US Market Recap

データ、常識、タイムフレーム

トレードをしている人たちは、「自分のルール」という言葉をよく口にする。これを聞くたびに思い出すのは、作家の生島治朗氏だ。ハードボイルドであることの一条件として、氏は「自分のルールを守りぬいていること」、をあげている。そこで今日は、ガイ・ラーナー氏(thetechnicaltake.com)が語る、トレードを向上させるルールを見てみよう。

1、データを重要視すること

どのやり方が効果的で、どのやり方がダメなのかを、実際のデータに基いて判断すること。客観的な態度に徹して、主観的なトレード判断をしないこと。

2、常識を鵜呑みしない

「株価は50日移動平均線より上だ」、「連銀に逆らうな」、などといったことが頻繁に言われるが、いったいそれらには、どんな意味があるのだろうか?先ず、自分の目でデータを検討すること。株価が50日移動平均線より上でも、全てが買えるわけではないから、どんな場合に買えるのか、という自分なりのルールを作ることが大切だ。

3、資金の管理

トレードの方法論ばかりが重要視されるが、それと同等、あるいはそれ以上に大切なのが資金管理だ。あなたには、マーケットを変える力は無い。しかし、どこで利食い、どこで損切るかは自由に決めることができる。とにかく、資金管理の重要性を強調したい。

4、タイムフレーム

あなたは、何分足のチャートでトレードをしているのだろうか?3分足を使っている人が、状況の変化で、突然投資家になってしまうことがある。間違っても、こんなことを言ってはいけない。「待て、ここで損切る必要は無い!日足チャートを見てみろ。そろそろサポートラインにぶつかる。」

5、現実的なゴール設定

どんなに優れたトレード方法でも100戦100勝は有りえない。データの裏付けがある方法なら、一度や二度の損で、簡単に諦めてはいけない。

6、情熱

あなたは、トレードが本当に好きだろうか?嫌いなことをして成功するのは難しい。

7、得意技

沢山のやり方を学ぶより、先ず、一つの手法に精通すること。

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(参考にしたサイト: http://www.thetechnicaltake.com/

ブルがベアになった!?

2008年、週足チャートの一本目は大陰線だ。「マーケットが、ここまで悪くなったはのは、全て連銀の責任だ」、と早速ジム・クレーマー氏(マッド・マネー)は叫んでいる。相変わらず過激な氏なのだが、一つ指摘したいことがある。

「連銀のすることは、百害あって一利なし」という言葉の後、クレーマー氏は「こんなマーケット環境では、積極的に買いを考えることは難しい。私は6000銘柄を追っているが、現時点で魅力的なのは、たった40から70銘柄ほどだ」、と付け加えた。

いつも強気なクレーマー氏が弱気になってしまった。とにかく、金曜のマーケットは、多くの楽観論者に心理的ダメージを与えたことは間違いない。例を挙げよう。

・失業率が4.7%から5%に上がり、単なる経済成長の減速ではなく、よりいっそう可能性が高くなった不景気への転落。

・半導体セクターのリーダー、インテルが格下げされ、株価は8.1%の下落。

・叩かれた人気銘柄。アップル(マイナス7.6%)、グーグル(マイナス4.1%)、リサーチ・イン・モーション(マイナス8.4%)。

クレーマー氏の言う、「現時点で魅力的な株」、というのは何だろうか?

この環境では、ハイテク株の投資はできない。もし、どうしても買うなら、一株利益のしっかりしている、マイクロソフト(MSFT)のような企業だけを選ぶことだ。どちらにしても、今はハイテク株ではなく、コカコーラ(KO)、ペプシ(PEP)、アルトリア(MO)、メドコ・ヘルス・ソリューションズ(MHS)といった食品やヘルスケア分野に注目したい。

更にクレーマー氏は、こんな投資方法を提案している。

好成績を上げているファンド・マネージャーが、何に投資しているかを調べてみよう。例えば、CGMフォーカス・ファンドのケン・ヒーブナー氏は、2007年、+79.9%の優れた実績がある。氏が買っている銘柄を、いくつか記そう。Vimpel-Communications (VIP)、Mobile Telesystems OJSC (MBT)、Research In Motion Ltd. (RIMM)、Petroleo Brasileiro (PBR)、Rio Tinto plc (RTP)、Canadian Natural Resources Ltd. (CNQ)、BHP Billiton Ltd. (BHP)、Foster Wheeler, Ltd. (FWLT)、POSCO (PKX)。

最後になったが、下げで始まった東京市場について、岡本氏がこう書いている。けっこう同感する人が多いのではないだろうか?

