先ず、情報源はhttp://www.frauddiscovery.netという、詐欺行為を暴くことで有名なサイトだ。さっそく、挙げられているハーバライフ(HLF)の不審な点に移ろう。
1、2008年に入ってから、上層部経営者は持ち株の70%を売っている。記録的な売上、収益、そして成長だ、と熱弁をふるう経営陣だが、実際は持ち株を売り逃げている。この売却で、経営陣は4000万ドル以上の金を手に入れた。(2007年は1億3000万ドルを超える売りがあった。)
2、2005年、新スーパーバイザー数は20.1%増、2006年は22.6%増だった。この調子で2007年も増えたとすると、4万人以上の新スーパーバイザーが誕生することになる。しかし、実際の数は、たったの4000人だった。明らかに、このビジネスは頭打ちだ。
3、ハーバライフは、すでに全世界の80%に浸透してしまった。この会社が生存するためには、絶えず新メンバーを増やしていかなければならない。ダイエット製品など必要ないアフリカまで進出しているありさまだ。
4、毎年60%のスーパーバイザーが辞めている。新ディストリビューター(メンバー)の獲得はスーパーバイザーの仕事であり、会社の収益は、この新ディストリビューター数の増加に大きく依存している。
5、ハーバライフには3億6500万ドルの負債がある。いったい、この金は何のために使ったのだろうか?正解は、自社株買いだ。1番をもう一度見てほしい。
6、メキシコ、ドイツ、ブラジルなどの主要マーケットで売上が減少している。特に、米国以上の売上がある、メキシコの減退が痛い。
7、中国への進出を誇大宣伝している。中国政府は、ハーバライフのようなマルチ商法を禁じている。
8、1年以内に80%のディストリビューターは辞め、ハーバライフにはリピーター客はほぼ皆無だ。
9、ハーバライフと同様な形式でビジネスを展開するNu Skin Enterprisesは、既に中国政府から取り調べを受けており、ハーバライフの中国進出は順調に進むとは思われない。
(参考にしたサイト:http://www.frauddiscovery.net/
http://www.frauddiscovery.net/Herbalife/Herbalife_Red_Flags.pdf