タイプライターが消え去ってから、もうどのくらいになるだろうか?パソコンの登場で、タイプライターという言葉も、完全に死語になってしまったようだ。そこで今日は、タイプライターと同様な結末になりそうなビジネスを探ってみよう。
1、レコード店
言うまでもなく、オンライン・ミュージック・ストアが今日の主流になった。記憶に新しいところでは、去年、この業界で有名なタワーレコードが、全89店を閉鎖している。10年後もミュージックCDは小売店で販売されていると思われるが、それができるのは、ウォルマートのような大手小売業者だけだろう。
2、フィルム製造業
写真と言えばデジタル・カメラの時代だ。2006年5月から、2007年5月の1年間で、フィルム利用者は49%も減った。更に、米国インターネット人口の70%がデジタル・カメラを所有している。趣味といったことで、10年後もフィルムが使われている可能性がある。
3、ゲイ・バー
オーランド・センチネル紙によると、ゲイが社会的に受け入れられるようになり、ゲイ・バーの倒産が目立っている。よするに、ゲイ達は、わざわざゲイ・バーに行かなくても、オープンにパートナーを見つけることができるようになったわけだ。10年後も生き残っているのは、トップ・クラスのゲイ・バーだけだろう。
4、新聞
ラジオとテレビの台頭で、新聞は無くなる、と予想した人も多かったが今日も生き延びている。しかし、インターネットの登場で、いよいよ新聞の生存が難しくなった。10年後も新聞社はある。しかし、紙に印刷された新聞は、ほとんど無くなっていることだろう。
5、ゲームセンター
10年前、アメリカには1万のゲームセンターがあったが、今日その数は、たったの3000だ。任天堂Wii、Xbox360、それにプレイステーションの時代だ。10年後、ゲームセンターは完全に消滅しているだろう。
6、公衆電話
携帯電話が急速に普及している。10年後も公衆電話はあると思うが、おそらく空港やホテルなどに限られそうだ。
(参考にしたサイト: http://entrpreneur.com/startingabusiness/article184288.html)
ダウは高値を更新中だが、10月というと嫌でも暴落を思い出す。特に今年は、1987年の暴落から20年ということで、マスコミの報道に熱が入っている。先ず、現在のマーケットと1987年の共通点から見てみよう。
銀行、ホテル、レストラン、業種に違いはあるが、どれも客に逃げられてしまったら終わりだ。そうならないために、企業は常に客のニーズに応えようと努力するわけだが、ひとつ問題がある。
言うまでもなく、客のニーズを一番よく知っているのは客自身だ。そこで、企業はアンケートを取ることになる。私も飛行機の中で、笑顔の乗務員から「アンケートに協力してください」、とパンフレットのようなものを受け取ったことがある。
余談になるが、客室乗務員の持つ雰囲気は大切だと思う。普通なら、街角でアンケートに協力してほしいなどと頼まれても、先ずイエスと言うことはない。アットランダムにアンケートを何人かに配っているだけだと思うが、不思議なことに、乗務員に断っている人は一人もいなかったような気がする。
話を元に戻そう。「問題なのはアンケートです」、と言うのはportfolio.comのフレッド・ライクヘルド氏だ。アンケートの何が悪いのだろうか?さっそく、ライクヘルド氏が挙げる10項目を見てみよう。
1、質問の数が多すぎる。これでは、アンケートを見ただけで回答する気が無くなってしまう。更に、質問数が多くなれば多くなるほど、それを分析するコストも高くなる。
2、はたして、本当に適切な客からアンケートを取っているだろうか?たとえば、100の質問で成り立つアンケートの場合、一体どんな人がそれに応じているのだろうか?忙しい人は、いちいち100の質問に答えている暇は無い。しかし、こんな忙しい人ほど、アンケートの重要な対象になるのではないだろうか?
