Wall Street English

今週の焦点

注目は何と言っても、月曜と火曜の二日間にわたっての連邦公開市場委員会だ。

The two-day Fed meeting kicks off Monday. The central bank has raised rates by a quarter point at each of its last 14 meetings, and it's almost universally expected to boost rates by another quarter point Tuesday.

過去14回連続で利上げが実施されてきたが、今回も0.25ポイントの引き上げが予想されている。

間違いない住宅市場の冷えこみ

先日発表された、予想以上に良かった中古住宅販売数に驚かされた投資者だが、やはり米国住宅市場は下向きだ。

Sales of new homes in the United States fell 10.5% to a seasonally adjusted annual rate of 1.080 million in February, the lowest since May 2003, the Commerce Department said Friday.

新築住宅販売数は10.5%減(年間ベース108万件)と発表され、これは2003年5月以来の低レベルだ。

気候に左右された住宅販売数

先ずヘッドライン。

Existing Home Sales Post Unexpected Gains

先月分の中古住宅販売件数は、予期せぬ上昇となった。

しかし、アナリストはこんな見方だ。

Analysts said the weather-related boost was likely to be short-lived with sales expected to slow again in coming months as rising mortgage rates further cool the housing market.

季節外れな暖かい気候が一時的に好影響になっただけだから、こんな売上状況は長続きしない。それに住宅ローン金利も上がっているから、住宅市場は更に冷え込むことになりそう。

早くも売上懸念

マイクロソフトは、新オペレーティング・システム、ビスタの販売を来年まで延期した。このニュースで、既にこんな心配が出ている。

The delayed release of Microsoft Corp.'s much-anticipated Vista operating system until after this year's holiday shopping season could hurt consumer electronics and office supply retailers, analysts said on Wednesday.

来年まで発売されないとなると、クリスマスシーズンにはコンピュータの売上が伸びそうにない。そうなると、オフィス用品の専門店や家電製品小売店の売上に悪影響となりそうだ。

ほとんどヒント無し

予想されたように、昨夜の演説でバーナンキ連邦準備理事議長は、具体的な金利政策に関することは、何も語らなかった。しかし、演説内容を分析したエコノミストたちは、こんな意見を発表している。

Economists said the Bernanke speech was not groundbreaking, but perhaps tilted slightly toward the view that the Fed rate hikes would last a little longer and go a little higher than the market now expects.

バーナンキ氏のスピーチには何も目新しいものはなかったが、金利引き上げサイクルは私たちが思っているよりも少し長めになり、金利も予想しているレベルよりわずかに高くなりそうだ。

2006年度後半は減速?

米国経済先行指数が発表された。

March 20 (Bloomberg) -- An index of U.S. leading indicators fell in February after four months of gains, signaling slower economic growth in the second half of the year.

4カ月連続で上昇だったが、2月分の先行指数はマイナスになった。今年後半は、経済成長速度が鈍りそうだ。

貿易赤字の重圧

2250億ドルの貿易赤字を抱えるアメリカ。コラムニストのジム・ジューバック氏は、こんな警告をする。

A $225 billion U.S. trade deficit means we're deeper in the red than 20 years ago and sinking fast. Among the impacts: A lower standard of living for all of us in the years ahead.

太字が要点になる。膨大な貿易赤字は、米国民の生活水準を下げる原因になるようだ。

20億ドル

またゼネラルモータース(GM)が話題になっている。

General Motors said it actually lost $10.6 billion in 2005, $2 billion more than originally reported.

GMの2005年度赤字額は106億ドルだった。これは以前に報告された数字より、20億ドル多いのだが、何故まちがった数字を発表 してしまったのだろうか?

The struggling automaker said accounting errors caused it to underestimate costs associated with the bankruptcy of its former parts-making unit, Delphi, and with restructuring its money-losing North American operations.

ようするに会計上のミスだが、破綻したデルファイ社と他のリストラ経費を過小評価してしまったようだ。

迷惑な携帯電話

ラスベガスの映画館からの話題を紹介しよう。

LAS VEGAS (Reuters) - Movie theater owners faced with falling attendance are considering asking federal authorities for permission to jam cell phone reception in an attempt to stop annoying conversations during films, the head of the industry's trade group said on Tuesday.

客数が減少する映画館だが、館内での迷惑な携帯電話使用を避けるために、映画館のオーナーたちは連邦政府に、館内で携帯電話の使用を不可能にするシステム取り付け許可を求める計画だ。

 

弱気になった住宅建築業者

まずヘッドライン。

Homebuilders' confidence takes a hit

自信喪失、というほど大袈裟ではないが、住宅建築業者が弱気になり始めている。

今朝発表された住宅マーケット指数は55を示し、これは3年ぶりの低水準になる。去年の同時期は70だったから、約21%の下落だ。

しかし、こんな説明が付け加えられていた。

Readings above 50 indicate more builders view their market conditions as favorable, rather than poor.

50以上の数値なら、まだ強気業者が弱気業者数を上回っている。

 

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