もし1億円あれば、あれを買いこれを買い、と品物のリストは簡単に増えていく。しかし、5000ドルならどうだろうか?円に換算すれば、60万程度の金額だから、下手をするとつならないことに使ってしまう。そこで、CNNマネーの紹介する、有効な5000ドルの使い方を見てみよう。
1、Cygneデザインズ(CYDS)を2500株買う。(超高リスク)
モシェ・ミレブスキー教授によれば、株で成功するためには、値動きが激しく、そしてマーケットのトレンドとは逆の低位株に投資することが鍵になる。そんな条件に当てはまるのがCygneデザインズ(CYDS)だ。もちろん、安定を求める人には勧められない。
2、長期投資なら、T. Rowe Price Equity Income(PAFDX)に2500ドル、そして T. Rowe Price New Era (PRNEX)に2500ドルを割り当てる。この組み合わせなら、配当金が得られるだけでなく、インフレ対策にもなる。
3、資格を取る。
もし、あなたが証券業界で働いているなら、公認証券アナリストの資格を取ることは有益だ。2190ドルあれば、専門学校で受験講座を受けることができる。
顧客が海外にいるなら、外国語を学ぶことも大切だ。ミドルベリー・カレッジでやっているような、7週間外国語コースを利用するとよいだろう。(授業料は6136ドル)
4、高金利なクレジットカード残高を払う。
5、もし、住宅購入のための頭金を貯めている人なら、5000ドルを定期預金に入れるとよいだろう。1年定期なら、4.81%ほどの利子がある。
6、子どもの成績がパッとしないなら、経験のある家庭教師を雇ってみよう。一時間あたり50ドルから150ドルが平均料金だから、5000ドルあれば、良い結果に結びつくはず。
7、番犬を買う。
犬は家の見張りに最高だ。特に、おすすめなのがスコッチ・テリア。小さい犬だが、サイズに誤魔化されてはいけない。スコッチ・テリアの値段は、1000ドルから2500ドルほどだ。
8、緊急資金
もしもの時のために、5000ドルをいつでも引き出せる、、マネーマーケット・ファンドへ入れよう。年利で、約5.22%ほどの利子がある。
9、信頼できる団体へ寄付
好例は米国赤十字社だ。
10、家庭用の車を探しているなら、ホンダ・アコードLXを勧める。5000ドルを頭金にすれば、月々のローン支払いは300ドルほどだ。
参考にしたサイト: http://money.cnn.com/galleries/2007/moneymag/0705/gallery.5000_dollars.moneymag/index.html
行動経済学、という言葉が頻繁に聞かれるようになった。心理学と経済学をミックスさせて、経済活動を探る学問のようだ。といっても、決して堅苦しく考える必要はない。さっそく、行動経済学が教えてくれる身近な例を紹介しよう。
投資で失敗を防ぐには、どんなことに気をつけたら良いだろうか?正しい投資判断をするには、先ず、情報の分析をしなければいけない。特に、情報の量が多くなれば多くなるほど、私たちは簡単なルールを適用して、投資判断をしようとする。大きな問題になるのが、この判断方法だ。
たとえ、どんなに情報があっても、実際に投資結果がどうなるかを、100%正確に予測することはできない。そこで私たちは、過去の記録を調べる。ようするに、以前こうだったから、今度もこうなるはずだ、という結論を引き出すのが目的だ。これは、外挿法とか補外法と呼ばれるものだが、言うまでもなく、過去の出来事が明日も繰り返されるという保証は無い。
良い例は、90年代終わりの、インターネット株ブームだ。連日の値上がりを見て、投資者たちは、インターネット銘柄に殺到した。ここまでこんなに好調なのだから、今日も上がるだろう、そして明日も上がるだろう、という単純な判断方法だ。不動産ブームにも、同様なことが言える。こんなに順調に上げているのだから、これからもこの状態が継続するはずだ、と判断して、投資家たちは物件を買い続けた。もちろん、最終的にはインターネット株も住宅市場も大幅下落だ。必要以上に、過去の成績を重要視してはいけない。
