持ち株を全て売れ、と月曜に弱気論を発表した人気株番組を担当するジム・クレーマー氏だが、今度は「バーナンキ連邦準備制度理事会議長を首にするべきだ」、と怒りの声を上げている。
そういえば、今朝のテレビ(CNBC)でジム・ロジャーズ氏がインタビューされていたが、ロジャーズ氏もバーナンキ議長を高く評価していない。
CNBC: 連銀、それに政府の介入にもかかわらず、なぜ株式市場は中々好転しないのでしょうか?
ロジャーズ: ポールソン財務長官、バーナンキ議長、それとニューヨークのケン、、、ケン何とかさん。毎週のように、彼らは間違いだらけだ。何故そんな人たちの言うことを聞くのですか?私は、彼らの言うことなどに耳を傾けない。
CNBC: 現在どんな物に投資していますか?
ロジャーズ: 大量なキャッシュ・ポジションがあるから、日本円、スイスフラン、農産物関連に資金を回している。それから、いくつかの空売りポジションを手仕舞った。
CNBC:どの辺で株は買えるでしょうか?
ロジャーズ: これだけ株式市場が崩れてしまうと、現時点では、株に投資するかどうかは分からない。パニック売りがあった場合、ファンダメンタルズの確りしたものを買うわけだが、現時点では全ての株が無差別に売られている。現在、私の知る限りでは、もちろん需給バランスに問題はあるが、ファンダメンタルズが損なわれていないのは商品だけだ。
それでは、クレーマー氏に戻ろう。
「バーナンキ議長は何も分かっていない。やることなすこと全てのタイミングが遅すぎる。2003年、グリーンスパン議長が金利を1%に引き下げた時、米国には今日のような深刻な金融、住宅市場危機は存在しなかった。これだけ重大な問題に直面しているのに、バーナンキ議長のしたことは、金利をたった0.5ポイント下げただけだ。これでは、株式市場が回復するには、少なくとも2年はかかることだろう。恐慌に陥る可能性を完全に消すためには、まだまだ追加利下げが必要だ。」
更にクレーマー氏は、短期ラリーは持ち株処分の好機会であることを強調し、月曜にも述べたように、資金を連邦預金保険会社によって保証されている銀行口座に移すことを奨めた。
ジム・クレーマー氏
(情報源: http://www.thestreet.com/story/10441420/1/cramers-mad-money-recap-rate-cuts-no-cure-all.html
http://www.cnbc.com/id/15840232?video=884476331)