先ず、話を分かりやすくするために、ファニーメイ(FNM)の5分足チャート(金曜日)を見てほしい。
大きなギャップダウンの後、ファニーメイはラリーを展開して、6ドル台から10ドル台まで回復してしまった。それでは、リットホルツ氏の話に戻ろう。
フレディマックと、ファニーメイが大きな下げで取引が開始されて間もなくすると、連銀が救済に乗り出すという噂が流れ、これらの二銘柄に買いが入り始めた。しかし、連銀からこんな声明が発表されている。「連銀は、フレディマックとファニーメイの両社とは、全く何の話し合いもしていない。」
要するに、噂はデタラメだったということだが、これで金曜に買った人たちは、さっそく月曜の寄付きから売って来るだろうか?
金曜に、少し触れたが、デービッド・マーケル氏(証券アナリスト)は、あまりに規模が大きすぎて、連銀には効果的にファニーメイとフレディマックの二社を救済するのは無理だと見ている。全米に存在する、ほぼ50%に相当する住宅ローン債権を保有する二社だから、既に連銀の手には負えず、残された道は国有化しかないというわけだ。
全米最大の住宅金融会社、ファニーメイとフレディマックがこんな状態だから、誰もが予想しているように、米国住宅市場の低迷は更に長引くことだろう。リチャード・ディカサー氏(ナショナル・シティー・コープ)は、こう述べている。
「住宅ローン金利が上がる可能性があるだけでなく、銀行は更に基準を厳しくするでしょうから、消費者は、ますます金を借りることが難しくなるでしょう。」
(情報源: http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/07/fed-no-discount.html
http://biz.yahoo.com/cnnm/080711/071108_fannie_freddie_woes.html?.&.pf=loans)