3、アンケートは単なる統計にすぎない。たとえば、Aさんが不満を表明していたとしても、会社側からは、Aさんに対して何らかの配慮があるわけではない。
4、電話でのアンケートは、アンケートというのは名ばかりで、売り込みの電話であることが多い。
5、アンケートの結果、客の満足度が高いということが分かっても、これは会社の収益とほとんど関係が無い。統計によれば、客はどんなに製品に満足していても、他社の製品も試してみるものだ。
6、アンケートを企画する会社は、業種に関係なく、同様な質問を用意する傾向がある。銀行と航空会社のアンケートが、本当に類似した質問で構成されて良いものなのだろうか?
7、質問の形式に問題がある。イエス、ノーで回答するもの、選択肢型などあるが、どれも完璧なアンケート方法ではない。
8、客のニーズや満足度は簡単に測定できるものではない。製品に対する満足度は抜群でも、客は店員の応対、アフターサービスの全てに満足しているだろうか?
9、電話などのアンケートが逆効果になり、客はその会社の製品を使うことを止めることもある。
10、アンケートのお陰で、会社が大きく改善された、という話は聞いたことがない。
(参考にしたサイト: http://www.portfolio.com/resources/insight-center/2007/09/12/Reasons-You-Dont-Understand)
なぜ、株や先物のトレードで損をするのだろうか?間違ったやり方をするからだ、と簡単に片付けないで、少し考えてほしい。手法そのものが悪いのだろうか、それとも、単に売買タイミングの問題だろうか?
ジェイ・ユー氏(undergroundtrader.com)は、こんな説明をしている。「犯罪の多い地域に住んでいたのでは、安心して道を歩くことができません。何も心配しないで、いつでも散歩できるのは、治安の良い住宅街です。トレードにも、同様なことが言えます。利益を上げたいなら、安全な治安の良い場所を選ばなくてはいけません。」
治安の良い場所?犯罪の無い、田舎でトレードすれば儲かるのだろうか?(つまらない事を言うな!)ユー氏が指摘しているのは、あなたがトレードしている株の状態だ。下の絵を見てほしい。
皆さんがトレードで損を出すのは、上のような状況で売買するからだ。四色あるが、これは株に存在するトレンドを表している。黄色は大波、青は中波、赤は小波、そして緑が微波だ。言い換えれば、60分足(黄色)、15分足(青)、5分足(赤)、1分足(緑)になる。
1分足は上向きだから、このチャートでトレードしている人は、とうぜん買いに出る。しかし、直ぐ上のタイムフレームの5分足が下げ基調だから、なかなか株価が思ったような速度で上がらない。同様に、5分足トレーダーも上手くいかない。15分足の横ばい影響を受けて、空売ってみたものの、いっこうに下げる気配が無い。
では、どうすれば良いのだろうか?
早い話が、こういう状態でトレードすれば良いのだが、問題が一つある。先日引用した、ラリー・ウィリアムズ氏の言葉を、もう一度読んでみよう。
「トレードで成功したいなら、このことを良く理解してください。信号が、完全に青になるのを待ってはいけません。誰が見ても青なら、その株は既に天井近辺です。新人トレーダーは慎重すぎるあまり、チャート上に、これとあれとこれの条件が、全て揃ったら買おうとします。そんな全ての条件が出揃った状態では、大きく儲けることはできません。」
全ての条件が揃うのを待つな、とウィリアムズ氏は言っているが、言い換えればこうなる。「黄色、青、赤が上向きの株を先ず見つけてください。しかし、緑はまだ横ばい、または下向きであることが肝心です。あとは時間の問題です。三つの波は既にアップトレンドなのですから、遅かれ早かれ緑も上向きになります。」
(参考にしたサイト: http://www.undergroundtrader.com/
http://forexbigwave.blog39.fc2.com/blog-entry-13.html)
最近、ブライアン・シャノン氏(スイング・トレーダー)の、マーケット・コメントを読むようになった。(正確には、見るようになった。)一日を振り返って、チャートだけでマーケットを解説する内容だから、正にトレーダー向きだ。さて、このシャノン氏、こんなことを先ほど書いていた。
書き込みがあった時間は、9月27日午前7時5分。マーケット開始前だ。
小型中国株が急騰している。火曜、4ドル65セント突破でCBAKの買いを勧めたが、昨日7ドル近くで売ることができた。二週間前に勧めたCPSLは、4ドル未満の株価から、なんと11ドルに達している。すばらしい成績だ。さて、次はどの小型中国株を狙えるだろうか?
