US Market Recap

プロトレーダーが指摘する20項目

トレードで成功する秘訣は何だろうか?投資アドバイザーのジョン・カーター氏は、現在一線で活躍するトレーダーをインタビューした結果、次のことが分かった。

1、基本的にトレードはシンプルだが、決して簡単というわけではない。このゲームで生き残りたければ、希望的観測を捨てることだ。

2、トレードの間違いに気がついたら、ポジションを直ぐに処分すること。損切り値を待つ必要は無い。

3、極論すれば、トレードは退屈な作業だ。いつも興奮しているようなら、まだ利益はコンスタントに出ていないはずだ。

4、100%勝てる方法探しをやめた時、素人トレーダーはプロになれる。

5、あなたがトレードしているのは株ではなく他のトレーダーだ。投資心理を正確に把握しよう。

6、感情をコントロールしろ。大衆といっしょに浮かれていては決して勝てない。

7、頻繁にトレードするな。はやる気持ちをおさえて、優れたパターンだけを待て。

8、素早く大きく儲けてやろう、こんな意気込みは必ず大損を呼ぶ。

9、金に執着するな。ていねいな売買を繰り返せば、自然と利益は上がる。

10、プロの損切りは早い。遅い損切りは資金を減らすだけでなく、大きな精神的なダメージになる。

11、最悪な場合でも、一つの銘柄で口座資金の2%以上を失ってはいけない。

12、売買に迷いが生じるのは自信が無いからだ。しかし、迷いは必ず失敗につながるわけではない。しっかりと損切りを設定して、勇気を持ってトレードを執行しよう。

13、難平買いは自ら損を大きくするようなものだ。

14、チャートに向かって叫んでいる自分を発見したら、もう一度損切り価格を確認しよう。

15、自分の意見に固執するな。思惑が外れたら直ぐ持ち株を処分しろ。

16、トレードでの利益は、毎月口座から引き出せ。必要以上の資金は、無謀なトレードにつながる可能性がある。定期的に利益を取り出して、銀行口座へ移すことを勧める。

17、新人トレーダーは、一つの銘柄に大きく賭ける傾向がる。もちろん、あるていど自信があるから、こんな時ほど損切りが遅れ、口座に致命的な穴を開けてしまう。

18、損切りができずにモタモタしていると、運良く突然マーケットが反転し、損の出ていた株も一転反発することがある。一度こんな体験をすると、待てば必ず戻る、という恐ろしい考えに洗脳されてしまう。どんなことがあっても、ルールを守ることが重要だ。

19、損を他人の責任にしてはいけない。アナリストは買い推奨を発表するが、あなたに買うことを強制しなかったはずだ。自分で責任をとれない人に、トレードをする資格は無い。

20、このトレードでいくら儲かるかを考える前に、どのていどの損が出る可能性があるかを先ず考えろ。

考慮したいコールオプションの空売り

ビジネスニュースほど愉快なものはない、とリバティー・トレーディング・グループのジェームズ・コルディエ氏は言う。「数カ月前になりますが、マスコミは不動産バブルを毎日のように報道していました。4月下旬、株式市場が天井を形成している時は、あとどこまでマーケットは上がるだろうか、といった予想番組が主流でした。しかし、金利不安が再度強くなり、株が大きく下げ始めると、今度は打って変わって大暴落が近い、と騒いでいます。」

最近不調なのは、株だけではない。商品市場も大幅な下げを展開している。さっそくテレビでは、世界経済が下向きになり、商品市場は本格的な長いベアマーケットに入る、と派手な報道だ。ニュースが当てにならない、と決めつけているわけではないが、コルディエ氏はこんなことを指摘している。

「最初に言っておきたいのは、ほとんどの場合、ジャーナリストたちによる、マーケットレポートに問題はありません。注意しないといけないのは、報道されるアナリストたちの意見です。同様なアナリストの見方が何度も報道されると、それがマーケットのテーマになってしまう傾向があります。

例えば今日のマーケットですが、今月も金利引き上げが予想され、テレビでは繰り返しアナリストの弱気論が放映されています。上げが急だっただけに、商品市場も下げていますから、これも株と同様に、弱気なアナリストばかり登場します。こんなニュースが中心ですから、見ている投資者も嫌でも弱気になってしまいます。これは誰でも知っていることですが、大衆と同じ行動をして儲かることはありません。今は売りではなく、短期的な買い場を探すべきではないでしょうか?

