Wednesday September 17, 2008

US Market Recap

下降基調での料金引き上げ

一週間ほど前、「シンガポール航空、サーチャージ下げ 日本発着便の一部で」という記事があった。下のチャートで分かるように、7月、1バレル150ドルに迫っていた原油は、現在100ドルを割っているのだから、この引き下げは当たり前かもしれない。


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(チャート: ino.com)

そして16日、ユナイテッド航空は、高騰した原油価格を理由に、チェックインする二個目の手荷物料金を、25ドルから50ドル(約5200円)に引き上げると発表した。(ファースト・クラスとビジネス・クラスには適用されない。)

高騰した原油価格を理由に???下がっているじゃないか!、と誰でも叫んでしまうが、ユナイテッド航空側の説明によると、去年と比べれば、現在の原油価格は50%以上高いということだ。全くタイミングの悪い料金引き上げ、と非難されても仕方ないのだが、見方を変えればユナイテッド航空の経営は中々上向かないようだ。

最近の航空業界の様子を見てみよう。

・アラスカ航空: 9%から10%に相当する従業員削減を発表。

・アリタリア航空(イタリア): 破産保護の申請。

・サウスウエスト航空: 一日のフライト便数を6%削減。

・各航空会社は経費を節約するために、飛行機の燃料タンクを満タンにすることがなくなった。しかし、パイロットたちは乗客や乗務員の安全を考えると、搭載されている燃料は、あまりにも少なすぎるという。

・アメリカン航空: 原油高を理由に7000人を解雇。国際線だけでなく、国内線にも燃油サーチャージを適用。

・二個目の手荷物だけでなく、ハワイで運行されているgo!航空は、一個目の手荷物チェックインにも10ドルの料金を適用した。

・ミッドウエスト航空: 原油高を理由に1200人を解雇。

・ノースウエスト航空: 原油高を理由に2500人を解雇。更に、3%から4%のフライト便数の削減。

・カナダ航空: 原油高を理由に2000人を解雇、そして約7%のフライト便数を削減。

・USエアウェイズ: 機内でのアルコール飲料を5ドルから7ドルに引き上げ。無料だったジュース、コーヒー、ソーダにも2ドルの料金制度を実施。

・ジェットブルー・エアウエィズ: 経費削減のため、予定されていた新ジェット機購入の中止。

 

サーチャージに関して、「こんなに差がある燃油サーチャージ額」、という記事をお勧めしたい。

 

(情報源: http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080910AT3K1000K10092008.html

http://www.walletpop.com/article/_a/bbdp/united-doubles-fee-for-second-bag/175500

Current Topics

金利据え置き

さっそく、こんなヘッドラインが出ている。

Fed ignores rate-cut clamor

「連銀、金利引き下げの叫び声を無視」

ジョン・オグ氏(247wallst.com)はこう書いている。

「連銀は、金利を何度も引き下げることができる。問題は、どんなに金利を低くしても、借り手に返済能力が無いから、先ず金を借りることなどできないだろう。」

(情報源: http://www.247wallst.com/2008/09/fomc-asleep-at.html#more

 

Wall Street English

AOLのアンケート

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質問: あなたは、向こう1年間の米国経済を、どう見ていますか?

回答:

・悲観的  54%

・楽観的  28%

・悲観的でも楽観的でもない  18%

総回答数: 15995

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