スウェーデンで、こんな調査がされた。あなたは、自分の運転技術をどう思いますか、と人々に質問した結果、90%の人たちは自分の運転技術は平均以上である、と回答した。これが意味することは、単に車の運転能力だけに限らず、私たちはほとんどの場合、自分は平均以上である、と思っていることだ。
多くの投資者は、自分の持っている情報を過剰評価している。ある銘柄の買い情報をつかむと、それを知っているのはあたかも自分だけのような錯覚に陥り、とうぜんの結果として、投資者は自信満々になる。この自信過剰が、頻繁なトレードに結びつくことになるのだが、こんなデータがある。
6万6000世帯を調べた結果、毎月8.8%を超える銘柄回転率のあるトレードが頻繁な人たちは、年平均で11.4%の利益があった。しかし、頻繁なトレードをしない人たちの利益は18.5%だから、手数料がいかに大きく成績に影響したかが分かる。
行動経済学が教えてくれるもう一つのことは、多くの投資者は、売る銘柄を間違っていることだ。口座に、二つの株があるとしよう。一つは1000ドルの利益があり、もう一つは800ドルの損が出ている。本当なら、損の出ている株を処分して、利益の出ている株を持ち続けることが正しいのだが、ほとんどの場合、投資者は儲けの出ている方を売って、損の出ている方を口座に残す。損を出して株を売るのは、負けを認めることだから嫌だ、ということらしいが、早い損切りほど重要なものはない。
参考にしたサイト: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/Morningstar/3InvestmentUrgesToAvoid.aspx?page=2
やはり、ここは天井かもしれない、と思わせるような出来事が週末に起きた。原因は、ダウ・セオリー・レターのリチャード・ラッセル氏の言葉だ。もう50年近く、ダウ・セオリー・レターで執筆しているラッセル氏は、2002年の秋から始まったブルマーケットを認めず、いまだに1999年から始まったベアマーケットが継続している、という見方をしていた。
しかし、この頑固なベアが、とうとう強気論を発表した。
私たちは、極めて希な現象を4月20日と4月25日に目撃した。この両日、ダウ工業株30種平均、ダウ公共株15種平均、そしてダウ運輸株20種平均の3指数が揃って高値を記録した。これが意味することは、世界的な株高がやって来るということだ。
どうも素直に喜べない。スーパー・ベアと呼ばれる人たちは、滅多なことで強気になることはない。筋金入りの弱気論者が降参するのは、ほとんどの場合、マーケットの天井で起きるものだ。
ここで思い出すのが、先日、ポートフォリオ・マネージャー、ダグ・カシュ氏が指摘した「株が下がる15の理由」だ。さっそく見てみよう。
1、史上最高に達するガソリン価格: これは消費者にとって増税に匹敵する。
2、米国テクノロジー銘柄の指標、シスコ(CSCO)のがっかりな収益見通し。
3、他のテクノロジー銘柄、ノキア(NOK)、サンディスク(SNDK)、ノベラス(NVLS)、サンミナ(SANM)などの冴えない決算発表。
4、ドル安が好影響となった、多国籍企業の活躍がなければ、現在マーケットは既に悪くなっている。
5、住宅市場の低迷は他セクターに広がる。
6、更にドル安が進む。
7、ウォルマート(WMT)やターゲット(TGT)の売上で分かるように、個人消費が下降している。
8、住宅ローンの借り換えが難しくなり、消費者は、まとまった現金を手に入れる手段がなくなった。
9、サブプライム融資問題は、住宅市場だけでなく、他業界へも広がっている。
10、不動産投資信託が割高になり、配当利回りは史上最低に落ち込んでいる。
11、航空業界、そして運送運輸セクターの予想以上に悪い収益。
12、不利な利回り曲線で、銀行が効果的に金利利鞘稼ぎができない。
13、経済先行指数が3カ月連続で下落。
14、共和党の人気が落ち、次は民主党の大統領が当選する確率が高い。そうなると、企業に課される税金が引き上げられそう。
15、投機熱が冷めない新興市場。
(参考にしたサイト: http://www.marketwatch.com/news/story/dow-theorist-sees-unprecedented-world/story.aspx?guid=%7B0F3873D5%2DA9E3%2D41B0%2DA600%2D79472399FD41%7D
