US Market Recap

ガソリン高と勤務時間の変更

金曜は独立記念日、アメリカは祭日だ。いよいよ夏休みも本格的になり、言うまでもなく旅行シーズンなのだが、今年は去年と様子が違う。ビッグ・リサーチ社の調べによると、83%の人たちが夏の旅行を控えたいと回答し、ガソリン高の影響が表れている。


もちろん、失業率の上昇、相変わらず低迷する住宅市場、ガソリンと同様に上がり続ける食品価格、と今年は悪い要素が多すぎる。当然こんな状況だから、米国消費者たちの生活も変化している。MSNマネーの掲示板から、いくつか書き込みを紹介しよう。

「燃費の悪いバンを運転しているので、頻繁に買い物や、外出をしないようにしています。それから、子どもにはコンビニに行かせないで、家でおやつを食べさせています。」 Chinsy4さん

「温度を調整して、暖房やエアコンをあまり使わないようにしています。以前は、毎月一度はステーキを食べていましたが、最近は6カ月に4回の割合です。それに、レストランに行くのもやめました。家にいることが多くなったので、インターネットが一番の娯楽です。」 HollyMさん

「失業中でしたが1月に職が見つかり、現在は、家計状況を元に戻すことに努力しています。通勤は、同僚と車の相乗りや、電車やバスを利用するようにしています。しかし、何と言っても、借金の支払いが最優先です。」 brenda178さん

「ガソリンを浪費するラッシュアワー避けるために、勤務時間を少し変えてもらいました。」 frugal chickさん

「ガソリン代が高くなったので、私の会社では、在宅勤務が導入され、そのため、週に1日は家で働くことができるようになりました。さほどガソリン代の節約になったとは思いませんが、自宅で仕事ができるのは嬉しいです。」 Karisandeさん

「以前なら、買いたい物が一つでもあれば直ぐ出かけましたが、今は買いたい物が数個以上なければ外出しないことにして、運転の回数を減らしています。」 rdocさん

「6人家族ですから、スーパーマーケットでの買い物には気を使っています。単に安いからといって衝動買いをしないで、あらかじめ予定したものだけを買うようにしています。ガソリンが高いですから、今年の夏は、7時間以上も離れた所に住んでいる母のところへ行けるかどうか分かりません。」 Missourigal67さん

「買い物、それに郵便局などへ行くときは、自転車を使うようにしています。コストコやウォルマート(両方とも大型ディスカウント店)での買い物も、月に一度だけするようにしました。」 frugaldowneasterさん

「外食をやめて会社に弁当を持参しています。以前は、よくウィンドウ・ショッピングに行ったものですが、最近は本当に買い物をするとき以外は店に出かけません。」 DEEEERさん

0702mall.jpg

(情報源: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/CompanyFocus/StocksThatWinWhenFamiliesStayHome.aspx

http://moneycentral.msn.com/community/message/thread.asp?board=YourMoney&threadid=710623


株の話、経済の話、何の話だろう?

選挙と米国投資家

戦いの時が来た、米国消費者よ立ち上がれ!と、ポール・ファーレル氏のコラムは気合が入っている。今年は、大統領だけでなく、下院議員の選挙もある。経済のスランプが顕著になった今日のアメリカだけに、役に立たない議員を一掃するチャンスだ。


一国の経済が、深刻な不景気に落ち込んでしまえば、言うまでもなく株式市場は冷え込む。それに、弱い国の株式市場など、全く魅力が無いから、海外からの資金も集まらない。とにかく、今日ほど米国経済建て直しを、真剣に考える議員が必要な時は無い、とファーレル氏は力説する。

ファーレル氏は、米国が直面する問題を25挙げているが、その中からいくつか見てみよう。

・ドル安

準備通貨として、ドルではなくユーロのような他の外貨が選ばれ始め、外国政府のドル離れが見られる。

・住宅/金融市場

サブプライムが原因となって、4000億ドルに及ぶ資金が回収不可能となった。世界的には、この数値は1兆3000億ドルにのぼることが予想されている。

・エネルギー/原油バブル

ガソリンの上昇が止まらない。エタノールとオペックは解決策にならない。

・貿易赤字

毎月の米国貿易赤字は700億ドルを超えた。

・財政赤字

連邦政府が抱える赤字は9兆ドルに達した。

その他にも、貯蓄率0の米国消費者、著しく増大する貧富の差、と続き「リーダーの不在」でコラムは終わっている。

無能な政治家に国を任せておいたら、株式市場は潰れてしまう。正に今年の選挙で、米国消費者は怒りを表明することだろう。

0701elec.jpg

当選!