いやー、笑ってしまうような下げです。ここまで来るとスタート点が低いほうがいいと前向きに考えてしまいます。

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(参考にしたサイト: http://ameblo.jp/okamoto-blog/entry-10063805282.html

http://www.thestreet.com/_tscnav/funds/madmoneywrap/10397200.html

http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/Dispatch/080104markets.aspx

一般アメリカ人が語る今年の投資目標

悪い数字が出た。金曜のマーケット開始前、12月分の雇用統計が発表され、失業率は、予想された4.8%を上回る5.0%だった。更に、非農業部門の新規雇用者数は+1万8000を示し、予測された+7万に全く届かなかった。「景気が不況に陥っていない状態で、これほど失業率が上昇するのは1949年以来のことだ」、とジョン・ライディング氏(ベア・スターンズ)は述べている。

もう一つ、これはあまり知られていないが、モンスター雇用指数という、オンライン求人サイトから発表される指数がある。これによると、12月は169を記録し、2007年1月以来の低レベルだ。特に、セールスの求人広告が減り、小売業者の先行き不安が表れている。もちろん、サブプライムで大変な金融業界からの求人は、ほぼ皆無だ。

不景気は確実、と寄付きから株が売られているが、まだ新年は始まったばかりだ。一般のアメリカ人たちは、一体どんな2008年の投資目標を立てたのだろうか。いくつか見てみよう。

・「1、クレジットカードの借金を作らないこと。 2、少なくとも2000ドルを、個人退職年金口座に入れること。 3、たとえ5ドルでもいいから、年末には、マネーマーケットファンドの残高が増えていること。」 momthing1さん

・「1、今年から、401K(企業年金制度)に毎月投資すること。 2、投資用に買った住宅を、処分するかどうかを、1月31日までに決めること。 3、クレジットカードの借金を半分減らすこと。 4、血圧を下げること。」 prwsopranoさん

・「1、月々の住宅ローンの支払いを100ドル余分にすること。 2、給料の15%を401Kに回すこと。 3、旅行費は現金で払うこと。 4、2枚のクレジットカードの借金を0にすること。」 CoAndy1さん

・「1、401Kに給料の10%を割り当てること。 2、毎月、会社の株を100ドル分買うこと。」 Railroader111さん 

・「1、401Kに13%の給料を回すこと。 2、緊急用の口座に毎月50ドル入れること。 3、3月に満期になる定期預金を使って、電力会社の株を100株買うこと。」 VirgoKidさん

・「1、年金口座に5000ドル入れること。 2、毎月、普通預金口座に355ドル入れること。 3、スーパーマーケットやガソリンスタンドではクレジットカードを使わないこと。 4、ウォルマートやターゲット、それにショッピングセンターに近寄らないこと。」 mcclaryさん

・「ニュースなど気にしないで、毎月一定の額をミューチュアルファンドに投資すること。」 mikep-CAさん

・「1、ハイテク株に積極的に投資すること。 2、慈善団体に寄付すること。」 LifeAfterDebtさん

・「1、10%の給料を401Kに割り当てること。 2、7000ドルあるクレジットカードの借金を払うこと。」 thesacさん

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(参考にしたサイト: http://www.247wallst.com/2008/01/online-jobs-div.html 

http://moneycentral.msn.com/community/message/thread.asp?threadid=510571&boardname=Hide&header=SearchOnly&footer=Show&boardsparam=Page%3D1&linktarget=_parent&pagestyle=money1&forumid=18&board=YourMoney

http://www.marketwatch.com/news/story/us-stocks-drop-jobs-data/story.aspx?guid=%7B7B3E8D59%2D17CB%2D446B%2D8650%2DB9E74C62B438%7D

ヒラリー・クリントン氏は現金がお好き

ヒラリー・クリントン氏が、こんなに金を持っているとは知らなかった。ビル・クリントンの奥さん、と言ったら怒られそうだから、ここでは大統領選挙に立候補したヒラリー・クリントン上院議員、ということにしよう。

CNNマネーによると、2006年、クリントン上院議員には1210万ドルの収入があった。円に換算すると約13億2000万円だ。上院議員の年俸は16万5200ドル(約1800万円)だから、1210万ドルには全く手が届かない。いったい、差額はどこから来たのだろうか?