一般的な考え方は、上げ基調で買い、下げ基調での売りです。現在、株は下げ方向ですから、一般的な考え方を実行すると、持ち株を処分して一休み、または積極的な人は空売り、ということになります。この方法は、あまりにも短絡的です。下げ基調での空売りは悪くないですが、それよりもコールオプションを空売った方が効果的です。

もしマーケットが下がると思うなら、S&P500指数のコールオプションを空売るのです。株の空売りは下がった時のみ儲かりますが、コールオプションの空売りは、下げの時だけ儲かるのではなく、横ばいでも利益を上げることができます。たとえ思惑が外れて、マーケットが上昇しても、急激な上げでないかぎり、コールオプションの空売りでは儲けを出すことが可能です。」

証券会社によっては、個人投資者にコールオプションの空売りをさせてくれない。また、させてくれる会社でも、口座資金を多めに要求するところが目立つ。どちらにしても有効な投資方法だから、考慮する価値は十分にある。

個人投資家の率直な声

世界的に不安定な株式市況が続いている。専門家のアドバイスを聞くのも良いが、今日は実際にUSA TODAYに投稿された、個人投資者たちの声を紹介しよう。

「株式市場は、私たちのような小粒な投資者に、全くチャンスを与えてくれない。もし、あなたの年収が12万5000ドル(約1400万円)に満たないなら株式市場に参加する資格は無い。今日の株式市場は、資金を有り余るほどかかえる、ヘッジファンド・マネージャーたちの贅沢な遊び場だ。」 投稿者、ECSさん。

「株はあまりに割高だ。そろそろ暴落が来てもおかしくないと思う。」投稿者、Hi Ho Silverさん。

「マーケットが浮き沈みするのは当たり前のこと。少々下がったからといって、ここで慌てるのは間違いだと思う。それよりも長期的な視野にたって、バランスのとれたポートフォリオを作ることが大切だ。それからもう一つ、だれかバーナンキ議長を黙らせてくれないだろうか、、、、」投稿者、ウィリアムさん。

「今、老後用の資金を株に入れてはだめだ。」投稿者、エリックさん。

「たしかに難しいマーケットが続いているが、アメリカ経済は基本的に問題ないと思う。長期投資が私のスタイルだから、今までと変わりなく資金の60%を株に割り当てている。ワシントンの政治家たちが、しっかりした財政政策を打ち立てることができるなら、きっとマーケット状況は大きく改善するはずだ。」投稿者、KSさん。

「今こそ買いだ、そう叫んでいた人たちは、ここ二週間で大きな損を出したことでしょう。私は5月の第一週目に株を全て処分しましたから、口座にあるのは現金だけです。もっと下げてくれると良い買いチャンスになるのですが、、、」投稿者、ロイドさん。

「米国市場が不安定ですから、私は80%の資金を外国株に投資しました。」投稿者、Running On Emptyさん。

「投資のプロたちは、いったい何を考えているのでしょう?新しい材料が毎日あるわけではありません。それなのに予想はいつも外れです。」投稿者、PMさん。

「経済は不景気に陥ってしまえばいいのです。そうすればオイルの値段が下がります。」投稿者、KKさん。

「この大きな下げは誰かが演出したはずです。問題は誰なのかが分からないのです。」投稿者、SHSさん。

「賢い投資者は今買っているはずです。」投稿者、ベルゲイさん。

「今ほどプロのアドバイスが必要な時はありません。しかし、適切なアドバイスが見つかりません。」投稿者、スティーブさん。

「オイルが70ドルに上昇する理由などありません。どう考えても40ドルがいいところです。」投稿者、ALさん。

「発表される経済指数は矛盾だらけです。下げ続けるマーケットを見ていると、本当に怖くなってきます。早く下げ止まることを願うばかりです。」投稿者、迷えるアメリカ人さん。

