なかなか回復しない米国住宅市場、とうとうこんな広告が登場した。場所はカリフォルニア州のエスコンディード。馴染みの無い地名かもしれないが、サンディエゴ・ワイルド・アニマル・パークの近くだから、観光バスがよく通る小さな町だ。
(矢印のところがエスコンディード: 地図はグーグルから)
それでは、広告を見てみよう。
(http://latimesblogs.latimes.com/laland/2008/06/in-escondido-bu.html)
青で囲った部分を訳すとこうなる。
「Royal Viewの新築住宅を購入いただいたお客さんに、Cityscapeの新築住宅を無料で差し上げます。」
要するに、一件買えば二件目はタダだ。(注: 上記のバーゲンは5月31日で終わっているが、この不動産業者は、同様な破格物件をホームページで宣伝している。http://www.michaelcrews.com/)
ブルームバーグには、こんな記事があった。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601010&sid=a1qrqxe61SAI&refer=news
住宅市場のスランプを、明確に物語るバス・ツアーがある。場所はニューヨーク州ロングアイランド、参加費用は75ドル。ツアーの目的は、ロングアイランドの差し押さえとなった物件を、不動産投資家たちが見て歩く、というものだ。もちろん、内装の面で問題がある物件もあるが、言うまでもなく物件価格は極めて安い。
「一件買えば二件目はタダ」に戻ろう。読者が、こんな疑問を掲示板に書き込んでいる。
「Royal Viewの家は160万ドル(約1億6782万円)、そしてCityscapeの物件は40万ドル(約4195万円)だ。私は、たとえタダでも2件目の家は要らない。だから、不動産業者に、こう質問してみたいと思う。2件目の家は要りませんから、Royal Viewの物件をCityscapeの物件に相当する、40万ドル分値下げしてもらえませんか?」 arroyograndeさん