記事を読み進むと、こんな箇所にぶつかる。

たしかに、クリントン氏には上院議員としての給料が有るが、何と言っても一家の稼ぎ手は夫のビル・クリントン氏だ。毎年支払われる年金が20万1000ドル(約2200万円)、そして2001年に出版された自伝では、1200万ドル(約13億1000万円)の報酬を得ている。更に、この6年間で、ビル・クリントン氏は講演料金として、何と4100万ドル(約44億8900万円)を受け取っている。(平均講演料金は約1640万円)

ヒラリー・クリントン氏の個人純資産額は3490万ドル(約38億2000万円)、と記されているが、その86%が現金と国債などの債券だ。あとは生命保険と不動産があるが、株という文字が見つからない。

ウェルス・ロジック社の、アラン・ロス氏は、こう語っている。「ヒラリー・クリントン氏の資産は、ほとんどが現金ですから、インフレ対策が出来ていません。資金の半分は、株式市場へ回すべきです。」

初の黒人大統領を目指す、バラック・オバマ氏の資産内容を見てみよう。

個人純資産総額は130万ドル(約1億4200万円)。内容は現金が25万500ドル(約2740万円)、積み立て年金が7万5000ドル(約820万円)、ミューチュアルファンドが39万500ドル(約4270万円)、住宅が190万ドル(約2億800万円)、そして借金が130万ドル(約1億4200万円)ということだ。

共和党から立候補している、ルドルフ・ジュリアーニ氏(前ニューヨーク市長)は、800万ドル相当(約8億7600万円)の株を保有している。しかし、投資アドバイザーのヒュー・スミス氏は、こんなことを指摘している。「モーニングスターを調べてみると、ジュリアーニ氏の投資しているミューチュアルファンドには、一つか三つの星しかない。」どうやらジュリアーニ氏、新しい投資アドバイザーを雇った方がよさそうだ。(注:モーニングスター社は、星の数でミューチュアルファンドを格付けする。最高のファンドには五つの星がある。)

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クリントン上院議員

(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/galleries/2007/moneymag/0712/gallery.candidates.moneymag/index.html

あなたは感情的な投資家?

「2007年のマーケットから得た教訓」、という重々しいタイトルで、バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)は次の13項目をあげている。

1、噂を無視すること。

2、買う銘柄は、強いセクターだけから選ぶこと。

3、ファンド・マネージャーの動きを、必要以上に重要視しないこと。プロが買っているからといって、必ず上がるという保証は無い。

4、値動きと雑音の違いを理解すること。

5、株価収益率(PER)は、皆が思っているほど重要ではない。

6、ファンダメンタルズの悪化に耳を傾けろ。

7、利回りを優先させた投資は高くつく。

8、持ち株の定期点検を怠るな。

9、複雑な投資手法は役に立たない。

10、得意分野だけに投資しろ。

11、間違いは素直に早く認めること。

12、危機管理を徹底しろ。

13、トレンドを無視するな。

次は、フォーチュンから4つの質問だ。(解答は下)

1、どちらの方法が優れている?

A、300ドルの利益を確実に得られる方法。

B、80%の確率で400ドルの利益を得られるが、ゼロになってしまう可能性が20%ある。

2、どちらの方法が優れている?

A、300ドルの損失が確実な方法。

B、80%の確率で400ドルを失うが、全く損をしない確率が20%ある。

3、どちらを選ぶべきか?

A、今日10ドル受け取る。

B、明日11ドル受け取る。

それなら、この場合ならどちら?

A、10ドルを1年後に受け取る。

B、11ドルを1年と1日後に受け取る。

4、コインを6回投げたら、表と裏はどう出るだろうか?

A、表、表、表、表、表、表\n

B、裏、表、表、裏、表、裏

解答:

1、B 2、A 3、両方ともB 4、A、B両方とも起きる確率は同じ。(もし全て間違ったなら、あなたは感情的な投資家、ということらしい。)

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(参考にしたサイト: http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/01/new-column-up-a.html

http://money.cnn.com/quizzes/2007/fortune/heartormind/

米国史上初の女性大統領が誕生する!?