ワールドカップに経済復興を期待するドイツ

ワールドカップはドイツ経済を救うことはできない、とコラムニストのマシュー・リン氏は言う。「多くのドイツ国民は、ワールドカップに大きな期待をよせていますが、スポーツ・イベントが一国の経済を復興させることはできません。熱狂的なファンが去った後、ドイツの人々は何も変わっていないことに気がつくことでしょう。」

ウォルト・ディズニーは、スポーツチャンネルESPNを通して、64試合中の52試合を生で放映する。アナリストの予想によれば、1億ドル以上のコマーシャル収益がディズニーに入るようだ。もしそれが実現なら、2002年のワールドカップ広告収益2500万ドルを大幅に上回ることになる。

広告収入が期待できるのはディズニーだけではない。ヤフーは、公式ワールドカップページを作成し、既にマクドナルドやプロクター・アンド・ギャンブルなどの大手企業が広告を出している。また、アマゾン・ドット・コムはグーグルに料金を払って、キーワードになる「ワールドカップ」を買った。だから、グーグルでワールドカップを検索すると、必ずアマゾンの名前が目につくことになる。さて、リン氏の話に戻ろう。

「たとえワールドカップが大成功に終わっても、ドイツ経済の現状は改善されません。11%の失業率、割高な人件費、政治的リーダーの不在、高齢化する社会、とにかく難問だらけです。(ドイツは国家予算の約40%を、社会保障や生活保護、そして国民年金に割り当てている。)

西ドイツが、ワールドカップで優勝したのは1954年のことでした。歴史家たちのコメントによれば、これは第二次世界大戦以来、ドイツが初めて世界の檜舞台に踊り出た華々しい瞬間です。国中で勝利を祝い、敗戦から立ち上がろうとしていた人々に、大きな希望と力を与えたことは言うまでもありません。

1974年、ドイツで初めて開催されたワールドカップで、ドイツは見事に優勝しています。これも1954年の時と同様に、ドイツ国民に自信をもたらせた、と言われています。

勝利は一時的に国民のプライドを高めますが、長期的経済トレンドを変えるだけのインパクトはありません。最近の標準で今日のドイツ経済を診断すると、決して悪くないという答えが得られます。専門家の意見によると、今年ドイツの国内総生産は1.8%の伸びになるようです。イギリスやアメリカから見ればガッカリな数値ですが、1.8%増はドイツにとって2000年以来最高の成長です。

競技場の準備はできました。世界の目がドイツに注がれます。皆さん、ゲームを楽しんでください。最後に、一つ付け加えておきましょう。ワールドカップでの優勝が本当に国家経済を豊かにするなら、ブラジルが世界で最も金持ちの国になっているはずです。」

矛盾する連銀関係者

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事の始まりは、月曜の連銀議長バーナンキ発言だった。米国経済は減速が始まっているが、インフレも悪化しているというスタグフレーション論だ。今まではソフトランディングか、それともハードランディングかが議論されていたが、これで第三の見方が出てしまった。

「スタグフレーションには同意できません」、とジム・クレーマー氏(ザ・ストリート・ドット・コム)は言う。「現在マーケットでは、銀行株が買われています。ということは、ソフトランディングのシナリオです。スタグフレーションで上がるのは金だけですが、5月に730ドルの高値を記録した金は、今日630ドルまで下落しています。」

バーナンキ氏の見解が正しいかどうかは別として、頻繁に発表される連銀からの意見に、投資者たちは困惑している。「いい加減にしてほしいです!もう連銀関係者の意見は聞きたくありません」、と憤慨するのは投資戦略家のエド・ヤーデニ氏だ。開放的に情報を流す連銀の態度は良いのだが、問題は情報が矛盾している。