下記が、シャノン氏の注目する5銘柄だ。
・Actions Semiconductor Co., Ltd. (ACTS)
・CHINA NATURAL GAS (CHNG)
・Euro Tech Holdings Co. Ltd. (CLWT)
・e-Future Information Technology Inc. (EFUT)
・Pacificnet Inc. (PACT)
小型株は投機的すぎる、と言う人のために、ジム・ジューバック氏(MSNマネー)は、中国ブームで恩恵を受ける銘柄をいくつか挙げている。
・AO Smith Corp. (AOS): 温水器を製造するAOSは、中国の建築ブームに乗れそう。
・ANGLO AM PLC ADR (AAUK): 中国最大の石炭生産業者に出資している。
・BHP Billiton Ltd. (BHP): 金属から石炭まで、とにかく中国に必要な物資生産会社だ。
・小松製作所: 建設・鉱山機械を積極的に中国へ売り込んでいる。
Peabody Energy Corp. (BTU): 全米最大の石炭生産業者。中国市場進出へ乗り出している。
(炭坑労働者)
(参考にしたサイト: http://alphatrends.blogspot.com/2007/09/small-cap-chinese-stocks.html
http://www.thestreet.com/markets/activetraderupdate/10354044_3.html)
「この会社、買収されるらしいですよ」、などと聞くと、つい欲に負けて買ってしまうものだ。噂だけを集めた株サイトがあるくらいだから、よほど「買収」という言葉は魅力的なのだろう。ということで、噂の銘柄をいくつか紹介しよう。
・月曜、7%を超える上げを見せたValueClick (VCLK) は、Time Warner (TWX)に買収される、という噂が流れている。それ以外にも、Microsoft (MSFT)、そしてYahoo (YHOO)がValueClickに興味があるようだ。
・大手スーパーマーケットチェーン、Safeway (SWY)が、大投資家エディー・ランバート氏に狙われているらしい。コールオプション10月限、特に35ドルと40ドルに買いが集中している。(株が上がると思うならコールオプションを買い、逆に下げを予想するなら、プットオプションを買う。)
・月曜、Quest Diagonostics (DGX) のコールオプションが、通常の29倍という異常な出来高を記録した。株価に大した動きは無かったが、これも買収の噂だ。
・投資者グループによって、Sprint Nextel (S)の株が買い集められている、と話題になっている。株価の方は、金曜、3.8%の上昇となったが、目立ったのは4万枚(コントラクト)を超える、コールオプションの出来高だ。(平均出来高は8500枚。)
・新しい噂ではないが、Boyd Gaming (BYD) が、買収ターゲットとして再浮上して来た。Las Vegas Sands (LVS)が、Boyd Gaming に興味を示しているようだ。
・人気番組「マッド・マネー」で、ジム・クレーマー氏は、BEA Systems (BEAS)が買収される可能性について語った。会社側は、既に買収を否定しているが、コールオプションに買いが集まっている。
・木曜、通常出来高2200枚を超える、16680枚という膨大なQLogic (QLGC)のコールオプションが取り引きされた。EMC Corporation (EMC)に買収される、というのが噂だ。
・St. Jude Medical (STJ)が、Johnson & Johnson (JNJ)に吸収合併される、と噂になっている。心臓専門医の話によれば、この買収が実現すれば、Johnson & Johnson の医療機器部門が大きな恩恵を受けるという。50ドルコールオプション(10月限)が買いを集めている。
言うまでもないが、上記は単なる噂であり、買い推奨ではない。
(参考にしたサイト: http://www.optionetics.com/market/articles/18136)
