US Market Recap

無駄使いは当たり前

江戸っ子は宵越しの金は持たない、と言われるが、まるで今日のアメリカ人のようだ。平均的な米国消費者の貯蓄率はゼロ、と発表されているが、とにかく金が手に入ると直ぐに使ってしまう。もちろん、現金が無くてもクレジットカードがあるから、やたらと借金だけが増えて、実質的な貯蓄率はマイナスだろう。

こんな国民性だから、お金を節約しなさい、無駄使いはやめなさい、などと注意されると、真剣に怒る人たちもいる。そこで今日は、アメリカ人が嫌う、倹約に関する言葉を紹介しよう。

・健康に注意しなさい

なぜこの言葉を嫌うのだろうか?四割近いアメリカ人が肥満の今日、週に何回か運動をして、健康的な生活をすることの大切さが強調されている。太りすぎは、高血圧や心臓病の原因になり、病気になれば余分な医療費を使わなくてはいけない。だから、太った人に親切のつもりで、健康の大切さを説教する人がいるが、先ず素直に聞き入れられることはない。

・タバコをやめなさい

誰でも、タバコは百害あって一利も無いことを知っている。塵も積もれば山となる、と言われるように、毎日タバコを吸っていたら、年間で使うタバコ代も馬鹿にならない。喫煙者は、そんなことを全て承知で吸っているのだから、「やめろ」などと忠告しても、「ウルサイ奴だ」と思われるだけだ。

・弁当を持参しなさい

たしかに、弁当で昼食代を節約することができる。しかし、同僚たちが楽しそうに昼食に出かけるのに、一人だけオフィスに残って弁当を食べるのは、決して面白いことではない。

・ペットを飼うのをやめなさい

ペットフード、動物病院、ペット用のオモチャに衣類、とにかくペットは金がかかる。言うまでもなく、ペットを飼う人たちは、そんなことは百も承知だ。一人暮らしの犬を愛する老人に、お金を節約するために、犬を飼うのはやめた方がいいですよ、などと言える人が本当にいるのだろうか?

・生活費の安い地域へ引越しなさい

マンハッタンに住むよりも、田舎の方が、家賃や食費が安くなるのは確かだ。だからといって、自分の生活スタイルを犠牲にして、田舎へ引っ越す人はいない。それに、無駄な引越し代も使いたくない。

・中古品を買いなさい

車だけに限らず、衣類、食器、家具、と節約のために中古品を勧める人たちがいる。しかし、誰が身に付けたか分からないセーターや手袋を買うのは気がすすまない、と言う人たちが多い。

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(参考にしたサイト: http://www.freemoneyfinance.com/2007/11/the-10-most-hat.html

ジョンさんが語る正しい予想のしかた

30年くらい前になるが、「ノストラダムスの大予言」、というベストセラーになった本があった。たしか、1999年7の月に人類が滅亡する、という解釈が載せられていたと思うが、嬉しいことにその予言は外れた。言うまでもなく、未来を予知することができれば、株だけに限らず、ビジネスの世界で成功することができる。しかし、そう簡単に将来を見通すことが出来るだろうか?

ここで紹介したいのがジョンさんだ。(写真)

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脊髄性筋萎縮症という不治の病を抱え、車椅子の生活を余儀なくされているジョンさんは、こんなことを言う。「私のような病気を持つ人たちは、22年くらいの寿命しかありません。もちろん、見てのとおり、私はまだ生きています。神様からの祝福、それに毎日が忙しくて、まだ死ぬ時期が来ていません。とにかく、残りの人生を精一杯慈善家として生きていくつもりです。」

慈善活動も一種のビジネスだ。適切なビジネスプランを立てるには、ある程度正確に将来を見通す必要がある。と言っても、別にノストラダムスのような、大予言が要るわけではない。ジョンさんは、こう説明している。

私たちのする多くのことは、将来を見通すこと無しで、やることはできません。たとえば、会社勤めの人ですが、今年も給料を払って貰えるだろう、という見込み無しでは毎日通勤することなどできません。もし株をやる人なら、値上がりしそうだ、という予想なしで買うことはできません。

肝心なことは、どうやって正しい予想をするかです。ある投資家が、マイクロソフトを買って損をしました。そこで、今度はグーグルを買うことにしました。また、この投資家は損をするでしょうか?もちろん、二社は同じ会社ではありませんから、過去のマイクロソフトの投資結果を使って、グーグルの投資結果を予想することはできません。

多くの人は、過去こうだったから、将来はこうなるだろう、と間違った予想の仕方をしています。そうではなくて、大切なのは原因と結果です。マイクロソフトで失敗した原因は何だったのでしょうか?おそらく、アップルやソニーなどのライバルを無視したためではなかったでしょうか?