たとえば月曜のバーナンキ発言では、現行のインフレ率は非常に懸念すべきレベルに達していることが強調され、マーケット関係者は6月の金利引き上げは間違いない、と判断した。しかし先日の議会証言で、たとえインフレの危険があっても連銀は金利引き上げを一時停止する意向がある、とバーナンキ氏は述べている。こんな態度の変わりようだから、月曜ダウ指数は200ポイント近い大幅下落になった。

悲観的なムードに包まれるマーケットだが、もちろん全てがダメなわけではない。代替エネルギー、もっと具体的に言えばエタノール銘柄が強い。経済コラムニスト、ロバート・ウォルバーグ氏の話を聞いてみよう。

「原油が70ドル以上の今日、代替エネルギーが注目されています。特に人気を集めているのがエタノール銘柄です。今年に入ってから、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は68%、そしてパシフィック・エタノール(PEIX)は137%の上昇です。エタノール銘柄に乗り遅れたからといって、まだ諦めることはありません。なぜなら、三つのエタノール銘柄のIPO(新規公開株)が控えているのです。

最も前評判の良いベラサンの初取引は、6月12日の週に予定されています。1730万株が発行され、公募価格は18ドルから20ドルが予想されています。初値は、公募価格を大幅に上回るかもしれませんが、ベラサンはアーチャー・ダニエルズ・ミッドランドに次ぐ、全米で第2位のエタノール生産会社です。新規株発行で得た資金は設備投資に使われ、2008年までに生産量を現在の年間2億3000万ガロンから、5億6000万ガロンに増やすことが計画されています。」

アベンタイン・リニューアブル・エネルギーとホークアイ・ホールディングズが残り二つのエタノール新規公開株だが、これらはベラサンほど魅力が無い、とウォルバーグ氏は言う。アベンタインは775万株が発行されるが、そのうちの140万株はインサイダーの持ち株だ。ほぼ全てのホークアイ経営陣は、ハートランド・ポーク(食品セクター)出身で、エタノール業界の経験が浅いようだ。

株価変動性の秘密

高いボラティリティが話題になっているが、その原因は何だろうか?株番組「マッド・マネー」の中で、ジム・クレーマー氏は、こんなことを語っている。

「株価格の変動性をボラティリティと呼びますが、最近のボラティリティは異常です。株価の変動率が大きく上がっていますから、マーケット経験の浅い投資者は、ただおびえるばかりです。高ボラティリティを恐れてはいけません。逆に、それを利用することが肝心です。

なぜ高ボラティリティが起きるのでしょうか?答えは需給関係のアンバランスです。買い手と売り手の力に大した差が無いバランスのとれた状態では、株価に大きな動きはありません。しかし、どちらかの力が一方的に強くなると需給関係が崩れ、高ボラティリティを引き起こします。

需給関係を崩す原因について、少し説明しましょう。大量な株を保有するブローカーは、本来ならゆっくりと持ち株を処分しましたが、最近そうすることが少なくなりました。時間をかけて少しずつ売るなら、株価に大きな変動はありませんが、今日のように一気に売られると、簡単に需給バランスが壊れてしまいます。なぜ一気に売る必要があるのでしょうか?金利が上がっていますから、信用買いが以前より割高になっています。 それに手数料も格安ですから、トレードコストをほとんど気にする必要がありません。

次に指摘したいのは、人気化する上場投信です。上場投信は、普通の株と同様に取引することができ、値動きも活発な物が増えてきました。例えば、半導体銘柄に投資する上場投信、Semiconductor HOLDRsが売られると、個別半導体銘柄も同様に売られます。ですから、何の悪いニュースも無いのに、あなたの持つ株が下がっているなら、それは上場投信が原因かもしれません。

三番目にあげたいのはヘッジファンドです。ブローカーが大きな売買を速いテンポですることは既に述べましたが、ヘッジファンドの売買は、それ以上に激しい速度です。ヘッジファンドは、単にマーケットの一大勢力ではなく、今日のマーケットをほんろうしています。」

