急ピッチに成長する中国経済は、これからも膨大な量の天然資源を消費し続けることだろう。原油だけに限らず、中国は、あれやこれやと買いあさることは間違いない。とにかく中国には、ありとあらゆる商品を食い尽くす、旺盛な食欲がある。私には内部情報など無いから、中国が実際に、どの会社を買収するかは分からない。しかし、戦略的に見て、どの企業が中国にとって重要なのかなら見当がつく。大量な原油、天然ガス、石炭、そしてウランが必要な中国にとって、世界最大のウラン生産者Cameco Corp. (CCJ)は魅力的な銘柄だ。
中国の建築ブームも忘れてはいけない。単にビルだけでなく、道路、橋、ダム、港、電力発電所、と様々なものが建てられているから、セメント、アルミニウム、鉄、銅、カリウム、ボーキサイト、亜鉛、スズ、と幅広い基本的鉱物が大量に必要となる。この分野で注目したい銘柄は、鉄鉱とニッケルの生産者として有名な、ブラジルのCOMPANHIA VALE ADS (RIO)だ。
膨大な人口を抱える中国は、米の輸出を中止した。最近、米不足が頻繁に報道されたが、米は中国人の主食だ。それ以外にも、豚肉、小麦、大豆、鶏肉、ミルクなどの需要が大きく増えることが容易に想像できる。食糧部門なら、これもブラジルの企業になるが、Sadia S.A. (SDA)が有望株だ。
ブラジルの株を二つ奨めるサガミ氏だが、2003年以来、ブラジルの株式指数は535%の成長を遂げ、米国株式指数S&P500の約9倍だ。ジョン・マークマン氏(Strategic Advantage )は、こう述べている。
極めて簡単に言えば、ブラジルは第2の中国だ。しかしブラジルには、中国のような全体主義的専制政治、水不足、資源不足、それにチベット問題は無い。ブラジルは、大きな成長が期待できる新興市場だ。
現レベルで買うのではなく、ある程度大きく下げるのを待て、という条件付きで、マークマン氏はブラジルに投資する方法として、次の銘柄を挙げている。
iShares MSCI Brazil Index (EWZ)、Banco Bradesco S.A. (BBD)、Banco Itau Holding Financeira S.A. (ITU)、Companhia Siderurgica Nacional (SID)、Aracruz Celulose S.A. (ARA)。
(参考にしたサイト: http://www.asiastockalert.com/
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/SuperModels/BoomingBrazilTheNewChina.aspx)