実例を挙げましょう。不動産のセールスをしている友人がいます。データによれば、物件を売るには、3、4カ月の時間がかかるのですが、友人は2カ月以内で売ってしまいます。何故でしょうか?彼は、最近売れた物件の全てを調査しています。いくらで売れたのか?何カ月かかったのか?何故その値段で売れたのか?とにかく、集められるデータを全て集めます。ですから、お客さんに適切なアドバイスができるのです。

3、4カ月かかるという調査結果なら、自分の物件が売れるには、それくらいの時間が要る、と結論してしまう。ようするに、過去がこうだから、将来もこうなる、という間違った予想方法だ。そうではなくて、原因/結果という形で見ると、ああいう売り方(原因)をしたから、3、4カ月かかった(結果)ということになる。ジョンさんの言っていることは、正しいと思う。しかし、それが出来るようになるには、かなりの経験をつむ必要があるような気がする。

(参考にしたサイト:http://www.onmoneymaking.com/how-to-build-a-crystal-ball-and-predict-the-future.html

ジョーク・じょーく・Joke

ある投資家が三人の女性と交際していた。いったい、誰が結婚相手に最もふさわしいだろうか?そこで投資家は、三人に5000ドルずつ与えて、彼女たちがどう使うかを見てみることにした。

ガールフレンドA: 先ず、新しい服と化粧品を買った。そして、美容室へ行って、髪だけでなくマニキュアやペディキュアもしてもらった。「愛するあなたのために、少しでもきれいになろうと思ったの。どう、気に入ってくれた?」

ガールフレンドB: 新しいゴルフクラブ、テレビ、ステレオをさっそく購入した。「愛するあなたのために買ったのよ。どう、気に入ってくれた?」

ガールフレンドC: 5000ドルで株を買って、資金を倍にすることに成功した。さっそく元手の5000ドルを引き下ろして、彼女は投資家にこう言った。「5000ドルをお返しします。残りの5000ドルは、私たちの将来のために投資しておきました。」

ここで質問: 投資家は、どのガールフレンドと結婚しただろうか?

正解: (後ろから読んでください) !さドンレフルーガいき大の胸んばちい、んろちも

マーフィーの法則:

・売買の回数を減らせば減らすほど間違いも減る。

・失敗から学ぶためには、先ず失敗したことに気がつかなくてはいけない。

・遅すぎた、と気がつくには時間がかかるものだ。

・墓穴を掘っていると分かったら、それ以上穴を掘るのはやめよう。

・投資家は、間違いを絶好のタイミングで犯すものだ。

・経験は、投資家を思慮深くなどしない。単に新しい間違いを引き起こす原因になるだけだ。

・損をするのは早い。しかし、儲けはゆっくりやって来る。

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(参考にしたサイト: http://www.greekshares.com/default.php

大企業が教えてくれたこと

イーデス・ヤンさんは、16才の時、たった一人で香港からアメリカに来た。多くの移住者がそうであるように、ヤンさんも最初は英語で苦労したが、3年半で大学を卒業した。大企業に就職し、順調にアメリカでの生活を続けたが、どうも仕事が面白くない。けっきょく起業家に転身し現在に至るヤンさんは、当時を振り返って、会社勤めから学んだ99項目を挙げている。いくつか見てみよう。

