正解:
(資料:http://www.usatoday.com/money/markets/2008-11-20-bear-market-losses_N.htm)
下げていない株は全部で13ある。最も好調なのは+34%のRohm and Haas、そして一番下が変わらず(unch.)のDR Pepper Snappleだ。
このリストを見て気がつくことは、不況に強いと信じられている、コカコーラ、ペプシコ・インク、マクドナルドなどの名前が入っていない。これが意味することは、安全な株に投資しているから大丈夫、と全く疑わなかった人たちは、口座残高を見て下げ幅の大きさに驚いていることだろう。
二日ほど前、Yさんからこんな話を聞いた。
大幅な株式市場の下落を見て、Yさんは二度に分けて、ハイテク株を中心に投資するミューチュアルファンドを先月買った。しかし、下げが止まらず、ものの2週間で8%を超える損となり、Yさんは怖くなってファンドを売却した。
すると翌日、ファンド会社から、こういうメールが来た。「ミューチュアルファンドは長期投資が目的であり、短期売買のために作られたものではない。Yさんのミューチュアルファンド保有期間は、規定された最低投資期間の90日に満たないため、今回の売却に1%の罰金が科される。」
もちろん、Yさんは電話で抗議したが、罰金に関してはファンドの説明書に明記されているということで、この罰金を免れることはできなかった。更に、電話をして分かったことは、Yさんは単に罰金を科されただけでなく、同じファンドを向こう45日間買うことはできない、という規制まで受けてしまったそうだ。
べつにYさんが投資したミューチュアルファンドが特殊だったわけではない。ほとんどのミューチュアルファンドには同様な規則があり、簡単に解約されてしまうことを防ごうとしているわけだ。
オンラインでミューチュアルファンドの説明書を読むことができるから、なぜ最低で60日間、90日間といった投資をする必要があるのかを調べてみた。Yさんが言っていたように、ミューチュアルファンドは長期投資が目的であり、トレード用に利用されるものではない。そして、ファンドを短期で売買する人が増えてしまうと、長期投資をしようと思っている人に迷惑がかかる、という理由が記されていた。
上場投信(ETF)を利用すれば、Yさんのような間違いを犯すことはない。ETFは株と全く同様に売買できるから、長期投資、デイトレード、と好きなように活用できる。それに、種類も豊富に揃っているから、半導体株専門ETF、製薬会社株専門ETF、といった形で投資することも可能だ。
ETFを調べるには、ヤフー・ファイナンスが役に立つ。(http://finance.yahoo.com/etf/browser/mkt)