(参考にしたサイト:http://www.marketwatch.com/news/story/mega-meltdown-poll-25-major-threats/story.aspx?guid={09107DCF-2202-4058-AB58-B2CDF019B55D})

 

株の話、経済の話、何の話だろう?

子どもは、これを食べるだろうか?

大人だけでなく、子どもの肥満も深刻なアメリカ、ついにフレッシュ・アップル・フライなるものが登場した。これは、今週から子ども向けとして、バーガー・キングで発売が始まるものだが、下記でコマーシャルを見ることができる。


http://usatoday.feedroom.com/?&fr_story=d075bf068692cd18892e665d2b3fe9e6d2ad5fee&referer=http%3A%2F%2Fwww.usatoday.com%2Fmoney%2Fadvertising%2Fadtrack%2F2008-06-29-cannes-lion-winners-consumers_N.htm&autoplay=true&skin=utoneclip&rf=ev

0630aapl.jpg

(フレッシュ・アップル・フライ: 一見すると、まるでフライポテトのようだ。単に、このまま食べるのではなくて、低カロリーのキャラメル・ソースをつけて食べる。)

子ども用ミールは、フレッシュ・アップル・フライの他に、マカロニ・アンド・チーズと低脂肪ミルクが含まれ、値段は3ドル49セント(約370円)だ。

掲示板には、早速こんな書き込みがあった。

「これだけ太った子どもの多いアメリカ、既に手遅れのような気がする。」 WillieWiさん

さて、6月も終わりだが、ロイターにはこんな報道があった。

ヨーロッパ、アメリカ、そして日本の主要金融機関を調査した結果、5月、投資ポートフォリオの59.5%が株に割り当てられていたが、6月、この数値は56.9%に減少し、4年ぶりの低レベルに落ち込んだ。インフレと低迷する経済が株離れの原因になったようだが、アーウィン・ケルナー氏(ダウリング大学)は、こう述べている。

「現時点において、米国株式市場は、予想される企業利益の減少が、まだ完全に株価に織り込まれていない。こういう状況だから、向こう6カ月から12カ月を考えてみると、最悪の場合、ダウ指数は更に5%から10%の下落になると思う。最善の場合なら±0だ。」

では、株投資は控えた方が良いのだろうか?具体的な回答ではないが、ケルナー氏は、こう答えている。

「私は、年齢と同様な数値を国債に割り当てることを勧めている。たとえば、もし、あなたが70歳なら、ポートフォリオの70%を国債に投資することになる。」

(情報源:http://www.usatoday.com/money/advertising/2008-06-30-burger-king-mom-campaign_N.htm

http://www.usatoday.com/money/markets/2008-06-30-asset-allocation-june_N.htm

http://www.marketwatch.com/news/story/economist-offers-outlook-describes-why/story.aspx?guid={A9EB0000-C23D-48C1-B782-DB2708CE60D2})

ルイーズ・ヤマダ氏の予想

そろそろ底だ、割安になった株を買え!そういう非現実的なことを言ってもらっては困る。マーケットは、下げが始まったばかりだ!とにぎやかな週末だ。こういう予想があった。


「ダウは10000、S&P500は1175、ナスダックは2000。」

(金曜の終値: ダウ 11346.51、 S&P500  1278.38  ナスダック  2315.63)

予想したのは、ルイーズ・ヤマダ氏(ルイーズ・ヤマダ・テクニカル・リサーチ・アドバイザーズ)だ。

0628yamada.jpg

先ず質問しよう。ルイーズ・ヤマダ氏はどちらでしょうか?

正解は右側。左の東洋系の顔をした女性は、CNBCテレビの人。

ヤマダ氏は、テクニカル・アナリストだから、チャートや指標を使ってマーケットを分析し、一株利益、売上などといったことは気にしない。

S&P500が、1175に行くというのは、既に多くのトレーダーに受け入れられている。理由は、下の月足チャートを見てほしい。

0628spx.gif

入れてあるのは、2002年の安値と2007年の高値を結んで引いた、フィボナッチの値戻しレベル(リトレースメント)だ。A、B、Cは最も頻繁に利用されているレベルになり、上から38.2%、50%(半値戻し)、そして61.8%の順番になる。現在、S&P500がテストしているのは38.2%のリトレースメント・レベルであり、ヤマダ氏が言っている1175は、Bの半値戻しレベルと一致する。

0628naz.gif

ナスダック (月足)

予想されている2000は50%の値戻しレベルだ。

ヤマダ氏のインタビューは下記で見ることができる。 (英語のヒアリングに挑戦してください。)

http://www.cnbc.com/id/15840232?video=780265054

下げに驚くほうがおかしい!!

