ガソリンが高くなった。CNNの報道によれば、1ガロン(3.785リットル)当たりのレギュラー無鉛ガソリンの全米平均は3ドル33セント(約342円)に達し、史上最高値となった。原油高だから仕方ない、と言われてしまえばそれまでだが、やはり庶民には嬉しくない話だ。
これもCNNからだが、こんなヘッドラインがあった。
「ガソリン代のために働く人々」
少し滅入る記事だが、要約するとこうなる。
コーリー・カーター氏(30才)は、給料の25%がガソリン代で無くなる。ヒュンダイ工場で働く氏の時給は7ドル(約718円)、そして一週間のガソリン代は65ドル(約6670円)だ。「これだけガソリンが高くなると、映画やレストランに行くことはできません」、とカーター氏は言う。
高騰するガソリンは、特に南部の田舎町に住む人たちに大きな重荷となっている。たとえば、カーター氏が住むアラバマ州カムデンの場合、一世帯の平均年収は全米平均の半分に相当する26000ドル(約266万8640円)だ。
平均的なカムデンの住民は、給料の13%をガソリン代に費やし、高額所得者の多いニューヨークでは、給料の2%未満がガソリン代に使われている。
カーター氏が言うように、余分な金がガソリンに必要になったわけだから、とうぜん地域のレストランや小売店には悪影響だ。ウィリアム・マローン氏(カムデン商工会議所)は、こう語っている。
「人々の家計は苦しくなっています。私は、保険代理店も経営していますが、既に何人かのお客さんは安い保険に切り替えて、少しでもお金を節約しようとしています。」
不景気なカムデンだが、一つ例外がある。釣り用具店は大繁盛だという。昔から、週末といえば、南部の男性は釣りに出かける。ある程度景気が悪くなっても、やはり釣りだけはやめられない。しかし、釣り用具店員は、こんなことを付け加えている。
「失業中の人たちが増えたので、ますます釣りに行く機会も増えたようです。」
(参考にしたサイト:http://money.cnn.com/2008/04/06/news/economy/_prices/index.htm?postversion=2008040709
http://money.cnn.com/2008/03/24/news/economy/camden_alabama/index.htm?postversion=2008032910)