(http://bespokeinvest.typepad.com/bespoke/2008/09/bad-analyst-cal.htmlより)
上は、ゴールドマン・サックスが、どのようにリーマン・ブラザーズ株を推奨していたかの経緯を示している。Bの買い推奨の意味は明解だが、先ず、Hのホールド推奨の意味を説明しよう。
ホールド(Hold、ニュートラル): この株を既に持っている人は、売却しないで保持し続ける。しかし、買い足しは避ける。もし、この株を持っていないなら、この株を買うことは勧められない。
チャートの左側から見ていくと、ゴールドマン・サックスは、長いことホールド推奨を出していたことが分かる。そして2008年3月、ついにゴールドマン・サックスは、リーマン・ブラザーズをホールドから買いに格上げした。その時の株価は46ドルだった。
B、B、Bと何度も表記されているように、ゴールドマン・サックスは、リーマン・ブラザーズの買いを繰り返し発表した。そして今日(9月11日)、一番右側のHが示すように、ゴールドマン・サックスは買い推奨を取り消して、リーマン・ブラザーズをホールド(ニュートラル)に格下げした。現在の株価は4ドル64セント。
リーマン・ブラザーズは、米国第4位の証券会社だが、住宅市場のスランプ、サブプライム問題などが原因となり、不動産担保証券で膨大な損を出している。更に、最近の金融危機で経営がいっそう苦しくなり、倒産の可能性が毎日のように報道されている。現に、今朝、247wallst.comは、こう書いている。
「リーマン・ブラザーズが今日、連邦破産法第11章に基いて、会社更生手続きの申請をしても全く不思議ではない。」
一つ追記しておこう。今日、リーマン・ブラザーズを格下げしたのは、ゴールドマン・サックスだけではない。他にも、シティグループとドイツ銀行が、ゴールドマン・サックスに便乗している。素晴らしいタイミングだ!!
(情報源: http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/09/lehman-4.html
http://bespokeinvest.typepad.com/bespoke/2008/09/bad-analyst-cal.html