1、銀行株は底を打った:
バリー・リットホルツ氏は、大手三紙の、共通したヘッドラインを指摘している。
・ウォールストリート・ジャーナル: 「シティ・グループ、他銀行に底打ちの兆しが見え始め、市場の緊張感が和らぐ」
・ニューヨーク・タイムズ:「希望とヒント、金融株ついに底打ち」
・バロンズ:「選んで銀行株を買え」
(http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/07/its-unanimous-b.html)
月曜から、大手金融19銘柄の空売りが規制される。期間は7月21日から7月29日まで実施され、場合によっては延長される可能性もあり、更にSEC(証券取引委員会)は他銘柄にもこの空売り制限を実施することを考慮している。
今回の措置は規制であり、指摘された19銘柄の空売りを完全に禁止するものではない、と言う人たちがいるが、実質的には完全禁止に等しい。
ブログにも書いたが、月曜から19銘柄は完全な特別扱いとなり、空売るのにやたらと時間がかかるだけでなく、最低で5%の特別料金も取られる。こんなやり方を、他銘柄にも採用することをSECは考慮しているわけだから、大手新聞の強気なヘッドラインにはうなずける。
ニューヨーク証券取引所で、スペシャリストの経歴を持つケビン・フィーハン氏は、こう語っている。
「今回の措置は、完全にえこひいきのようなものだ。例えば、フレディマックとファニーメイ(両銘柄とも19銘柄の一つ)だが、多くの当選できなかった議員、そして彼らの親戚や兄弟や友人が、これら二社で働いている。こんな二社が破綻の危機に瀕しているのだから、政府が助けるのは当たり前の結果だ。」
2、誰か鐘を鳴らした?:
http://tradinggoddess.blogspot.com/2008/07/did-someone-ring-bell.html
Trading Goddessさんからのブログだが、下の日足チャートで分かるように、ダウ指数に連動するDIA、S&P500指数に連動するSPY、そしてナスダック100指数に連動するQQQQには買いシグナルが出ている。(使われている指標は、12/26/9に設定されたMACD)