早速このことを掲示板に書いたら、こういう返答があった。
・不景気になって、治安が悪くなると見込んでの護身用なのでしょうが、物騒な話ですね。
・「おい、前のやつ早くしろ」
「こら、割り込むんじゃない!」
「いったい何時間待たせるんだ!!」
と、銀行の窓口で銃を片手に行列を作って
順番待ちをしている銀行強盗たち。…という場面が頭に浮かびました。
実は私も、「不景気になって、治安が悪くなると見込んでの護身用」、と思っていた。しかし、ニュースを読んでみると、理由はそうではなかった。
火曜の選挙で、オバマ氏が次期大統領に当選して以来、拳銃の売上が全米で急上昇している。原因は、オバマ氏の就任が決定したことで、銃器所持に関する法律の改正が予想され、拳銃の購入が難しくなる可能性があるためだ。
なるほど、そういう事情があったのか。ということで、拳銃銘柄を少し調べてみた。
・スミス・アンド・ウェッソン(SWHC)
通称S&Wは1852年にホーレス・スミス(1808年 ー 1893年)とダニエル・ウェッソン(1825年5月18日ー 1906年8月4日)が設立した、アメリカ合衆国最大規模の銃器メーカー。マサチューセッツ州スプリングフィールドに本社をもつ。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)から)
さて、11月10日、メリマン・カーハン・フォード社のアナリスト、エリック・ウォルド氏は、スミス・アンド・ウェッソン株をニュートラルから買いに格上げした。
選挙の前、特に10月頃から、オバマ氏優勢という報道で、銃器売上の伸びが顕著になり始めた。実際に10月を見てみると、拳銃を買う前に行われるFBIによる身元調査が、15%という大幅な上昇になった。
現在株価は2ドル38セント、ウォルド氏の設定した目標株価は4ドルから5ドルだ。
日足チャートを見てみよう。(11月13日、マーケット終了約2時間前時点)
50日平滑移動平均線(1)がレジスタンスになって、株価は短期トレンドライン(2)を既に割り、現在サポートライン(3)がテストされている。もし買うなら、4の高値突破がシグナルになり、利食いは壁になることが予想されるギャップ(5)だ。
具体的に書くと、買いは3ドル30セント、そして目標株価は4ドル35セント。損切りを甘く設定した場合は、サポート割れ(3)で行うから2ドル26セント。お分かりのように、これではリスク/リワード比があまりに悪いから買うだけの魅力は無い。
MSNマネーのストック・スカウターで調べたら、スミス・アンド・ウェッソン(SWHC)は、10段階中4という低い得点だった。特に、最近発表された収益は、アナリストたちの平均予想を大きく下回り、ファンダメンタルはFという最悪の評価になっていた。
スティーブン・シアーズ氏(barrons.com)は、こう述べている。
「本格的な狩猟シーズンだが、ハンターたちは、新しい銃や狩猟用具に大した金を使っていない。スミス・アンド・ウェッソンの売上上昇は、選挙にからんだ単なる一時的な現象だろう。」
(参考にしたサイト: http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=96799346