現在のマーケット環境では、どんな投資方法が適しているのだろうか?ロブ・ハンナ氏(投資アドバイザー)の話を聞いてみよう。

「下げ方向を意識した投資姿勢が必要です。もしマーケットがラリーを展開するなら、空売りのチャンスだと思ってください。下げ基調の相場では、上げが長く続くことはありません。特に最近の株価変動率は高いですから、行きすぎた株を売るチャンスが何回か訪れることでしょう。

買いを実行するなら、極端に売られた銘柄を中心に選ぶべきです。弱いマーケットでは、ブレイクアウトに勢いがありません。空売りの買い戻しに焦点を合わせて、大きく叩かれた銘柄を狙ってください。また、買い手のエネルギーも不足していますから、利食いは早めにすることが肝心です。」

肥満が生み出すビジネスチャンス

ビジネス2.0誌によれば、6000万人のアメリカ人が太りすぎだという。1980年、肥満者の数は2300万人だったから、約2.6倍になったわけだ。この勢いで肥満人口が増えていくと、2013年には8800万人のアメリカ人が太りすぎになる。

こんな話がある。数年前のことだが、ティム・バリー氏(55才)はボストンからサンフランシスコ行きの飛行機に乗った。氏の身長は183センチ、体重は165キロの肥満体だ。他にも氏に劣らぬ肥満者が数人いたが、皆あまりに太りすぎているため、シートベルトが短すぎて締めることができない。

普通なら、飛行機の中にはシートベルトを延長する器具がおかれているのだが、この日は肥満者が多すぎて器具が足りない。乗務員があちこち探し回って、皆そろって離陸することができたが、この恥ずかしい体験がビジネスになった。今日、バリー氏はオンラインでシートベルトの延長器具を一つ60ドルで販売している。これを持っていれば、いつでも心配無く飛行機に乗ることができるわけだ。器具は既に1万セット以上売れた、とバリー氏は言う。

肥満は低所得者に多いだろうか、それとも高額所得者に多いだろうか。アイオア大学の発表した統計を見てみよう。1974年、年間所得が2万5000ドル未満の人たちの22.5%が肥満だった。そして2002年、この数値は32.5%に上昇した。1974年、年間所得が6万ドル以上の人たちの9.7%が肥満カテゴリーに属し、2002年には26.8%に上がった。以前は、たしかに低所得者に肥満が顕著だったが、現在は高額所得者にも肥満が目だっている。

ダイエット産業は490億ドルに及ぶ巨大産業に成長したが、太った人全てがダイエットに挑戦するわけではない。贅肉が付き始めると、ウエストサイズは2センチ、5センチと大きくなっていく。肥満もある限度を超えると、通常のLやLLサイズでは間に合わなくなる。そこで、伸びているのがLLL以上のプラスサイズ需要だ。2000年、プラスサイズの女性衣料品の売上は200億ドルだったが、2005年には300億ドルを突破した。2000年、Mサイズの女性用衣料品の売上は780億ドルほどだったが、2005年、その数値は700億ドルを割った。

サイズが大きくなっているのは衣類だけではない。例えば、トヨタの四輪駆動車Rav4の新モデルは、肥満人口を考慮して、座席幅が旧モデルより3インチ(7.62センチ)ほど大きくなっている。ベッドの一番大きなサイズはキングだが、セレクト・コンフォート社は、キングを30%上回るグランド・キングサイズの発売を始めた。

総人口の三分の一が太りすぎのアメリカ、肥満体が主流になる日は意外と早くやって来るかもしれない。現に、ブランド商品のラルフ・ローレンやトミー・ヒルフィガーもプラス・サイズ衣料品に手を伸ばしている。

シートベルトの延長器具を販売する、上記したティム・バリー氏の言葉を付け加えておこう。「私には、体重を減らすことは無理だと思います。人間は、一定の体重を超えてしまうと、減量することがほぼ不可能になってしまうようです。」

初めての仕事

あなたが初めてした仕事は何でしたか?フォーブス誌は、そんな質問を有名人たちぶつけた。さっそく見てみよう。

マイケル・アイズナー氏(前ウォルト・ディズニー最高経営責任者)
「キャンプ場でのカウンセラーが、私が初めてした仕事です。16才の時でした。夏休み8週間の仕事でしたが、たしか100ドルの収入があったと思います。学んだことは、チームワークの重要性です。」

