波乱な10月が去ったところで、さっそく10月のマーケットを復習してみよう
・1987年の暴落があった10月以来、先月は、S&P500指数にとって、21年ぶりの最悪な月となった。(ニューヨーク・タイムズ)
・先月、世界の株式市場が失った総額は9兆5000億ドル。(バロンズ誌)
・2008年10月、S&P500指数のボラティリティは、ここ80年間で最高の数値を記録した。(ニューヨーク・タイムズ)
・先月、主要株式指数が、たった1日で9%を超える上昇を見せたことが2回あった。これと同様なことは、過去80年間で9回しか起きていない。(ニューヨーク・タイムズ)
・先月、株式市場が下げた日数は、1973年8月以来最高となった。(marketwatch.com)
・先月、米ドルはユーロに対して14.3%、カナダ・ドルに対して22.3%、そして豪ドルに対して31.8%の上昇となった。これは史上4番目の好成績。(marketwatch.com)
・金融危機の最悪な事態は去ったようだ。10月9日、5.09%だったLibor金利は、ここ6年間で最低の0.73125%まで下落した。(Bespokeインベストメント・グループ)
・先月の銅、そして原油の下げ率は史上最高。(バロンズ誌)
・先月、金価格は18%の下げとなり、これは1980年以来最高の下げ幅。
・小麦価格は、先月、22年ぶりの下げ幅を記録した。(ウォールストリート・ジャーナル)
・先月、日経225は26年ぶりの安値に転落。
・アイスランドの株式市場は、先月、81%の大暴落。(marketwatch.com)
バリー・リットホルツ氏(ritholtz.com)は、こう書いている。
「たしかに大幅に売り込まれていた、という事実もあるが、先週の株式市場は悪くなかった。何と言っても11%の上昇だ。」
なるほど、11月を待たずに、既に底値拾いは始まっていたようだ。
(参考にしたサイト:http://www.ritholtz.com/blog/2008/11/bad-month-to-stop-sniffing-glue/)