アベレージ、EMA)だ。見てのとおり、右下がりが顕著な今日、マーケットはダウントレンドと言ってさしつかえない。更に、12/26/9に設定したMACDのヒストグラムを入れることで、底や天井の警報シグナルを得ることができる。
さて、マーケットに上げ下げの周期があるように、投資心理にも周期がある。investmentpostcards.comに、投資心理のサイクルが説明されているので、さっそく見てみよう。
Contempt(軽視): 下げ相場の痛手が原因となって、大衆は、株に全く興味を示さない。
Doubt and suspicion(疑い): この段階では、まだ株が選ばれず、マネーマケット・ファンドのような安全なものに資金は動く。
Caution(警戒): マーケットの上昇が始まるが、この時点で買うのは賢明な投資家だけ。
Confidence(自信): マーケットに対する疑いが消え、大衆が株を買い始める。
Enthusiasm(熱狂): 賢明な投資家が利食い始める。
Greed and conviction(強欲と確信): 天井。頻繁な新規公開株(IPO)がある。
Indifference(無関心): 超割高な株価を何とも思わない。
Dismissal(見過ごし): この程度の下げなら直ぐ戻る。
Denial(拒否): もうこれ以上マーケットは下げる筈がない。
Fear, panic and contempt(恐怖、パニック、軽視): 拒否の態度を継続できなくなりパニック売り。そして、軽視段階へと進んで行く。
(情報源: http://www.investmentpostcards.com/2008/08/29/investor-psychology-cycle-%E2%80%93-are-we-there-yet/)
いつものように、カーク・レポートに目を通していたら、「皆さんにぜひ読んでほしい」という一文付きで、マイケル・ショップシャー氏のブログが勧められていた。さっそく読んでみると、多くのトレーダーが抱える悩みに触れた、考えさせらる内容だった。要約してみよう。
トムからメールを貰った。「私は長いことトレードをしている。夢を実現させるために、懸命な努力を続けてきたが、どうしても上手くいかない。こんなに頑張り続けているのに、結局最後は、失敗に終わるしかないのだろうか?」
希望的なことを言いたいが、現実は、トレーダーとして成功するのは、かなり難しい。諦めずに、努力するだけでは成功は約束されない。外科医になりたい人は、誰でも外科医になれるだろうか?弁護士になりたい人は、誰でも弁護士になれるだろうか?現実的な夢を持って頑張ったとしても、それが必ず実現されるという保証は無い。
私自身、諦めずに努力し続けた結果、不可能と思われる夢を実現した人たちを知っている。問題は、やってみるまでは、私たちには成功するか失敗するかは分からないということだ。
あなたは、本当にトレーダーに向いているだろうか?次の質問に正直に答えてほしい。今のあなたには、全く金が無いとしよう。そんな無一文な状態でも、あなたは株価を追うことに興味があるだろうか?取引できる口座が無くても、あなたは株価の予想や、株のニュースに魅力を感じるだろうか?それらの質問に、心の底から「イエス」と言えるなら、あなたは、おそらくトレーダーに向いていることだろう。
心理学者たちの研究報告にあるように、トレーダーたちの立てる目標は、あまりにも現実からかけ離れている。経験の浅い人たちは、毎月20%の利益を上げる、といった非現実的なゴールを設定する傾向がある。言い換えれば、2キロも走れない人が、マラソンを完走してやろう、と意気込むのに似ている。20%というゴールを設定する前に、先ず、それを実現可能にする方法を習得することが大切だ。
繰り返しになるが、どんなに一生懸命バイオリンの練習を毎日しても、誰もが交響楽団の一員になれるとは限らない。しかし、やってみるまでは、最初から成功するか失敗するかは分からない。トレードが、あなたの精神的、経済的破綻に結びつかない限り、あなたはトレードを継続するべきだ。もちろん、あなたが心底マーケットが好きだ、ということが前提になる。
(情報源: http://www.thekirkreport.com/2008/08/is-trading-righ.html
http://michaelshopshire.blogspot.com/2008/08/persistence-is-it-always-good.html)
低金利政策にもかかわらず、アメリカの景気は、なかなか上向きにならない。もちろん、真面目な顔でそんなことを言えば、皆に笑われるだけだ。第一、現状で景気が良くなるはずがない。
どんなに金利が低くても、住宅価格が下がっているから、消費者は住宅ローンを借り換えて現金を手に入れることができない。それに、サブプライムで金融機関は大損を出しているから、どこも貸し渋りだ。
更に、17年ぶりの高インフレで、食品やガソリンが大幅に上がっているが、肝心の給料が上がらない。これでは消費者の購買力が減り、とうぜん小売セクターに悪影響になる。