http://www.thestreet.com/markets/activetraderupdate/10356178.html)
というような否定的なタイトルだと、おそらく、だれにも読んでもらえないことだろう。それよりも、「あなたを成功に導く10の法則」の方が魅力的だ。しかし、否定的なタイトルにしたのは、こんな事情がある。
株や先物トレーダーが集まる、あるチャットルームで、こんなことを言う人がいた。「私は、まるで損をするためにトレードをしているようなものだ。」普通なら無視されるコメントなのだが、金曜日のせいだろうか、この一言がきっかけになって、どうやったら確実にトレーダーとして失敗できるかの議論が始まった。
それでは、失敗を約束する10のルールを紹介しよう。
1、不十分な資金でトレーダーへの一歩を踏み出す:
500ドルを100万ドルにしてやろう、と初めから夢物語のような目標を掲げるだけでなく、どう見ても資金が不十分。(為替トレードは、500ドルから口座を開設できる。)
2、危機管理(リスクマネージメント)を無視:
思惑が外れたら、倍の株数を難平買いすれば良い。一日で株価が戻らなくても、2、3日待てば何とかなるだろう。リスクマネージメントの大切さが全く分かっていない。
3、他のトレーダーと自分を比較する:
あいつはあんなに儲けているのに、いったい自分は何をしているのだ!こんなことを言っては、単に自分を焦らせるだけだ。それよりも、現在の自分と以前の自分を比較して、トレードが向上しているかを検討する方が重要だ。
4、飽きやすい:
一度でも失敗すると、すぐに次のトレード方法を探し始める。100%勝てる方法など無い。ある程度実績のある手法なら、それを完全に自分の物にすること。あとは、徹底的なリスクマネージメントを実行することで、安定した利益を上げることができる。
5、トレード日誌をつけない:
長い日誌は必要ない。しかし、日誌が無くては過去の間違いから学ぶことができない。
6、秘密主義:
良いアイデアを思いついたら、他のトレーダーに話してみよう。意見を交換することで、思わぬヒントを得ることが多い。
7、真剣さを欠く:
デイトレードは、仕事の合い間にできるようなものではない。100%の集中がなくては勝てない。(その点、日本からの米株トレードは便利。夜10時半からだから、アルコールが入っていない限り、トレードに集中できる。)
8、チャートが汚い:
5本の移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、それにRSI。こんなにチャートに指標が入っていたら、ただ頭が混乱するだけ。指標が多ければ多いほど、売買シグナルも増えることを覚えておこう。
9、利益ではなくスリルを求める:
これは説明する必要は無いだろう。
10、自分のトレードスタイルが無い:
今日はニュースを材料に買い。今日は逆張りに挑戦。そして今日は移動平均線クロスで買い。極端に言えば、得意技が一つあれば良い。成功する鍵は、早く自分のスタイルを確立することだ。
プロトレーダーに共通することは何だろうか?今週、金融機関を訪問しているブレット・スティーンバーガー氏(The Psychology of Trading「トレードの心理学」の著者)は、こんな感想を述べている。
実際の現場で、プロたちのトレードを見ることは、いつもとても勉強になる。いくつか感銘を受けたことを記そう。
1、成功しているトレーダーは、一つのマーケット(銘柄、セクター)だけでなく、様々なマーケットを監視している。しかし、初心者は一つのマーケットに固執してしまい、無駄なトレードを何度も繰り返してしまう。プロトレーダーは、ボトムアップ分析などを利用して自分なりのマーケット分析方法を持っているが、初心者にはそれが無い。
2、複数のマーケットを追うプロトレーダーには、マーケットを大局的な視野で見ることができる。しかし、視野が狭い新人トレーダーには、マーケットの相互関係が分からないから、価格が割安なのか割高なのかが判断できない。
