「ニューヨーク証券取引所に上場されている、値上がり銘柄の総出来高の10日平均と、ニューヨーク証券取引所の総出来高10日平均の比率の最高値は、7月23日の0.55だった。これは、明らかに貧弱な数値であり、これではベアマーケットから抜け出すことはできない。一般的に、マーケットがベアマーケットからブルマーケットに転換する局面では、この数値は0.60を超える。」
マイケル・アッシボー氏(テクニカル・アナリスト)は、こう述べている。
「具体的なセクターを取り上げる前に、ダウ指数を見てみよう。6月のブレイクダウンで、ダウ指数は、約8週間でマイナス17.5%という厳しい下げを展開した。その後、10800で下げ止まり反発ラリーを開始したが、11725付近には固いレジスタンスラインが待っている。
金融セクター、エネルギー・セクターが話題になっているが、現時点において良いパターンが出来上がっているのはバイオテクノロジー・セクターだ。
ダウ指数が、5月の高値から大幅下落している時、バイオテクノロジー・セクターは、ダウのように7月に安値を更新することなく、逆にラリーを開始して高値を更新した。」
下は、バイオテクノロジー株指数の日足チャートだ。(火曜大引け約2時間前)
赤は200日移動平均線、青が50日移動平均線。
アッシボー氏が指摘しているのは、この力強い200日移動平均線ブレイクアウトで、バイオテクノロジー・セクターは上げ基調に入った。したがって、高値からのプルバックは、良い買い場になるということだ。
具体的なバイオテクノロジー株として、アッシボー氏は、下記を挙げている。
Cephalon Inc. (CEPH)、United Therapeutics Corp (UTHR)、Illumina Inc. (ILMN)、Celgene Corporation (CELG)
さて、45分ほど前にFOMC(連邦公開市場委員会)が終わり、アナリストが予想していたように、FF金利は2.00%に据え置かれた。これは、満場一致で可決されたわけではなく、予期されたように、ダラス連銀のフィッシャー氏は、即刻利上げを実行するべきだと主張して金利の据え置きに反対した。
マーチン・フェルドスタイン氏(ハーバード大学)は、こう述べている。
「連銀は、明らかにインフレを気にしている。しかし、現在の低迷する米国経済を考えると、金利を据え置くしかなかった。」
(情報源: http://www.businessweek.com/investor/content/aug2008/pi2008084_529014.htm?campaign_id=rss_topStories