住みにくい世の中になってしまったが、こんな状況で、どうやったら貯金を増やして家計を向上させることができるだろうか?ここで、ジェフリー・ストレイン氏(SavingAdvice.com)の提案を、いくつか見てみよう。
・収入の50%を貯金する
給料の10%を貯金するのは誰にでもできる。50%の貯金を実現させるには、きびしい自己規律と規制が要求されるが、これを実行すれば多くの経済的な悩みは解消する。
・車は要らない
車無しの不便な生活など考えられない、と反論する人が多いが、車は必需品ではない。車が無ければ、月々の自動車ローンの支払い、保険、それにガソリン代の出費も無い。
・新品は買わない
eBayなどを利用して、買うものは中古品や超割安製品だけに限定しよう。これで、場合によっては月々50%以上の金を節約することができる。
・クリスマスに無駄な金を使わない
クリスマスの本来の意味を再確認して、クリスマス商戦を無視しよう。
・レストランでの外食はしない。もちろん自動販売機も利用しない。
・娯楽に金をつかわない。ハイキング、自転車、散歩、考えれば、まだまだ金のかからない娯楽があるはずだ。
(情報源: http://www.thestreet.com/story/10434590/1/10-tough-ways-to-boost-your-bottom-line.html)
こんなモノがよく売れるな、買う人の気が知れない、と不思議に思う商品がある。もっと言えば、見ただけで腹立たしくなる商品もある。WalletPopが、そんな製品のいくつかを挙げているので、さっそく見てみよう。
・ローラー付きのスニーカー
(写真:/dealbreaker.com)
「私は小売店で働いている。子どもたちは、まるでローラーゲームでも楽しむように、店内を滑りまくっている。棚にぶつかる子どもも多いから、品物はメチャメチャだ。」 malamonkeyさん
・クロックス
(写真: Getty Images)
「こんな物を履く大人の気が知れない。全くバカみたいだ。」 AsHyGuRl59さん
・超ミニスカート
(写真:honewatson.com)
「こんな格好で物を拾おうとしたらパンティーが丸見えだ。」 BANDGEEKwdfrdさん
次は、本当かな、と疑ってみたくなる製品だ。
・木樹液
(写真:AOL)
これを貼って寝るだけで、体内から毒素を取り除くことができる、と宣伝されている。
・ドライヤーボール
(写真:AOL)
このボールを乾燥機に入れると、洗濯物の乾燥時間が25%短縮できる、と宣伝されている。
・歯を白くする器具
(写真:AOL)
薬品を塗り、そして光を浴びせることで、歯が4段階白くなる、と宣伝されている。
・腕立て伏せ用の器具
(写真:AOL)
これを利用すれば、普通の腕立て伏せより多くの筋肉が使われるため、効果的な運動ができる、と宣伝されている。
・犬用の階段
(写真:AOL)
これがあれば、年老いた犬、小さな犬がベッドやソファに簡単に登ることができる、と宣伝されている。
(情報源: http://www.walletpop.com/specials/most-annoying-products
http://www.walletpop.com/specials/as-seen-on-tv)
7月、1000ドルが目前だった金は、現在806ドルで取引されている。話はそれるが、先ほど聞いたニュースによると、金メダルには6グラムの金しか含まれていないから、一個あたりの価値は152ドル(約1万6700円)になるそうだ。
(最近3カ月間の金の動き)
こんなチャートを見ると、金はもうダメだと思ってしまうが、マイケル・ブラッシュ氏はMSNマネーのコラムで、金はラリーを再開して1000ドルを突破する可能性がある、と書いている。理由はこうだ。
1、需給関係
設備投資にもかかわらず、第2四半期、金の生産量は4%減った。2008年、金の供給量は3275トンが予想され、需要はそれを300トン上回ることが予想されている。
2、インフレ
米国消費者物価指数は、年率に換算すると、+5%という高レベルに達している。たしかに、最近原油が下がっているが、いぜんとして歴史的な高水準であることに変わりはない。このようなインフレ状況では、資金が金に流れる傾向がある。
3、不安な経済見通し
信用収縮、住宅市場のスランプが相変わらず続くだけでなく、秋には大統領選挙がある。次期新政権は、経済問題にどう取り組むだろうか?こんな不安があるだけに、金に資金が流れやすい状況だ。
4、金に対する弱気論が多すぎる
皆が皆、超弱気なときに、マーケットは底を打つものだ。
金が上昇すれば金鉱株にも好影響になる。投資対象として、ブラッシュ氏は、次の5銘柄を挙げている。
Newmont Mining Corp. (NEM)、Agnico-Eagle Mines Ltd. (AEM)、Kinross Gold Corp. (KGC)、
Yamana Gold Inc. (AUY)、Freeport-McMoRan Copper & Gold, Inc. (FCX)
(情報源: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/CompanyFocus/TheGoldRushIsStillOn.aspx?page=1)