Saturday September 13, 2008

US Market Recap

全ては手遅れ

倒産寸前の全米第4位の証券会社、リーマン・ブラザーズの運命は、今週末に決まるようだ。CNBCの報道によれば、会社は3つに解体されて、他の金融機関に吸収合併されるというのが、今のところ最も有力な見方だ。


更に、CNBCには、こんなオンライン調査が載せられている。

0912CNBC.gif

質問: あなたは、政府がリーマン・ブラザーズを救済するべきだと思いますか?

回答:

はい  15%

いいえ  79%

分からない  5.9%

総回答数  11410

見てのとおり、圧倒的に多い「いいえ」で分かるように、証券会社を救うために税金を使うのは間違っている、というわけだ。

グレッグ・グリーンバーグ氏(thestreet.com)は、こう書いている。

株価が93%も下落した今になって、ディック・フルド氏(リーマン・ブラザーズ最高経営責任者)は、「我々は、株主価値を最大化させるために、あらゆる対策や手段を検討している」、などと語っている。もう、そんな時ではない。全ては手遅れだ。

経営危機に陥ったのは、昨日や今日に始まったことではない。十分な時間があったにもかかわらず、経営陣が成し遂げたことは、日本と韓国から資金を得ることに失敗したことだ。

経営陣は、会社の現状を本当に把握しているのだろうか?投資マネージメント部門を売却すれば、100億ドルの現金を得ることができる、と最近発表しているが、この数字はどこから出てきたのだろう?現時点において、リーマン・ブラザーズには30億ドルの価値しかない。

こんな状況で、「株主価値を最大化させる」などという言葉は、あまりにも場違いな感じがする。下記は犠牲者リストだ。(リーマン・ブラザーズの大株主)

・AXA (フランスの保険会社): 6570万株

・フィデリティ (ミューチュアルファンド): 3950万株

・クリーンブリッジ・アドバイザーズ (資産運用会社): 3910万株

・バークレイズPLC (ファイナンシャル・サービス): 2710万株

・ウェリングトン (資産運用会社): 2550万株

USA Todayの掲示板に、こんな書き込みがあった。

「政府からの支持が無い限り、リーマン・ブラザーズを吸収合併する金融機関など現れないことだろう。」 VincentGallagherさん

0912leh.jpg

(情報源: http://www.cnbc.com/id/26672266

http://www.usatoday.com/money/industries/brokerage/2008-09-11-lehman-falls_N.htm?loc=interstitialskip

http://www.ibankcoin.com/flyblog/index.php/2008/09/11/an-unfortunate-ending/

http://www.thestreet.com/story/10436970/1/five-dumbest-things-on-wall-street-sept-12.html?puc=newshome

 

 

Stocks You Need To Know About

リーマン・ブラザーズ

週足

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(金曜大引け約2時間前)

どこに吸収合併されるのだろうか?それとも、破産法第11章を適用して破産保護の申請?

Current Topics

米大統領選挙の話題

Yomiuri Onlineから)

「米大統領選で共和党の副大統領候補に指名されたサラ・ペイリン・アラスカ州知事(44)のシンボルマークである縁なし眼鏡に注目が集まり、米国内で注文が殺到している。実はこの眼鏡、工業デザイナーの川崎和男・大阪大学教授がデザインし、福井市の増永眼鏡が製造したもの。図らずも日本のデザインがペイリン・ブームに一役買う形となった。」

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(サラ・ペイリン氏、 写真: http://www.johnmccain.com/

 

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