・会社にいる頃は、上司や同僚が、自分のことをどう考えているだろうか、ということばかりを気にしていた。全く精神的に良くないことだ。

・アインシュタインの言葉に、「毎日同じことを繰り返して、違った結果を期待することほど馬鹿げたことはない」、というものがある。正に、それがサラリーマンの生活だ。

・自分が本当にやりたいことをする時、不満や愚痴が無くなる。

・好きな仕事ができるなら、どんな早起きも苦にならない。

・好きな仕事をしている人は、健康管理にも気をつかう。

・重要なのは他人の意見ではなく自分の意見だ。

・状況を変えたければ、先ず自分が変わることだ。

・はっきりとした確信が無くても、先ずやってみることが肝心だ。

・それは危険だからやめた方が良い、という言葉を鵜呑みしてはいけない。そんなことを言う人は、実際にそれをして、失敗した経験があるわけではない。

・見つけようとするのではなく、作り出すことを考えよう。

・エキスパートになろう。多くのことに手を出す必要はない。1度に10の物事をするより、一つのことを10回繰り返した方が効果的だ。

・意見を聞くなら、実際に成功している人からだけ聞こう。

・あなたの最高の製品を、先ず客に無料で使ってもらおう。

・問題が起きた時の解決方法が分かっていれば、どんな製品でも売ることができる。

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ヤンさん

(参考にしたサイト: http://www.edithyeung.com/2007/06/19/99-life-lessons-learned-from-quitting-corporate-america/

不景気を予想するのは民主党関係者?

200万ドル、円に換算すれば約2億1680万円。これは、ウォール街のインベストメント・バンキング担当責任者の平均ボーナスだ。去年の額を10%ほど上回っているというから、サブプライムや信用収縮で苦しむ金融業界の話はウソだったのか、と思ってしまう。

さて、億単位のボーナスから、もっと現実的なUSA TODAYに掲載された記事へ移ろう。

デトロイトに在住するベッキー・カーさん(28才)は、米国経済の先行きに悲観的だ。理由は三つある。

・近所で増えている差し押さえになった住宅。
・値上がりの続くガソリンと灯油。
・不安定な雇用状況。

「知人の多くが失業してしまいました。なかなか仕事が見つからないので、南部の州へ行った人たちもいます。たくさんの住宅が売りに出されていますが、もう1年以上も経つのに全く売れません。こんな状態ですから、私は節約を心がけています」、とカーさんは言う。

アメリカは不景気に陥るのだろうか?全米企業エコノミスト協会(NABE)の調べによると、向こう12カ月以内に、米国が不況に襲われる確率は50%以上と答えたエコノミストは18%に当たり、8月の11%から大きく増えている。

なるほど。しかし、増えたとはいっても、数値はたったの18%だから、不況を予測しないエコノミストの方が圧倒的に多いわけだ。もちろん、不景気/好景気というのはあまりあてにならない言葉だ。ある程度景気が冷え込んでも、億単位でボーナスを貰っている人は、おそらく何も違いを感じないことだろう。逆に、世の中がどんなに好景気でも、職を失ってしまえば最悪な不景気だ。

ここで、ジャーナリストによって味付けされていない、掲示板の書き込みを見てみよう。

・不景気を予想するのは、ブッシュ大統領を嫌う民主党の関係者だ。過去2四半期を振り返ると、米国経済は4%の割合で成長している。低失業率、それにインフレの心配もない。アメリカの経済は健全だ。 OneCaGuy12347さん

・景気は単に循環しているだけだ。調子の良い時は、無謀なことをして、もっと金を儲けようとする。しかし、そんなことは長続きしない。大ヤケドをして、また元に戻るだけだ。 truckmanさん

・ニュースによれば、感謝祭の週末は、どこのショッピング・センターも混雑したというから、消費者は経済の心配などしていないと思う。 real_samさん

・住宅市場がこうなってしまったのは、サブプライム・ローンを利用して家を買った人たちの責任だ。本来なら、住宅を購入することなど不可能な人たちが、サブプライム・ローンのお陰で家を買うことができた。結果的には住宅価格が急騰し、一般庶民が手の届かないレベルまで上がってしまった。  steveno94さん

・これからは、信用の低い人たちが金を借りるのが難しくなる、と報道されているが、それが当然なことではないだろうか? Fun Bobbyさん

・サブプライム・ローンは、低所得者にマイホームの夢を一時的に与えた。そして、支払いが不可能になった今日、納税者に彼らの借金が回って来た。 whazupさん

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(参考にしたサイト: http://biz.yahoo.com/rb/071121/wallstreet_bonuses.html?.v=3&.pf=career-work

http://www.usatoday.com/money/economy/2007-11-25-credit-crunch_N.htm

サイバー・マンデー

クリスマスの買い物シーズンは、好調なスタートを切った。ShopperTrak RCT(調査会社)のデータによれば、ブラック・フライデーの売上は、去年を8.3%上回る小売業者に嬉しい結果だった。(感謝祭の翌日は、ブラック・フライデーと呼ばれ、ショッピング・センターは買い物客で混雑する。)

