江戸っ子は宵越しの金は持たない、と言われるが、まるで今日のアメリカ人のようだ。平均的な米国消費者の貯蓄率はゼロ、と発表されているが、とにかく金が手に入ると直ぐに使ってしまう。もちろん、現金が無くてもクレジットカードがあるから、やたらと借金だけが増えて、実質的な貯蓄率はマイナスだろう。
こんな国民性だから、お金を節約しなさい、無駄使いはやめなさい、などと注意されると、真剣に怒る人たちもいる。そこで今日は、アメリカ人が嫌う、倹約に関する言葉を紹介しよう。
・健康に注意しなさい
なぜこの言葉を嫌うのだろうか?四割近いアメリカ人が肥満の今日、週に何回か運動をして、健康的な生活をすることの大切さが強調されている。太りすぎは、高血圧や心臓病の原因になり、病気になれば余分な医療費を使わなくてはいけない。だから、太った人に親切のつもりで、健康の大切さを説教する人がいるが、先ず素直に聞き入れられることはない。
・タバコをやめなさい
誰でも、タバコは百害あって一利も無いことを知っている。塵も積もれば山となる、と言われるように、毎日タバコを吸っていたら、年間で使うタバコ代も馬鹿にならない。喫煙者は、そんなことを全て承知で吸っているのだから、「やめろ」などと忠告しても、「ウルサイ奴だ」と思われるだけだ。
・弁当を持参しなさい
たしかに、弁当で昼食代を節約することができる。しかし、同僚たちが楽しそうに昼食に出かけるのに、一人だけオフィスに残って弁当を食べるのは、決して面白いことではない。
・ペットを飼うのをやめなさい
ペットフード、動物病院、ペット用のオモチャに衣類、とにかくペットは金がかかる。言うまでもなく、ペットを飼う人たちは、そんなことは百も承知だ。一人暮らしの犬を愛する老人に、お金を節約するために、犬を飼うのはやめた方がいいですよ、などと言える人が本当にいるのだろうか?
・生活費の安い地域へ引越しなさい
マンハッタンに住むよりも、田舎の方が、家賃や食費が安くなるのは確かだ。だからといって、自分の生活スタイルを犠牲にして、田舎へ引っ越す人はいない。それに、無駄な引越し代も使いたくない。
・中古品を買いなさい
車だけに限らず、衣類、食器、家具、と節約のために中古品を勧める人たちがいる。しかし、誰が身に付けたか分からないセーターや手袋を買うのは気がすすまない、と言う人たちが多い。
(参考にしたサイト: http://www.freemoneyfinance.com/2007/11/the-10-most-hat.html)
ある投資家が三人の女性と交際していた。いったい、誰が結婚相手に最もふさわしいだろうか?そこで投資家は、三人に5000ドルずつ与えて、彼女たちがどう使うかを見てみることにした。
ガールフレンドA: 先ず、新しい服と化粧品を買った。そして、美容室へ行って、髪だけでなくマニキュアやペディキュアもしてもらった。「愛するあなたのために、少しでもきれいになろうと思ったの。どう、気に入ってくれた?」
ガールフレンドB: 新しいゴルフクラブ、テレビ、ステレオをさっそく購入した。「愛するあなたのために買ったのよ。どう、気に入ってくれた?」
ガールフレンドC: 5000ドルで株を買って、資金を倍にすることに成功した。さっそく元手の5000ドルを引き下ろして、彼女は投資家にこう言った。「5000ドルをお返しします。残りの5000ドルは、私たちの将来のために投資しておきました。」
ここで質問: 投資家は、どのガールフレンドと結婚しただろうか?
