トムからメールを貰った。「私は長いことトレードをしている。夢を実現させるために、懸命な努力を続けてきたが、どうしても上手くいかない。こんなに頑張り続けているのに、結局最後は、失敗に終わるしかないのだろうか?」希望的なことを言いたいが、現実は、トレーダーとして成功するのは、かなり難しい。諦めずに、努力するだけでは成功は約束されない。外科医になりたい人は、誰でも外科医になれるだろうか?弁護士になりたい人は、誰でも弁護士になれるだろうか?現実的な夢を持って頑張ったとしても、それが必ず実現されるという保証は無い。
私自身、諦めずに努力し続けた結果、不可能と思われる夢を実現した人たちを知っている。問題は、やってみるまでは、私たちには成功するか失敗するかは分からないということだ。
あなたは、本当にトレーダーに向いているだろうか?次の質問に正直に答えてほしい。今のあなたには、全く金が無いとしよう。そんな無一文な状態でも、あなたは株価を追うことに興味があるだろうか?取引できる口座が無くても、あなたは株価の予想や、株のニュースに魅力を感じるだろうか?それらの質問に、心の底から「イエス」と言えるなら、あなたは、おそらくトレーダーに向いていることだろう。
心理学者たちの研究報告にあるように、トレーダーたちの立てる目標は、あまりにも現実からかけ離れている。経験の浅い人たちは、毎月20%の利益を上げる、といった非現実的なゴールを設定する傾向がある。言い換えれば、2キロも走れない人が、マラソンを完走してやろう、と意気込むのに似ている。20%というゴールを設定する前に、先ず、それを実現可能にする方法を習得することが大切だ。
繰り返しになるが、どんなに一生懸命バイオリンの練習を毎日しても、誰もが交響楽団の一員になれるとは限らない。しかし、やってみるまでは、最初から成功するか失敗するかは分からない。トレードが、あなたの精神的、経済的破綻に結びつかない限り、あなたはトレードを継続するべきだ。もちろん、あなたが心底マーケットが好きだ、ということが前提になる。
(情報源: http://www.thekirkreport.com/2008/08/is-trading-righ.html
http://michaelshopshire.blogspot.com/2008/08/persistence-is-it-always-good.html)