The Psychology of Trading (トレードの心理)の著者、ブレット・スティーンバーガー氏のオフィスに、一人の男性が相談に訪れた。不機嫌な顔を見ただけで、かなりの損を出していることが、スティーンバーガー氏には直ぐ分かったようだが、男性はこう話し始めた。
「マーケットは、移動平均線から離れ始め、当然の結果として、売り手を集める形になりました。口座残高は大きく減りましたが、損はトレードに付き物です。大切なのは、これからどう対処して行くかです。米国経済は、皆が言うほど悪くないと思います。先日、大幅な利下げがあったばかりですから、株価は回復するはずです。」
さて、皆さんは、この男性の言葉をどう思うだろうか?スティーンバーガー氏が指摘する点を見てみよう。
・この男性の顔には、明らかに不快感が表れているが、現在、株は保有していない。
・自分自身のこと、特に自分の気持ちを、ほとんど語っていない。
「心理分析で重要なことは、患者の言葉の背後にある体験を読み取ることです。なぜなら、そこに真の情報が隠れているからです。」
次に、スティーンバーガー氏は、面白い実験をしている。評価の高い雑誌に掲載されている、七つの経済コラムを選んで、氏は心理分析をしてみた。すると、こんな事が分かった。
・コラムを構成する全単語の中で、「私」という単語が占める率は、0.55%しかない。コラムという性質である以上、個人の意見や見解を書いているのだが、筆者は「私」という単語を避けている。
・実際のデータを挙げて、極めて悲観的な内容であるにもかかわらず、感情を示す単語は4%しかない。これは、株に好材料なコラムでも同様な傾向が見られ、筆者はストレートに感情を表すことを好まない。
「コラムニストは、金利引き下げ、ドル安、インフレ、と様々なトピックを取り扱います。しかし、中立な単語を使ってコラムは書かれ、露骨に感情を表明することは、先ずありません。まるで、上に例として挙げた男性患者のようです。コラムニストたちは、事態を懸念しているのですが、中立的な単語を使うことで、それを隠しています。
もちろん、コラムを読むのは無意味だ、と言っているのではありません。正反対です。中立的な言葉で書かれたコラムの背後には、重要な情報が隠れています。」
(注: 上の男性患者の例は、実存する患者ではなく、スティーンバーガー氏が経験に基いて作ったもの。)
参考にしたサイト: http://traderfeed.blogspot.com/2007/09/when-words-of-financial-writers-are.html
デイトレードの最も魅力的なことは何ですか、とtraderdaily.comは、2500人のトレーダーに質問した。結果は、63%が金(利益)、そして37%がスリルと答えている。「トレードで勝つ。ゾクゾクする仕事です。このスリルに値段を付けることはできません」、とルイス・ルビオさんは言う。次の質問へ移ろう。
・トレードで最も嫌なことは何ですか?
ストレス: 55%
単調、退屈: 28%
仕事時間: 17% (米国東海岸と西海岸では3時間の時差がある。そのため、株式市場は、西海岸時間で朝の6時半に始まる。)
「選択肢が一つ足りません。上記の項目全て、という選択肢も加えるべきです。」 ブライアン・マコーミックさん
・トレードが原因で失ったものはありますか?
健康: 44%
家族生活: 28%
夫婦関係: 28%
「トレードのお陰で犠牲になったものはありません。逆に、全てが良くなっています。」 グレッグ・フィエロスさん
・トレードで得た利益の、何パーセントを慈善団体に寄付していますか?
1%から2%: 22%
5%から10%: 22%
50%以上: 4%
0%: 21%
・何才で引退する予定ですか?
一生トレードを続ける: 53%
50才: 24%
40才: 15%
60才: 7%
30才: 1%
・内部情報が手に入り確実に大きく儲けるチャンスです。しかし、捕まる可能性も50%あります。この情報を使ってトレードしますか?
イエス 7%
ノー 93%
「ノーです。毎晩ぐっすりと寝たいですから。」 スティーブ・ロジャーズさん
・同じ質問です。もし、捕まる可能性が、たった10%なら内部情報を利用しますか?
イエス 28%
ノー 72%
「10%ですか、、やはりノーです。」 レン・リチャードソンさん
(参考にしたサイト: http://www.traderdaily.com/index.html)