先ず、明けまして、おめでとうございます。(中国では、新年快楽と言うらしい。)

2008年、この株が行ける、と書き始めたが、ありきたりな銘柄ばかりなのでやめた。それよりも、ダグ・カシュ氏(シーブリーズ・パートナーズ・マネージメント)の、「2008年、ひょっとしたらこんなことが起きる」の方が面白い。

バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)によれば、カシュ氏は2007年も「ひょっとしたらこんなことが起きる」を発表し、約半分が当たったようだ。今年の予想を見てみよう。

1、住宅市場のスランプが、いよいよ小売業界を不況におとしいれる。

2、米国企業利益は10%減になる。

3、S&P500指数は、5%から10%の下落になる。

4、一日のマーケット変動幅は、1%から2%が当たり前になる。(高ボラティリティの定着)

5、2008年、連銀は連邦公開市場委員会を開く度に金利を引き下げる。

6、西ヨーロッパの経済悪化。

7、2008年、中国株式市場は倍になる。

8、日本の株式市場は、予想以上に大きな上げを展開し、投資家たちを驚かせる。

9、住宅市場の悪化で、これらの企業が倒産するだろう。 Countrywide Financial (CFC), Beazer Homes (BZH), Hovnanian (HOV), Standard Pacific (SPF), WCI Communities (WCI) and Radian Group (RDN)

10、金融セクターの回復は無い。

11、Research in Motion (RIMM)、 Apple Computer (AAPL) 、それに Google (GOOG)の株価は倍になる。

12、Yahoo! (YHOO)とeBayは合併する。 Amazon (AMZN)とOverstock.com (OSTK)も合併するだろう。

13、General Electric (GE)は、NBC(テレビ局)をTime Warner (TWX)に売却する。

14、ドルは10%ほどの下落になり、金は1オンスあたり$1000を超える。(現在837ドル)

15、原油は、1バレルあたり135ドルになる。(現在95ドル82セント)

16、サイバー・テロリズムが社会問題になり、ハッカーが金融機関に大被害を与える。

17、ヘッジファンドの人気が無くなり、多くの資金が流出する。

18、エンロンのような「不審な決算」が増える。

19、クリントン氏が当選し、米国史上初の女性大統領が誕生する。

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カシュ氏

(参考にしたサイト: http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/12/possible-improb.html

この質問に、あなたは答えられるか?

2007年度のマーケットが終わる。と言っても、既に年末年始の休みを取っている人が多いから、大晦日の米国株式市場は閑散となるだろう。余談になるが、誰よりも先に休暇を取ったのは、アナリストたちではないだろうか。普通なら毎朝、掃いて捨てるほどの格上げと格下げが発表されるが、最近やけに静かだ。

さて新年を控えて、レイ・バロス氏(ファンド・マネージャー)は、トレーダーたちに向けて、こんなことを書いている。

・トレードの最中に、突然インターネットに接続できなくなったら、あなたはどうするだろうか?そんな事が起きるはずがない、などと言わないでほしい。もしもに備えて、あなたには緊急対策があるだろうか?

次の質問はもっと深刻だ。

・買い注文を入れたのだが、なぜか全く執行されない。らちが明かないので、あなたは証券会社に電話をした。しばらく待たされた後、担当者は、状況をこう説明した。「当社のコンピュータがダウンしてしまい、現在売買ができない状態です。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。」さあ、この説明に、あなたはどう対処するだろうか。「そうですか、それでは仕方ないですね」、と簡単に片付けられるだろうか?

こういう質問もある。

・悪いニュースが発表されて、あなたの持ち株が、ギャップダウンで取引が始まった。下げ幅は、1%、2%などといった生易しいものではなく、なんといきなり30%の下げだ。あなたは、持ち株を直ぐ売るだろうか、それとも塩漬けにするだろうか?