3%を超える木曜の下げは、さすがに投資家たちにこたえた。この大幅下落から、私たちは何を学ぶことができるだろうか?ジム・クレーマー氏(マッド・マネー)が、いくつかの点をあげているので、先ずそれから見てみよう。


「航空会社は、新しい飛行機を購入できるような状態ではないから、投資家は航空機を製造するボーイング(BA)、そして飛行機の部品会社ハネウェル(HON)を売り払った。

同様に、将来的に資金のやり繰りに困りそうなゼネラルモーターズ(GM)が売られ、自動車部品のジョンソン・コントロールズ(JCI)もいっしょに売られた。

オラクル(ORCL)は、低迷する金融機関に技術を提供しているということで売られ、好決算結果であったにもかかわらず、リサーチ・イン・モーション(RIMM)は売り叩かれてしまった。こんな状況では、テクノロジー銘柄は買えない。」

なるほど、飛行機、自動車、テクノロジーが駄目なら、何を狙ったら良いのだろうか?不況に耐えることができ、供給不足しているものを提供できる会社、ということでチェサピーク・エネルギー(CHK)、シュルンベルジェ(SLB)、ハインツ(HNZ)の三銘柄をクレーマー氏は候補に挙げている。 

前労働省長官、ロバート・ライク氏は、木曜の大幅下落について、こうブログで書いている。

この大きな下げ方に驚いた、と言う人たちがいるが、そんなことを言う人がいることに私は驚いた。下げの第1原因は、史上初めてオイルが1バレル140ドルを突破したこと。第2の理由は、昨日の会議で連銀が金利を引き下げなかったためだ。そして、米国自動車セクターの崩壊。もう一つは、更に予想される大手金融機関の評価損計上だ。

金利を引き上げなかったから株が下がった、と説明する人もいるが、それは間違っている。現在、アメリカや海外の投資家が最も心配していることは不景気だ。

しかし、そんなことよりも問題なのは、米国消費者が限界に来ていることだ。高騰する食品とエネルギー価格。それに相変わらず住宅価格が下がり続けているから、消費者は住宅ローンを借り換えて現金を手に入れることができない。こんな状況では、たとえ企業の海外での売上が好調でも、収益が下がることは目に見えている。

これを読む限り、ライク氏はインフレをさほど気にしていない。本当に、インフレの心配をする必要は無いのだろうか?ライク氏の回答はこうだ。

単に食品やエネルギー価格が上がっただけでは、インフレ率が加速することは無い。インフレが悪化するのは、生産量が向上していないのに労働賃金が上がり続け、企業が製品を何度も値上げするためだ。今日のアメリカに、それはあてはまらない。給与が上がらないだけでなく、現在のアメリカは失業率が上昇している。この状態では、企業が製品の値上げを何度もすることはありえない。

(情報源: http://robertreich.blogspot.com/

http://www.thestreet.com/story/10423360/1/cramers-mad-money-recap-june-26.html

0627JC.jpg

ジム・クレーマー氏

やっと出た売り推奨

単なる売り推奨ではなく、シティバンクでお馴染みのシティ・グループ(C)が、ゴールドマン・サックスのConviction Sell Listに載せられた。Convictionには、信念、確信、説得、有罪判決、という意味があるから、シティ・グループは超お勧めの売り候補銘柄リストに仲間入りしたわけだ。


(水曜、ボーイング(BA)がConviction Sell Listに加えられ、株価は7%近い大幅な下げとなった。)

問題はタイミングだ。シティ・グループの週足チャートを見てみよう。

0626citiWeek.gif

切り下がる高値(赤)、そして切り下がる安値(青)。言うまでもなく、ダウントレンドの定義だ。これだけ、下げ基調が明確な今日、ここでConviction Sell List入り、と言われても何か白けてしまう。