「原油高、ガソリン高などの経済的な悪材料に関係なく、個人消費に衰えは見られません。もちろん、まだ安心することはできませんが、小売業者たちは、週末の売上にホッとしていることでしょう」、とビル・マーチン氏(ShopperTrak RCT創立者)は語っている。

さて、今日はサイバー・マンデー。オンライン小売業者も、クリスマス商戦に参加だ。エレン・デービス氏(全国小売連盟 NRF)によれば、サイバー・マンデーはオンライン業者とって年間で最も忙しい日ではないが、クリスマス・セール開始の公式日として知られるようになった。(多くの業者は、オンラインだけでなく、実際に小売店も経営している。)

ブラック・フライデーと同様に、格安商品がサイバー・マンデーの目玉になるが、デービス氏はこう述べている。「特に、今年強調されるのは配達料金無料です。」送料ゼロは、別に珍しい宣伝文句ではないが、こんな事実がある。ご存知のように、原油高が原因になって、ガソリンも同様に上がっている。そのため、宅配会社のFedExとUPSは、燃油料金として配達料金を5%から16.5%引き上げている。

それでは、サイバー・マンデーの様子を覗いてみよう。

・シアーズ(デパート): 配達料金無料

・サーケット・シティ(電化製品ディスカウントショップ): $24以上買うと送料はゼロ。

・JCペニー(デパート): $25以上買うと送料はゼロ。

(商品価格は、小売店と同様に大幅な割引がある。)

オンライン・ショッピングで事故にあわないために、専門家は、次のことを注意点としてあげている。

・個人情報の泥棒を防ぐために、ウェブ・サイトには暗号化技術(エンクリプション)が適用されていること。

・電話番号、住所が明記されていないサイトからは買わないこと。

・あらかじめ、Shopping.comやShopzilla.comを調べて、どのサイトが格安かを確かめること。

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(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2007/11/23/news/companies/cybermonday.moneymag/index.htm?postversion=2007112508

http://www.cybermonday.com/

ブラック・フライデー

感謝祭の翌日は「ブラック・フライデー」と呼ばれ、いよいよ、クリスマス・ショッピング・シーズンが始まった。真夜中の営業開始も一般的になり、テレビでは、買い物客が押し寄せるショッピングセンターの模様を報道している。

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(写真: CNNより)

ブラック・フライデーの目玉商品は何だろうか?電化製品のディスカウントショップ、ベストバイを見てみると、パナソニック・40インチ・ハイビジョンテレビ(900ドル、約97000円)、サムスン・40インチ・ハイビジョンテレビ(900ドル、約97000円)、そしてソニーのノート型パソコン(399ドル、約4万円)が人気のようだ。

コンファレンス・ボードの調べによると、一世帯当たりの買い物予算額は471ドル(約5万円)になり、去年の449ドルを約4.8%ほど上回っている。次に、全国小売連盟(NRF)からの発表を見てみよう。

今年のクリスマス・シーズンの売上は、4.0%増が予想され、総額は4745億ドル程度になるだろう。住宅市場のスランプ、信用収縮などが主な原因となって、個人消費は控えめになりそうだ。

+4.0%という予想は、さぞ小売業者をガッカリさせたことだろう。過去10年間を振り返ってみると、+4.8%が平均の上昇率だ。

ロイターはこう報道している。

38.8%の消費者が、今年のクリスマスは去年より買い物予算が少ない、とアンケートに答えている。1カ月前の調べでは、この数字は31.1%だった。

「多くの人たちが、不景気だと語っています。1バレル当たり、原油は100ドルに迫り、ガソリン高という形で消費者を襲っています」、とゾグビー・インターナショナルのジョン・ゾグビー氏は言う。

