(チャートはac-markets.comより)
レジスタンスになっている、下降する20週平滑移動平均線に迫っている。1はパラメーターを12/26/9に設定したMACDだ。このまま、青のラインが赤のラインをクロスすると、買いシグナルということになる。
10の理由から、いくつか見てみよう。
・現在、米連銀が最優先しているのは、下向きになった経済の建て直しだ。言い換えれば、金融市場に安定が戻り、経済に上向きの兆しが見え始めれば、連銀はさっそく金利を引き上げることだろう。とうぜん、金利引き上げはドル買い材料になる。
・世界にはアメリカを嫌う人たちが多数いる。しかし、それ以上に彼らが嫌うのはドル安だ。ドル安のお陰で、米国からの輸入品が安くなったが、逆に米国への輸出品が高くなり、売上に悪影響となっている。そんな彼らだから、ドルの上昇は歓迎すべき出来事だ。
・海外の経済は、米国経済の低迷に、さほど影響されることがなくなった、と言われている。しかし、今回の米国経済減速は、明らかに海外の経済にダメージを与えている。米国が数カ月先立って回復する傾向があるから、これはドル高に結びつく。
・ラップ・ミュージシャンJay-Z、スーパーモデルのジゼル・ブンチェン、両者とも報酬の受け取りはドルではなくユーロに切り替えたことは有名だ。しかし、これは典型的な逆指標、と言うしかない。大衆が、一方的なドル安論に傾いているわけだから、そろそろドルは底打ちだ。
もう一つ、investmentu.comは、こんなことを指摘している。
「ビル・グロース、ジム・ロジャーズ、ウォーレン・バフェットの著名人は、皆揃ってドルに対して弱気な見方を発表している。だからといって、必要以上に、彼らの意見を重要視することはない。彼らだって間違うことはあり、私たちには、いつ彼らが意見を変えるかは分からない。」
追伸: ドルの先行きについて、「今後の方針」と題してEURO SELLERさんが書かれている。
ジゼル・ブンチェン
(参考にしたサイト: http://www.investmentu.com/IUEL/2008/March/the-end-of-the-weak-dollar.html)