・ゼネラル・モーターズやフォードに限らず、トヨタまでもが、2008年度の自動車販売台数は予想以下になると発表。
・iPodとiPhoneで好調なアップルだが、個人消費の下降を理由に、2008年度後半と2009年度の利益減少を予想している。
・高収入な客層で知られるアメリカンエキスプレスからの発表によれば、月々の支払いが不可能になる人たちが増えている。これが示していることは、信用度の高い消費者にも、経済低迷の悪影響が表れ始めているということだ。
・最近の原油価格下落で、多くの投資家が株式市場に対して強気になった。しかし、原油下落が意味するのは、世界的な経済スランプで原油需要が減るということだから、これは株の買い材料にならない。
・不況に耐えることができる、と言われていた大型ディスカウント店、コストコが売上の下方修正をした。リチャード・ガランティ氏(最高財務責任者)は、悪化するインフレ、特に予想以上に値上がったエネルギー・コストを指摘している。
・相変わらず住宅ローンの申込み者数は減り続け、住宅市場回復の兆しが見えない。
ジョン・マークマン氏(The Daily Advantage)は、こう述べている。
「これはベルキン氏から学んだことだが、株や指数が200週移動平均線を割ると、200月移動平均線まで下げてしまうことが多い。好例は、インテル、シスコ・システムズ、オラクル、そして銀行株指数だ。もう一つ知っておいてほしいのは、2002年、ナスダックが底を打った場所も200月移動平均線だった。」
現在、ダウ指数は11431、ナスダック指数は2300、S&P500指数は1261だが、どれも既に200週移動平均線を割っている。下記が、現時点における、気になる200月移動平均線の位置だ。
・ダウ指数 8360
・ナスダック指数 1771
・S&P500指数 981
ジョン・マークマン氏
(情報源: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/SuperModels/MarketAtBottomDontBelieveIt.aspx
http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/07/no-recession-no.html)