さて、去年以上の買い物を予定しているのは10.7%に当たり、1カ月前の18.3%から大きく下げている。去年と同程度の予算、と答えたのは49.3%だ。

USA TODAYの掲示板を覗いてみよう。

・50%の割引?それでも小売店は儲けがある?クリスマス以外の月は、いったい原価に何パーセント上乗せされているのだろう? pj48bさん

・現在時刻は8時半。ここミルウォーキーのショッピング・センターは、テレビで報道されているような混雑はありません。店員は退屈そうな顔をしています。 Priv8lifeさん

・アメリカ人はショッピング中毒だ! John in NC2 さん

・朝5時に買い物?バカらしい話です。 judas96 さん

・日の昇る前から買い物、考えられない行動です。もっと有意義な時間の使い方があるはずです。たとえば、家族揃ってのだんらんです。 Rick in PHXさん

・ブラック・フライデーの買い物客は態度が悪い。今年の客は最低だ! wallyac さん(小売店勤務)

(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2007/11/23/news/economy/black_friday/index.htm?postversion=2007112310

http://www.reuters.com/article/ousiv/idUSN2059351020071121?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0

http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/11/black-friday-1.html

http://www.usatoday.com/money/industries/retail/2007-11-23-friday-shopping_N.htm

 

値下げをするから売れない!?

サブプライム問題で、銀行は金を貸し渋るようになった。少し話はそれるが、どの銀行も被害者です、といった顔をしている。そもそも、無茶な融資を連発したのは銀行などの金融機関だ。更に、サブプライムローンは不動産担保証券化され、証券会社、銀行、ヘッジファンドなどが積極的に投資した。

しかし、住宅市場は大スランプに陥り、当然のことながら、不動産担保証券や債務担保証券も大幅に下がった。お陰で、大手金融会社は膨大な評価損を計上し、正に首が回らなくなった。

自分たちが間違った投資をしたのだが、ここで金融機関は、バーナンキ氏(連銀議長)に泣きついた。「このままでは、米国経済が不景気になってしまいます。今こそ、国民のために金利引下げが必要です。」

しかし、バーナンキ氏も人が良い。自らインフレ懸念を語っていたにもかかわらず、駄々をこねるウォール街の願いを聞き入れて、二度にわたる利下げを実行した。

おっと、こんなことを書くつもりではなかった。本題へ移ろう。

住宅市場の低迷で、とにかく家が売れない。(もちろん、買いたくても、銀行が金を貸してくれない。)家を建てたものの、肝心な買い手が現れないから、建築業者は次々と物件を値下げしている。しかし、それでも買い手が現れない。何故だろうか?

デーブ・サイダーズ氏(経済学者)は、こう語っている。「住宅の値下げが頻繁になると、消費者は更なる値下げを期待するようになり、買い控えの現象が起きます。」デービッド・ゴールドバーグ氏(UBSインベストメント)も、同様な意見だ。「事態を好転させたいなら、建築業者は、一致団結して値下げをやめるべきです。全社そろってやるのです。一社でも、値下げをするところがあってはダメです。」

具体的な例を見てみよう。

アリゾナに本社を置く建築会社メリテージ・ホームズは、物件によって4割近い大幅な値下げを実行した。さすがに破格な値段とあって、多くの見込み客が家を見に来たのだが、スティーブン・ヒルトン氏(メリテージ・ホームズ経営責任者)は、こう話している。「絶好の買いチャンスです。一カ月前と比べたら、夢のような値段です、などとセールスマンが言おうものなら、全く客は買ってくれません。」

明日は感謝祭、こんなことばかり書いていると感謝の気持ちが無くなってしまう。チャールズ・カーク氏(カーク・レポート)は、「私の感謝するもの」、と題して以下をあげていた。

・健康であることに感謝します。

・いつも良き協力者の妻に感謝します。

・私のトレード向上を助けてくれた人たちに感謝します。

・亡くなる前に、叔母さんと最後の食事が出来たことに感謝します。

と他にも色々記されていたが、さて、私も与えられた命に感謝しよう。今日もつまらないとりとめのないいことを書いてしまった。

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(参考にしたサイト: http://www.thekirkreport.com/2007/11/things-im-most.html

http://www.marketwatch.com/News/Story/Story.aspx?guid=%7BAD0D9555-0E40-4434-9829-B76BACEC1437%7D&siteid=nwhpf