それでは、2本の移動平均線を入れてみよう。

0626citiweek3.gif

青は20週、そして赤が40週の単純移動平均線だ。かなり前から、両方とも下降が顕著になり、ハッキリとダウントレンドが示されている。

結論は、このスタン・ウエンスタイン氏の言葉に尽きると思う。

「チャートを見ることは、数千の決算報告や業績予想を見る以上の価値がある。」

(情報源: http://www.marketwatch.com/news/story/sour-brokers-goldman-puts-citigroup/story.aspx?guid={0E71A69B-89B9-4F59-833A-EEC16048DE28} 

http://www.businessweek.com/investor/content/jun2008/pi20080626_128966.htm?campaign_id=yhoo

グーグルの信じられない話

ここはサポートレベルだから、少しグーグルを買ってみよう、と動き出した人もいることだろう。下の日足チャート(大引けまで約2時間)で分かるように、たしかに今回も、540ドル付近に走るサポートラインのテストに成功したようだ。


0625googDay.gif

グーグルの提供しているサービスの一つ、グーグル・マップを、皆さんもお使いになったことがあると思う。

http://maps.google.co.jp/maps

http://maps.google.com/maps

日本なら「乗換案内」、そしてカーナビを利用する人が少ないアメリカでは、「道案内」が役立つのだが、ビックリしてしまったのが、この道案内だ。(友人から、この話を聞いたときはウソだと思ったが、試してみたら本当だった。)

0625googmap1.gif

これは、カリフォルニア州のロサンゼルスから、オーストラリアのシドニーまでの道順を尋ねたものだ。

そして、下が回答だ。

0625googmap2.gif

(全部で20あるが、6番までを切り取った)

走行距離は9047マイル(約14475キロ)、合計運転時間は41日と12時間。

1、トム・ブラッドレー通りを北西、南ブロードウエイ方面へ向かう。

信じられないの一言に尽きる。詳しくは下をクリックしてほしい。

http://maps.google.com/maps?f=d&hl=en&geocode=&saddr=Los+Angeles,+CA&daddr=Sydney,+Australia&sll=37.0625,-95.677068&sspn=46.630055,66.708984&ie=UTF8&z=3

 

株の話、経済の話、何の話だろう?

テクニカル分析対ファンダメンタル分析

古い論争が、フィリックス・サーモン氏のコラムで、にわかに活気を取り戻した。どちら側にも、熱狂的な支持者がいるから、冷静さを失って感情的になってしまう人たちも多い。先ず、問題になったコラムを引用してみよう。


「買われ過ぎ、売られ過ぎ、モメンタム、支持線、抵抗線、といった言葉を聞くことがあるが、それらはゴミ屑のようなものだ。そもそも、そういうことを言う人自身、何も分かっていない。そんな話は完全に無視だ。」

とまあこういう書き方だから、本音というより、論議を引き起こすことを目的に執筆された可能性がある。インターネットが便利なのは、コラムの直ぐ下に、読者からの感想が読めることだ。いくつかの書き込みを見てみよう。

・テクニカル分析を、完全に無視するのは間違いだと思う。過去、投資家たちはどこで買い、どこで売ったのか、そしていくつかのパターンを習得することは、値動きの予測にある程度役立つ。 Davidさん

・支持線、抵抗線という現象は、こんなところにも見ることができる。

0624gas.gif

このチャートは、カリフォルニア州オレンジ郡の、レギュラー・ガソリンの平均価格を表している。見てのとおり、4ドル60セントがレジスタンスだ。もちろん、数カ月前には、チャートを見ただけでは4ドル60セントがレジスタンスになることは、予測できなかったことだろう。  odographさん

・ほとんどの人たちは、時間をかけて、マーケットを分析することを怠っている。個人投資家として大切なことは、必要な知識を身に付けて、何が本当に役立つかを見極めることのできる眼を持つことだ。 gmlernerさん

・テクニカル分析は単なる道具にすぎない。良い結果を得たいなら、先ず、道具の使い方を学ぶべきだ。 Jacksonさん

テクニカル分析の利点として、バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)は、次の6点を挙げている。

1、統計に基いた投資を可能にする。

2、ブルマーケット、ベアマーケットの判別が簡単にできる。

3、トレンド分析をすることで、間違ったセクターに投資することを防ぐことができる。

4、リスク/リワード比を簡単に計算できる。

5、機関投資家の動きを追うことができる。

6、比較的短時間で、投資に適した銘柄を選ぶことができる。

テクニカル分析というと、チャート分析のことだ、と思っている人もいるが、テクニカル分析には少なくとも4つの分野がある。これについては、後ほど書きたいと思う。

(情報源:http://www.portfolio.com/views/blogs/market-movers/2008/06/23/adventures-in-technical-analysis-jim-cramer-edition

http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/06/lets-get-techni.html

 

株の話、経済の話、何の話だろう?

