投票結果を待たず、現在マーケットは力強いラリーを展開し、ダウ指数は3%近く上げている。先ず、Bespokeインベストメントからのデータを見てみよう。
(http://bespokeinvest.typepad.com/bespoke/2008/11/presidential-election-day-returns.html)
上は、過去6回の大統領選挙で、ダウ指数がどう動いたが示されている。
例えば一番上、レーガン氏が当選した1984年の選挙の日、ダウ指数は1.21%上昇した。最後の選挙、ブッシュ氏が再選された2004年はマイナス0.19%だった。ということで、今日このまま強くダウが引けると、上昇率の新記録が達成される。
新大統領は、さっそく金融問題に取り組むことになるわけだが、ニューヨーク・タイムズが著名経済学者ジェームズ・ガルブレイス氏に、こんな質問をしている。
NY: 米国には、少なくとも1万5000人の経済学者がいますが、今日の金融危機を予想できたのは、たった2、3人しかいなかったのですか?
ガルブレイス: 2、3人は大袈裟だ。10人から12人くらいの経済学者が予想していた。
NY: 10人から12人、、、経済学は科学の一分野ではないのですか?
ガルブレイス: 経済学者のほとんどは、大学などで根本的に役に立たない理論を教えている。要するに、彼らが経済学者の評判を落としているのだ。
NY: 金融安定化法案を草案した、ポールソン財務長官をどう思いますか?
ガルブレイス: 財務長官は、金融問題が大きく広がり、手に負えなくなった時点で、やっと動き始めた。全く適切な準備は無かったわけだ。
さて、あと10時間もすれば選挙結果が分かる。既にオバマ氏の勝利は間違いない、と見られているが、マーケット関係者が語る、新政権で期待できそうな銘柄を記しておこう。
オバマ銘柄: SunPower Corporation (SPWR)、AeroVironment, Inc. (AVAV)、Industrial Select Sector SPDR (XLI)、
Cosan Ltd. (CZZ)、Geron Corporation (GERN)、Dr. Reddy's Laboratories Ltd. (RDY)、Kinder Morgan Energy Partners LP (KMP)、
Apple Inc. (AAPL)
マケイン銘柄: Comcast Corp. (CCW)、Elbit Systems Ltd. (ESLT)、Market Vectors Nuclear Energy ETF (NLR)、
Barclays plc (BCS)、Eaton Vance Tax Advantaged Dividend Income Fund (EVT)、SPDR Gold Shares (GLD)、
General Dynamics Corp. (GD)
http://www.nytimes.com/2008/11/02/magazine/02wwln-Q4-t.html?ref=magazine&pagewanted=all)