3、プロトレーダーたちが働く金融機関には、危機管理を専門にするリスクマネージャーがいる。彼らはトレーダーの動きを監視しているから、状況に応じた株数や、連敗しているトレーダーたちに適切なアドバイスを与えることができる。私たち一般個人トレーダーには、このリスクマネージャーがいないから、自分で自分の危機管理をしなければならない。
4、プロトレーダーの利益目標は小さい。プロたちは、資金を一年で三倍にしよう、といったことを口にしない。そんなことを言うのは、資金が少ない、絶対にトレードだけで食べていく、と焦っているトレーダーたちだ。
早速こんな反論が出ている。
1つか2つのマーケットだけに集中することで、大きな成功をおさめているトレーダーたちもいる。たとえば、ポール・ロッターはドイツの国債、そしてマージー・テラーはユーロドル専門だ。 (pwhさん)
成功しているトレーダーは、非常に簡単な方法でトレードに臨んでいる。たしかに、彼らはマーケットを分析するが、一つのアイデアやトレンドに固執することはない。更に、プロたちは他のマーケットについてある程度知っているかもしれないが、現実には1つか2つのマーケットを専門にトレードしている。 (トニー・レイさん)
スティーンバーガー氏の回答はこうだ。
もちろん、1つのマーケット(1銘柄)だけを専門にして成功することはできる。私も個人的に、そのようなトレーダーを知っている。しかし、5千万ドル以上の資金を運用し、毎年1千万ドル以上の利益を上げているプロトレーダーのほとんどは、複数のマーケットを追っている。
参考にしたサイト: http://traderfeed.blogspot.com/2007/05/what-makes-professional-trader.html
内部関係者が、自社株を買う理由は一つしかない。それは、彼らが、更に大きく株価が上昇することを確信しているからだ、と「マッド・マネー」を担当するジム・クレーマー氏は言う。皆さんも同意すると思うが、どんなに優秀な企業でも、株価が割高なら内部関係者は買わない。しかし、こんなことをクレーマー氏は言う。
株価が52週間ぶりの高値を記録したとしよう。そんな事実にもかかわらず、内部関係者が引き続き買っているとしたら、あなたはどう思われるだろうか?一つ付け加えれば、高値更新で自社株を買うインサイダーは希だ。高値圏で買う、という行動は、単に口先だけで自社を称賛するインサイダーとは全く違う。彼らには、「こんな株価は、まだ序の口だ」と断言できる自信がある。
それでは、内部関係者が高値圏で買っている銘柄を紹介しよう。
L-3 Communications(LLL)
LLLは、米軍と契約を結ぶハイテク企業だ。2月、ピーター・コーエン氏、そしてロバート・ミラー氏の役員二人が自社株を買っている。コーエン氏は1万5000株、ミラー氏は4万5000株を買い、購入価格で一番高かったのは87ドル20セントだ。(現在95ドル)
上のチャートで分かるように、2月、LLLは確かに高値を更新している。どんな理由で、二人の役員は買ったのだろうか?民主党が議会の過半数を占める今日、これは軍事産業に悪材料、と言う人たちがいるが、その考え方は間違っている。これからも、以前のように軍事費は割り当てられ、大きく削減されることはないはずだ。こんな状況だから、アナリストも軍事産業銘柄を避けている。しかし、LLLは収益の上方修正を最近しているから、そろそろ買い推奨が出されてもおかしくない。それに、LLLは買収ターゲットになる可能性もある。
Enterprise Products Partners (EPD):
高値が記録された1月、ダン・ダンカン氏(会長)が17万7000株を買っている。その翌日3万5500株、そして次の日にも5200株の買いだ。更に株価が上がった2月3日、ダンカン氏は1935株を購入している。
この高値で買い進んだわけだから、ダンカン氏にとって、株価はまだ割安なわけだ。株価成長の他に、EPDは利回り5.8%という、国債より魅力的な配当金がある。それに、11四半期連続で配当を引き上げていることにも注目したい。
さて、人気番組で放送された上記2銘柄は、今日ギャップアップの寄付きとなった。もちろん、ここで買うのではなく、押し目を待った方が無難だ。
参考にしたサイト: http://www.cnbc.com/id/15838459