19の金融銘柄を対象に、7月21日から空売り規制が実施されることについて昨日書いたが、人気ブロガーMaoxianは「悪質な企て」と早速SEC(証券取引委員会)を非難している。一般投資家たちの声も聞いてみよう。
「フレディマックとファニーメイが経営危機に陥ったのは、空売りが原因ではなく、経営陣がつまらない間違いを犯したためだ。今回のSECの措置は、自由市場の妨げだ。」 RealityCheck さん
「空売りが企業の問題になるのではない。問題のある企業が空売りの原因を作っているのだ。」 Dow36000 さん
次のコメントに移る前に、空売り規制の内容を、簡単に説明しておこう。今回SECが禁じたのは、Naked short selling(裸の空売り)と呼ばれる、株券を借りずに行う取引だ。そんな空売りは最初から違反だ、と思われるかもしれないが、場合によってはマーケットの流動性を高めるとして、裸の空売り全てが違法になるとは限らない。(注:ヘッジファンドなどが、株価の下落を目的として行う裸の空売りは違法。)
「空売りを規制するなら、買い手には株券の受け取りを義務付けるべきだ。」 donethatさん
「なぜ、これらの19銘柄だけが対象になったのだろうか?言うまでもなく、これらはウォール街にとって、とても重要な機関だからだ。今回のSECの措置で、米国株式市場の地位は大きく後退した。」 dlsyさん
「SECは当然のことをしたまでだ。何と言っても、今年は大統領選挙の年なのだから。」 sivereさん
「SECは、単に売り手を脅しているだけだ。一時的に、特定の空売りを禁じる、と言っているだけだから、実際に変えられた法律は無い。」 drop73さん
「連銀が大手金融機関の味方であることは知っていたが、今回の一件で、SECも連銀と同様であることが分かった。」 NAFTASUXさん
以前、マーティン・ツバイク氏は、投資家にこう警告したことがある。
You Can’t Fight the Fed. (連銀に逆らうな)
この有名な言葉を、「悪質な企て」と非難したMaoxianは、こう書き換えた。
You Can’t Fight the Fed(s).
Fedにsを付けて複数形に変え、正にNAFTASUXさんと同意見だ。
(SEC)
(情報源: http://maoxian.com/archive/maliciously-manufactured-short-covering/