不安定なマーケットが続いている。信用収縮、インフレ、不景気、と悪い材料が多いだけに、投資家にとっては厳しい環境だ。こんな時こそ、内容のしっかりした株を選ぶ必要があるわけだが、どんな項目に注意したらよいだろうか?ハリー・ドマッシュ氏(winninginvesting.com)の話を聞いてみよう。
バンク・オブ・アメリカ(BAC)で説明しよう。
先ず、http://www.smartmoney.com/にアクセスしてほしい。
Searchの横にbacと入れて、右の矢印をクリックする。
Key Statsをクリックする。
下から二番目のTotal Debt/Equity(負債資本比率)に注目してほしい。
この数値が0.1から0.5なら1ポイント、0.5より高い場合は2ポイントのリスク点(危険度点)になる。BACの場合は2.73だから、リスク点は2ポイント。
次は、上から二番目のQuick Ratio(当座比率)。1.5未満ならリスク点は1ポイント、0.5未満ならリスク点は2ポイント。バンク・オブ・アメリカはNAで当座比率が記されていないから、リスク点は2ポイント。
Return On Common Equity(株主資本利益率): 15%未満ならリスク点は1、この数値がマイナスならリスク点は2。11.05%のBACはリスク点1。
Cash Flow from Cont. Ops(キャッシュ・フロー): この数字がマイナスならリスク点は2。バンク・オブ・アメリカはプラスだから、リスク点はゼロ。
Earningsをクリックする。
Growth Estimates(予想成長率): 見るのはDec 2008。この数値が5%未満ならリスク点は1、マイナスならリスク点は2。BACは2.30%だから、リスク点は1になる。
以上5項目のリスク点を合計すると、バンク・オブ・アメリカは6点だ。10点中の6点だから、言うまでもなく、バンク・オブ・アメリカは金融リスクが高く、魅力的な銘柄ではない。
(参考にしたサイト: http://www.winninginvesting.com/financial_scorecard.htm)