正解: (後ろから読んでください) !さドンレフルーガいき大の胸んばちい、んろちも
マーフィーの法則:
・売買の回数を減らせば減らすほど間違いも減る。
・失敗から学ぶためには、先ず失敗したことに気がつかなくてはいけない。
・遅すぎた、と気がつくには時間がかかるものだ。
・墓穴を掘っていると分かったら、それ以上穴を掘るのはやめよう。
・投資家は、間違いを絶好のタイミングで犯すものだ。
・経験は、投資家を思慮深くなどしない。単に新しい間違いを引き起こす原因になるだけだ。
・損をするのは早い。しかし、儲けはゆっくりやって来る。
(参考にしたサイト: http://www.greekshares.com/default.php)
クリスマスの買い物シーズンは、好調なスタートを切った。ShopperTrak RCT(調査会社)のデータによれば、ブラック・フライデーの売上は、去年を8.3%上回る小売業者に嬉しい結果だった。(感謝祭の翌日は、ブラック・フライデーと呼ばれ、ショッピング・センターは買い物客で混雑する。)
「原油高、ガソリン高などの経済的な悪材料に関係なく、個人消費に衰えは見られません。もちろん、まだ安心することはできませんが、小売業者たちは、週末の売上にホッとしていることでしょう」、とビル・マーチン氏(ShopperTrak RCT創立者)は語っている。
さて、今日はサイバー・マンデー。オンライン小売業者も、クリスマス商戦に参加だ。エレン・デービス氏(全国小売連盟 NRF)によれば、サイバー・マンデーはオンライン業者とって年間で最も忙しい日ではないが、クリスマス・セール開始の公式日として知られるようになった。(多くの業者は、オンラインだけでなく、実際に小売店も経営している。)
ブラック・フライデーと同様に、格安商品がサイバー・マンデーの目玉になるが、デービス氏はこう述べている。「特に、今年強調されるのは配達料金無料です。」送料ゼロは、別に珍しい宣伝文句ではないが、こんな事実がある。ご存知のように、原油高が原因になって、ガソリンも同様に上がっている。そのため、宅配会社のFedExとUPSは、燃油料金として配達料金を5%から16.5%引き上げている。
それでは、サイバー・マンデーの様子を覗いてみよう。
・シアーズ(デパート): 配達料金無料
・サーケット・シティ(電化製品ディスカウントショップ): $24以上買うと送料はゼロ。
・JCペニー(デパート): $25以上買うと送料はゼロ。
(商品価格は、小売店と同様に大幅な割引がある。)
オンライン・ショッピングで事故にあわないために、専門家は、次のことを注意点としてあげている。
・個人情報の泥棒を防ぐために、ウェブ・サイトには暗号化技術(エンクリプション)が適用されていること。
・電話番号、住所が明記されていないサイトからは買わないこと。
・あらかじめ、Shopping.comやShopzilla.comを調べて、どのサイトが格安かを確かめること。
(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2007/11/23/news/companies/cybermonday.moneymag/index.htm?postversion=2007112508
http://www.cybermonday.com/)
感謝祭の翌日は「ブラック・フライデー」と呼ばれ、いよいよ、クリスマス・ショッピング・シーズンが始まった。真夜中の営業開始も一般的になり、テレビでは、買い物客が押し寄せるショッピングセンターの模様を報道している。
サブプライム問題で、銀行は金を貸し渋るようになった。少し話はそれるが、どの銀行も被害者です、といった顔をしている。そもそも、無茶な融資を連発したのは銀行などの金融機関だ。更に、サブプライムローンは不動産担保証券化され、証券会社、銀行、ヘッジファンドなどが積極的に投資した。
しかし、住宅市場は大スランプに陥り、当然のことながら、不動産担保証券や債務担保証券も大幅に下がった。お陰で、大手金融会社は膨大な評価損を計上し、正に首が回らなくなった。
自分たちが間違った投資をしたのだが、ここで金融機関は、バーナンキ氏(連銀議長)に泣きついた。「このままでは、米国経済が不景気になってしまいます。今こそ、国民のために金利引下げが必要です。」
しかし、バーナンキ氏も人が良い。自らインフレ懸念を語っていたにもかかわらず、駄々をこねるウォール街の願いを聞き入れて、二度にわたる利下げを実行した。
おっと、こんなことを書くつもりではなかった。本題へ移ろう。
住宅市場の低迷で、とにかく家が売れない。(もちろん、買いたくても、銀行が金を貸してくれない。)家を建てたものの、肝心な買い手が現れないから、建築業者は次々と物件を値下げしている。しかし、それでも買い手が現れない。何故だろうか?
