マイクロソフト(MSFT)に買収される可能性が無くなった今日、アナリストたちは、ヤフー(YHOO)の再分析をしている。マイクロソフトは、1株33ドルを買収価格として提示していたが、はたして現在のヤフーにそれだけの価値があるだろうか?
下は、5月7日終了時点における、ヤフーの日足チャートだ。
マイクロソフトのヤフー買収取り止めニュース(A)以来、株価はやや持ち直しているが、26ドル付近を走る200日移動平均線が壁になってしまったようだ。
200日移動平均線は、長期トレンドを把握する一方法として、多くの投資家やトレーダーたちに使われている。「200日移動平均線の上にブルが住み、200日移動平均線の下にベアが住む」、という諺があるくらいだから、正に重要視されている移動平均線だ。
水曜、リーマン・ブラザーズのアナリスト、ダグラス・アンムス氏が、ヤフーの株価ターゲットは23ドル、というレポートを発表した。経営陣は、営業状況を好転させて、株価を押し上げる努力をしなくてはいけないが、そう簡単に収益が上向くことはない、というのがレポートの要旨だ。
さて、株価ターゲットの23ドルを言い換えると、ファンダメンタル的に見た場合、ヤフーの妥当な株価は23ドルということだ。この数値は、200日移動平均線より低いだけでなく、現在の株価をも下回っている。
まだ買収の話は完全に消えていない、と相変わらずヤフーに強気な人たちがいる。しかし、チャート的にもファンダメンタル的にも、今のヤフーには積極的に買える理由はない。
(参考にしたサイト: http://seekingalpha.com/article/76148-yahoo-worth-23-on-fundamentals-lehman?source=headline1)