ノーゲート・インベスター・サービスが、ユーモア、皮肉たっぷりの株式用語辞典なるものを発表した。たとえば、ファンダメンタル分析の定義はこうだ。「なぜ、株価が下がるべきでないかを、説得力を持って説明するための分析方法。」 それでは、他の定義を見てみよう。
・バックテスト: 過去のトレードに最高の利益をもたらし、将来のトレードには利益ゼロを約束するテスト。
・浮動株: 他に買い手が無く、最終的に、あなたに回って来た株。
・ヘッジファンド: 金持ちから資金を集めて、好き勝手に投資すること。ヘッジファンドには、ミューチュアルファンドのような厳しい監視は無いから、マーケットで思う存分遊ぶことができる。
・機関投資家: あなたが買った後、大した理由も無いのに、膨大な量の株を投げ売る投資家。
・マーケット・レポート: なぜマーケットが上がったのか、下がったのかの簡単な説明。99%のレポートは他のレポートを引用したものであり、残りの1%は単なる気まぐれな思いつき。
・資金管理: 株での損失を、妻から隠すための行為。
・ストキャスティクス: テクニカル分析を、テクニカル分析らしくさせるために、そう名付けられた指標。
・損切り注文: コンドームのようなもの。利用しておけば良かった、と後悔する注文方法。
・天才トレーダー: 強い上げ相場で出現する無謀なトレーダー。
・トレンドライン分析: 自由に消したり引いたりすることができ、更に消した跡が残らないコンピュータ画面上で、とても有効な分析方法。
・長期ポジション: デイトレードに失敗し、元の値段に戻ったら直ぐ処分される予定の持ち株。
・中央銀行: 損切り注文を全く利用しない大投資家。タイ銀行は、40%に相当する外貨準備を、一日で失ったことがある。
・金融派生商品: CHIPS、 STEERS、ZEPOSといった頭字語(アクロニム)で表現され、それ以上の意味は不明な商品。
・口座資金減少: ペーパートレードを卒業して、実トレードに移ると起きる現象。
・ファンダメンタルに問題は無い: マーケットが暴落した後、頻繁に使われる言葉。
・買われ過ぎ: あなたを除いた、ほとんどの投資家が買ってしまった時に起きる現象。
・ゼロサム・ゲーム: 投資家が負け証券会社が勝つゲームのこと。