トレード技術向上のヒント

デイトレードで、毎日稼げるようになりたい、という願望は、3割打者になりたい、という願いに似ている。どちらも、技術を向上させないと実現できないから、日々の努力が必要になる。そこで今日は、技術の磨き方を考えてみよう。

1、知識の習得に時間を費やす

毎日30分、あるいは毎週1時間でもよいから、自分の専門分野に関する勉強をしよう。勉強と言っても、別に堅苦しいことではない。デイトレーダーなら、株や先物に関するブログを毎日読むことも重要だ。新しい情報を収集するために、セミナーや勉強会に出席するのも良いだろう。

2、注意を払う

自分の行動を、一つ一つ注意深く観察してみよう。きっと、改善すべき点に気がつくはずだ。改善無しでは、技術の向上を望むことはできない。

3、練習

改善策が出来上がったら、さっそくそれを使って練習しよう。とにかく、不自然な感じが消えるまで、徹底的に練習しよう。

4、現状に満足しない

全てがうまく行っていると、中々新しいやり方を探す気にはなれないものだ。積極的に同分野の人たちと交流して、技術の向上を常に心がけよう。

5、その道のプロから学ぶ

直接本人から話を聞くのは難しいが、専門誌などを利用して、プロの意見に耳を傾けよう。

6、批評してもらう

サラリーマンなら、信用できる上司から、自分の仕事ぶりを批評してもらおう。思わぬ収穫を得られることだろう。デイトレーダーなら、自分の売買をチャート付きで記録して、勉強会などで他のトレーダーから批評してもらおう。肝心なのは、どんなに批判されても、相手に対して腹を立ててはいけない。技術改善の好チャンスと割り切って、相手の意見を冷静に聞いてみよう。

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(参考にしたサイト: http://freelanceswitch.com/freelancing-essentials/how-to-continually-sharpen-your-skills/

全ては前連銀議長が悪い!?

全米企業エコノミスト協会の発表によると、アメリカの不景気を予想する経済学者の数が、ここ8週間で約2倍に増えている。もっと具体的に見ると、50人中9人が、向こう12カ月以内に不況に陥る可能性は50%以上と答え、約三分の二は少なくとも25%の確率がある、と回答している。

それでは、本当に不況が現実になったら、それは誰の責任だろうか?

米国経済を混乱させたのは、前連銀議長、アラン・グリーンスパン氏です。2001年、氏は節税を支持しましたが、これが問題の始まりです。さらに、長期続けられた低金利政策、それに変動利率住宅ローンを消費者に勧めたのもグリーンスパン氏です。(ジョセフ・スティグリッツ氏 ノーベル経済学賞受賞)

スティグリッツ氏は、アメリカが不況に陥る可能性は半々、そして経済成長率は皆が予想する半分以下の1.5%程度、という見方をしている。

住宅市場のブームが、2002年から2005年までの経済成長を助けていた。不動産に関連した業種が急成長したが、住宅市場が冷え込んだ今日、個人消費も下向きになった。

今週22日は感謝祭、そしてその翌日から、クリスマス・ショッピング・シーズンが始まる。言うまでもなく、小売業者にとって、最も重要な時期だ。バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)は、こんなことを言っている。

宅急便のFedExは、荷物の配達数が減り、スターバックスは、創業以来初めて客数が減少、という個人消費の落ち込みを伝えるニュースが報道されている。更に、新学期のための買い物、それに9月10月の個人消費もパッとしないまま、とうとう年末のショッピング・シーズンがやって来る。

今年の売上は、+2.5%からマイナス1.5%範囲になると思うが、インフレが小売業者の悩みの種だ。生産者の物価が上がっているからといって、品物を値上げしたら、客に逃げられる可能性がある。もちろん、値上げ無しなら、利益が減ってしまう。

たかがクリスマス・セール、と簡単に片付ける人もいるが、年末が小売業者の一年を決める。たとえば、デパートの場合、年末の売上は年間売上の24%に相当する。宝石店の場合なら、なんと31%がクリスマスに集中している。

GDPの三分の二は個人消費が握っている。ようするに、クリスマス・セールは、米国経済の動向を予想する重要なシーズンだ。

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(参考にしたサイト: http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=a8OB88_sjTvw&refer=us

http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/11/if-the-us-has-r.html

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