マデライン・オルブライト氏(国務長官 1997年ー2001年)
「高校2年と3年の時ですが、デンバーにあるジョセリンズというデパートで働きました。時給は1ドルだったと思います。女性下着売場を担当しましたが、難しいお客さんとの対応が良い勉強になりました。」

ドナルド・トランプ氏(不動産投資家)
「父親の後ろについて、あちこちの仕事現場に行きました。目的は空きビンや空き缶を集めることです。それらを業者の所へ持って行くと現金になるのですが、ほとんど金になりませんでした。家賃の集金をしたこともあります。これは危険な仕事でした。場合によっては、拳銃で脅かされることもありました。学んだことですか?空きビン集めは、家賃の集金よりずっと安全です。」

アラン・ダーショウィッツ氏(ハーバード大学法学部教授)
「14才の時、マンハッタンの食料品店で働きました。時給は覚えていませんが、1ドル以下だったはずです。肉の切り方を習うことができました。おかげで、私の七面鳥を切る腕は、誰よりも優れています。家庭が貧しかったですから、私はいつも働いていました。ですから、子どもの頃から私は、一度に複数の仕事をこなすことの重要性を理解していました。」

ジョージ・スタインブレナー氏(ニューヨーク・ヤンキース・オーナー)
「私はオハイオ州の小さな町で生まれました。父親が厳しかったので、家の鶏小屋で働かなければ小遣いを貰うことができませんでした。鶏肉や卵を近所の人たちに売りました。新鮮な鶏肉は人気がありましたが、鶏を殺すのは本当に嫌でした。きつい仕事をして金を稼ぐ充実感を体得しました。」

ジーン・シモンズ氏(ロックバンドKISS)
「新聞配達が初めてした仕事だったと思います。13才の時でした。収入は、1週間で37ドル50セントです。人に好かれることの大切さを学びました。新聞を滅多に読まない人でも、私のことが気に入ってくれると、新聞を買ってくれるのです。KISSなど世の中に必要でありません。しかしKISSの音楽が好きな人たちは、どんな曲でも買ってくれます。」

ジェフ・クーンズ氏(画家、彫刻家)
「キャンディー、贈り物用の包み紙、色々な物を家から家へと売り歩きました。9才の時でしたが、1日で25ドルくらいの売上がありました。対話の重要性を体得することができました。対話は芸術の一つのような気がします。」

ソフトランディング、それともハードランディング?

今日の米国株式市場は、ソフトランディング派とハードランディング派の戦いだ、と「マッド・マネー」(株番組)でジム・クレーマー氏は強調した。はたしてアメリカ経済は、ハードランディング派の言うように不景気に落ち込むのだろうか、それともソフトランディング派の唱える、急激な景気後退を招くことのない安定成長だろうか?

高騰する商品市場が、大きなインフレ懸念になっていたが、ここ数週間で商品市場は大幅な下落となった。そのため、6月に金利引き上げは無いとの見方が高まり、ソフトランディングの支持者が増え始めた。もちろん、また商品市場の上昇がスタートすれば、ハードランディング派が優勢になるわけだ。

どちらにしても、事実は5月の下げで多くの投資者が被害を受けた。ダウ指数は1.7%の下げ、S&P500指数はマイナス3.1%、そしてナスダック指数は何と6.2%の下落だ。「ブルマーケット終焉のサインが見え始めています」、と言うのは投資アドバイザーのヒュー・ジョンソン氏だ。ハードランディング派を代表するような意見だが、氏は100%の確率でベアマーケットが訪れることを予測しているわけではない。もっと話を聞いてみよう。

「安定成長か、それとも不景気かを議論するのではなく、今は投資ポートフォリオを守ることが先決です。やや反発を見せている株式市場ですが、これは持ち株の一部を処分する良い機会です。もちろん、私は全ての人に売りを薦めているのではありません。もし、資金の7割以上が、まだ株に割り当てられているなら、6割程度まで下げる必要があります。