デーブ・サイダーズ氏(経済学者)は、こう語っている。「住宅の値下げが頻繁になると、消費者は更なる値下げを期待するようになり、買い控えの現象が起きます。」デービッド・ゴールドバーグ氏(UBSインベストメント)も、同様な意見だ。「事態を好転させたいなら、建築業者は、一致団結して値下げをやめるべきです。全社そろってやるのです。一社でも、値下げをするところがあってはダメです。」
具体的な例を見てみよう。
アリゾナに本社を置く建築会社メリテージ・ホームズは、物件によって4割近い大幅な値下げを実行した。さすがに破格な値段とあって、多くの見込み客が家を見に来たのだが、スティーブン・ヒルトン氏(メリテージ・ホームズ経営責任者)は、こう話している。「絶好の買いチャンスです。一カ月前と比べたら、夢のような値段です、などとセールスマンが言おうものなら、全く客は買ってくれません。」
明日は感謝祭、こんなことばかり書いていると感謝の気持ちが無くなってしまう。チャールズ・カーク氏(カーク・レポート)は、「私の感謝するもの」、と題して以下をあげていた。
・健康であることに感謝します。
・いつも良き協力者の妻に感謝します。
・私のトレード向上を助けてくれた人たちに感謝します。
・亡くなる前に、叔母さんと最後の食事が出来たことに感謝します。
と他にも色々記されていたが、さて、私も与えられた命に感謝しよう。今日もつまらないとりとめのないいことを書いてしまった。
(参考にしたサイト: http://www.thekirkreport.com/2007/11/things-im-most.html
http://www.marketwatch.com/News/Story/Story.aspx?guid=%7BAD0D9555-0E40-4434-9829-B76BACEC1437%7D&siteid=nwhpf)
全米企業エコノミスト協会の発表によると、アメリカの不景気を予想する経済学者の数が、ここ8週間で約2倍に増えている。もっと具体的に見ると、50人中9人が、向こう12カ月以内に不況に陥る可能性は50%以上と答え、約三分の二は少なくとも25%の確率がある、と回答している。
それでは、本当に不況が現実になったら、それは誰の責任だろうか?
米国経済を混乱させたのは、前連銀議長、アラン・グリーンスパン氏です。2001年、氏は節税を支持しましたが、これが問題の始まりです。さらに、長期続けられた低金利政策、それに変動利率住宅ローンを消費者に勧めたのもグリーンスパン氏です。(ジョセフ・スティグリッツ氏 ノーベル経済学賞受賞)
スティグリッツ氏は、アメリカが不況に陥る可能性は半々、そして経済成長率は皆が予想する半分以下の1.5%程度、という見方をしている。
住宅市場のブームが、2002年から2005年までの経済成長を助けていた。不動産に関連した業種が急成長したが、住宅市場が冷え込んだ今日、個人消費も下向きになった。
今週22日は感謝祭、そしてその翌日から、クリスマス・ショッピング・シーズンが始まる。言うまでもなく、小売業者にとって、最も重要な時期だ。バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)は、こんなことを言っている。
宅急便のFedExは、荷物の配達数が減り、スターバックスは、創業以来初めて客数が減少、という個人消費の落ち込みを伝えるニュースが報道されている。更に、新学期のための買い物、それに9月10月の個人消費もパッとしないまま、とうとう年末のショッピング・シーズンがやって来る。
今年の売上は、+2.5%からマイナス1.5%範囲になると思うが、インフレが小売業者の悩みの種だ。生産者の物価が上がっているからといって、品物を値上げしたら、客に逃げられる可能性がある。もちろん、値上げ無しなら、利益が減ってしまう。
たかがクリスマス・セール、と簡単に片付ける人もいるが、年末が小売業者の一年を決める。たとえば、デパートの場合、年末の売上は年間売上の24%に相当する。宝石店の場合なら、なんと31%がクリスマスに集中している。
GDPの三分の二は個人消費が握っている。ようするに、クリスマス・セールは、米国経済の動向を予想する重要なシーズンだ。
(参考にしたサイト: http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=a8OB88_sjTvw&refer=us
http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/11/if-the-us-has-r.html)