Tuesday September 30, 2008

US Market Recap

アメリカは既に恐慌 ??

米議会は、金融安定化法案を却下し、ダウ指数は700ポイントを超える大幅な下げとなった。

USA TODAYが週末に行った意見調査の結果:

・米国経済は既に不景気だ  36%
・米国経済は既に恐慌だ  33%
・米国経済の成長速度が鈍っている  27%    


驚くことは、現実離れした「恐慌」という言葉を使って現在の米国経済状態を表現する人たちが33%もいることだ。(調査は1011人の成人が対象になった。)

アーウィン・ケルナー氏(経済学者)は、こう語っている。

最近の報道で顕著なことは、「恐慌」という言葉が繰り返し使われていることだ。現在の米国経済に、「恐慌」という言葉は全くあてはまらない。もちろん、現状を楽観視しているわけではないが、30年代と現在を比べてみよう。

・1929年の暴落では、ダウ指数は2カ月間で40%の下落となった。現在、ダウは22%の下げ。

・1933年、失業率は25%の高レベルに達した。現在の失業率は6%を少し超えた程度。

・30年代の恐慌では、GDPが25%もマイナスになった。現在のGDPは+3%。

・恐慌時代、住宅価格は30%を超える下げになった。現在、住宅の下げは約16%。

・現在、消費者物価指数は、まだ上昇が続いているが、恐慌時代、消費者物価指数は30%ほど下落した。

・1934年、約40%の人たちが、住宅ローンの支払いが不可能になった。現在この数値は4%。

・30年代、9000を超える銀行が破綻した。最近2年間で破綻した銀行数は20未満。

それでは、USA TODAYの意見調査結果を、もう一つ見てみよう。

・大きな買い物を中止した  15%
・大きな買い物を延期しようと思っている  14%

現在、iPhoneでお馴染みのアップル株が10%を超える大幅下落になっているが、実は上記の理由で格下げされている。格下げを発表した本人、マイク・アブラムスキー氏(RBCキャピタル)によると、アップル社のコンピュータを向こう90日以内に買う予定は無いと回答した人の数が、2.5年ぶりの大幅上昇になったということだ。

クリスマスシーズンを控え、小売業者は、ますます頭が痛い。

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(恐慌時代の風景  写真:AP)

(情報源: http://www.usatoday.com/money/economy/2008-09-28-poll-depression_N.htm

http://www.marketwatch.com/news/story/dont-call-bailout/story.aspx?guid={0A2E0398-2E89-4F7F-B8C7-4150783B1B2E}

http://blogs.barrons.com/techtraderdaily/2008/09/29/apple-falls-sharply-rbc-morgan-stanely-cut-ratings/

Stocks You Need To Know About

セクター別に見た成績

(資料:http://bespokeinvest.typepad.com/bespoke/2008/09/sector-perfor-1.html

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7月15日から今日までを見ると、最も成績が良いのは金融セクター(3)の+17.12%。最悪なのは原料セクター(2)のマイナス16.82%、そしてエネルギーセクター(1)の16.60%減と続く。

Wall Street English

月曜のヘッドラインから

Citigroup to buy Wachovia's banking units, halve dividend

シティグループが、ワコビアの銀行業務部門を買収する。しかし、この結果、シティグループの配当金が半分になる。

http://www.usatoday.com/money/industries/banking/2008-09-29-wachovia_N.htm

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