もちろん、これだけ大きく下げれば、場合によってはマージンコールが発生するだろう。バロス氏自身は、大きなギャップダウンで始まった時は、迷わず持ち株を処分する、と語っている。

バロス氏は、こんな失敗談をあげている。

・逆指値注文を、キャンセルするのを忘れて休暇を取ったことがある。もちろん、会社の者にも頼んでおいたから、もしもの準備は出来ていた。しかし運悪く、会社の者も、なぜか逆指値注文には気がつかなかった。帰ってみたら大変だ。マーケットは急騰が続いていただけでなく、逆指値の空売り注文も執行されていた。直ぐに買い戻したが、10%の損が出てしまった。

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(参考にしたサイト: http://tradingsuccess.com/blog/routines-and-habits-iii-the-disaster-plan-111.html

下げ場面で買える銘柄

値嵩株、低位株、割安株、成長株、と株の分類方法は色々ある。もちろん、成長株、割安株だからといって、必ず儲かるという保証は無い。木曜の「マッド・マネー」(株番組)で、ジム・クレーマー氏は、実用的な株の分類方法を紹介している。さっそく要点を見てみよう。

今、実際に自分が持っている株を、次のように分けてほしい。

1、積極的に買い足したい株。

2、もし下がったら買い足したい株。

3、あと5%から7%上がったら売りたい株。

4、今直ぐ売って処分したい株。

なぜ、この分け方が効果的なのだろうか?クレーマー氏は、こう説明している。

投資家が試されるのは、順調にマーケットが上げている時ではなく、下げ相場や急落に直面した時だ。もちろん、たとえ上昇相場でも、利食いなどが原因になって、株は数日間の下げを展開することもある。こんな下げに直面した時、計画の無い投資家は、単にオロオロするだけだ。

下げているからといって、ただ買い足すのは馬鹿げている。しかし、持ち株の分類が出来ていれば、冷静に買い足しができる。下げの場面で買えるのは、1と2に属する株だけだ。もちろん、3と4に属する株は売りだ。(売って得た資金を、1と2に回すのも良いだろう。)

もしマーケットが急落するなら、1と2を買う前に、確かめてほしいことがある、とクレーマー氏は言う。

なぜマーケットは下げたのだろうか?言い換えれば、下げ原因となった銘柄はどれだろうか?もし銀行株が下げ要因なら、銀行だけでなく、それに関連した株を買ってはいけない。ようするに、1と2に属する銘柄が、マーケットの下げ原因となった株と同じセクターなら買い足してはいけない。

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クレーマー氏

(参考にしたサイト: http://www.cnbc.com/id/15838459

ブット氏の暗殺に揺れるマーケット

「ベナジル・ブット氏は、パキスタンを改革することができる、真の勢力だった。今日、自由と希望の声を失ったパキスタンは、核兵器能力を持つ単なる危険な国になってしまった。」 REFORMEDEXWHOLESALERさん

「これでブット氏の声を掻き消すことは不可能になった。ブット氏は真の殉教者だ。」 U2さん

「私の息子は、大学で国際政治の勉強をしていますが、こんなことを言いました。『あの地域で、ブット氏は最も民主的な首相だった。そして、自分自身の宗教に対しても、重要な意味で忠実であり続けた。』」 angelspriteさん

「暗殺ニュースが、株の売り材料になっているのは間違いありません。ブット氏の死は、パキスタンだけでなく、中東情勢を不安にする可能性があります。」 マーク・パド氏(キャンター・フィッツジェラルド)

「我々は、パキスタンが世界の潜在的脅威であることを知っていた。そして今日、我々の知っていたことが現実化した。」 ラリー・ゴールドスタイン氏(エネルギー・ポリシー・リサーチ・ファウンデーション)

パキスタンに、ほとんど原油は無い。しかし、野党指導者のベナジル・ブット元首相暗殺ニュースで、原油価格は跳ね上がり、史上最高値まであと2ドルだ。

「世界の原油生産量に、パキスタンが直接的な影響を与えることはありません。問題は、核を保有する国が、政治不安に陥るという事実です。」 トム・ベンツ氏(エネルギー・アナリスト)

「オイルの投機家は、暗殺ニュースを最大限に利用することでしょう。ブット氏の冥福を祈ります。」 hbarker70さん

「少し考えてみてください。金融機関のトレーダーたちは、はたしてどの程度、今日の暗殺ニュースを理解しているでしょうか?これからのパキスタン、それに中東情勢はどう変化するでしょうか?おそらく、そんなことは誰も分かっていないはずです。」 ブライアン・ゲンドロー氏(INGインベストメント)

