ビジネス・コンサルタント、ハワード・ダビドウィッツ氏は、米国消費者の金の使い方に、顕著な変化が見られるようになったと言う。景気が低迷する今日、衝動的な買い物が大幅に減り、消費者たちは本当に必要な物だけを買うようになった。それでは、実際に金の使い方は、どう変わったのだろうか?
・ガソリン高になり、小型トラックやスポーツ用多目的車が避けられ、ハイブリッド車やスクーターの売上が上がっている。(週末、CNNは、まるでトヨタのハイブリッド車を宣伝するような記事を発表している。)
・デパートの人気は更に下がり、ウォルマートのような、安売り専門店の売上が上昇している。
・冴えない営業状態が続いていた裁縫用品の店、Jo-Ann Fabrics(JAS)は、予想を上回る第1四半期の決算を発表した。同様に、手芸工芸用品の店、Michael'sの売上も上向きになった。これが意味するのは、基本的な生活姿勢が見直され、休暇に外出する人が減っているということだ。
・野菜、肉、果物の値段が大幅に上がり、スーパーマーケットでは、まだあまり値上がりが顕著でない冷凍食品や缶入り食品の売上が上昇している。
・医者に行く回数が減り、ドラッグストアでは、風邪薬などの売上が上がっている。たとえば2007年、体温計の売上は8.3%の上昇を記録した。
トム・ブリスチョック氏(IRIコンサンルティング)は、こんなことを指摘している。
収入別に見てみると、現在の米国消費者には、このような事が言える。
・年収5万ドル未満の人たちは、ステーキを買えなくなり、選ぶのはホットドックになった。
・年収が5万ドルから10万ドルまでの人たちは、買い物が慎重になり、同じ肉でも値段を見て、とにかく安い方を買う。
・10万ドルを超える年収がある人たちは、買う前に、こんな質問をするようになった。「100ドルのワインを、本当に買う必要があるだろうか?40ドルのワインでも同じではないだろうか?」
(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/galleries/2008/pf/0806/gallery.inflation_beaters.moneymag/3.html