投資するセクターも気をつけて選ぶことが大切です。不安定なマーケット状態ですから、資金は食品、飲料、そして薬などの生活必需品にしぼることが肝心です。大型企業だけを選ぶことも重要です。きびしい経済状況では、小型企業の下げが大きくなりますから、大型優良企業だけを投資対象にしてください。」

ゴールドマン・サックスのロバート・ホーマッツ氏は、こんな見方をしている。「木がどんなに大きく成長しても、空に届くことはありません。しかし、木はアメリカよりも外国の方が大きく伸びる傾向があります。目先のことにこだわるのではなく、長期的に展望するなら、資金の25%は外国株に割り当てるべきです。特に、アメリカには大きな貿易赤字がありますから、外国株の投資は重要です。」

さて、クレーマー氏だが、ハードランディングとソフトランディングの両方に備えて、次の銘柄を薦めている。

ハードランディング用銘柄
Verizon(VZ)、Pepsi(PEP)、Altria(MO)、Kimberly Clark(KMB)、GlaxoSmithKline(GSK)

ソフトランディング用銘柄
Catapillar(CAT)、ConocoPhillips(COP)、Chesapeake Energy(CHK)、Nabors(NBR)、Jos. A Banks(JOSB)。

職場での成功を占う12の質問

6月、日本は梅雨、アメリカは卒業式の季節だ。4年間の大学生活を終え、いよいよ社会人としての一歩が始まる。緊張する出勤初日だが、統計によれば約25%が一年以内に会社を辞めてしまう。期間を18カ月まで延ばせば、45%の新入社員が会社から消えている。付け加えれば、これと同様なことが転職についても言える。

なぜこんなに多くの人たちが辞めてしまうのだろうか?CNNニュースが報道した、マイロ・シンデル氏(人事アドバイザー)の意見を聞いてみよう。

「新入社員、そして転職してきた社員が長続きしない大きな原因は会社側にあります。本来なら入社直後、新入社員たちはオリエンテーションなどを通して、詳しい職務内容や向こう6カ月、そして1年の目標が明確に示されなくてはいけません。しかし、多くの会社はオリエンテーションが不十分なため、社員は何のために雇われたのかが全く分かりません。これでは仕事に打ち込むことは無理です。

オリエンテーションが満足なものではありませんから、新入社員は基本的な会社情報も身に付けることができません。会社は組織ですから、様々な部門があります。オリエンテーションでは、各部門の担当者から、それぞれの部門について詳しい説明がされる必要があります。こうすることで、新入社員は誰がどこで何をしているかが把握できますから、問題が起きた時など直ぐに適切な部門に問い合わせることができます。」

あなたは新しい職場で成功できるだろうか?マーカス・バッキングハム氏(職業カウンセラー)は、12の質問を検討することを勧める。

1、あなたは自分の明確な職務内容が分かっているだろうか?
2、職務を遂行するために、会社側から適切な援助があるだろうか?
3、現在の職務で、あなたは自分の才能を正しく使うことができるだろうか?
4、最近7日間で、あなたは上司から称賛されたことがあっただろうか?
5、同僚や上司は、あなたを同等の人間として敬意を持って接しているだろうか?
6、苦境の時、励ましてくれる上司や同僚がいるだろうか?
7、上司や同僚は、あなたの意見を無視せず聞いてくれるだろうか?
8、会社のゴールを聞いて仕事に対する熱意が上がるだろうか?
9、同僚の仕事の態度はどうだろうか?情熱を持って働いているだろうか?
10、あなたは真の友人が会社にいるだろうか?
11、上司は、過去6カ月間のあなたの仕事を、どう評価しているか個人的に話してくれただろうか?
12、職場での経験は、あなたの人生を豊かにしているだろうか?

「平均、あるいはそれ以上の給料があることが前提になりますが、12の質問のほとんどに肯定的な回答ができるなら、あなたは現在の仕事に満足しているはずです。多くの人たちが誤解していますが、高給料だけでは職場で長続きしません」、とバッキングハム氏は言う。

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