と書いたら、リットホルツ氏の説明を思い出した。引用しよう。
・なぜ政府は、リーマン・ブラザーズを救わなかったのか?
「リーマンは、犬の尻尾を引っ張る子どものようなものだった。誰が見ても、犬に噛まれるのは時間の問題だった。どちらにしても、噛まれるのはリーマンだけだから、政府はリーマンを放っておいたのさ。」
・政府は、なぜベアー・スターンズを助けたのか?
「ベアーは、マッチで遊ぶことが好きな子どもだった。放っておいたら、ベアーの家だけでなく、隣近所も火事になる可能性がある。だから政府は、隣の人たちを守るためにベアーを救ったのさ。」
・政府は、なぜAIGを救ったのか?
「AIGは、バイオテクノロジー兵器の実験室に迷い込んだ子どものようなものだった。見るもの全てが、とても珍しかったから、AIGはラベルの付いていない瓶をたくさんポケットにつめて、公園に行ってしまった。だから、どうしても政府はAIGを救うしかなかったのさ。」
とにかく混乱する金融市場、とうぜん米国市民は悪影響/好影響を受けている。いくつか例を挙げてみよう。
1、最も直接的な被害は、株式市場のスランプで、株やミューチュアルファンドで損を出した。
2、株の低迷で国債に資金が流れ、保有している国債の値段が上がった。
3、金融危機のお陰で、住宅市場の回復が大幅に遅れそう。
4、大手証券リーマンブラザーズの倒産で、お客さんたちの口座はどうなったのだろう、という質問が多い。簡単に回答すれば、SIPCの保護があるから、お客さんの資金は無事だ。
5、これだけ大きく金融市場がダメージを受けただけに、米国の不景気は長引きそう。こうなると、十分な現金を、いつも銀行に蓄えておくことが必要だ。
ここで最初の質問、「次は誰の番だろうか?」、に戻ろう。
実は、ワシントン・ミューチュアル(銀行)も、メリルリンチのように、どこかに買収されないと倒産してしまう。ニューヨーク・タイムズによれば、ワシントン・ミューチュアルは、シティグループかウェルズ・ファーゴー銀行に吸収される可能性があるようだ。
(情報源: http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/09/laymans-explana.html
http://money.aol.com/news/articles/_a/bbdp/sale-of-washington-mutual-expected/177650)