「ブッシュ大統領は、間違った男を捕まえてしまった。サダム・フセインを追跡している間に、オサマ・ビン・ラディンはパキスタンに逃走した。今日、アル・カイダのテロリスト・ネットワークはパキスタンを拠点にして、世界の株式市場やオイル市場に悪影響を与えている。オサマ・ビン・ラディンが、パキスタンの核兵器を手に入れるのも、時間の問題となったようだ。」 McGarrettさん

「米国は、パキスタンの民主化運動を阻止しようとする、過激派の卑劣な行為を非難する。この重罪を犯したテロリストたちは、法による裁きを受けなければならない。」 ブッシュ大統領

とりとめの無い話になってしまったが、パキスタンからアメリカに移住したアビッド・アスガーさんは、こう語っている。「ブット氏は、パキスタンに戻るべきではありませんでした。あの国では、敵は必ず標的になるのです。」

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暗殺されたブット氏

(参考にしたサイト: http://www.marketwatch.com/news/story/pakistani-opposition-leader-bhutto-killed/story.aspx?guid=%7B304219DC%2D2296%2D4F1A%2D844B%2D7E56E6280CA6%7D 


http://www.marketwatch.com/news/story/us-stock-losses-deepen-market/story.aspx?guid=%7BF2421761%2DD0C4%2D4E44%2DAC37%2D553B2B68506C%7D

http://money.cnn.com/2007/12/27/markets/oil_eia/index.htm?postversion=2007122712

http://www.nytimes.com/2007/12/27/business/27cnd-stox.html?_r=1&ex=1356498000&en=a27154e14c7f4884&ei=5088&partner=rssnyt&emc=rss&oref=slogin

商品券は迷惑?

クリスマスが終わりホッと一息、と言うと変に聞こえるかもしれないが、多くの米国消費者の本音だ。子どもや家族だけでなく、同僚や親しい友人へのクリスマスプレゼントで、とにかくこの時期は出費が大幅に増える。さて、ここで質問しよう。受け取って嬉しくないプレゼントとは何だろうか?

スコット・ヤングさん(大学生)は、「商品券」を、有り難くないギフトの筆頭にあげている。何故だろうか?

・商品券は、たしかに現金のようなものだが、指定された店だけでしか使えない。それに、商品券を使ったからといって、特別な割引きがあるわけでもない。

・あの人には、何を贈ったらよいか分からない、という時に利用されるのが商品券ではないだろうか?要するに、商品券を贈ってくれた人は、あなたのことをよく知らないのだ。親しい人には、商品券などプレゼントできないと思う。

・全てがそうではないが、商品券によっては有効期限が付いている。そんな商売の仕方が許されて良いのだろうか?

・商品券が、あの店では買い物などしたくない、という大嫌いな店のものなら最悪だ。

・たとえば、40ドル分(約4500円)の商品券を持って、実際に買い物に行ったとしよう。おそらく、それ以上の金額を使ってしまうはずだから、商品券は割高だ、と言うことができないだろうか?

・言うまでもないが、商品券を使うためには、指定された店に行かなくてはいけない。世の中には、ショッピングが嫌いな人もいるのだ。

もちろん、ヤングさんへの反対意見も多い。

・「商品券の良い点は、実際の金額が明記されていることです。普通のプレゼントでは、相手が本当に使った金額は分かりません。」 Miss Cellania さん

・「嫌いな店からの商品券は最悪、と言いますが、そんな時に役立つのがgiftcardbuyback.comです。そのサイトに行けば、不要な商品券やギフトカードを売買できます。」 Jeri Danskyさん

・「商品券は最高です。へたな物を貰うより、商品券なら、自分の好きな物が買えます。」 dtjさん

・「利用価値の無いものなら売れるはずがありません。しかし、毎年膨大な金額が商品券に使われているという事実は、それが人気プレゼントである証拠です。」 raja_rさん

・「私はカナダに住んでいますが、カナダでは有効期限付きのギフトカードや商品券は、法律で禁止されています。」 grant0さん

・「車の修理で、少しまとまった額の金を使いました。母親が、大変だろうと言って100ドル分のガソリンカードを贈ってくれました。嬉しかったです。」 Michaelさん

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ディスカウント店、ターゲットのギフトカード

(参考にしたサイト: http://www.lifehack.org/articles/lifehack/10-reasons-gift-certificates-make-horrible-gifts.html

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発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット