ビッグマック、マックラップと言えば、世界最大のファストフード店マクドナルドの人気商品だ。ファストフードが、米国の肥満問題を作り上げた、と非難する人が相変わらず多いが、ロサンゼルスではこんな動きがある。
市議会は、7月29日、南ロサンゼルス地域での、新ファストフード店の開店を向こう1年間禁じることを満場一致で可決した。
統計を見てみよう。
・南ロサンゼルスに居住する30%の大人は肥満。高額所得者の多い、ロサンゼルス西部地区では、14.1%の大人が肥満。
・南ロサンゼルスにある、73%のレストランはファストフード・レストラン。西部地区では、42%がファストフード・レストラン。
バーナード・パーク氏(市議会員)は、「質の高い食べ物を提供するレストランが、あまりにも少ない」と述べ、今回の法案可決で、健康的なメニューを取り揃えたレストランが増えることを期待している。
ファストフード業者の声も聞いてみよう。
「どこで食べるか、ということが問題ではなく、問題は何を食べるかだ。市の要望に応えられるように、我々は協力する準備ができていた。しかし、市議会は全く興味を示さなかった。」 アンドリュー・プズダー氏(CKEレストラン、最高経営責任者) (注:何を食べるかだ、とプズダー氏は言っているが、多くのファストフード・レストランは既にサラダやフルーツをメニューに取り入れているだけに、今回の措置は不公平だと言うファストフード業者が多い。)
「市に対して訴訟を起こす予定だ。」 カリフォルニア・レストラン協会
カーティス・イングリッシュさん(南ロサンゼルス居住者)は、こう語っている。
「ファストフードは、高カロリー高コレステロールであることは分かっています。現在失業中ですから、安いファストフードは助かります。朝食として、ソーセージ・ブリトーとダブル・チーズバーガーをマクドナルドで買いましたが、たったの2ドル39セント(約260円)です。南ロサンゼルスは、ファストフード店が多すぎると言う人たちがいるようですが、そんなことはないと思います。住民は皆、ファストフードが好きです。」
可決された法案は、単にファストフード店の開店を禁止するだけでなく、既存のファストフード店の増築改造も難しくなる。
(情報源: http://www.walletpop.com/article/_a/bbdp/la-votes-to-block-new-fast-food-outlets/105271)