石油会社を国営化??

原油価格は、1バレル65ドルに下落する可能性がある、というニュース速報が目にとまった。現在の原油価格は136ドル40セント。高騰が続いていただけに、10%、20%の下げがあっても不思議ではないが、65ドルというのは、あまりにも大袈裟な予想ではないだろうか?


記事を読み進むと、これは予想ではなく、アナリストの議会での証言だった。マイケル・マスターズ氏(マスターズ・キャピタル・マネージメント)は、こう述べている。

「もし議会が、エネルギー先物市場での投機を規制する法案を通過させれば、30日以内に、小売ガソリン価格は現在の半額に相当する、1ガロン2ドル程度まで下がるだろう。同様に、現在135ドル近辺で取引されている原油も、1バレル65ドルから75ドルに下がることだろう。」

ガソリン高は、今日の米国消費者を大きく悩ませているだけに、政治家も票稼ぎのために無視することができなくなった。現に先日、カリフォルニア州選出の下院議員、マキシーン・ウォーターズ氏(民主党)は、石油会社を国有化するべきだと議会で発言して、論議を巻き起こしている。(注:論争を引き起こした一番の原因は、民主主義、資本主義の理念を掲げる米国の政治家が、国営化という信じられない言葉を使ったことにある。)

この発言に関して、マイク・シュミット氏(hedgefolios.com)は、こんな感想を書いている。

「国有化する、という言葉を聞いて、笑っている他の議員たちの姿が見えたが、私には笑うことができなかった。困ったことがあると、何でも政府に解決させようとする、社会主義的な人たちが増える今日だが、石油会社の国営化は危険なアイディアだ。 

数年ほど前、ベネズエラは石油会社を国営化し、石油の在庫量は米国の在庫量を抜いた。ベネズエラに限らず、石油の在庫量が多い国に共通して言えることは、石油会社が国営化されていることだ。

しかし、マキシーン・ウォーターズ氏、そして氏の意見に賛成する人たちは、肝心な事実を忘れている。これらの大産油国は、石油会社を既に国営化しているにもかかわらず、今日の原油急騰を避けることはできなかった。ただでさえ石油の在庫量が少ないアメリカが、石油会社を国営化しても、これは世界の石油供給量に大した変化を与えることは無い。

ウォーターズ氏は、アメリカの3大石油会社を目の敵にしているようだが、それら3社を国有しても原油の値下がりを約束することは無理だ。石油業界には採掘業者、精油業者、パイプライン業者、それに多くの独立系企業も存在する。ウォーターズ氏は、それらの会社も国営化するつもりだろうか?」

0623congress.jpg

マキシーン・ウォーターズ氏

(情報源: http://www.marketwatch.com/News/Story/Story.aspx?guid={D3EC8E90-A28A-40D2-9687-DBE0518F6D48}&siteid=mktw

http://seekingalpha.com/article/80647-nationalizing-oil-well-intentioned-but-wrong

 

株の話、経済の話、何の話だろう?

 

 

複数のタイムフレーム

原油チャートに走る200日移動平均線は、100ドルを超えて、100ドル67セントになった、とジョセフ・ラザロ氏(WallStreetItalia.com)が、金曜のコラムで書いていた。ご存知のように、200日移動平均線は、長期トレンドを見る一方法として、多くの投資家やトレーダーに利用されている。


ここで思い出したのが、maoxian.comに掲載された、7つの原油チャートだ。さっそく見てみよう。

0621crude1.gif

週足  アップトレンド 

0621crude2.gif

日足

矢印で示された押し目が買いチャンス。

0621crude3.gif

去年の11月からの週足

0621crude4.gif

日足

長期チャート(長いタイムフレーム)と、短期チャート(短いタイムフレーム)の関係を、正しく理解することが大切だ。

0621crude5.gif

週足

強いトレンドの中で、一時的な弱さを見せた時が買い。

(6枚目と7枚目は繰り返しになる。)

少なくとも、二つのタイムフレームを監視して、トレンドに沿ったトレードをしよう。

(情報源: http://maoxian.com/archive/lesson-in-trend-trading-crude-oil/

株の話、経済の話、何の話だろう?

<< < 10  11  12  13  14  15  16  17 >>

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット